西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇映画の面白い話🤣

2024年05月14日 | 西部劇映画

西部劇映画の面白い話

①先日 “ 荒野の決闘 " を再掲した時にある方からコメントを頂きました。はじめのシーンでアープ 4人兄弟が牛を追っていくシーンがあります。4人とも馬に乗っている…でもひと休みして末弟だけ残してアープ 、バージル、モーガンが街に繰り出すのですが、そこで問題なのが料理馬車 ( チャック・ワゴンという ) が出ている……アレーッ それって一体誰れが御者を務めていたんだ?……というわけなんですね♫🤣 言われてみればたしかになあ(smile)

② “ シェーン " での話。最後の場面でシェーン ( アラン・ラッド ) が対決で街に赴きます。殺し屋ウィルソン ( チャック・パランス ) を倒して外に出ようとした時ジョーイ少年 ( ブランドン・デ・ワイルド ) に “ シェーン、危ない ! " と声をかけられて咄嗟に階上の敵を撃ちます……ところがビデオのコマ送りで見てみると拳銃があらぬ方向に撃っていてあたっていないんじゃないか…というんですね🤣🤣でも相手はやられる🤣……これもある人から言われて私もコマ送りで見てみたらピンポン〜でした🤣 これって機械の性能が進んだせいで誰れにでも指摘できそうなことで どうだっていいことで、私的には “ 夢を壊さないでくれ〜 " といいたいところ🤣🤣

③ジョン・フォード監督とジョン・ウェインの “ 駅馬車 “ での話……クライマックスのインディアンが駅馬車を襲撃して追っかけるシーンで・・・ある人がインディアンはなぜ駅馬車の馬を射たないのか ( 馬を撃てば駅馬車を止められるのに…という意味でしょうね ) と尋ねたところ・・・フォード曰く「そんなことしたら映画が終わっちゃうじゃないか」と言ったとか・・・本当かどうか知らないけれどジョン・フォードに座布団三枚!だね。 これは映画だぜ、そんな無粋なことをいうなよ・・・とでも言いたかったのでしょうね

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西部劇「シェーン」の細かい演出

2024年05月12日 | 西部劇映画

西部劇「シェーン」の細かい演出

 

監督のジョージ・スチーブンスは多分この1本しか西部劇を撮っていないと思う。でもこの作品だけで他を圧倒している。他の西部劇では見られないシーンがある……

①犬……シャイアンからやってきた殺し屋ウィルソン(チャック・パランス)が酒場に入ってくると寝そべっていた犬がスゴスゴと退散する🤣

②ウィルソンに撃ち殺された農夫トーレー ( イライシャ・クック・ジュニア ) の荒野での葬儀の場面……棺に手をかけてクンクンと犬が鳴くシーン。 小さな女の子がじゃれ合うシーン……見ている方により一層悲しみが伝わってくる…監督の細かい気配りがうかがえて素晴らしいと思う

③ウィルソンとの決着をつけるためシェーンが町に出たあとをジョーイ少年 ( ブランドン・デ・ワイルド ) が走って追っかけていく、さらに愛犬が後を追って走っていく。川を渡る…犬の演技に感心する…どうして演技をつけたんだろう?聞いてみたいけどもうこの映画の関係者はほとんどいなくなっている🤣

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西部劇の本 “ ガン・マン 画報 西部劇60年 "

2024年05月11日 | 西部劇映画

西部劇の本 “ ガン・マン 画報 西部劇60年 "

 

古い本です…ガンマンという拳銃やライフルなどの愛好家向けの雑誌の増刊号というわけです。1962(昭和37)年発売の本だからもう60年近く前の本🤣私は古本屋さんで買いました……古くても内容は充実しています♪ 写真も豊富に載せてあります。編集後記を見ると…西部劇を4つの時期に大別して西部劇発展史上のいちじるしい現象やトピックをマークすることを心がけた…とのこと。限りなくある作品から代表的な作品が列挙されています。              

