“クエスト”

2023-08-26 | 【断想】音楽

 第一印象は、ハイレベルなジャズだなあと言うこと。
 技量、意気込み、成熟度・・・素晴らしいと感じた。
 演奏メンバーの後年のプレイを思えば、そんなにベテランの域とは言えないが、それでも、ハイセンス、ハイレベルな感じである。
 マル・ウォルドロンの「ザ・クエスト」(1961 Prestige)。
 〈メンバー〉
 エリック・ドルフィー(as.cl)
 ブッカー・アーヴィン(ts)
 マル・ウォルドロン(p)
 ロン・カーター(cello)
 ジョー・ベンジャミン(b)
 チャーリー・パーシップ(ds)
 ロン・カーターは、ベースではなく、チェロを弾いている。
 それが、全体のムードをつくっているようにも思う。
 エリック・ドルフィーはもちろん、ブッカー・アーヴィンのテナーも宙を駆けるようだ。
 マル・ウォルドロンのピアノも、力強い。
 〈ソング〉
 1.ステイタス・シーキング
 2.ドゥクイリティー
 3.サーティン
 4.ウィ・ディディット
 5.ウォーム・カント
 6.ワープ・アンド・ウーフ
 7.ウァイアー・ワルツ
 「ウォーム・カント」では、ドルフィーは、クラリネットを吹く。
 静かで穏やかな空気が流れている。
 他の曲も含めて、全体がそうである。