「ロザリオのソナタ」

2020-05-07 | 【断想】音楽

 ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704)は、ボヘミアのヴァルテンベルクに生まれ、ザルツブルクで暮らした。
 器楽合奏曲である「ロザリオのソナタ」は、ヴァイオリンのためのソナタ集で、16曲で構成されている。各曲には新約聖書の中の物語からの標題が付けられている。
 1.The Annuciation:受胎告知
 2.The Visitation:聖母訪問
 3.The Nativity:キリスト降誕
 4.The Presentation:キリストの奉献
 5.The Finding in the Temple:キリストの顕示
 6.The Sweating of Blood:血の汗
 7.The Scourging at the Pillar:鞭刑
 8.The Crowning with Thorns:荊の冠
 9.The Carrying of the Cross:十字架を担う
 10.The Crucifixion:磔
 11.The Resurrection:復活
 12.The Ascension:主の昇天
 13,The Descent of the Holy Ghost:聖霊降臨
 14.The Assumption of the Virgin:聖母被昇天
 15.The Coronation of the Virgin:聖母戴冠
 Passagalia
 そんなへんな曲ではない。全体に清澄な感じだ。
 なんだか、古い時代の音楽という感じがしない。
 なんとなく聞いているのだが、なかなかいい。
 なかなかいいけど、どうしてもまた聞きたいとまではならないな。
 最後の「Passagalia:パッサカリア」は、無伴奏ヴァイオリン作品。
 演奏は、ジョン・ホロウェイのヴァイオリン、ダヴィット・モロニィのオルガン&チェンバロその他で、CD二枚、virgin盤。
 ついでに、幼・少年時代のイエスについて言われていることのメモ。
 ・ベツレヘムに生まれる。
 ・生後まもなく、エルサレム参り(産後の穢れを浄める)。
 ・父母とともに、エジプトへ逃れ、ヘロデの没後、ナザレに戻る。
 ・12歳頃、父母とともにエルサレム詣で(過越祭)。
 ・その折、神殿の中で、学者たちと問答する。
 ・おそらく普段は、聖書を学んだり、大工の修業をしたり。
 ・30歳の時、ヨハネにより、洗礼を受ける。


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