アート・ファーマーのイースト・ウィンド・レーベルからのアルバムである。
1976年、ニューヨークで録音された「おもいでの夏:ザ・サマー・ノウズ」。
アルバムの中に「カーニヴァルの朝(黒いオルフェ)」が収録されていて、アート・ファーマーのウオームなフリュウゲルホーンで聞くのもいいだろうと思った次第。
甘い香りをただよわして、思っていたより派手やかな演奏だった。
〈パーソネル〉
アート・ファーマー(flh)
シダー・ウォルトン(p)
サム・ジョーンズ(b)
ビリー・ヒギンズ(ds)
〈曲〉
1.おもいでの夏
2.カーニバルの朝~「黒いオルフェ」
3.アルフィー
4.ウェン・アイ・フォール・イン・ラブ
5.ダディ
6.アイ・シュッド・ケア
フレディ・ハバードの「カーニヴァルの朝(黒いオルフェ)」。
おおがかりな演奏である。
おおがかりすぎて、期待に添わず、ガッカリ。
管だけで、フレディ・ハバードのトランペットの他、エリック・ドルフィーのアルト・サックス、フルート、ウェイン・ショーターのテナー・サックス、カーティス・フラーのトロンボーンと言う編成である。
リズム・セクションに、シダー・ウォルトン(p)、レジー・ワークマン(b)、ジュー・ジョーンズ(ds)、ルイ・ヘイズ(ds)。
その他のメンバーでの演奏である。
これが収録されているアルバム名は、「ボディ&ソウル」(1963 impulse!)である。
フレディ・ハバードが、ブルーノートから、リダー-・アルバムを出すようになった頃のもので、インパルスからではあるが、演奏メンバーは、ブルーノートとほぼ同じ。
〈収録曲〉
1.身も心も
2.カーニヴァルの朝
3.チョコレート・シェイク
4.テディケイテッド・トゥ・ユー
5.クラレンセズ・プレイス
6.アリエス
7.スカイラーク
8.アイ・ガット・イット・バッド
9.サーモ
カサンドラ・ウィルソンの「ラヴァリー:LOVERLY(~恋人のように)」は、2007年に、ミシシッピ州ジャクソンで録音された。
レーベルはBLUE NOTE。
スタンダード・ナンバーを採りあげたアルバム。
〈パーソネル〉
カサンドラ・ウィルソン(vo)
ニコラス・ベイトン(tp)
マーヴィン・スーウェル(g)
ジェイソン・モラン(p)
ロニー・プラキシコ(b)
レジナルド・ヴィール(b)
ハーリン・ライリー(ds)
カン・ババロラ(per)0.)
ロンダ・リッチモンド(back vo)
〈収録曲〉
1.恋人よ我に帰れ: Lover Come Back To Me
2.黒いオルフェ / Black Orpheus
3.ラヴァリー(素敵じゃない?);Wouldn't It Be Loverly
4.風と共に去りぬ:Gone With The Wind
5.キャラヴァン:Caravan
6.あなたに逢えるその日まで:'Til There Was You
7.スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト / Spring Can Really Hang You Up The Most
8.アレーレ:Arere
9.セント・ジェームズ病院:St. James Infirmary
10.ダスト・マイ・ブルーム:Dust My Broom
11.ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユー:The Very Thought Of You
12.ア・スリーピング・ビー :A Sleepin' Bee
洒落た器楽演奏、そして、彼女のずっしりした声、・・・・。
彼女の声を、色で喩えるなら・・・、暖色か寒色かと言ったら、中間だな。
緑ではないな。
茶系かな、そうだとしたら、かなり黒っぽい茶だな。
ところどころ、赤も見える。