西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

つれづれに (小倉の古い映画館 「昭和館」)

2010年07月31日 | つれづれに
昔ながらの映画館
お城に行く前に小倉の街をブラブラしていたら「昭和館」という小さな映画館があった。昭和館1と昭和館2があって邦画と洋画に分かれている。今時のモダンなものではなくて昔の映画館然としたまさに昭和30~40年代まであった場末の映画館という趣き・・・・・懐かしさのあまり思わず撮影。 
どんな映画をやっているのかな-と見てみると藤沢周平の小説をもとにした時代劇「花のあと」と吉田松陰生誕180年記念と銘打った時代劇「獄(ひとや)に咲く花」の二本立てで1000円。  入れ替えなしでいつでも入れるし何回観てもよい-という昔ながらのやり方のようで・・・・・”そうだよなあ これが本来の映画館だよなあ ”・・・・と思わせるものでした。

「花のあと」は見逃していたのでこれ幸いと見ることにした・・・・・東北の小藩の有能な剣客が藩の使命を帯びて幕府に借入金の申し入れに赴き、失態をおかして自責の念にかられて自刃する・・・自刃して果てた藩士に恋心を抱いていた娘がその死に疑念を抱いて無念を晴らすという物語・・・・・いい映画ではあるがセリフの少なさのためか堅さがあって不自然さが目立つのが残念・・・・でも武士道を感じられないような侍ばっかりが登場する劇画風時代劇よりはまだいいかなあ-と思う。 
期待して見た 「花のあと」 よりも 幕末にペリーの黒船に乗り込んで密航を謀ろうとして捕らえられた吉田松陰の幽閉時代を描いた「獄(ひとや)に咲く花」の方に数段魅力を感じました。派手な斬り合いがあるでもなく 牢獄に咲いたひとりの女囚と吉田寅次郎のはかない触れ合い(恋)を描き 松陰が刑場の露と消える場面で終わる時代劇・・・・・なぜか琴線に触れるいい映画だった。 上映予定のチラシを見ると昔の作品が並んでいる、それもごく普通の作品群・・・・・博多にもあるといいなあこんな映画館。小倉の人達がうらやましい、小倉の人達はこの「 昭和館 」という映画館を誇りにしていいのではないかな-と思うことだった。
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小紀行 ( 小倉城を訪ねて )

2010年07月31日 | 歴史はロマン…九州の歴史を中心に
小倉城
7月25日(日)は朝から暑かったけれど北九州まで小倉城を見に行った。博多からJR特急で約40分で小倉駅に着く・・・・・小倉駅周辺はすっかり都会で 昔は列車の中からでも見えた小倉城の天守閣はビルの谷間に沈んで見えなくなっている。町は博多の天神よりも道が狭い分こじんまりとして入り組んでいて歩いていて面白いと感じる。
駅から10分も歩くと小倉城に出て 一帯は勝山公園という市民の憩いの場所になっている・・・・・水をたたえた立派な石垣の向こうに天守閣や櫓があるが、お城の周りはコンクリートのビルに車の行き交う舗装道路で 武家屋敷などはなくて正直いって城下町という風情はない。小笠原氏15万石のお城で、譜代大名だったために幕末には長州藩の高杉晋作率いる奇兵隊に攻撃されて天守閣等が焼失したという歴史を持っている。今あるのは模擬天守のようだけれどそれでもお城があるとやはり街に落ち着きがあるように思う

城跡を訪ねるのは好きで、地方の小さな町で石垣しか残っていないような ちょっとした城跡なんかはなおさらだ。自分が生まれたところに小さなお城があって(鹿児島県国分市=現在は合併で霧島市になった)そんなことから自然に興味を持つようになったのです。 
お城を写真に撮る時はできるだけビルなどの現代的なものが写らないようにアングルを考えて撮りたい・・・・無意識のうちに昔ながらの風情を出す工夫をしている。
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懐かしのカントリー & ウェスタン 146  [ ボブ・ウィルス (3)]

2010年07月31日 | ボブ・ウィルスを歌う
Bob Wills (3)
米国盤 MCA Records MCAD-5917  The Best Of Bob Wills

