カール・スミスを偲んで・・・・
Carl Smith (2)
米国盤 Harmony Records HS-11218 Satisfaction Guaranteed
(1)Satisfaction Guaranteed (2)Doggone It Baby I'm In Love (3)Sing Her A Love Song (4)If Teardrops Were Pennies (5)Buk Up Buddy (6)Trademark (7)Darlin' Am I The One (8)This Side Of Heaven (9)Who'll Buy My Heartache (10)This Orchid Means Goodbye
仕事で出先にある時にカール・スミス(1927年テネシー州出身)が亡くなったことを知りました・・・・・彼の歌を聴こうにも出来ない状況にイライラしていましたが、やっと家に帰りついてスミスのレコードを探して聴いてみました・・・・・彼のCDは1枚も持っていないので全部レコードです。
カントリーがまだ素朴な音楽だった時代なのでほんとにホッとするサウンドです・・・・・カール・スミスの全盛時代は1960年代まで-といっていいかと思います。 私がカントリーミュージックに目覚めて聴き始めた1963~4年頃はレコードは高価で LPレコードなんてとんでもなくて45回転のシングル盤を買うのがやっとでしたから(しかもおこずかいを貯めてです)・・・・それこそほとんど見るだけの時代でしたので私の世代よりも上の人達で Country & Western が好きだった人達には懐かしい歌手だと思いますね。 実際アメリカでは1960年代にたくさんのLPレコードが出されています・・・・総数でも30枚以上ですからもう大スターです。
高山宏之さんの 「 ウェスタン音楽入門 」(音楽の友社 刊)で知ってはいましたが、自分にとってのカール・スミスはカントリーが好きになってから後からさかのぼって聴くようになった人でした・・・・・それでも1970年代以降はカール・スミスのことは日本のカントリー関係の本や雑誌でも全くといっていいほど採りあげられたことはなかったですよ・・・・・人名事典にも載っていないこともあったくらいです。本人が Country Music 界から身を引いてしまったことも影響しているんでしょうし 日本盤レコードも1971(昭和46)年にCBSソニーから出されたカントリーシリーズ中の 「 Gratest Hits 」(SOPC-57121)が最後で あとは忘れられた存在でした。 日本ではジャズやロックの本はもう無数にあるのに カントリー関係の本は皆無状態というのが当たり前でしたので 好きな人は自分で努力しないと何んにも得られない・・・・ずっとそういう状況でした(今でもそうですが)。
さて、このレコードは僕が初めて買ったカール・スミスの米国 Columbia Records 社の廉価盤 Harmony Records 3枚の中の1枚 (全て中古で1枚2ドルでした) です。 船便で3ヶ月近くかかって送られてきた小包を開けて初めてジャケットを見たときは聴いてもいないのに何だかとっても嬉しかったものです・・・・・その感覚は今でも自分の中に残っているほど。 以前紹介したLP( 懐かしのカントリー&ウェスタンー28-を見て下さい )と次回予定しているLP 「Knee Deep In The Blues」 はきっとずっと忘れないと思います。
このレコードは 内容的にはほぼ全曲にわたって歯切れのよいリズムを刻むスネアドラム( ロック的なうるさいものではありません )にスティールギターと単音のエレキギターが主体の非常にシンプルな音作りで演っていますが、カール・スミスの声が飾らないストレートな Country Voice であるため ”カントリーを聴いている~”という気分にさせてくれます。
スローな曲ではスティールギターのトレモロ(トリル)奏法を多用してなかなかよい雰囲気を出しています。 私の感想では カール・スミスは決して特徴のある声ではないし 歌が上手い方だとも思いません、どっちかというと 喉からしぼりだしたような地声で歌い 声量がある方ではないので一本調子だ-という印象もあります。だからバックの演奏陣のサポートがとても大事だなあという感じで、彼のバンドが The Tunesmith というカントリー界の名門のひとつであったことはよかったと思います・・・・・カール・スミスの自慢でもあったようです。 カール・スミスの個々のアルバム群がCDになっているのか判りませんが例によってドイツの Bear Family Records が大部のCD-Box セットを出しているようです・・・・私は20~30曲くらいのベスト盤でよいと思いますが、ただLPレコードを聴いているとヒット曲でなくても日本人受けする曲があったりします・・・・・今の若いカントリーファンにも忘れられたスター歌手を一度は耳を傾けて欲しいと思います。
