カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

小琳ちゃんと散歩

2007-03-12 | 散歩

 久しぶりに小琳ちゃんと散歩。最近少し太り気味だということで連れて歩くことにしたのだ。前に散歩に連れて行ったら歩くのを拒否したので驚いたが、長距離歩くのが億劫らしい。また、暑いのも苦手なのだろうと思う。もちろん犬種にもよるだろうけれど、僕の知り合いの趣味の散歩人は、長距離歩きすぎて犬を殺したことがあるという。そこまで極端ではないにしろ、あんがい犬は散歩が苦手なのである。畑正憲も馬を殺したことがあるそうだし、人間のように長距離休まず移動できる動物はまれなのである。
 そういうわけで普段の散歩のようなわけには行かず、気にしながら、なおかつ無視するようなそぶりで歩く。気にしすぎると、甘えてまた歩かなくなる恐れがあると思ったからだ。ウンコをするかもしれないので鈍い動きにはなんとなく気をつけるが、そういえば朝から済ませていたようで、もっぱらテルトリーの匂いの確認作業だけらしい。もっともメスなのであんまりそういう意識は無いようで、そんなに必死にはやらない。小琳ちゃんの性格も淡白で、社会性がないということもあるのだろうと思う。
 時々急に早足になる。どうしたのかと思ったら後ろから犬を連れた人が歩いてきている。人一倍(犬一倍)臆病なのである。きっと心拍数も大変になっているに違いない。
 他の犬の気配が去ると、またダラダラ歩き出す。もう匂いにも興味がないという感じ。ここががんばりどころで、変なきっかけを与えるとまた歩くのを拒否しかねない。重たいので抱えて歩くにはちょっとしんどい。微妙な歩調加減を取りながら風景を楽しむ。
 風が冷たく気持ちがいい。寒いのは苦手だが、同時に寒さは好ましい。特に散歩は寒いほうが調子がいい。暑いと歩きながら段々服を脱いでいかねばならない。僕は大変な汗かきなので、今年の冬は調子が悪い。Tシャツ姿で歩いていると、すれ違う人にギョッとされてしまう。普段は人の住んでいないところを選んで歩いているが、そういうところで薄着の人に会うと、さらに気持ちが悪いのではないだろうか。
 手袋ははずせないが、暖かくなって上着は取る。風が強いのですぐに体温を奪われる感じだ。いい調子いい感じだ。小琳ちゃんも調子がいいぞ。坦々とリズムを刻むように歩く。他の犬に吠えられても、子供が飛び出してきても、まったく意に介さない。単に疲れているだけなのだろうか。
 いつもの散歩の三分の一程度の距離だが、無事に小琳ちゃんは歩ききった。偉いなあと思って頬ずりすると、迷惑そうに鼻を鳴らすのであった。普段は外に出たがるくせに、玄関のドアをガサガサ掻いて、早く入れろと催促していた。
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