“静かなる寺院”

2023-01-02 | 【断想】音楽

 「クワイエット・テンプル」は、バルネ・ウィランを聞くようになった端緒の一曲であり、マル・ウォルドロンを再認識する契機をつくってくれた。
 マル・ウォルドロン作の「オール・アローン」とも言う曲である。
 マル・ウォルドロンのアルバムたる「クワイエット・テンプル」は、見かけたことがない。流通していないもようだ。
 バルネ・ウィランの「フレンチ・ストーリー」所収で聞く。
 ピアノを弾いているのは、マル・ウォルドロンなのだ。
 静かな、重くさみしい曲だ。
 ケニー・ドリューに「クワイエット・カテドラル」と言う曲があるが、これは別もの。 「ヨーロッパの午後」なるアルバム所収のドリュー作の曲である。


“バードランドの夜”

2023-01-02 | 【断想】音楽

 A NIGHT AT BIRDLAND WITH THE ART BLAKEY QUINTET VOLUME 1
 ジャズの歴史に輝く名盤のひとつと言っていいのだろう。
 1954年の録音、BLUE NOTEからである。
 イントロは、ピー・ウィー・マケットの前口上。
 そして、お祭りがはじまる。
 クリフォード・ブラウン、ルー・ドナルドソンのトランペットとアルト・サックス。
 ピアノはホレス・シルヴァー、ベースはカーリー・ラッセル。
 どの音も生き生きとしている。
 わたしの持っているCD、LPのジャケットは、一世代前のものだ。
 LPジャケットの表裏には、演奏の5人の写真がある。
 クリフォード・ブラウンの嬉しそうな顔。
  もともとのLPには、5曲が収録されている。