西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

レノ&スマイリー の クリスマス・アルバム

2014年11月15日 | クリスマス アルバム

レノ&スマイリー のクリスマスアルバム 
米国盤 King Records-874 The True Meaning Of Christmas / Don Reno & Red Smiley 
(1)The True Meaning Of Christmas (2)Jingle Bell (3)Blue Christmas (4)Frosty The Snowman (5)Christmas Doll (6)Christmas Reunion (7)It Won't Seem Like Christmas (8)Joy To The World (9)It Came Upon A Midnight Clear (10)Silent Night(きよしこの夜)
 
本日(平成26年12/23)に聴いたクリスマスアルバムはこれ、いつ購入したかは覚えていないけれどレコードを詰め込んだダンボール箱に入っていたもの。恐らくクリスマスの時期とは全く違った季節に何かのついでに買っていたものと思う・・・・・私の中ではすっかり忘れられていたレコードでした。 
ドン・レノ&レッド・スマイリーといえばブルーグラス音楽の第一世代の大御所のひとつで、私としては熱心に聴いてきた方ではないですが 有名だったのですこしはレコードを持っています。ドン・レノはバンジョーの名手で、カポなしで何でも弾くよというくらいに有名でバンジョーの神様アール・スクラッグスと肩を並べるほどの実力者でした。ビル・ハレルとバンドを率いて来日の経験もあります。 
 
ここではレノ&スマイリーand Tennessee Cut-Ups としての吹き込みで、ドン・レノのバンジョーがふんだんにフューチャーされていますし、各曲の前にドンが説明の語りを入れています。 
(1)True Meaning Of Christmas はドーブローギターの ”友なるイエスは ”演奏メロディに載ってドン・レノの語りで通される静かな曲。
(2)ジングルベルはドンのバンジョーをメインにした演奏だけ。 
(5)Christmas Doll と(7)It't Won't Seem Like Christmas の2曲はこれも有名なブルーグラスの名歌手ジム・イーンズの曲のようでドンもしっかりと紹介しています。 
そのほかも有名なクリスマス曲が多くていずれもブルーグラススタイルで通しているものです。 
バンジョーは音が短く切れる楽器なので個人的にはもっとドーブローギター(音を長く伸ばせる)やピアノなんかが入るとよかったかもしれないーと感じました。それでもレノ&スマイリーには絶妙のハーモニーをかもしだすボーカルがあるから聴くほどに味わいがあるなぁ・・・というところ。 
今ではなかなか聴かれることのないアルバムかも知れません。私が持っているのはKingのオリジナルではなくて後年Gusto Records社になってから再発売されたもの
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懐かしのカントリー&ウェスタン -220- (ブルー スカイ ボーイズ 1&2)

2014年11月14日 | 懐かしのカントリースター
   
Blue Sky Boys (1)& (2) 
日本盤 日本ビクター RA-5507 永遠のブルー スカイ ボーイズ
(1)Alabama・・・1949 (2)Sweet Allalies(いとしのアラリー・・・1936) (3)In The Hills Of Roane County(ロウン・カウンティの山々・・・1940) (4)Don't Say Goodbye If You Love Me(愛しているなら・・・1940) (5)A Picture On The Wall(母上の御写真・・・1940) (6)Down On The Banks Of Ohio(オハイオの岸辺で・・・1936)(7)Turn Your Radio On(神のみ声をラジオで・・・1940) (8)Kneel At The Cross(十字架にひざまずき・・・1940) (9)Kentucky・・・1947 (10)Sunny Side Of Life・・・1936 (11)Fair Eyed Ellen(きれいな眼のエレン・・・1936 ) (12)The Lightning Express(かみなり特急・・・1939) (13)Brown Eyes・・・1940 (14)Asleep In The Briny Deep(海底深く・・・1938) (15)Pictures From Life's Other Side(人生の絵・・・1940) (16)Dust On The Bible・・・1946 
 
日本盤 キングレコード GT-6009 The Best Of The Blue Sky Boys 
(1)The Sunny Side Of Life (2)Nine Pound Hammer(9ポンドのハンマー) (3)Golden Slipper (演奏のみ)(4)Get Along Home (5)Black Mountain Blues (6)Dust On The Bible (7)Are You From Dixie(ディキシーから来たのかい) (8)Kentucky (9)The Little Paper Boy(新聞少年の死) (10)Your Brand Will Remain On My Heart (ぼくの心に君の名が) (11)Radio Station S.A.V.E.D (12)Whispering Hope(希望のささやき)

