北畠親房の「神皇正統記」のはじめに、日本の「くに」のさまざまな呼び名のことが出てくる。その中に、「又扶桑國と云名もあるか。『東海の中に扶桑の木あり。日の出所なり。』と見えたり。東にあれば、よそへていへるか。此國に彼木ありといふ事聞えねば、たしかなる名にはあらざるべし。」とある。
芭蕉は、「おくのほそ道」で松山の景色を「扶桑第一の好風」を言っている。
植物の分類上、扶桑と言えば、ブッソウゲである。仏桑花、仏桑華、扶桑花とも書く。またの名が、ハイビスカスである。こちらの方が通りがいい。
夏に、真っ赤な花をつけ、その形は全体に円形で、太陽を思わせないでもない。日の出る国の象徴であり、日の丸を連想することもできる。
ハイビスカスは、南国の花木である。植物図鑑では、栽培適地は、九州南部から沖縄とある。通常、内地では自然には見かけない。北畠親房が、扶桑を架空の神木としたのも、そうかなと思う。
ハイビスカス、ブッソソウゲは、アオイ科フヨウ属の樹木である。
同じ仲間に、フヨウ(芙蓉)、スイフヨウ(酔芙蓉)、ムクゲ(木槿)またの名をハチス、ハマボウ(浜朴)などがある。これらは、いずれも夏に花をつける落葉低木。ただ、ブッソウゲは異なり、常緑の低木である。
これらに似たような花をつける草本にタチアオイがあり、これもアオイ科の植物である。
ついでに、おぼえておいた方がいいのが、アオイであり、これはウマノスズクサ科の草本。草だか、木だか、常緑か落葉か、しばらくしたら、忘れてしまいそうだ。
※写真は、多摩動物公園の昆虫園で撮ったものである。このブログに載せてある写真は、すべてわたしによるものである。
芭蕉は、「おくのほそ道」で松山の景色を「扶桑第一の好風」を言っている。
植物の分類上、扶桑と言えば、ブッソウゲである。仏桑花、仏桑華、扶桑花とも書く。またの名が、ハイビスカスである。こちらの方が通りがいい。
夏に、真っ赤な花をつけ、その形は全体に円形で、太陽を思わせないでもない。日の出る国の象徴であり、日の丸を連想することもできる。
ハイビスカスは、南国の花木である。植物図鑑では、栽培適地は、九州南部から沖縄とある。通常、内地では自然には見かけない。北畠親房が、扶桑を架空の神木としたのも、そうかなと思う。
ハイビスカス、ブッソソウゲは、アオイ科フヨウ属の樹木である。
同じ仲間に、フヨウ(芙蓉)、スイフヨウ(酔芙蓉)、ムクゲ(木槿)またの名をハチス、ハマボウ(浜朴)などがある。これらは、いずれも夏に花をつける落葉低木。ただ、ブッソウゲは異なり、常緑の低木である。
これらに似たような花をつける草本にタチアオイがあり、これもアオイ科の植物である。
ついでに、おぼえておいた方がいいのが、アオイであり、これはウマノスズクサ科の草本。草だか、木だか、常緑か落葉か、しばらくしたら、忘れてしまいそうだ。
※写真は、多摩動物公園の昆虫園で撮ったものである。このブログに載せてある写真は、すべてわたしによるものである。