西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

カウボーイ ソング 20 [ シェブ・ウーリー(1) ]

2008年06月28日 | カウボーイ・ソング
Sheb Wooley (1) 
 日本盤 SL-5040  Songs From The Days Of  RAWHIDE  (原盤はアメリカMGMレコード)

(1)Rawhide(ローハイド) (2)Mirage(蜃気楼) (3)The Goodnight Loving Trail (4)Shifting ,Whispering Sands (5)Indian Maiden (6)The Story Of Billy Bardell (7)Enchantment On The Prairie(大草原の魅惑) (8)The Lonely Man (9)The Wayward Wind(風来坊の歌) (10)Bars Across The Windows(窓の格子) (11)Cattle Call (12)Searching (13)Rawhide(ローハイド)


私の世代は子供の頃にテレビ西部劇花盛りだったので沢山の作品を見ることが出来ました、中でもお気に入りは「ライフルマン」と「ローハイド」。特に「ローハイド」はフランキー・レインが歌うテーマソングがかっこよくてしびれたものでした・・・・カウボーイ達がテキサスからミズリー州セダリアまで牛を運ぶ(キャトルドライブ)道中の物語で、ギル・フェイバー隊長(エリック・フレミング)のほかロディ・イエーツ(若き日のクリント・イーストウッド)、料理係りのウィシュボン爺さん(ポール・ブリンガー)達を中心に展開する痛快西部劇。
レギュラーメンバーの斥候ピート・ノーラン役にこのアルバムの主人公シェブ・ウーリー(1921~2003年オクラホマ州出身)がいたのでした(当時は詳しくは知らなかったです)。シェブは非常に多芸な人で、オクラホマ生まれのカウボーイ、ロデオライダー、カントリー歌手、俳優、コメディアンなどの顔があります。前身がカウボーイだけに西部劇映画(「真昼の決闘」の悪漢役が有名、「戦う幌馬車」「星のない男」等、ほかにジェームズ・ディーンの「ジャイアンツ」やミュージカル「奪われた7人の花嫁」など)にもけっこう出ています。
このレコードは1961(昭和36)年発売で「ローハイド」出演に引っ掛けたLPで僕はまだ小学生で、その存在すら知らず 知っていても買えない年令・・・・ずっと後年になって中古で買ったものです。
厳密にはカウボーイソング集ではなくてアメリカ西部に題材を求めた歌というべきもので、「ローハイド」「キャトル・コール」 テックス・リッターの歌で有名な「The Wayward Wind」以外はなじみがなく、(2)カウボーイが愛馬と共に水を求めて熱砂の砂漠の架空の湖に誘われてゆく悲劇的な歌や、(5)カウボーイとインディアン娘の恋物語のほか(3)(6)(7)(8)(10)もシェブ自身作で、いずれも物語性のある内容です。同じ頃にマーティ・ロビンスが”Gunfighter Ballad”なる一連のカウボーイ物のレコードを出していたのと似たような内容になっています。(12)はセイクレッド・ソング。
 スティール・ギターやフィドル(バイオリン)が入っているような音作りではないですが生ギターがフューチャーされてそれなりに西部調の雰囲気は出ています。「ローハイド」はフランキー・レインほど劇的ではありません、「キャトル・コール」のヨーデルもまあまあというところです。
なお別名Ben Colder(カントリーコメディアン)としてカントリーヒット曲のパロディ版を歌ってヒットさせることでも有名で「Almost Persuade #2」「Harper Valley P.T.A #2」などがあります。  地味ではありますが本物の西部男の雰囲気があった人でした・・・・・テレビ西部劇「ローハイド」についても後日大いに薀蓄を傾けたいと思っています(Smile)
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本 -16-(Country & Western)

2008年06月23日 | カントリー&ウェスタンの本
ハンク・ウィリアムズ物語   ロジャー・ウィリアムズ 著   南川貞治・望月雄二 共訳    1975(昭和50)年 音楽之友社
原題が「Sing A Sad Song THE LIFE OF HANK WILLIAMS」というハンク・ウィリアムスの伝記です。僕は発売になった時買いましたが、実のところ興味ありそうなところだけ読んで積んどくだけになって未だに読破するに到っていません・・・・でも古本で見つけられたらぜひお勧めです。 索引まで入れて411頁のハードカバー本  以下目次