今日採りあげたのはブルースカイボーイズのLPレコードです。ビル&アールのボリック兄弟はマンドリンとギターのデュエットチームです。二人とも故人・・・・Bill Bolick(1917~2008年 ノースカロライナ州出身)、Earl Bolick (1919~1998年ノースカロライナ州出身)で活躍の中心は1930~40年代ですから大昔、RCAレコード社録音で 曲のあとにジャケットに書いてある邦題名と録音年を記しました。 
 
私が初めて Blue Sky Boys を聴いたのは1枚めのLPの1曲め ”アラバマ ”でした。のんびりのどかに歌われる故郷賛歌です、”アラバマ ”は以前にルーヴィン・ブラザーズの歌で聴いていましたが、Blue Sky Boys で聴くとよりヒルビリーという感じがします、鼻にかかったデュエットですが臭みの少ないヒルビリーデュエットです。 このグループを聴くときにいつも思うことは、現在は一体どのような人たちが聴くだろうかな・・・・・・ということです。1970~80年代の頃でもこうした古いタイプ ( ヒルビリーともいえる ) の音楽はもうグランド・オール・オープリー ( 古くからテネシー州ナッシュビルで続いている Country Music ショウ )なんかではとても受けるとは思えない・・・・・・なんていう記事を見たことがありましたから。 でも誰れがなんと言おうと私は大好き、本来の意味( 田舎の音楽 )での ”カントリー ” なんですよね。1枚目のLPは全ての曲がマンドリン&ギター伴奏で二人のデュエットです、 フラットマンドリンのトレモロの音がこんなにもきれいなものかと感じたのもこのブルー スカイ ボーイズのレコード。 

2枚目のLPレコードは一旦引退(1951年)していた二人がフォークソングブームの影響か1962年になって再活動し始めてアメリカの Starday レコード社に録音したもの(A面は引退前の録音、B面は復活してからの1963年とのこと)から抜粋です。 

 A面はホーマー・シェリフという人がフィドル(カントリースタイルのバイオリン)で加わっているせいかブルー スカイ ボーイズとしてはアップテンポの曲が多いです、(6)Dust On The Bible が典型的な二人のスタイル。(2)The Sunny Side Of Life それにセイクレッドの(12)Whisperig Hope がいいな。 
B面は一般的なカントリースタッフ演奏陣とのコラボで、フィドルが入ったりスティールギターが入ったりしていますが ビルのフラットマンドリンとデュエットを前面に押し出して特徴を失わないようにしています。(7)Are You From Dixie がアップテンポで楽しい。 アルバム全体としてはヒルビリーとカントリーのミックスという雰囲気でなかなかよい・・・・・時にはこんなサウンドを聴くと心が洗われる気持ちがします。 

彼等は同社に2枚のLPレコードを残したようなんですが、今日の2枚目のレコード以前にスターデイ社録音曲は日本盤2枚組で発売になっていました・・・・・でもねえ 1970(昭和45)年頃当時値段が4000円ですよ、今で言えば1万円くらいする感覚です。20代前後の若者にはとても買えない値段で なんでこんなに高いんだろう-と思ったものでした。 
 
その2枚組LPが同じく2枚組だったビル・クリフトンのLPとともに過日博多の中古レコード屋さんに各480円で出ているのに出逢ったのです、で ここで遭ったが百年目( 50年目くらい? )というわけで2枚とも Get したのでした、恐らく私よりも先輩の方が年をとって手放されたんでしょう。 若い頃に見ていて欲しくても買えなかったレコードにいま遭うと、それが安い値段だったりするとつい手が出てしまいます・・・・・こんなことって なにもカントリーだけに限らずいろんな音楽ジャンルで自分と似たような人達がいらっしゃるのではないか-と思うんですよね。  
CDがあるのかちょっと Amazon でみてみたらみんな高い値段-こんなに古い時代の曲なのに高すぎる、自分にはレコードがいい。 
先の2枚組LPとその後に出された Capitol レコード社の日本盤LPも後日載せる予定です。/font>
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懐かしのカントリー&ウェスタン ー219ー ( オリジナル カーターファミリー 1)

