西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン ー230ー ( カウボーイ歌手)

2014年05月12日 | ウィルフ・カーター
Yodeling Slim Clark と Wilf Carter  
 

米国盤 Starday Records SLP-300 Wilf Carter ” Montana Slim ”
(1)Two Little Girls In Blue (2)Put My Little Shoes Away (3)Daddy And Home* (4)One Golden Curl (5)Hey Hey Mr. D.J. (6)Grandad's Yodelling Song* (7)Lonesome For My Baby Tonight (8)Shoo Shoo Shoo She Lah Lah (9)Two Little Stars (10)The Little Shirt My Mother Made For Me

米国盤 Palomino Records PAL-301 Yodeling Slim Clark  Sings and Yodels Favorite Montana Slim Vol.1
(1)Old Alberta Plains (2)It's Great To Be Back In The Saddle Again (3)My Old Montana Home* (4)Broken Down Cowboy (5)I'm Still Waiting For You* (6)Swiss Moonlight Lullaby* (7)Down The Yodeling Trail At Twilight (8)I've Hung Up My Chaps And Saddle* (9)The Smoke Went Up The Chimney Just The Same (10)My Little Yoho Lady (11)My Rambling Days Are Thru (12)Streamlined Yodel Song*

今回はちょっとマニアックなものです。 
私はアメリカ西部のことやカウボーイに関することにとても興味があって 調べたりレコードコレクションしたりするのがとても好きで、今でも情熱は変わりません。 
そうしたことの一環として今日は久し振りにその手の歌手を聴いた。昨夜遅く帰ったのに5/11日曜日の朝早くから起き出して大好きな Early Times (バーボン)をロックで飲みながらのひと時。福岡の大野城市の山手のほうは早朝はまだストーブがいるほどに寒い。 
レコードを探し出してきてターンテーブルにのせる時のウキウキする感覚はCDとは違っていくつになってもワクワクする。苦心して手に入れたレコードだから愛着はひとしおで、ジャケットも気に入っているし・・・・・音的には現代からは遠くかけ離れている・・・・でも自分にとっては何かしらホッとする雰囲気を持っている Old Country Singer 、いいなと自画自賛している。 

ウィルフ・カーター(1904~1996年 カナダのノヴァ・スコシア州出身 )はカナダ出身ですがアメリカでは ”モンタナ・スリム ”という名前で通っていた往年のカウボーイ&カントリー歌手。 このレコードは彼の晩年のLPになる Starday Records 社から出されたものです、この時代はもうおじいちゃんといっていいでしょう。 自身のギターとハモンドオルガンを伴奏に淡々と歌うやや地味で枯れた音作りですが、カーター自身はいたって楽しそうに歌っている感じがよく出ています。私的には素朴なカントリーが聴けて very good なもの。 写真ではマーチンギターを持っていますが 弾き方はいたって簡単なコードとベースランニングだけです、でも雰囲気がある。 それに、スターデイ社のジャケットというのはいまからするととてもそれらしい雰囲気を大事にした作りなのでジャケットを見ただけで欲しくなるような仕様になっています。(2)Put My Little Shoes Away 、語りを入れて歌い始めるジミー・ロジャースの(3)Daddy And Home のほか(6)Grandad's Yodelling Song 、(8)Shoo Shoo Shoo She Lah Lah などが私の好み。ヨーデルは*印の曲で入れています。このレコードはそのままCDになっていたと思います。 
ウィルフ・カーターが歌うようなカントリー&カウボーイ ソングを好きになれるかなれないか-は全くその人の好みの問題と思うので難しいところなんですが、それ以前に こういうタイプのカントリーもあった、こういう歌手もいた-という情報提供の方が必要なんだと思います。時代が下ってくるほどに知らないという人が大半になってくるでしょうし、知らないと発展していかないから・・・・・何度も云うようですが ”自分の好みに合うカントリー”ということを考えた時には時代とかサウンドが今風ではないとかは全く関係無い-と思っています、とにかく自分の好みに合うか合わないかだけだと思う。合えばそれはヒットチャートとかには無関係にその人の No.1 ではないでしょうか。 

さて、”Yodeling” Slim Clark ( 1917~2000年 マサチューセッツ州出身 ) はといいますと、 Wilf Carter に憧れてカントリー歌手になったというだけに3枚もモンタナ・スリムを歌うアルバムを出しているんですね。今日ののがそのVol.1です。こちらの方はマイナーレコードの Palomino Records 社というところのもの、今も存在しているのかどうかは不明。 随分以前に、アメリカからスリム・クラークの中古レコードを3枚買った中の1枚です、船便で3ヶ月もかかって届くような頃だったので感激は今でも忘れずに残っています。昔の歌手は誰れそれに憧れてカントリー歌手になった-なんて人達が多いですが、この人もその典型かな? ジミー・ロジャースやウィルフ・カーターがアイドルだったらしいです。全曲 生ギターだけの弾き語りで、時にヨーデルを入れるスタイルなので素朴で地味の極みです、カントリーの原点ですね。 
”Alberta ”、”Saddle ”、”Montana ”、”Cowboy ”、”Lullaby ”、”Yodeling ”といった言葉が踊っています・・・・これだけでもアメリカ西部の歌を歌いそうな雰囲気です。彼自身が短い文を書いています、・・・・曰く・・・・
「 私はこのアルバムを世界で最も偉大なカウボーイソング作詞作曲家でシンガーだと確信している人に捧げます。その人の作品とレコードは私にとって真のアメリカ西部について あるいはカウボーイの生き方について歌ったりレコーディングするインパクトを与えてくれました。人知れず影響を与え、誘ってくれた この色どり豊かなエンターテイナーは私にとって常にナンバーワンであり続けました・・・・・その人こそウィルフ・カーターなのです。 これまで ウィルフ・カーターの歌を上手に歌いたいとだけを思ってやってきました 」とのこと。  文章を見るとまことに実直な人という印象です。