著者まえがき
ハンク・ウィリアムズ物語(第1章から第20章まで)
ハンク・ウィリアムズLPアルバム総リスト(C & W 評論家 島田 耕さん作成)
ハンク・ウィリアムズ作品表 (同上)
ハンク・ウィリアムスに捧げる歌(同上)
訳者あとがき

ハンク幼少の頃からのつながりのあった人達の多くがまだ存命の頃に書かれたものだけに、その人達から聞いた話が載っており より実像に近いハンクの姿が見えてくるような内容の本になっています。興味があったのはハンクがギターを教わったという黒人street musician のティー・トットという人についてだったのですが・・・・ギターや歌(後年のハンクの歌の幾つかはティー・トットが歌っていたものだろうと云われています)もさることながら、「一回限りのステージでいかに聴衆を惹きつけるか」という技術 (面白く観客を魅了しなければ帽子にお金を入れてもらえない・・・・・というstreet musician の生きるための術) を知らず知らずのうちに学んだことが一番大きかったのでは と述べてあることでした。それに後年、ハンク自身がそのことを公に認める発言をしていた と知って感動しました・・・・人種差別の激しかった当時の深南部アラバマ州のことを考えればとても特異なことのように思えて・・・・。ティー・トットはハンクの才能を認めながらも後年大成したハンクの姿を知ることなく亡くなったそうです。
フィドラー(バイオリン奏者) のジェリー・リバースがハンクのバンド”The Drifting Cowboys”に入団する時の話も面白い・・・・先ずハンクが「Sally Goodin'」という曲を弾いて「この曲弾けるか?」と云われたのでハンクよりもスムーズに弾いたところ「俺よりも上手に弾けるってことは名フィドラーってことさ、君を雇うよ」・・・・とあいなったいきさつ等をジェリーが語ってくれています。(J.リバースは何年か前の熊本カントリーゴールドにも来ました・・・・僕は近くで見て、年とっていましたがああこの人がH.ウィリアムスと行動を共にした人なんだ・・・と思って感無量でした)
他のカントリー歌手がThe Drifting Cowboysの演奏について 「ハンク以外はみな10代か20代そこそこの若者だったけどとにかく上手かったよ」 と語っているのも印象的だし、ハンクのいとこが語る「彼はしらふの時より、酔っている時の方が天才的だったね・・・・」 というのも何だか解るような気がしてきます。 こんなエピソードが沢山なので ハンク・ウィリアムス ファンには必携の本と思います。ただ写真がハンクの顔だけの1枚のみしか載っていないのはいかにも不親切、著者まえがきに「多くの主要な情報資料を有するはずの関係筋が非協力的であった」 とありましたが(具体的にはハンクの前妻オードリー・ウィリアムス等のことかな??)そのためなんでしょうねきっと。 日本で版を重ねなかったのはあまり売れなかったということなんでしょうか・・・・・・廃刊になって久しく、ぜひ復刊を期待したいところです。

因みに、僕が初めて聴いたハンクの曲は 「カウライジャ」で、中学の頃同級生に写真屋の息子がいて彼がハンクのドーナツ盤 (茶色のジャケットで「Kawligia」と「Jambalaya」が入っているもの、恐らく彼のお父さんのレコードだったと思う) を聴かしてくれたのでした・・・・「変な歌い方だなあ」 と思ったのが第一印象。 初めて「いいなあ」と感激したハンクの歌は「I Saw The Light」でした。
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つれづれに ( ミネトンカの湖畔にて )