2014年11月13日 | カーター・ファミリーを歌う
  
Carter Family (1)(2)
日本盤 ビクターRA-5389 永遠のカーター・ファミリー第2集 
(1)There's Someone Waiting For Me (誰かが私を待っている) (2)Jimmie Brown, The Newsboy (新聞売りのジミー少年) (3)Two Sweethearts (二人の恋人) (4)Little Log Cabin By The Sea (海辺の丸太小屋) (5)Single Girl, Married Girl (6)Little Darling Pal Of Mine (7)Chewing Gum (8)On My Way To Cannan's Land (あこがれのカナーンへ) (9)The Cannon-Ball (10)Found Affection (やさしい愛)  (11)Western Hobo  (12)Lonesome Pine Special (13)The Broken Hearted Lover (傷心の恋人) (14)Never Will Marry (おとめの挽歌)(15)The Rambling Boy  (16)There'll Be Joy, Joy, Joy  

日本盤CBS ソニーレコード SOPC-57118 The Carter Family's Greatest Hits 
(1)Lulu Walls (2)My Clinch Mountain Home (3)Wildwood Flower (4)Worried Man Blues (5)Lonesome Valley (6)Keep On The Sunny Side (陽気に行こう)(7)Little Darling Pal Of Mine (8)Gospel Ship (9)Gathering Flowers From The Hillside (山腹の花)(10)Can The Circle Be Unbroken Bye And Bye (永遠の絆)(11)East Virginia Blues #2 (12)Sinking In The Lonesome Sea (13)Cannon Ball Blues (14)I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes

オリジナルカーターファミリーはずっと前から採りあげたいと思っていた、でもいつも後回し後回しになっていたグループ。 カントリー&ブルーグラス、フォークミュージックの原点だし、”カーターファミリーピッキング ” というギター奏法も彼等の音源を聴いて初めて実感できたものだった。初めて買ったレコード(ビクター録音)よりか2番目に買ったLPレコード(コロンビア録音)の方がカーターファミリーピッキングギター奏法を覚えるのに参考になった。やはり ”Wildwood Flower ” が一番覚えやすかった、一音一音探りながらメロディを弾きながらダウン&アップストロークの和音コードを入れ、和音が変わるところで経過音を入れて弾いていく-という弾き方はカントリー独特の魅力と感じたものだった(日本のフォークの人たちはコードのストロークだけでジャンジャン弾いて経過音を入れることが少なかったように思います)。
 
ちょっと個人的な話を・・・・・高校1年になった時に皆が通学用にスポーツタイプの自転車を買ってもらうのが普通だった、でも自分はギターが欲しくて自転車のかわりにギターを買ってもらった、安価な名もないメーカーのもので12フレットで胴だけはクラシックギターのと違ってフォークギター仕様だった。弦を金属弦にかえたり、下敷きを切り抜いてピックガードを作ってボンドで貼り付けてなんとかウェスタンギターに見えるようにしたりした・・・・・smile。 私はずっとピックで弾いているものと思っていたけれど、ずっと後のパソコン時代になって You tube でメイベル・カーターがサムピックをつけてギターを弾いている画像をみてエッ!フィンガーピックだったの!!・・・・とびっくりしたものだった。 
 
これら2枚のレコードに入っている音源は1920~30年代のものが大半なので今からすると古すぎて まあSPレコードを聴くみたいなものです、それこそアメリカンフォークソングやカントリーのルーツ、Carter Family Picking を知るとかの興味がなければほぼオリジナルカーターファミリーは聴かないのでは-と思います。私自身は2枚目のLPの(3)Wildwood Flower と(4)Keep On The Sunny Side を何回も何回も真似して練習した懐かしのレコードです。 
彼等の歌は何曲も通しで聴くと似たようなコード、曲調が多いのでけっこうガマンが必要です。でも なかなかメロディラインのきれいな曲が多いのでアレンジや演奏スタイルを現代風にすればいくらでも新鮮な響きに変えられるのでそれこそ絶えることのない音源の泉だと感じます。カントリーよりもブルーグラスミュージックの方に採りあげられる率が高いのは何故なのかな? ひとつはカーターファミリーには曲によってはすこし抹香くさいところがあるからなんでしょうかね・・・・・その点すこし楽天的なジミー・ロジャースの方がよりカントリー歌手には受けるのかな-という気がするんですけどね(私の個人的意見)。 
後年多くのブルーグラスグループの演奏で有名になった曲群のオリジナルがたくさん含まれているのでカーターファミリーもたまに数曲聴いてみると味があります
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小紀行 ( 豊前 小倉城を訪ねて )

