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Cal Smith (1)
米国盤 Kapp Records KS-3608 Cal Smith Sings
(1)I Come Home A Drinkkin' (2)Ballad Of Forty Dollars (3)Margie's At The Lincoln Park Inn (4)Life Of The Party Charlie (5)When Two Words Collide (6)At The Sight Of You (7)It Takes Me All Night Long (8)Darling, You Know I Wouldn't Lie (9)She's Lookin' Better By The Minute (10)I Don't Get No Better Without You (11)Old Faithful
キャル・スミスが亡くなりました、とても渋~いカントリー歌手でしたが本物でしたね( 1932~2013年10月10日 オクラホマ州出身 )。
アーネスト・タブにかわいがられてタブのバンド The Texas Troubadours の一員として主に1960年代を中心に在籍し、その後独立して地味ではあったのですが彼の歌にはいぶし銀のような魅力があったと思います。私のこのレコードは地方の小さなレコード店の片隅に段ボール箱に入った50枚くらいの輸入盤のゴミ箱セールのようなのがあってたまたま出逢ったものです。ジョニー・キャッシュのSUNレコード時代の黒いLPレコードと一緒にあったのでよく覚えています・・・・・もう35年くらい前のことなのにね。
その時はキャッシュは知っていたけれどキャル・スミスのことは全く知りませんでした、でもジャケットを見て直感でカントリーのレコードだとわかって買ったのです、裏ジャケットの写真も参考になります。2枚とも400円くらいでした、キャル・スミス盤はジャケット左上の Kapp というマークのところに無造作に穴がほがしてあって廉価盤にしての販売だったのです。当時はなぜジャケットに穴をほがしたり角をカットしたりしてあるのかわかりませんでした・・・・・一定期間過ぎて売れ残ったような正規盤をそんなふうにして廉価にして売られたんですね、だから中身は新品です。
内容的には全般に歯切れのよいエレキギターに加えてスティール・ギターとピアノが入っているものが多いですがキャル・スミスの歌がとっても渋い歌声なのでいかにもカントリーを聴いているという気分にさせてくれます。
この人のカントリーは1、2回聴いただけではよさが解らないかも知れません(私自身が聴いた経験からなんですけど・・・)が回を重ねて聴いていくほどにその魅力が増してくる-というスルメ型だと私は思っています。 彼のバラッドがいいですが、アップテンポの曲でも決してロック的にはならないんです・・・・やはりアーネスト・タブのところで鍛えられた賜物でしょうか。 徒弟制度みたいにボスのもとで修行して巣立ったような人というのは本来のカントリーらしさの線を決してはずしませんね・・・・その辺のところが地味であっても音に信頼感があります、このキャル・スミスは大好き。
ところで、往年のカントリー歌手 Carl Smith と名前が似ていてどうも紛らわしいですが、キャル・スミスはカール・スミスが好きだったらしんですね・・・・それで似たような名前を名乗ったんでしょうかね? 裏ジャケットに載っているキャルの5枚のアルバムに出逢ったら買おうと長年思っていましたが、その後2枚に出逢っただけになっています。CDもなかなか見かけません、でも私はやっぱりレコードが好き。ちなみにこのレコードではバラッドの(8)Darling, You Know I Would't Lie と、メル・ティリス作の(11)Old Faithful という曲が好み。
Kapp レコードのジャケットというのはとてもしっかりした作りになっているのも印象的でした。何だか自分だけの楽しみを披露しているだけのような記事になりましたが、いいたいのは ” キャル・スミスの歌はカントリーらしいカントリーだ ” ということなのです