あの世からの青葉木菟

2008-06-19 | 【断想】ETC
 フクロウを「知恵の神」と尊崇する信仰は、古くから東西にある。
 アイヌには、シマフクロウをこの世の神、アオバズクをあの世の化け物とする捉え方があるそうである。
 今年三月のはじめ頃だった。夜明け前、となりの神社の木々の間から、「ホッホゥ、ホッホゥ」という声を聞いた。そのときは、何の声だろうかと思った。家にいて、フクロウのような声を聞いたのは初めてだった。後に、最近ではめっきりいないが、この多摩にはアオバズク(青葉木菟)が見かけられたと知って、たまたまこんな処まで来たのかなと思った。アオバズクは青葉が茂る頃に飛来する夏鳥で、3月はじめはというのは、いささか早いが。
 そして、「化け物」とは思わないが、その青葉木菟をあの世からの「使者」だったかなと思っている。その日、夜が明けてから、友人の死を知った。

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