①サイレント(1903〜1928) ・・「大列車強盗」から「三悪人」まで17作品       

②戦前(1929〜1944) ・・「懐しのアリゾナ」から「西部の王者」まで23作品   

③戦後(1945〜1953) ・・「荒野の決闘」から「ブラボー砦の脱出」まで18作品                                  

④現代(1953〜1962)・・「ホンドー」から「西部開拓史」まで23作品

どうでしょう…現代が1962(昭和37)年までになっています……今は2024(令和6)年ですからね🤣 こう考えると西部劇の歴史にも重みがあります🤣もう自分が生まれてもいない時代の話だという人も沢山でしょうね……🤣 たかが映画されど映画 侮る(あなどる)なかれ……ですね。 

西部劇映画を数本見たぐらいで西部劇って面白くない…なんてすぐにあきらめないで下さいね。私は ” 自称西部劇研究家 ” とか名乗っているんですがなんのなんのまだまだ大した域にも達していないと感じでいます…奥が深くて深くて🤣 でも日々の元気の源になっている……映画の中のジョン・ウェインやヘンリー・フォンダ、ジェームズ・スチュアートなんかを見ていると元気になって ヨシ明日も頑張るぞ…という気になる😁 子供っぽくて何となく恥ずかしい気もするんですが見続けるだろうなあ♫  

写真は表と裏表紙 

3/26の記事なのでしばらくしたら元に戻す予定

 

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西部劇「拳銃往来」を見た

2024年05月10日 | 西部劇映画

西部劇「拳銃往来」を見た

    

1948年アメリカ RKO映画 "拳銃往来(Station West)" 監督シドニー・ランフィールド 白黒映画

ビデオ時代に日本でも出されていた作品です。大手のメーカーからの発売ではなかったから私は知り得なかった作品でしたし、レンタルビデオ屋さんでも見かけませんでした。DVDになってから西部劇BOX物の中に含まれて発売されて単品でも出ていました。かつてのアメリカの中堅どころのRKO映画社というところの作品です。私は今回初めて見る作品。大昔に東京神田の神保町の古本屋さんで200円くらいで買った粗末な紙のプレスシートだけは持っていて初めて役立った・・・というところ。 ジャケット写真はビデオ時代のもの。 

見た感想は良質のB級西部劇だと思いました。ミステリータッチの西部劇なので1回見ただけでは物語が把握できなくて、古いプレスシートを読んでから2回目を見てやっと理解できたというところ。監督のシドニー・ランフィールドという人もなじみがありません、主演のディック・パウエルは西部劇スターではありませんがなかなかの渋い演技でGood。 

<ストーリー> 金塊を積んだ馬車が襲われて護衛の兵隊2人が殺されているシーンから始まる。軍服70着も奪われていた。事件の調査を命じられた陸軍のジョン・ヘイヴン(ディック・パウエル)中尉は身分を隠して渡り者をよそおって開拓期のとある西部の町にやってきた。そこはインディアンに備えて軍隊が駐屯しているが、町は美貌の女親分チャーリー(ジェイン・グリーア)が父親譲りの酒場、賭博場、運送、製材所など手広く経営して夜は酒場の歌手として幅を利かせていた。

結局のところ、誰がなぜ事件を起こしたのか・・・をヘイヴンが探ってゆく展開になっています。が、女親分チャーリーとヘイヴンが敵対しながらも互いに魅かれ合うなど複雑な人間模様が絡んでおり、わかるとなかなか面白い。 

 

女親分チャーリーの用心棒ミック役に巨漢のギン・” ビッグボーイ ”・ウイリアムズが出ていてヘイヴンとの派手な殴り合いをしたリ、(カントリー音楽ファンとしては嬉しいことに)ホテルの番頭役にバール・アイヴスが扮しておりギターの弾き語りをするシーンがあります。ソフトな美声で一服の清涼剤みたい(smile) 

歌は ” The Sun Shining Warm ” 、” Sometime Remind Me To Tell You ” とのこと。

 

プレスシートというのはマスコミ関係への宣伝紙みたいなもので、ほんとに粗末なザラ紙に細かくストーリーや出演スターの紹介、アメリカでの批評などが載っているものですがこれでも情報は十分伝わってきます。上質な紙が当たり前になっている今のパンフレットからみても内容は濃くてgoodです。

