なぜだか紹介していなかったが、家族が増えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/0d/806dcb091feeb1d3d8e2d15465da3dc5.jpg)
今日もこの子に起こされた。頭の上にまとわりついて、じゃれて耳に噛み付いてくる。ううーん、と唸って、手で払いのけて寝続けようとすると、さらに面白がってじゃれついてくる。布団の奥に押し込んでいくと、しばらくはじっとしているが、またごそごそ這い上がってくる。これではきりがない。寝続けるほうが体力と忍耐が必要だ。そういうわけで、仕方ない、と諦めるよりなくなる。
名前を杏月(あづき)という。字と音が最近の流行のようにあっていないが、これには歴史がある。「赤毛のアン」からアンちゃんにしようという話があったのだが、息子達が今ひとつ気に食わないらしい。鴎外の娘は杏奴(アンヌ)と言うが、少し変化してそれではどうかと思ったのだが、アンヌという音でも気に食わないのは変わらないらしい。アンヌちゃんを短くするとやっぱりアンちゃんじゃないか、と言うことらしい。
黒い色だというから、黒くて可愛いものってなんだろうかとずっと考えていた。しかしながら黒くて見た目が可愛いものはあんがい思いつかない。オセロの半分はなんというのだろう。碁石の黒はなんというのだろう。鍵盤の黒はなんというのだろう。でも、なんとなく可愛い音ではなさそうに思える。
ゲーム問題で黒犬が吠えないのは何故かというものがあって、黙るという漢字になるからだというくだらないものがあったのだが、ダマちゃんというのも悪くないなんて考えていた。しかしながら実際はマルチーズの血がおとなしくはしないことだろうから、もっと違うものにしようと思った。
僕は豆腐が好きで、大豆も好きだ。しかしこれは色が白い。黒い豆ではどうかと思って、実際はクロではないが、小豆と言うのがあったな、と閃いた。なにより音がかわいらしい。却下され続けていたアンと言う音にも近い感じがする。
つれあいが子供に話してみると、アズキを略す(何でいちいち略さなければならないのだろう)とアズちゃんでなかなかいいではないか、という反応だという。僕はズという字はあんまり感心しないので、漢字の方を月にしてなまらせることにした。そして前にはこっそり当初のアンちゃんを忍ばせてはどうかという気になった。杏月と書いてみるとなんとなくいいようではないか。アヅちゃんでもいいし、後のヅッキーでも可愛い。
そうして我が家にやってきた杏月ちゃんだが、実際にものすごく可愛い。既に居座っている小琳ちゃんには受難のようだが、いづれ馴染んでくれるだろう(たぶん)。つれあいは振り回されてホトホト疲れきっているようだが、僕は家に帰るのが楽しみになった。出迎えてくれる存在ほど嬉しいものはない。そして、出て行くときは悲しんでくれる。僕を必要としてくれるフリをしてくれる犬という生き物は、大変にすばらしい家族である。
人は気持ちが落ち込んだら犬を飼うといいのではないかと思う。大統領も犬を飼うらしい。僕は大統領ではないが、なんとなくその気持ちは分かる。人間は人のことを分かってくれないが、犬は分かってくれるのである。これだけ小さい生き物が最大の理解者として人を支えてくれるというのは、なんだかおかしな話である。けれど、愉快なのでいいのである。
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今日もこの子に起こされた。頭の上にまとわりついて、じゃれて耳に噛み付いてくる。ううーん、と唸って、手で払いのけて寝続けようとすると、さらに面白がってじゃれついてくる。布団の奥に押し込んでいくと、しばらくはじっとしているが、またごそごそ這い上がってくる。これではきりがない。寝続けるほうが体力と忍耐が必要だ。そういうわけで、仕方ない、と諦めるよりなくなる。
名前を杏月(あづき)という。字と音が最近の流行のようにあっていないが、これには歴史がある。「赤毛のアン」からアンちゃんにしようという話があったのだが、息子達が今ひとつ気に食わないらしい。鴎外の娘は杏奴(アンヌ)と言うが、少し変化してそれではどうかと思ったのだが、アンヌという音でも気に食わないのは変わらないらしい。アンヌちゃんを短くするとやっぱりアンちゃんじゃないか、と言うことらしい。
黒い色だというから、黒くて可愛いものってなんだろうかとずっと考えていた。しかしながら黒くて見た目が可愛いものはあんがい思いつかない。オセロの半分はなんというのだろう。碁石の黒はなんというのだろう。鍵盤の黒はなんというのだろう。でも、なんとなく可愛い音ではなさそうに思える。
ゲーム問題で黒犬が吠えないのは何故かというものがあって、黙るという漢字になるからだというくだらないものがあったのだが、ダマちゃんというのも悪くないなんて考えていた。しかしながら実際はマルチーズの血がおとなしくはしないことだろうから、もっと違うものにしようと思った。
僕は豆腐が好きで、大豆も好きだ。しかしこれは色が白い。黒い豆ではどうかと思って、実際はクロではないが、小豆と言うのがあったな、と閃いた。なにより音がかわいらしい。却下され続けていたアンと言う音にも近い感じがする。
つれあいが子供に話してみると、アズキを略す(何でいちいち略さなければならないのだろう)とアズちゃんでなかなかいいではないか、という反応だという。僕はズという字はあんまり感心しないので、漢字の方を月にしてなまらせることにした。そして前にはこっそり当初のアンちゃんを忍ばせてはどうかという気になった。杏月と書いてみるとなんとなくいいようではないか。アヅちゃんでもいいし、後のヅッキーでも可愛い。
そうして我が家にやってきた杏月ちゃんだが、実際にものすごく可愛い。既に居座っている小琳ちゃんには受難のようだが、いづれ馴染んでくれるだろう(たぶん)。つれあいは振り回されてホトホト疲れきっているようだが、僕は家に帰るのが楽しみになった。出迎えてくれる存在ほど嬉しいものはない。そして、出て行くときは悲しんでくれる。僕を必要としてくれるフリをしてくれる犬という生き物は、大変にすばらしい家族である。
人は気持ちが落ち込んだら犬を飼うといいのではないかと思う。大統領も犬を飼うらしい。僕は大統領ではないが、なんとなくその気持ちは分かる。人間は人のことを分かってくれないが、犬は分かってくれるのである。これだけ小さい生き物が最大の理解者として人を支えてくれるというのは、なんだかおかしな話である。けれど、愉快なのでいいのである。