“ユーカリ”

2023-03-18 | 【断想】音楽

 ユーカリ、樹木ではない。
 ジム・ホールとチェット・ベイカー共演のレコード・アルバム名である。
  ジム・ホール/ユーカリ:YOUKALI/CTI
  6曲収録されていて、録音は、1982年、1991年、1992年に行われたようだ。
 日本版のアルバム名は、「ジャンゴ」となっている。
  〈収録曲〉
 1.ユーカリ
 2.ジャンゴ
 3.スカイラーク
 4.オール・ブルース
 5.マラゲーニャ
 6.オール・アクロス・ザ・シティ
 こう言うのを聞くと、僕は、プレイヤーの息づかい、個性が単純明快に表れるのが好きなんだなあと思う。
 このアルバムは、魅力的ではあるけれど。
 今度、樹木のユーカリのこと、書いてもいいな。
 樹皮のこと、その林から流れ出た水が牡蠣を育てること。


“タウン・ホール,1962”

2023-03-18 | 【断想】音楽

 モダン・ジャズに関心を持ち出した頃、オーネット・コールマンの「タウン・ホール,1962」(ESP)をよく聞いた。
 高校生だった。何か凄いものが得られるのでないかと耳を傾けていた。
 音楽にも、本にも、絵画にも過剰な期待をもってしまう年頃だった。
 今、振り返ると「馬鹿な!」とも思うが、もしかしたら何かを得たのかも知れぬとも思う。
 今日は、雨降りで傘をさして、立川のディスク・ユニオンに行った。
 そこで、この「タウン・ホール,1962」LP盤を見つけた。
 ジャケット表の右にコールマンの肖像イラストがあり、左上にアルバム名が記されたものだ。
 わたしが高校生の時に買ったのは、7インチ盤だった。それに付いていたジャケット紙が、今日、見つけたものだった。
 懐かしくて、買ってしまった。
 7インチ盤は、なくしてしまっていた。
 実は、このアルバムは、別のLP盤とCD盤でもっている。
 LP盤のジャケット表は、コールマンのモノクロの顔写真のみで、アルバムの名前表記もないものである。シンプル過ぎと言えるものだ。
 CD盤では、それにアルバム名が入っている。
 シンプル盤は洋盤、イラスト盤は日本盤なのかな。
 今日買ったLPを聞いた。
 懐かしいのは、ジャケットだけではない。
 静寂に響くかのようなオーネット・コールマンの音、懐かしい。