✴︎アメリカの批評にこんなのがあった…「西部の町に起こった謎の事件!さっそう乗り込んだ腕と度胸の密偵が拳銃片手に女のボスと恋を秘めた血の喧嘩!!」「無頼漢をアゴで使う女親分“エンゼル“が一生一度の恋をした!西部女の悲恋を描く情と意地の西部劇!!」……だって、いい得て妙🤣西部劇の宣伝文句なんてこんなんでなきゃなあ🤣🤣

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採譜しながらアコーディオンの練習

2024年05月06日 | 昭和歌謡の名曲

採譜しながらアコーデオンの練習

 

2024 (令和6)年5月のゴールデンウィークも最終日、博多は曇り雨で祭りの後の淋しさのような感覚がある🤣明日から仕事だから何も予定はなくいつも弾いてみたいと思っていた ” 哀愁の街に霧が降る " という歌からアコーディオンを弾きながらちょっとずつ楽譜に採譜していった……自分で作る楽譜だから正確でなくても大体でいいからと決めて🤣

この曲は昭和30年代頃の典型的な昭和歌謡で、なかなかムードのある曲で私的には昭和歌謡の名曲のひとつと思っているもの。とても今の時代には受けそうもない…でもアコーディオンには似合うと思って🤗 山田真ニという昔の俳優さんが歌って知られているようだ。キーはC調だからわかりやすい…1フレーズずつ弾きながら音をとっていく…途中 ここはこんな風に弾くとムードが出そうだ とか合間の小さな経過音(アコーディオンではおかずというらしい)は歌の伴奏を参考にして入れることにして……といった具合で進む。 

メロディはいいとして左手のボタンのリズム伴奏をどう付けるかが問題…ずっと同じ単純なベースだけでは面白くないから交互ベースを入れたり和音だけのベースのところも設けようとか試行錯誤しながら進めていった……なんといっても山田真二の歌の you tube が参考になる🤣 前奏のメロディもなかなかよい…。 

ちょっと行き詰まったらガラリと雰囲気を変えて私の好きな The Sons of The Pioneers の ” Heartbreak Hills ” という曲を弾いてみたりする🤣 Pioneers の演奏には正式なメンバーではないけれど時々 Frankie Messina というアコーディオン奏者が入っていることがあり参考になる。 

" 哀愁の街に霧が降る " 何とか弾けそうな気がしてきた・・・

 

 

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2026(令和6)5/5 こどもの日…有田陶器市に行く

2024年05月06日 | つれづれに

佐賀県の有田陶器市に行った

 

1週間開催の陶器市 5月5日は最後の日、思いついたように一人旅。この季節に限って博多から ” 有田陶器市号 ” なる直通の臨時列車が運行されているのでそれに乗って・・・目的地まで直通だから楽ちん。朝早い運行便なので9時前には有田駅に着いた。駅のベンチで朝食のバナナ他

 

駅前はまだ閑散としていたがお祭り の雰囲気は感じられた。ベンチでしばらく休んで9時過ぎになってプラプラと歩き始めた・・・駅で陶器祭りのスタッフにもらったパンフレットを見ながら上有田駅までの一駅分が9時半から歩行者天国になるという。時間が経つにつれて人が多くなるのがわかる🤣 

 

行きと帰りで道の両側の店を店を見ることになるけど店の数が多くて後で買おうと目星をつけておいてもどの店だったかわからなくなってしまった🤣 ある若い店主が店頭に出していた “ 訳あり品 “ で安売りとある…気に入って自分用に買った……訳ありの理由を聞くと注ぎ口から垂れるのと蓋が凸凹だと…使ってみたら問題なかったので掘り出しゲット…と思うことにした🤣 注ぎ口につけるサックまで付けてくれた😁ドングリの実と比べても小ぶりのポット🤣紅茶に合いそうだ

道の途中に鎮座していた恵比寿さま……佐賀では色んなところに見られる風景のひとつです😁  有田陶器市は春と秋に開催される

 