2008年06月21日 | つれづれに
今日6月21日は終日雨、母の命日だった。小さな脳出血を起こして2年間入退院を繰り返し、最後にはいった老健施設で3年前に亡くなった・・・・週末のたびに訪ねて食事を食べさせたりしたことが昨日のよう。初めの頃は話もしていたが、そのうち口数が少なくなり黙っていることが多くなった・・・・見知らぬ土地で知らない人達の中での不自由な生活、仕方なかったのかも知れない。
夜になって ハンク・スノウの「My Mother」、ムーン・マリカンの「Sweeter Than The Flowers」そしてスリム・ホイットマンの「ミネトンカの湖畔にて(By The Waters Of The Minnetonka)」を聴いた。前の2曲は母親のことを歌ったカントリーソング(他にもいい曲があるのかも知れないけど思いつかない)、そして「ミネトンカの湖畔にて」は母の思い出の曲らしい・・・・・昔アラバマ州に住むアメリカ人の女友達を訪ねて旅行した時にミネトンカ湖(ミネソタ州にある)にも行ったようで、帰ってから「こんな歌知ってる?」と尋ねられたことがあった。僕は音楽評論家&DJの水野裕二さんの影響でカントリー歌手のSlim Whitmanが好きになり、彼が歌っているのを知っていたので聴かしてあげた・・・・なんでも、その湖に身を投げたインディアン娘の悲恋にまつわる話を歌にしたものらしい。スリムの歌には湖の岸に打ち寄せる波の音が入っていてスティールギターの演奏を伴ってきれいなヨーデルを入れて歌っていた・・・耳を澄ませて聴いていた母の姿・・・・カントリーに親しみがなかったら「知らないよ」で終わっていただろうな・・・  懐かしい思い出だ
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カウボーイ ソング 19 [ バール・アイヴス(1) ]

2008年06月21日 | カウボーイ・ソング
Burl Ives (1)  
米国盤 DECCA DLー4179  SONGS OF THE WEST

(1)Home On The Range(峠の我が家) (2)When The Bloom Is On The Sage (3)Cool Water (4)Empty Saddles (5)Mexicali Rose (6)The Oregon Trail (7)The Last Round-Up (8)Bury Me Not On The Lone Prairie (淋しい草原に埋めないでくれ)(9)Cowboy's Dream(カウボーイの夢) (10)Tumbling Tumbleweeds(さまよう枯れ葉) (11)My Adobe Hacienda (12)Jingle Jangle Jingle

 
このレコードはフォーク&カントリー歌手、俳優としても有名だった巨漢バール・アイヴス(1909~1995年イリノイ州出身)がアメリカのカウボーイソングや西部調の唄を歌ったものです。誰にでも親しみやすく聴けることを目指しているためにコーラスを入れたりしてモダンな音作りなので土臭い Traditional なサウンドではありませんが、それでもところどころにバンジョーや生ギターを入れたりしてそれらしい雰囲気を出しています。
何といっても(1)”峠の我が家”が素晴らしく、バールのややハスキーで大らかな歌声と生ギター、コーラスが最高の雰囲気です。一転して単音のバンジョーを入れて軽快に歌う(2)When The Bloom Is On The Sage、水を求めてさまようカウボーイのことを歌った(3)Cool Water と、(10)Tumbling Tumbleweeds の2曲は往年のカウボーイ コーラスグループ The Sons Of The Pioneers の名曲でした。 

その昔西部調の名曲をたくさん作ったBilly Hill(1899~1940年マサチューセッツ州出身)の(4)Empty Saddle、(6)The Oregon Trail、(7)The Last Round-Up はコーラスと生ギター、時にポッカポッカという馬の蹄の効果音をバックに素直な歌い方。(8)Bury Me Not On The Lone Prairie はバンジョー伴奏に、(9)Cowboy's Dream はコーラスとレキントギター風のギターで軽快に・・・・そして西部の唄ではよく出てくるメキシコ調の(5)Mexicali Rose と(11)My Adobe Hacienda 、最後は故テックス・リッターの名唱で有名な軽快な(12)Jingle Jangle Jingle で締める・・・・といった具合。まあ(8)Bury Me Not~や(9)Cowboy's Dream はバールの得意なギターの弾き語りでより Traditional に歌ってくれていたらよかったのになあ・・・と思いますが、こうしたアルバムを残してくれただけでもよかったかなというところ。
 
ジャケットがなかなかよくて気に入っています。なお、俳優としてのバール・アイヴスは西部劇「大いなる西部」(1958)の老牧場主や「エデンの東」(1955)が有名。  素晴らしい ”Home On The Range ”を聴いただけでもよかったかな
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懐かしのカントリー&ウェスタン 43 [ ウィリー・ネルソン(1) ]