Carl Smith (2)
米国盤 Harmony Records HS-11218 Satisfaction Guaranteed
(1)Satisfaction Guaranteed (2)Doggone It Baby I'm In Love (3)Sing Her A Love Song (4)If Teardrops Were Pennies (5)Buk Up Buddy (6)Trademark (7)Darlin' Am I The One (8)This Side Of Heaven (9)Who'll Buy My Heartache (10)This Orchid Means Goodbye
仕事で出先にある時にカール・スミス(1927年テネシー州出身)が亡くなったことを知りました・・・・・彼の歌を聴こうにも出来ない状況にイライラしていましたが、やっと家に帰りついてスミスのレコードを探して聴いてみました・・・・・彼のCDは1枚も持っていないので全部レコードです。
カントリーがまだ素朴な音楽だった時代なのでほんとにホッとするサウンドです・・・・・カール・スミスの全盛時代は1960年代まで-といっていいかと思います。 私がカントリーミュージックに目覚めて聴き始めた1963~4年頃はレコードは高価で LPレコードなんてとんでもなくて45回転のシングル盤を買うのがやっとでしたから(しかもおこずかいを貯めてです)・・・・それこそほとんど見るだけの時代でしたので私の世代よりも上の人達で Country & Western が好きだった人達には懐かしい歌手だと思いますね。 実際アメリカでは1960年代にたくさんのLPレコードが出されています・・・・総数でも30枚以上ですからもう大スターです。
高山宏之さんの 「 ウェスタン音楽入門 」(音楽の友社 刊)で知ってはいましたが、自分にとってのカール・スミスはカントリーが好きになってから後からさかのぼって聴くようになった人でした・・・・・それでも1970年代以降はカール・スミスのことは日本のカントリー関係の本や雑誌でも全くといっていいほど採りあげられたことはなかったですよ・・・・・人名事典にも載っていないこともあったくらいです。本人が Country Music 界から身を引いてしまったことも影響しているんでしょうし 日本盤レコードも1971(昭和46)年にCBSソニーから出されたカントリーシリーズ中の 「 Gratest Hits 」(SOPC-57121)が最後で あとは忘れられた存在でした。 日本ではジャズやロックの本はもう無数にあるのに カントリー関係の本は皆無状態というのが当たり前でしたので 好きな人は自分で努力しないと何んにも得られない・・・・ずっとそういう状況でした(今でもそうですが)。
さて、このレコードは僕が初めて買ったカール・スミスの米国 Columbia Records 社の廉価盤 Harmony Records 3枚の中の1枚 (全て中古で1枚2ドルでした) です。 船便で3ヶ月近くかかって送られてきた小包を開けて初めてジャケットを見たときは聴いてもいないのに何だかとっても嬉しかったものです・・・・・その感覚は今でも自分の中に残っているほど。 以前紹介したLP( 懐かしのカントリー&ウェスタンー28-を見て下さい )と次回予定しているLP 「Knee Deep In The Blues」 はきっとずっと忘れないと思います。
このレコードは 内容的にはほぼ全曲にわたって歯切れのよいリズムを刻むスネアドラム( ロック的なうるさいものではありません )にスティールギターと単音のエレキギターが主体の非常にシンプルな音作りで演っていますが、カール・スミスの声が飾らないストレートな Country Voice であるため ”カントリーを聴いている~”という気分にさせてくれます。
スローな曲ではスティールギターのトレモロ(トリル)奏法を多用してなかなかよい雰囲気を出しています。 私の感想では カール・スミスは決して特徴のある声ではないし 歌が上手い方だとも思いません、どっちかというと 喉からしぼりだしたような地声で歌い 声量がある方ではないので一本調子だ-という印象もあります。だからバックの演奏陣のサポートがとても大事だなあという感じで、彼のバンドが The Tunesmith というカントリー界の名門のひとつであったことはよかったと思います・・・・・カール・スミスの自慢でもあったようです。 カール・スミスの個々のアルバム群がCDになっているのか判りませんが例によってドイツの Bear Family Records が大部のCD-Box セットを出しているようです・・・・私は20~30曲くらいのベスト盤でよいと思いますが、ただLPレコードを聴いているとヒット曲でなくても日本人受けする曲があったりします・・・・・今の若いカントリーファンにも忘れられたスター歌手を一度は耳を傾けて欲しいと思います。