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西部劇 -3- 荒野の決闘 Part 3

2024年05月03日 | 西部劇映画

野の決闘 (My Darling Clementine) についてさらに一言  

    

この映画で気になっていたことがありました。 最後のほうで いよいよアープがクラントン一家との対決に赴こうとする保安官事務所の場面で、協力を申し出た2人(町長と市民)にショットガンを渡すんですが、何故か弾を抜き取って渡します。今から銃撃戦に臨むというのになぜ空のショットガンを持たせるんだろう・・・というのが映画を見た時は最初わかりませんでしたが、レーザーディスクの解説を見て初めて”なるほど”・・・と納得できたということがありました。宇田川幸洋さんの解説によると、一種の戦術を使ったもので、アープと空のショットガンを持った正面の2人はおとりの役目をして、弟モーガン、ドク・ホリデイが素早く側面に移動して攻撃する・・・・というんですね・・・そういえば老クラントンが一瞬動揺するような素振りをみせるところがあったように思いますが・・・こんな風に見てくると結構面白い要素がいっぱい入っているんですね。なんでも、フォード監督は太平洋戦争で記録撮影のため従軍したことがあるのでそのような戦術的なことも体験していてそれを映画にも生かしたのではないか・・・とのことです。       

もうひとつ、この映画ではもう全くといっていいほど余計な音楽が使われていないのも特徴です。喧騒な酒場での楽士達が奏でる音楽と、ホンキートンク ピアノのほかは町の人たちがフィドル(ヴァイオリン)のホーダウン演奏に合わせて踊るダンスの場面くらいで、そのことが「荒野の決闘」が物静かな詩情をたたえた映画だ・・・との印象につながっていると思いますし、なんだか落ち着いた気分で見ることが出来る要因にもなっている気がします。

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西部劇 ー3- 荒野の決闘 Part 2

2024年05月03日 | 西部劇映画

荒野の決闘 (My Darling Clementine)の名場面・・・・・私なりのなんですが・・・  

(1)酒場でアープとクラントン一家が出会う場面は緊張感があってなかなかいい・・・・牛泥棒と末弟ジェイムズ殺害の探索のために保安官を引き受けて町に残ることにしたと一家に告げる時「それはそれは・・・・ところで名前は?」 という老クラントン(ウォルター・ブレナン)に対して「アープ・・・ワイアット・アープ」と答えるところで、クラントン一家の面々の顔が一瞬(驚いて)硬直してしまうところがある・・・・当時の西部でワイアット・アープの勇名がとどろいていた(以前ダッジ・シティの名保安官だった)ことを思わせて思わずニヤリ・・・としたくなる場面です。   

(2)ポーカーをするアープと酒場女チワワ(リンダ・ダーネル)の出逢いの場面も面白い・・・・歓心を引こうとしてアープに無視されたチワワが ”1万頭の牛がいなくなった~ ” とからかうように歌いはじめると憮然としてジロリと見るアープ、ちょっとユーモラスなところだ・・・・   

(3)アープとドク・ホリデイ(ビクター・マチュア)が酒場で出会うところも緊迫感~打ち解ける場面への移り変わりが素晴らしい・・・大人の西部劇だなあ・・と感じさせるところです。  

(4)トゥームストンの町に教会が建つのを祝って町の人達が踊る場面でアープがぎこちなくクレメンタイン(キャシー・ダウンズ)を誘って踊るところ    

(5)クレメンタインにほのかな恋心を抱いたアープがバーテンの老マックに「おやじ、恋したことがあるか?」とたずねるところ   

(6)最後のクレメンタインに別れを告げる場面で「クレメンタインという名前が好きです」とさりげなく告げるところとバックの広大な西部の風景場面・・・・・など見ていると枚挙にいとまがないほど名場面があって、まさしく西部劇の名作にふさわしいといえます。  

 

