暮れるともなく

2013-02-26 | 【断想】ETC
  暮れるともなく暮れる
  心の春
 西脇順三郎の「旅人かへらず」の一四である。
 衰えてきたかも知れないが、そんなつもりではない。
 気持ちは青年のまま、とても自覚できない。
 環境変化でひとつの可能性が消えかかる恋の終わり。
 身体が暮れると心も暮れるということかなあ。
 どきりとする。
 「何か変わったわね」
 女の声がする。