Chet Baker sings and plays(1955 PJ)
1955.2.28 recrded(以下、収録曲の2,4,6,9)
チェット・ベイカー(vo,tp)
ラス・フリーマン(p)
レッド・ミッチェル(b)
ボブ・ニール(ds)
バド・シャンク(fl)
コーキー・ヘイル(harp)
&ストリングス
1955.3.7 recrded(上記外の収録曲)
チェット・ベイカー(vo,tp)
ラス・フリーマン(p)
カーソン・スミス(b)
ボブ・ニール(ds)
このアルバム、1955年の「Chet Baker sings」の第2巻と言っていいのかな。
収録曲の冒頭をかざる「LET' GET LOST:レッツ・ゲスト・ロスト」は、後年、映画タイトルとして用いられた歌曲名。
これは、死の前年に、サウンドトラック盤となっている。
その歌う声は、いくらか鼻にかかり、チェット・ベイカーの若い心は感じられるものの、声にくすみが増している。
聞く身になれば、若いときの歌の方に美しさがあっていい。
人生の苦渋を感じたければ別だが。
1.LET' GET LOST
2.THIS IS ALWAYS
3.LONG AGO AND FAR WAY
4.SOMEONE TO WATCH OVER ME
5.JUST FRIENDS
6.I WISH I KNEW
7.DAYBREAK
8.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
9.GREY DESEMBER
10.I REMEMBER YOU
声もトランペットもクールだ。
嫌味がない、やさしい少年の美しさが感じられる。
モダン・ジャズのプレイヤーには、いろんな人がいるが、チェット・ベイカーの静かな透き通った池のような美しさは素敵だ。
そんな延長線上に麻薬のことがあったり、からだの衰えがあったりして、ホテルの窓から落ちての死があった。
その時、彼は何を見たのだろう。