僕は1965(昭和40)年のリバイバルで見たのですが、初めて見たときは画面がやたら暗いのとスローテンポの展開に今ひとつ強い印象が残りませんでした。が、その後何度か映画館で見たりビデオやレーザーディスク、DVDと見るにつれてこの映画の持つ良さが判るようになって来ました・・・・・DVDていいですね、見るたびに色んな発見ができて、より深くこの映画を味わうことができるから。できるだけ大きな画面で見ることだと思います(西部の風景はテレビには入りきらないから)、ジョン・フォード監督の偉大さがよくわかります

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西部劇 -3-(荒野の決闘)

2024年05月03日 | 西部劇映画

 

荒野の決闘 (My Darling Clementine)  1946年=昭和21年 監督ジョン・フォード   

<ストーリー>

ワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)は3人の弟モーガン(ウォード・ボンド)、ヴァージル(ティム・ホルト)、ジェイムズ(ドン・ガーナー)と一緒に牛を連れてカリフォルニアへ向かっていた。途中末弟ジェイムズを残してアリゾナの街トゥームストンに立ち寄った3人だったが、帰ってみるとジェイムズは殺され、牛は盗まれていた・・・・クラントン一家(老クラントンと4人の息子)の仕業と目星をつけたワイアットは犯人を逮捕するためにその町の保安官となってとどまることを決意する。   

物語冒頭で牛泥棒事件にかかわるW.アープとクラントン一家の出逢い、酒場女チワワ(リンダ・ダーネル)との出逢い、医者崩れのガンマン ドク・ホリデイ(ビクター・マチュア)との出逢いを簡単に見せて、その後のアープ兄弟とクラントン一家の緊迫した確執と、アープが東部から訪ねてきたドクの昔の恋人クレメンタイン(キャシー・ダウンズ)に寄せる淡い恋心などをからめて・・・・そして最後のOKコラル(家畜囲い場)での銃撃戦に到るまでの展開がとても素晴らしいタッチで描かれています。   

「My Darling Clementine」ととても西部劇とは思えないようなやさしい原題がついていますが、実際にアメリカ民謡 ” いとしのクレメンタイン ” が映画の冒頭と終わりに合唱で歌われていてジョン・フォード監督らしいセンチメンタリズムを感じさせるところです。ずっと以前にレーザーディスクが出た時の解説に映画評論家の宇田川幸洋さんが次のように書いておられます・・・”「荒野の決闘」の魅力は勇壮なアクションや悪をやっつけるカタルシス(快感)にあるのではなく、それとは裏腹な、西部の風物を愛着をこめて眺めるところから生まれる比類のない詩的イメージにある。その意味で、フォード西部劇の特徴が最も端的に表れた作品だと言えよう ” と。 

  

この映画はアメリカ西部で実際にあったOK牧場の決斗(1881=明治14年)を題材にしたもので、ワイアット・アープ、ドク・ホリデイ、アイク・クラントン等の実在した人名が出てきますが、ここでは史実とはやや違ったフィクションを加えたものになっています。  日本公開は1947年(昭和22)で1961年(昭和36)、1965年(昭和40)、1984年(昭和59)とリバイバル上映されています・・・・モノクロ映像なので今の若い人達がどう感じるのかちょっと興味あるんですが、ジョン・フォード監督の陰影のつけ方とカメラワークはやはり一見に値するものだと思います・・・・・ところで、ワイアット・アープは1929年(昭和4年)まで生きたそうで、ジョン・フォード(1895~1973)監督は生前のアープに会ったことがあるんだそうです。OK牧場の決斗が1881年(明治14年)ですからアープはそれから50年近く長生きして80歳で亡くなったとか 

*2024(令和6)5月3日からのゴールデンウィーク後半に「荒野の決闘」を見直してみたので昔の記事を(2008年1月)少し改変してPart1~Part3まで載せてみました。1か月くらいしたらまた元の位置に戻す予定です。名作は何年たっても色褪せないです、私は映画、ビデオ、レーザーディスク、DVDと10回くらいは見たと思う。初めの3回くらいまでは画面が暗くて面白さが解らなかったけれど見れば見るほどに魅力が判ってきました。

ネットから探して借りて載せましたが、昔の映画ポスターは雰囲気があっていいなあ……関心します

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