(1)San Antonio Rose (2)Eight'r From Decature (3)Deep In The Heart Of Texas (4)Silver Bells ( That Ring In The Night ) (5)Across The Alley From The Alamo (6)Cimarron (7)South Of The Border ( Down Mexico Way ) (8)Milk Cow Blues (9)My Adobe Hacienda (10)Southwestern Waltz (11)A Big Ball In Cowtown ( We'll Dance Around ) (12)Pan Handle Rag


このCDはボブ・ウィルス(1903~1975年テキサス州出身)の晩年にあたる Kapp レコード時代に出されたLPをCD化したものです。今ではボブの色々な時代のレコードも沢山のCDとなって出されていますし比較的安価で多くの曲を聴くことが出来ます。 Rich Kienzleという人が割りと詳しく解説していますので補足を加えながら訳してみます・・・・・

「 ボブ・ウィルスが1965(昭和40)年に Kapp Records と専属契約を結んだ時には既に自分のバンド Texas Playboys は持っていませんでした。ソロとして活動するために1年前にバンドを解散していたのです。Kapp レコード社での15セッションで録音した全66曲はボブにとって Nashville (テネシー州の州都でカントリーミュージックのメッカでもある) での唯一のレコーディングでした。他の Western Artists と同じように ボブ・ウィルスはナッシュヴィルの音楽的な保守性に対してあまりいい感情を持っていませんでした。 さかのぼること1944(昭和19)年に Grand Ole Opry (テネシー州 のナシュヴィルで古くから開催されて今でもある Country Music Show ) に出演した時にドラム使用を拒否された・・・・といういきさつがあったからです。
Kapp レコードのプロデューサー Paul Cohen はレコーディングにナッシュビルの一流セッションマンである(当時の) A-team を投入したのでした、すなわちギターに Harold Bradley と Ray Edenton 、ピアノに Hargus " Pig" Robbins 、ドラムに Buddy Harman 、スティールギターに Pete Drake と Lloyd Green、 ベースに Bob Moore を使ってボブ・ウィルスの Texas Playboys Sound を再現したのです。ボブはそれに加えてボーカルに Tag Lambert と Leon Rausch 、フィドルの Jimmy Belken と Gene Gassaway といったテキサスのミュージシャンを呼び寄せたのでした。
このCDには最も初期の1966(昭和41)年7月19~20日のセッションからテキサスとアメリカ南西部をテーマにした歌を中心にしています。

1966(昭和41)年
7月19日:テキサススイングフィドラー Hoyle Nix 作の " A Big Ball In Cowtown " を録音。
7月20日: ” Deep In The Heart Of Texas ” とスタンダードポップス曲 ”My Adobe Hacienda ”を Leon Rausch のボーカルをフューチャーして録音。

1967(昭和42)年
3月21日:” San Antonio Rose ”、”Eight'r From Decatur ”をブラスセクションを入れたビッグバンドで録音。
9月26日 : ジョニー・ボンド(1915~1978年 オクラホマ州出身のカントリー歌手)作の western classics 曲 ” Cimarron ”を17人編成のバンドで録音。この時はフィドルには御大ボブ・ウィルスの他にボブを崇拝する3人の Nashville fiddler -Tommy Jackson と Buddy Spicher、 Shorty Laevender が含まれていました。

1968(昭和43)年
4月16日:スタンダードポップス曲 ”Across The Alley From The Alamo ”を19人編成のバンドで録音、歌は Tag Lambert.
4月17日 :Vaughn Horton() 作の ” Southwestern Waltz ”を録音。
4月18日 :ボブのお気に入りのフィドル曲 ” Silver Bells ”と Tag Lambert の歌で ”国境の南 ”を録音。
Kappレコードでの最後のセッションは1969年2月19~21日でした、その5ヶ月前には Country Music Hall Of Fame に選ばれています。

1969(昭和44)年
2月19日:Walter Haynes プロデュースのもと Leon McAuliffe(1917~1988年テキサス州出身 Western swing steel guitar 奏者の草分けの一人) で有名な ” Pan Handle Rag ” を録音。ここでは元テキサスプレイボーイズのスティールギター奏者だったGene Crownover とナッシュビルのフィドル奏者 Tommy Jackson のソロ演奏が聴かれます。
2月20日:” Milk Cow Blues ”を録音。これは元テキサスプレイボーイズ出身でナッシュビルのセッションマンになった Johnny Gimble のフィドルをフューチャーしたナンバーで Scat-singing が入るボブのお気に入り曲。