2008年06月15日 | つれづれに
Willie Nelson (1)
 日本盤 RMP-5135 COUNTRY WILLIE  HIS OWN SONGS

(1)One Day At A Time (2)My Own Peculiar Way(我が道) (3)Night Life (4)Funny How Time Slips Away (時のたつのは早いもの) (5)Healing Hands Of Time (時の流れにいやされて) (6)Darkness On The Face Of The Earth (この世は闇さ) (7)Hello Walls (8)Are You Sure (9)Mr. Record Man (10)It Should Be Easier Now (11)So Much To Do (12)Within Your Crowd

今日日曜日は終日雨・・・・夕方になって塩らっきょうを肴にバーボンを飲みながらウィリー・ネルソン(1933年~現在 テキサス州出身)のレコードを聴いた。W.ネルソンは日本では一番多くアルバムが発売になったカントリー歌手ではないでしょうか。カントリーに限らずジャズなどのスタンダード曲集のレコードを出したりしていたので広く一般の音楽愛好家にも受け入れられていたので・・・・・シャンソンの「枯葉」なんかも歌ってくれて よかったですものね。
僕は数あるウィリーのアルバムの中ではこのレコードが一番好きです、「Red Headed Stranger(赤毛のよそ者)」以来日本でも彼が有名になりだして初期のRCAレコード時代のレコードにも着目されるようになり、1979(昭和54)年にこの日本盤が出されました(RCAビクター時代はアメリカでは15枚位のLPレコードが出ているようですが、W.ネルソンは不思議とRCAレコードのオムニバスアルバムなんかには載っていなかったです)・・・・僕は初期の頃のウィリーを聴いて正直驚きました、何とも素晴らしいフィーリングで男の色気みたいなものを感じさせてくれたからです。

今や大御所のウィリーも、食うや食わずの時代にはレイ・プライスのThe Cherokee Cowboysのベース奏者に雇われてからやっと安定した生活が出来るようになった・・・・といった有様だったようです。従って、作曲家や歌手としての才能豊かであったにもかかわらず「早すぎた才能?(時代を先取りするような)」故に時流に乗れなかった苦渋の時代を経ての大成でした。同じカントリー歌手仲間のファロン・ヤングやレイ・プライス、パッツィ・クライン等がウィリーの曲をヒットさせてくれたのも大きかったようです。

このLPは全般にスローな曲が多いのですが、中でも僕は(2)My Own Peculiar Way が一番好きで何回聴いたことやら(何度も録音しているようですがこのレコードのものがベストのように思います)・・・・一語一語噛みしめるように歌うウィリーの歌での表現力の素晴らしさが出ているもの。 それに、控えめながらピート・ドレイクのスティールギターが雰囲気を盛り上げています・・・・(4)(5)(6)(11)(12)もしかりですし、全般に伴奏をつとめる生ギターも素晴らしい雰囲気をかもし出しています。
レッド・ネック カントリー(テキサス アウトローカントリー)以前の、1960年代の比較的純カントリー時代のウィリー・ネルソンを知るにはとてもよいアルバムだと思います。夏向きではないですが、聴くほどに味わいのある、そして特に秋の夜長などに聴くとなお一層しみじみとした良さのわかるものです・・・・。
近年アメリカのBUDDHA RECORDSからCDとしても出されています。
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懐かしのカントリー&ウェスタン 42 [ レフティ・フリゼル(2) ]

2008年06月06日 | つれづれに
Lefty Frizzell (2) 
 米国盤 Harmony HS-11219 MOM AND DAD'S WALTZ

(1)Lullaby Waltz (2)No One To Talk To (But The Blues) (3)The Waltz Of The Angels (4)Time Out For The Blues (5)Mama! (6)I'm Lonely And Blue (7)Mom And Dad's Waltz (パパとママのワルツ)(8)Cigarettes And Coffee Blues (9)My Little Her And Him (10)Never No Mo' Blues


