フクロウを「知恵の神」と尊崇する信仰は、古くから東西にある。
アイヌには、シマフクロウをこの世の神、アオバズクをあの世の化け物とする捉え方があるそうである。
今年三月のはじめ頃だった。夜明け前、となりの神社の木々の間から、「ホッホゥ、ホッホゥ」という声を聞いた。そのときは、何の声だろうかと思った。家にいて、フクロウのような声を聞いたのは初めてだった。後に、最近ではめっきりいないが、この多摩にはアオバズク(青葉木菟)が見かけられたと知って、たまたまこんな処まで来たのかなと思った。アオバズクは青葉が茂る頃に飛来する夏鳥で、3月はじめはというのは、いささか早いが。
そして、「化け物」とは思わないが、その青葉木菟をあの世からの「使者」だったかなと思っている。その日、夜が明けてから、友人の死を知った。
アイヌには、シマフクロウをこの世の神、アオバズクをあの世の化け物とする捉え方があるそうである。
今年三月のはじめ頃だった。夜明け前、となりの神社の木々の間から、「ホッホゥ、ホッホゥ」という声を聞いた。そのときは、何の声だろうかと思った。家にいて、フクロウのような声を聞いたのは初めてだった。後に、最近ではめっきりいないが、この多摩にはアオバズク(青葉木菟)が見かけられたと知って、たまたまこんな処まで来たのかなと思った。アオバズクは青葉が茂る頃に飛来する夏鳥で、3月はじめはというのは、いささか早いが。
そして、「化け物」とは思わないが、その青葉木菟をあの世からの「使者」だったかなと思っている。その日、夜が明けてから、友人の死を知った。