西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

ハンク・ウィリアムズ関連

2013年04月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
 
Hank Williams と同時代、同世代が歌う Hank's Songs      
ドイツ盤CD Bear Family Records LC-5197 Hank Williams / Writer To Legend

Part 1 : The Songwriter Songs That Hank Wrote, But Never Recorded(作ったが自分ではレコーディングしなかった歌)
(1)Roscoe Hankins・・・・・・ (I'm Praying For The Day When))Peace Will Come * 「ハンク・ウィリアムス物語」には Pee Wee King に売ったと出てくる歌です 
(2)Braxton Shooford・・・・・ Rocki' Chair Daddy *
(3)Rome Johnson・・・・・ If Did't Love You
(4)Red Sovine ・・・・You're Barking Up The Wrong Tree Now *
(5)Jimmie Davis・・・・ Forever Is A Long, Long Time *
(6)Curley Williams・・・・ Honey, Do You Love Me, Huh *
(7)George Morgan・・・・ A Stranger In The Night (全くG.Morgan スタイル)
(8)Little Jimmy Dickens・・・・ I Wish You Didn't Love Me So Much *
(9)Carl Smith・・・・ Me And My Broken Heart *
(10)Big Bill Lister・・・・ The Little House We Built (Just O'er The Hill) *
(11)Jimmie Davis・・・・ Bayou Pon Pon * Cajun Country スタイルの面白い曲
(12)Ray Price・・・・ I Lost The Only Love I Knew *
(13)Big Bill Lister・・・・ Countrified *
(14)Molly O'day・・・・ On The Evening Train *
(15)Red Kirk・・・・ Never Been So Lonesome *
(16)Kitty Wells・・・・ My Cold, Cold Heart Is Melted Now・・・・・”Your Cheatin' Heart ” と全く同じメロディで ”Cold, Cold Heart ”はもう溶けちゃったわよ・・・・と歌うキティ・ウェルズ・・・なんだか可愛い感じ

Part 2 : The Legend Hank Williams Tributes(ハンクに捧げる歌)
(17)Jimmy Swan・・・・・The Last Letter(歌と語り)
(18)Marvin Rainwater・・・・・Heart's Hall Of Fame (歌と語り)
(19)Arthur'Guitar Boogie'Smith・・・・・In Memory Of Hank Williams・・・・ハンクの ”I Saw The Light ” を挿入して語りだけ
(19)Johnnie & Jack・・・・・Hank Williams Will Live Forever (淋しげなドーブローギターをフューチャーしての歌)
(21)Jimmie Logsdon・・・・・Hank Williams Sings The Blues No More (ハンク スタイルの伴奏で歌だけ)
(22)Jimmie Skinner・・・・・Singing Teacher In Heaven (単音のエレキ・マンドリンを伴奏にとても渋~い歌声の唄)
(23)Ernest Tubb・・・・・・・・Hank, It Will Never Be The Same Without You (歌と語り)
(24)Riley Crabtree・・・・・When Hank Williams Met Jimmie Rodgers (歌だけ)
(25)Denver Duke & Jeferey Null・・・・Hank Williams, The Alabama Boy (まるで女性2人のデュエットのように聴こえますが男性のデュオ)
(26)The Cochran Brothers・・・・・・Two Blue Singing Stars(ハンク・ウィリアムスタイプの伴奏で歌う男性デュオ)
     
Bonus Tracks     
(27)Rex Griffin・・・・・Lovesick Blues(1939年録音とあり、ハンクが参考にしたと思われる録音で貴重)
(28)Mystery Bonus Track


このCDはさすがはドイツの Bear Family Records 社だなあと思わせる作りです。 所属レーベルを超えているし、アメリカだと色々問題が出て来てカントリーの本場だとはいっても ”訴訟王国アメリカ ” でもありますからとても成し得ない企画ではないでしょうか・・・・・??  ハンク・ウィリアムスに興味を持っている人達にとっては大変な恵みなんですけど・・・・・アメリカにはかゆいところに手の届くファン向けの細やかさがないですからドイツの企画力にはかなわない-と感じます。
今回のCDは1枚物としては内容が豊富で、たくさんの歌手が出てきますし 中には初めて聞く名前の歌手もいます。 歌手全員の写真とそのハンクとの関連について-も載せてありますし、ハンクと一緒に写った写真などもたくさん載っています(写真はジミー・デイヴィスとカール・スミスとハンク)。
 
サウンドは今時のものではありません、ハンクと同時代の音楽ですからスティールギター、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)が入ったガチガチの純カントリーですが Hank Williams に深い関心を持っている人には超面白いCDだと思いますよ。
私見ですが、ハンク的な唄でハンク自身が歌ったら映えただろうなと思う曲の後に*印を付けました・・・・・・・・・入っている Booklet の中から ”このCDを企画した趣旨 ” を訳して載せておくにとどめたいと思います。

「 ハンク・ウィリアムスの短い歌手生命を通じてひとつの常なる要素としていえるものに 彼が多産のソングライターだったということがあげられます。 演奏旅行から帰ると歌のいっぱい詰まったノートを持ち帰ってくるのが常でした。うわさ好きの人達が主張するように 多分その中のいくつかは他の誰かから買い取った唄であったでしょう。しかし実際はハンクには歌を買いとる必要などなかったのです、なぜならハンク自身の中から次から次に湧き出てくるようにして歌が出来てきたからです。 ハンクは自分のためにとっておく歌と誰かに売ってしまってもいい歌とを上手く仕分けする術を心得ていました。 Alanna Nash という人に語ったチェット・アトキンスの想い出によると、ハンクはオープリーの控え室にいる人達に向かって立たずんでは、”歌を作ったんだ、聴いてくれないか-” と言っては ”気に入ったかい? ” とたずねて、みんなが納得すると彼は上機嫌になったものですよ・・・・。 ハンクは当時のスター達に唄をもちかけて 彼等が ”いい歌だね、ハンク、次のセッションで使わせてくれないか?” というと、”君向きの歌じゃないよ、自分で歌うよ ” と言っていたものです・・・・・・とのこと。」

さて、終わりに日本発売の本「 ハンク・ウィリアムズ物語 」 の最後の方に音楽評論家 島田 耕さん作成の ”ハンク・ウィリアムズに捧げる歌 ” が23曲載っていますが、そのうちの8曲がこのCDに入っています。
それと、このCDに出てくる ”Little ” Jimmy Dickens とか Ray Price とか Marvin Rainwater なんて人達が現在も健在で歌っていることを思うと凄いことなんだなぁと思いますね( smile )

今年の博多の桜は満開の期間が長いようで、散りつつもまだ花盛りの桜木もたくさんです

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1 コメント

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サクラの季節もアッという間に(涙)…! (凸椪)
2013-04-02 12:11:07
今年はすっかり異常気象とWBC戦に翻弄されて、桜を愛でたのも呆気なかった気がします。
ハンクはLP全集と、他の歌手によるトリビュートアルバムを数枚所持している程度ですが、掲載の伝記も数回読みました。MCA以前に「スターリング」とかいう中小レーベルに吹き込みが残っているのを、このドイツ社から出ているときいたこともありましたが、ぜひ今回のアルバムも聴いてみたいものです。
まだアナログ時代に、チャーリー・ダニエルズのプロデュースと伴奏で、いわゆるH.Willamsのソックリさん(それもオーディションまで行って決めたそうですが…)による2枚組があったのを記憶しています。収録曲の大半がハンクの作品でしたが、1曲だけハンクを称えるオリジナルがあって、個人的に長い期間、その曲(およびアルバムも…)を探しておりましたが、どなたかご存知ありませんか!?
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