2014年11月12日 | 歴史はロマン…九州の歴史を中心に
 
豊前 小倉城を訪ねて
 
H26/11/22(土)博多から新幹線に乗って20分で着く小倉まで行って小倉城を見て廻った。以前にも載せたことのある小倉城ですが、そのときは城外を一周する形での見学だったので今回は城郭内に入ってみた。小倉は古くからの城下町なのに お城以外は城下町としての趣きはほぼ皆無です。北九州工業地帯の中心をなす都市なので保存がないがしろにされたのかも知れないし、戦災にあって荒廃したということがあったかも知れません。それでもここまで雰囲気がなくなると町並み保存の行政の責任も多少はあるのではないでしょうか。 

何の情報もないままに今回は城郭内に入ってみたので多少は古い小倉城の雰囲気を知ることが出来ました。帰宅してから持っていた「続 日本の名城」(大類 神 著)なる箱入り本を引っ張り出して見てみると、箱の写真が小倉城になっていて小倉城はトップページに採りあげてありかなり詳しい城の歴史が書かれています。一般にこのような天守閣を持った城郭というのは織豊時代以降のことなので、小倉城築城は1600(慶長5)年に細川忠興が関が原合戦の功によって小倉に封じられ、慶長7年から築城開始して慶長12年に完成させたとのことです。ところが、それ以前の歴史があって1264頃(文永年間)には既にこの地に小城が築かれていたそうです。 
 
細川氏時代に築かれた城の規模は大で、左右を流れる2つの川(紫川と板櫃川)を外堀にして五層六階の天守閣のほか本城と外曲輪(くるわ)には148の櫓、大小の門48もあったと記されています・・・・・唖然とする規模ではないですか。小倉駅からの道なりに写真を撮りました 
 
紫川にかかる復元木橋をビルの方向に向かって渡ると長崎街道(基点?)の看板がありました。すぐ右手角に団子屋さんがあってなんでも江戸時代から続く茶店だったようなんですね。坂本龍馬なんかも通ったのかな? 川沿いに歩いていくと2~3分で小倉城の濠が見えてきます、図面で云うと上方は海(響灘)私は右方向から来て橋を渡り川沿いにさかのぼって近くの石垣間から城内に侵入・・・・・すぐに天守閣が見えます(昭和34年完成の復興天守閣 トップの写真)。
   
折りからの紅葉と濠に天守閣が映えてなかなか good 、曇り天気だったのがやや残念。天守閣を望みながら右方向に周辺を歩いていくと立派な高石垣群が続き、内部にも孤立した水濠や空堀があってなかなか堅牢な守りのようすがうかがえます。 
      
やがて櫓(名前は不明)のひとつを廻って石段を登り天守閣下の広場に到着。広場には行楽客となぜか仮装をした若者達がいっぱい溢れて何かイベントが開かれそうな雰囲気でした。なぜか新撰組のダンダラ模様の羽織を着て鉢巻をした2本差し侍姿の若い女性2人組がいて超かわいかった。
広場から撮った天守閣と飾ってあった大砲1門。天守閣は現在工事中で閉館しており展覧品見物が出来ない、資料がもらえない状態だったのでお城の詳細がわからず残念。 
  
細川氏以降は徳川親藩の小笠原氏が明治維新まで10代続いたようで、幕末1865(慶応2)年には長州藩に攻められて城の建物は全て焼失してしまったらしいです。大砲はその時に使われたものなんでしょう(飾ってあったのは実物ではなくて実物大のレプリカ)。

その後表門にあたる杉の門跡の石垣群を通って城外へ川の方向に向かった、途中左手に見える塀と天守閣。以上なるべく現代の人工物が入らないように撮影しました。 紅葉(もみじ)がきれいでした、 ”さらばじゃ、小倉城 ” 
   
<補足> 城内には小倉出身の作家 松本清張の資料館がある、さらに小倉駅から近くに軍医時代にすんだという森鴎外旧宅&資料館がある。どちらも時間がなくて割愛したので次回は是非訪ねよう・・・・・・小倉城近くに博多では有名な中古レコード店「田口商店」の支店があって行ってカントリーのLP4枚買った(smile)。最後に「続 日本の名城」に載っていた文を載せておきます 
    

