「Lörrach/Paris 1966」(Hat Hut Records. 1966)
アルバート・アイラー・クインテットによるドイツのレーラッハでのライブである。
PERSONNEL
ALBERT AYLER QUINTET
Albert Ayler(ts)
Don Ayler(tp)
Michael Sampson(vln)
Bill Folwell(b)
Beaver Harris(dr)
LPは、2枚組になっておる。
A sideには
・Bells
・Jesus
B sideに
・Our Prayer
・Spirits
C sideに
・Ghosts(1st Variation)
・Ghosts
D sideに
・Holy Familys
いつか、アルバート・アイラーのことを書きたいと思っている。
1970年11月25日に、ニューヨークのイースト・リバーに浮かんだアイラーの死体のこと。
同日、日本では、三島由紀夫の死があったこと。
後に、自殺らしいとされたが、その時、自殺か他殺か分からなかったこと。
しっかりした検死が行われたとは思えないこと。
黒人のひとりのミュージシャンの死など・・・と言う時代であったこと。
まだ、34歳だったこと。
ぼくに、地球の空気はおいしいと感じさせてくれたこと。
アイラーの音楽について、攻撃性や破壊力や前衛性などが、言われるが、本質は、全然違うところにあると感じていること。
「ベルズ」や「ゴースツ」などよりも、「スイング・ロウ,スイート・スピリチュアル SWING LOW SWEET SPIRITUAL(Osmosis Record 1964)」からの方が、アイラーのもとの声が聞こえること。
あんなに、何かを乗りこえようとしていたのに、死んでしまうなんて。
「弱虫め」。
何かを失いつつも、乗りこえる道はあったのでないか。
side Cの2曲目、「Ghosts」の出だし。
自分の葬送のために作ったのか。
「さあ、もう一度、出かけようでないか」
今日、窓の外の梅の木に、メジロが来ていた。
カメラを構えたが、うまく撮れなかった。
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