レーラッハにて

2020-02-29 | 【断想】音楽

 「Lörrach/Paris 1966」(Hat Hut Records. 1966)
 アルバート・アイラー・クインテットによるドイツのレーラッハでのライブである。
 PERSONNEL
 ALBERT AYLER QUINTET
 Albert Ayler(ts)
 Don Ayler(tp)
 Michael Sampson(vln)
 Bill Folwell(b)
 Beaver Harris(dr)
 LPは、2枚組になっておる。
 A sideには
 ・Bells
 ・Jesus
 B sideに
  ・Our Prayer
  ・Spirits
 C sideに
 ・Ghosts(1st Variation)
 ・Ghosts
 D sideに
 ・Holy Familys
 いつか、アルバート・アイラーのことを書きたいと思っている。
 1970年11月25日に、ニューヨークのイースト・リバーに浮かんだアイラーの死体のこと。
 同日、日本では、三島由紀夫の死があったこと。
 後に、自殺らしいとされたが、その時、自殺か他殺か分からなかったこと。
 しっかりした検死が行われたとは思えないこと。
 黒人のひとりのミュージシャンの死など・・・と言う時代であったこと。
 まだ、34歳だったこと。
 ぼくに、地球の空気はおいしいと感じさせてくれたこと。
 アイラーの音楽について、攻撃性や破壊力や前衛性などが、言われるが、本質は、全然違うところにあると感じていること。
 「ベルズ」や「ゴースツ」などよりも、「スイング・ロウ,スイート・スピリチュアル SWING LOW SWEET SPIRITUAL(Osmosis Record 1964)」からの方が、アイラーのもとの声が聞こえること。
 あんなに、何かを乗りこえようとしていたのに、死んでしまうなんて。
 「弱虫め」。
 何かを失いつつも、乗りこえる道はあったのでないか。
 side Cの2曲目、「Ghosts」の出だし。
 自分の葬送のために作ったのか。
 「さあ、もう一度、出かけようでないか」
 今日、窓の外の梅の木に、メジロが来ていた。
 カメラを構えたが、うまく撮れなかった。


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