最後に言っておきたいのは Wilf Carter にしても Yodeling Slim Clark にしても音的にはとても地味です、だからロッキンカントリーに慣れてしまっている人には恐らくとっても退屈かも知れません・・・・・だからどういう音をカントリーと感じるかの個人的感性だと思うので私自身の好みだけでこういう人達をお奨めです-とはいえないのですが。 

このレコードを買った時に、アメリカの業者さんが彼のディスコグラフィー( Slim Clark の紹介、全ての録音記録とかレコード集が載っているもの )という小冊子をおまけにつけてくれました、Palomino Record のオーナー Don Cleary という人がまとめたもののようです(写真は後日)。 これもとっても嬉しかったものです・・・・・私が買っていたところの中古業者さんは ”サービス(おまけ)精神 ”にあふれていました、いつも安いものしか買わなかったのに私が Repeater だったからなのかも知れませんが。
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懐かしのカントリー&ウェスタン -160-( ウィルフ・カーター 6)

2010年12月30日 | ウィルフ・カーター
さよなら2010(平成22)年
Wilf Carter (6)
米国盤 Camden Records CAL-701 Wilf Carter  By Request


(1)Farewell, Sweetheart, Farewell (2)I've Hung Up My Chaps And Saddle (3)You'll Get Used To It (4)I Ain't Gonna Ba A Hobo No More (5)Plant Some Flowers By My Graveside (6)Put Me In Your Pocket (7)Smiling Thur' Tears (8)No Letter To-Day (9)Our Canadian Flag (10)Dreaming Of My Blue Eyes


私のカントリー・ミュージックの好みの原点は ”素朴さ ”です。この素朴さはシンプルであることにもつながりますが、シンプルの中に理想とする Country らしさがないといけません。でもこの ”カントリーらしさ ”=即 好みのサウンドではないことが多くなりました(もうずいぶん前からです)・・・・・夜にレコードから CD に録りながらいつも同じことの繰り返しで迎える年の瀬・・・・・今年最後のレコードの CD 化に選んだのがこのレコードです。
ハンク・スノウと並んで好きなウィルフ・カーター( Montana Slim 1904~1996年カナダのノヴァ・スコシア州出身 )の古いレコードです・・・・・2人ともとっくの昔に亡くなっており、いわゆる ”懐かしのカントリー ” になっているのですが どうしてもこの辺の Country Music に落ち着いてしまいます。 カントリーに3S( Simple, Saddness, Sincerelity )があった時代です・・・・・今では失なわれたサウンドですが聴いていて安心感が横溢していると感じるものです。 でもこれって本当は ”自分だけのカントリー ” なんだと言うべきなんでしょうきっと・・・・・ギンギンのテレキャスターサウンド、強烈なドラムの Country Sound に圧倒されて疲れ果てたあげくに聴くカントリーかな-とも思います。  全曲ギターの弾き語りですが、(4)~(10)の7曲には素朴な音色のスティールギターが伴奏をつけています・・・・ウィルフ・カーターの声が枯れたカントリーボイスだからカウボーイ ソングにも通じる雰囲気を持っています、個人的にはCD化を望みたいけれどきっと無理でしょう・・・

今年は意気込みの割りに ”懐かしのカントリー ” はあまり進行しませんでした、書きかけの未発表記事が22も残ってしまい 我ながら残念に思っています。あれも挙げたい、この歌手も採りあげたい-と気ばかりあせってしまって いまひとつ充実感に欠けたブログになってしまいました ( 仕事に忙殺されたことも大きかったし、写真も全て自前の本、レコードからの撮影なので上手く撮れないことも発表に至らない原因のひとつになっています) 。

毎日90~130人の方々が見て下さって(閲覧数はその2~3倍になります)、すこしづつですが見てくださる方が増えてきたのを感じました・・・・2011(平成23)年はもっと幅広い 「 懐かしのカントリー&ウェスタン 」 にしたいと思いますし、失なわれてゆく ”レコードの Country & Western 、Cowboy Song ” を甦らせたいと思います。
今年1年訪問下さった皆様有難うございました(励みになりましたよ)、来年もどうぞよろしくお願いいたします・・・・よいお年をお迎え下さい!!
コメント (2)
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