イチョウと頭髪

2006-10-26 | 【樹木】ETC
 先日の夕方、小雨が降り出した。傘をさすのが面倒だったので、衆議院の議員会館から地下鉄の国会議事堂前まで、イチョウ並木のしたを速めに歩いた。なるべく雨に濡れないように、イチョウの木の下を選んで歩いた。駅に着いて、しばらくしてから、まずかったかなと思った。
 イチョウには、強い精分がある。イチョウの実は臭い、実の落ちていた路上には、しみが残るくらいだ。木の下には、ほとんど草がはえない。イチョウの木からしたたる「しぶ」というのか、その精分が強いからであるということを思い出していた。
 私の頭は髪が薄くなった。まずかったかなと思ったのは、イチョウのしたで、いくらか雨はよけられたが、イチョウの精分を含んだ雨水が、私の頭皮に落ちなかったとは言えないことだ。草を生やさないんだから、髪の毛もはやさないのでないか。
 まあ、そんな心配をする段階は、越しているのでないかと言えば、そうだろうが。