このKapp レコードでのセッションがボブ・ウィルスの最後の Rrecording career となりました。1969(昭和44)年5月31日心臓発作を起こして演奏活動からリタイア。その後一旦は回復して Western Swing のリバイバル(一時的なブーム?)を見届ける恩恵に浴するも 再び致命的な心臓発作にみまわれて昏睡状態となり1975(昭和50)年5月13日亡くなったのでした。
Western Swing の人気はその発祥地であるテキサスとオクラホマを除けば1960年代までには衰退してしまいましたが、同じ音楽仲間のスタイルや音楽を一瞬にして変えさせてしまうほどのボブ・ウィルスの快活さとカリスマ性は絶大な尊敬に値するものでしたし、一流アーチストであり続けた所以でもありました。ここでの12曲はその脚光を浴びた時代のドキュメントといえるものです。」・・・・・・以上解説。

一番最後の文章に It was a huge tribute to Bob Wills' resiliency and charisma that at a time when many of his peers were forced to alter their styles or even leave music・・・・・とありますが、思うに ボブ・ウィルスの ”Charisma(カリスマ)性がある ” というところが大事で、その人のスケールの大きさや素晴らしい作曲能力の他に、その人にある程度ベールに包まれた部分がないとカリスマ性というのは発揮されないと思いますし それを持った人物が現れない限りはこれからも Western Swing という音楽は第一線で脚光を浴びるということはないだろう-と思います。  メディアが極限状態といっていいほどに発達して何でもかんでも一瞬にして判ってしまう現代社会では Bob Wills のような人物はもう出現し得ないだろうとも思います。
Kapp レコード時代のボブは健康状態もそれ程よくなかったはずですが ここに聴かれるサウンドは元気いっぱいで はしゃいでいるようにも見えて、特徴になっている「アッハー」「O~pen Now!」「Ye~s,Ye~s Tommy Jackson !」「Beau~tiful steel guitar, right!」など演奏途中の掛け声もたくさん聴かれます。よくボブ・ウィルスは Tommy Duncan(1911~1967年テキサス州出身)がメインボーカルだった時代が一番よかった-と言われますがここでの Tag Lambert と Leon Rausch もなかなかいい感じなので 一概に誰それのボーカル時代がよかったとは言えないのかもしれません。ただ、全盛時代のリアルタイムでのライブで Tommy Duncan という人の存在感、魅力は群を抜いていた-というべきなんでしょう。 Western Swing はいいな、好きだなぁ。
ちなみにこのCD、 Book Off で250円で買いましたが音もきれい・・・・聴く人って少ないのかなあ??(涙)  2010年7月13日記事
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ジョージ・ハミルトン四世 ハンク・ウィリアムスを歌う

2010年07月31日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
George Hamilton Ⅳ (2)
ヨーロッパ盤 Stetson Records HT-3124 Sing Me A Sad Song  A Tribute To Hank Williams (原盤は アメリカ Dot Records )

(1)House Of Gold (2)I Can't Help It (3)How Can You Refuse Him Now (4)I Could Never Be Ashamed Of You (5)Half As Much (6)( I Heard That ) Lonesome Whistle (7)Your Cheatin' Heart (8)I'm So Lonesome I Could Cry (9)Take These Chains From My Heart (10)Wedding Bells (11)Cold Cold Heart (12)You Win Again


このレコードは1960年代に日本盤も発売されたことがあるものです。 ”Abilien ”というヒット曲で有名なジョージ・ハミルトン四世(1937年~現在 ノースカロライナ州 出身) が歌う1958(昭和33)年発売の Hank Williams 集 まだジョージ20才そこそこの頃でしょうか・・・・・ジョージはアーネスト・タブに影響を受けたカントリー歌手と云われていますが、彼自身の歌い方はソフトでバックサウンドはモダンなものが多くて Folk Country とでもいった方がよさそうな人でした。 ガチガチのカントリーではない分 万人に受け入れられやすいためか日本盤レコードもけっこう出されていた (シングル盤を含めて) ように思います。 私はこのレコードを元に3曲削ったアメリカ Columbia 社の廉価盤 Harmony Records ( HS-11379 )が後年出されて それで初めて聴きました・・・・ジャケットも違っていました。
オリジナル盤のジャケットは意表を突く写真ですが なかなかいい雰囲気で好きなタイプのもの・・・・・裏に Natt Hale という人が解説を書いていますが後半だけを訳して載せておきます。

