ユーカリ、樹木ではない。
ジム・ホールとチェット・ベイカー共演のレコード・アルバム名である。
ジム・ホール/ユーカリ:YOUKALI/CTI
6曲収録されていて、録音は、1982年、1991年、1992年に行われたようだ。
日本版のアルバム名は、「ジャンゴ」となっている。
〈収録曲〉
1.ユーカリ
2.ジャンゴ
3.スカイラーク
4.オール・ブルース
5.マラゲーニャ
6.オール・アクロス・ザ・シティ
こう言うのを聞くと、僕は、プレイヤーの息づかい、個性が単純明快に表れるのが好きなんだなあと思う。
このアルバムは、魅力的ではあるけれど。
今度、樹木のユーカリのこと、書いてもいいな。
樹皮のこと、その林から流れ出た水が牡蠣を育てること。
モダン・ジャズに関心を持ち出した頃、オーネット・コールマンの「タウン・ホール,1962」(ESP)をよく聞いた。
高校生だった。何か凄いものが得られるのでないかと耳を傾けていた。
音楽にも、本にも、絵画にも過剰な期待をもってしまう年頃だった。
今、振り返ると「馬鹿な!」とも思うが、もしかしたら何かを得たのかも知れぬとも思う。
今日は、雨降りで傘をさして、立川のディスク・ユニオンに行った。
そこで、この「タウン・ホール,1962」LP盤を見つけた。
ジャケット表の右にコールマンの肖像イラストがあり、左上にアルバム名が記されたものだ。
わたしが高校生の時に買ったのは、7インチ盤だった。それに付いていたジャケット紙が、今日、見つけたものだった。
懐かしくて、買ってしまった。
7インチ盤は、なくしてしまっていた。
実は、このアルバムは、別のLP盤とCD盤でもっている。
LP盤のジャケット表は、コールマンのモノクロの顔写真のみで、アルバムの名前表記もないものである。シンプル過ぎと言えるものだ。
CD盤では、それにアルバム名が入っている。
シンプル盤は洋盤、イラスト盤は日本盤なのかな。
今日買ったLPを聞いた。
懐かしいのは、ジャケットだけではない。
静寂に響くかのようなオーネット・コールマンの音、懐かしい。