カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

バランスをとる

2007-01-13 | 雑記

 研修出張に行っていた。ウチの職場とはちょっとレベルの違う世界で、勉強になったんだかどうだかよく分からない。あまりにも事情が違うとまったく関係ないのと同じことである。ただ凄いなあ、というのでおしまいかもしれない。真似のしようがないもんね。しかし、将来は大変だろうなあ。世界が違うと苦労も違うのだろうと思う。

 研修には大勢でいったので夜は大宴会。一部はこのために来ていたようでもある。年代は幅広いが、それなりに溶け込んでいたようであった。僕はここでもロートル組に配属。ま、立場上仕方ありませんな。そういうご年配の人の、ある特殊職業の特殊な裏話なども聞けて楽しかった。特殊職業とは坊さんのことで、坊主のホンネは面白い。不謹慎だが面白い。人が死ぬというのは、悲しみが深刻であるけれど客観的には面白いのかもしれない。
 二次会以降はTきちゃんのご紹介をいただいて楽しい時間が過ごせました。この場を借りてお礼申し上げます。
 青年集団がここでDJ OZMAという人の歌を歌って盛り上がったのだけれど、後で話を聞くと年末の紅白で話題の曲なんだという。帰ってネットで映像を観ていると、なかなか面白くていいんじゃないかと思ったが、紅白で観ると引く人があるのも分かる気もする。これはあくまで夜の世界で働くお姉さん達が喜ぶための作品だろう。終わったあとに北島三郎が出てくるところで、ハッと我に返るが、空気が分からないので何が問題なのかはよく分からなかった。こういうのが出てくるんだったら紅白を観てもいいんだけど、たぶん今後も間違いがない限り観ないであろう。古い話で申し訳なかったが、僕のまわりで紅白をみた人はほとんどなかったことを思うと、やはり時代だなと思う。今になって話題だというほど、遠い話なのかもしれない。
 さて、翌朝いびきで寝られなかったという話題が続いた。Mネさんという人のいびきが凄くて大変だったらしい。深酒をするとたいていの人のいびきはひどくなるものだが、僕も例外で無いので耳が痛い。しかしながら逆にいびき自慢になって、さまざまないびき話に花が咲いた。ひどい人は気づくと廊下に寝せられたことがあったという。布団ごとずるずる外に出されたものだろう。僕はいびきで寝られずトイレットペーパーをぬらして耳に詰めて何とか寝たことがあるが、翌日このペーパーが取れなくなって困ったことがある。耳栓は詰め込みすぎに注意が必要である。
 帰りに豊後高田というところの商店街を観光して帰ったが、まちおこしというのもやっぱり大変じゃないかという気もした。僕はシャッター街を歩いても楽しい人なので実感はないが、商売が儲かる方が面白いに違いない。基本的にそういう予感があるのだけれど、儲かるだけじゃ駄目だとも思う。家に帰ると雑誌に佐世保の紹介があった。こういう具合にまちおこしの関心が全国的にあるものだろうということは分からないではない。みんな潜在的に楽しいところに行きたいんじゃないかと思う。それがどこだか探しているのであろう。行ってみるとあんがいどこでも楽しいが、行く前から楽しくないと人は重い腰を上げない。それが一番苦労するところなのではないか。
 
 帰ってくるとつれあいが雑誌を数冊開いてテーブルに置いてくれている。全部養老さんの文章である。これだけ量産されても全部面白い。いっていることはそんなに変わらないのだけれど、見事な文章力というよりない。個人的には文春(月刊)のお母さんとのことが面白かったが、養老さん自身もやはり秀才というか、普通の子供ではない。趣旨はそういうことではないが、それに気づいていない養老さんが面白い。中央公論では怒っていて、それも楽しい。人が怒っているのは大変に楽しいものだが、養老さんが怒るのも、もっと楽しい。そうして連載は止めるべきではない。VOICEでの記事も普通の老人ではないことが見て取れる。年をとるのは誰でもできるが、あんがいむつかしいことである。誰でも苦労はするが、特に苦労した人は明るくていい。いじめられると恩返しをしたがる人があるけれど、それをしないのはいさぎよい。元気よく人のいい老人は増えたが、もっと自由にやったらいいと思う。若者に気兼ねすることはない。どうせ若者はろくでもないのだから、年寄りが迷惑をかけるぐらいでバランスを取ればいいのである。
コメント
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