第一印象は、ハイレベルなジャズだなあと言うこと。
技量、意気込み、成熟度・・・素晴らしいと感じた。
演奏メンバーの後年のプレイを思えば、そんなにベテランの域とは言えないが、それでも、ハイセンス、ハイレベルな感じである。
マル・ウォルドロンの「ザ・クエスト」(1961 Prestige)。
〈メンバー〉
エリック・ドルフィー(as.cl)
ブッカー・アーヴィン(ts)
マル・ウォルドロン(p)
ロン・カーター(cello)
ジョー・ベンジャミン(b)
チャーリー・パーシップ(ds)
ロン・カーターは、ベースではなく、チェロを弾いている。
それが、全体のムードをつくっているようにも思う。
エリック・ドルフィーはもちろん、ブッカー・アーヴィンのテナーも宙を駆けるようだ。
マル・ウォルドロンのピアノも、力強い。
〈ソング〉
1.ステイタス・シーキング
2.ドゥクイリティー
3.サーティン
4.ウィ・ディディット
5.ウォーム・カント
6.ワープ・アンド・ウーフ
7.ウァイアー・ワルツ
「ウォーム・カント」では、ドルフィーは、クラリネットを吹く。
静かで穏やかな空気が流れている。
他の曲も含めて、全体がそうである。