“ラスト・デイト”

2023-08-12 | 【断想】音楽

 これまでに幾度となく聞いたお気に入りのアルバムの一枚だ。
 エリック・ドルフィーの「ラスト・デイト」(1964 fontana)
 彼は、何時聞いても素晴らしい。
 1964年、ベルリンで、36歳で死んでしまった。

 M
 彼とのラスト・デイトはいつだったろうか。
 おそらく、最後の出会いでも、喧嘩状態だったかな。
 一時期、一緒に焼き肉を食べて、ビールを飲んで、普通にしてた時もあったのに。
 S
 病院帰りに、会いに来てくれた。
 「死」の話をした。
 G
 肩を寄せ合い、恋人同士のように、駅まで歩いた。
 しばらくあとに、死んでしまった。


“ル・ドゥブル”

2023-08-12 | 【断想】音楽

 現代曲で、もう一曲。
 以前聞いて、そのよさが分からなかったもののひとつ。
 音楽的な技法のことなどは、わたしは分からない。
 アンリ・デュティーユの「交響曲第2番“ル・ドゥブル”」。
 1959年に書かれた曲だ。
 三つの楽章で構成されている。
 指揮:ヤン・パスカル・トルトゥリエ
 演奏:BBCフィルハーモニック
 CD:CHANDOS
 第2楽章:図体のでかい可愛いと言えない妖精が現れて、何かを語っている感じなのだ。
 教訓的では無く、押しつけがましいところも無い。
 第3楽章:結論を出そうと急いでいるような感じ。
 「ル・ドゥブル:La Double」は、ダブル、二重と言うことか。


クリスマス・シンフォニー

2023-08-12 | 【断想】音楽

 クシシュトフ・ペンデレツキは、1933年生まれのポ-ランドの作曲家。
 その音楽には迫力がある。崇高さ、重量感、美しさが感じられる。
 以前、「《聖ルカ伝》による主イエス・キリストの受難と死(ルカ受難曲)」を聞いたことがある。
 このブログにその時の感想が、“凄い”と記してある。
 ちょっと聞き返したら、やっぱり  “凄い”。
 それで、別の曲を聞いてみたいと思った。
 代表的作品に、次のようなものがある。
 「ダヴィデの詩篇」(1958)
 「アナクラシス」(1959-60)
 「広島の犠牲者に捧げる哀歌」(1960)
 「スターバト・マーテル」(1962) 
 「ディエス・イレ」(1967)
 「ウトレニア」(1970-71)
 「ポーランド・レクイエム」(1984)
 「交響曲第三番」(1988-95)
 そう言うことで、手に入った 「交響曲第二番・クリスマス・シンフォニー」(1979-80)を聞くことにした。
 曲は、2部構成。
 壮重である。
 激しいところもある。
 ペンデレツキの胸の内が気になる。
 ポーランドの歴史、共産主義圏におかれていたことなどが気になる。
 決して、軽やかではないのである。
 現代音楽によくある“わけのわからなさ”“ひとりよがり”“こけおどし”等はない。
 演奏は、ポーランド国立放送交響楽団。
 CDは、POLSKIE NAGRANIA。