「 ジョージ・ハミルトン 四世がハンク・ウィリアムスの偉大な曲群の中からいくつかを集めて Tribute Album をレコーディングしたものです。ハンクと同様に ジョージ・ハミルトン四世もアメリカ深南部の出身で 長身でスリムであるところもハンクに似ています。細身の姿形はハンクの外見にそっくりですし、声も大衆の心の琴線に響くような一種の憂いをもっているように思われます。ジョージは長年にわたってハンク・ウィリアムスの作品を好んで 尊敬もしていました。ハンクの作品を個人的に歌ったり ジョージがハンクに感じている尊敬の念をすぐに汲み取ってくれるような気心の知れた友人達と歌ったりもしていました。ABC-Paramount レコード社の A & R (Artists & Repertoire) 部門のトップである Don Costa とこのアルバムの選曲について話し合った中で ジョージは曲についてと どのように表現したらよいかについて自ら信じているところを熱っぽく語ったのでした。 Don Costa のアレンジによって ジョージ・ハミルトン四世のやり方と Don 自身の音楽的な感性を組み合わせた結果 偉大な Hank Williams に捧げる最高のアルバムの一つになるに違いない-と確信できるものになったのでした。」・・・・・以上 解説。

サウンド的にはジャケット裏に Orchestra conducted by Nick Perito とあって ストリングスに男女混声コーラスを交えたモダンな作りなのでカントリー色は薄いのですが、数多ある ”Hank Williams を歌う ” アルバムの中ではジョージ・ハミルトン四世という歌手の個性(カラー)を出したものになったと云えるかと思います。 以前載せたグレン・キャンベルのハンク集に似ているもの-と思ってもらえばいいかなあ。

ところで、ハンクのオリジナルではたいして気に留めるほどではない-と感じていた曲が 他の歌手が歌うとそのサウンドの組み立て方とか歌い方とかで全く輝いて聞こえることがあります。そんな時、その曲がハンク自作のものであったりすると やはり Hank Williams てすごいなあ-と感じます。 このアルバムの中でも ( 私にとって ) そんな曲がありました・・・・・セイクレッド・ソングともいえる (3)”How Can You Refuse Him Now ”です。他の歌手でも比較的採り上げられることの少ない曲だと思います・・・・・こうした他からの刺激で Hank Williams 自身のものを改めて聴いてみたくなることがよくあります。
このレコードがCDになっているか詳細は判りません
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博多 十三番山笠 (医療の仕事 2)

2010年07月13日 | 医療の仕事
7月12日雨の月曜日の朝、福岡での勤め先に行く途中(博多の)天神近く渡辺通り角に飾ってある ”十三番山笠 ”を撮った・・・・・今年のタイトルが 「 決闘巌流島 」となっている・・・・・有名な宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘。 かなりの高さがあってこれをかついで市街を練り歩くのはとても大変そう・・・・・でも元気な博多っ子はそんなこと物ともせずに毎年楽しんでいるお祭り。 
この時期になるとH病院への行き帰りに眺めて通る(smile)
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通り道 3 ( 鹿児島 宣教師ザビエルの碑 )

2010年07月04日 | つれづれに
鹿児島の勤め先の近くにザビエル教会がある。道路をはさんで向いが公園になっていて フランシスコ・ザビエル(1506~1552 スペイン人)の記念碑が建っている。真ん中にあるのはザビエルの胸像、アーチ状になった石壁の向かって右側には 「 フランシスコ、ザビエル聖師滞鹿記念 」、左には「 天文十八年西暦千五百四十九年八月十三日着 」と彫ってある。 
学生時代に ”ザビエルが以後よく(1549)広めるキリスト教 ”・・・・などと語呂合わせで覚えたもの
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