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懐かしのカントリー&ウェスタン  (ハンク・トンプソン  3)

2014年11月11日 | 懐かしのカントリースター
   
Hank Thompson (3) 
米国盤 Capitol Records T-618 North Of The Rio Grande / Hank Thompson & his Brazos Valley Boys( かつて日本盤もECS-70068 として発売された)
(1)Baby, I Need Lovin' (2)Dusty Skies (3)Big Beaver (4)I'd Do It Again (5)Too In Love (6)Gloria (7)This Train (8)When Your Love Burns Low (9)Panhandle Rag (10)A New Deal Of Love (11)Where My Sweet Baby Used To Walk (12)The Little Rosewood Casket

ハンク・トンプソン()の古いアルバムです。 
ハンク・トンプソンを聴くと元気が出るなぁ・・・・私のカントリー & ウェスタンミュージックに対する思い込みとか期待を裏切らないもの。半世紀も前の録音のカントリーというのに新鮮さを覚えます。 
ミディアムテンポだけど軽快なハンクらしい(1)Baby, I Need Lovin' で始まる、スティールギター、フィドル、ピアノ等をバックにした彼のバンド The Brazos Valley Boys の典型的サウンド。 
(2)Dusty Skies は往年の女流カントリー作曲家&歌手だったシンディ・ウォーカー()作の古典曲です、クラシックカントリーの人( Bob Wills 、Jimmy Wakely、Johnny Bond といったような どちらかというと西部に近いカントリー歌手達 ) がよく採りあげている名曲です。 
(3)Big Beaver はボブ・ウィルス作のにぎやかなウェスタンスイング仕立ての演奏だけの曲、管楽器もフューチャーされています。
(4)I'd Do It Again は一転してミディアムテンポのカントリーバラッド、ハンクの深いバリトンヴォイスが冴えわたっていてカントリーを聴いている-という気分にさせてくれます。
(5)Too In Love は(1)と似たタイプのサウンド。
(6)Gloria はスローテンポですがスティールギターがよい伴奏をつけているのとハンク自身のギター、歌の上手さがきわだつもの。
(7)This Train のような Traditional 曲を Western Swing スタイルで演奏し、楽しそうに歌っています。ギター演奏はその特徴からしてマール・トラヴィスが弾いているようです。それにしても楽しそうにやっている感じがあっていい。 
(8)When Your Love Burns Low はスローテンポですがここでも スティールギターと複数のフィドル( カントリースタイルのバイオリン )が雰囲気を盛り上げているもの、Hank の歌の魅力全開。 
(9)Panhandle Rag は Wesern Swing スタイルの演奏だけの曲( 作曲はカントリー スティールギターの名手の一人だったレオン・マッコーリフ )。各楽器奏者の腕のみせどころといった趣きで、こうした曲はウェスタンスイングの王者ボブ・ウィルスのスタイルと変わらないなあ。 
(10)A New Deal Of Love、(11)Where My Sweet Baby Used To Walk もミディアムテンポ曲だけどハンクの歌と全体的な演奏スタイルがいかにもカントリーを聴いている感覚にさせてくれるもので、いきなりポッと聴くと Hank Thompson ていいカントリー歌手だなあと思いますよ。 
 
ラストの(12)The Little Rosewood Casket はオールドマウンテンとかブルーグラスのような古いスタイル畑のグループによく採りあげられる Traditional な佳曲ですが、ここでのハンクのけれんみのない淡々と歌うスタイルもなぜかとっても新鮮で素敵です。ハンクのような大御所がこんな曲をやってくれると嬉しく感じます。
  
トップのアメリカ盤は地下のモグラみたいな古本屋さんでホコリだらけになって箱に詰まっているレコード群から見つけてジャケットだけでもいいや-と思って買ったもので何と300円。さすがに盤面は傷が目立ちましたが聴いてみると全く遜色なしでした。博多には昔アメリカ軍の板付基地があったのでけっこうカントリーの古いアルバム(カントリーに限らず)が色々なところに埋もれ隠れているはずで気をつけていると時々出逢います。そんな見っけ物を今後も載せようと思っています。 
それにしても博多は急に猛烈な寒波に見舞われて北風ビュービューのちじこまるような寒空の夜はこんなレコードを聴くと元気が出て温かくなります(smile) 
単独でのCDが出てくれるといいんだけどな( H26.11/30 )
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