独特の歌いまわしとフィーリングで1950年代のカントリー全盛時代を生き抜いたレフティ・フリゼル(1928~1975年テキサス州出身)、日本ではレフティのスラーする唱法を「浪花節的」といっていましたが、生前にそのけだるそうな歌い方について尋ねられた時 「私は決して怠惰な人間じゃないんだよ、歌い方がそんな風だからってね。高い音を長い間保つのがきつくってね、だからいつもroll downして楽にしようとしているんだ、その方が歌いやすいしまた自分のフィーリングに合っているからね」 と答えています。

このLPは廉価盤で僕がはじめて買ったレフティのレコードで「パパとママのワルツ」が目的でした。選曲に工夫がされていて・・・・ワルツが2曲、(1)Lullaby Waltzはスティールギターのトリル奏法とピアノがよくて、レフティの歌も素敵です。(7)Mom And Dad's Waltzは歌もさることながら、間奏のツインフィドルからスティールギターへの移行が素敵な雰囲気。女性コーラスも入っています(確かオリジナルには入っていないと思いますが)。
(2)(4)(5)はややミディアムテンポのロカビリー調の曲。
(6)(10)はハーモニカとドーブローギター(電気を通さないスティールギターと考えてよい)が活躍するブルース調の曲で、ジミー・ロジャースのようなヨーデルを入れて歌っています。(3)(8)は普通のカントリー的で、特に(8)は珍しく歯切れのよいアップテンポのホンキートンク ピアノが活躍。
(9)はスティールギター、フィドル、それにまるでラジオ体操の伴奏のようなピアノ(彼のゆっくり目の曲の時によく聴かれる特徴的なホンキートンク ピアノです・・・愛嬌があって楽しいサウンド)が交互に出てきます・・・・レフティのカントリーの典型だと思います。
レフティ・フリゼルやウィリー・ネルソンのような「のらりくらり型の歌い方」は日本人には真似ることが難しそうな感じなんですが・・・どうでしょう??
日本ではあまり彼のレコードは出されていなかったのでアメリカのColumbia Recordsの廉価盤Harmonyレコードは僕にとってはまったく嬉しいもので(昔アメリカから中古廉価盤をまとめ買いした時1枚2ドルくらいでした)・・・・何とか安くレコードを買えないものか と苦心惨憺していた頃のものなので多少音が悪くったってジャケットを眺めるだけでもいいや・・・・と思っていた時代のかわいいレコードです。
CDになっているかは不明です
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懐かしのカントリー&ウェスタン -41-続

2008年06月02日 | つれづれに
楽しい オムニバス レコード (4) 続き
2枚目のラインナップで写真は裏ジャケット。
(13)Comin' On・・・・・・・・・・・・・・・・ ジミー・ブライアントはカントリーギター名手の一人”Fastest Guitar”の魅力
(14)I Love You, Mama Mia・・・・・ スキーツ・マクドナルドのシャウト唱法が光る曲。切れ目なく弾くケイジャンスタイルのフィドルも唄を盛り立てています
(15)Streamlined Cannon Ball・・テネシー・アーニー・フォード はとても線の太い低音が魅力の歌手。「16トン」「Mule Train」等のヒット曲のほかカントリーブギも得意
(16)Station Door Blues・・・・・・・ ジミー・スキナーは地味ですがいぶし銀の魅力を持った歌手です、ジミー・ロジャースに憧れていただけに特にブルース調の歌などは素晴らしく、真のカントリー歌手とはこのような人のことをいうのかも
(17)Crying In The Chapel・・・・ ウェスリー・タトルは綺麗な、素直な歌い方をするバラッドの得意な人
(18)Rye Whisky ・・・・・・・・・・・・・テックス・リッターがまるでウィスキーに酔っ払って歌うような面白い雰囲気の曲。イヤー、テックスの独壇場です・・・こんなスタイルの曲は今の時代には聴かれません、自由闊達な時代の賜物で聴きものです
(19)Ragtime Annie ・・・・・・・・・・クリフィー・ストーンのスクェアダンスバンドの演奏だけの曲
(20)Oklahoma Hills・・・・・・・・・・ ジャック・ガスリーが歌う「オクラホマ・ヒルズ」はスイングして調子よいスタイル。フィドルの演奏が何とも素晴らしく、今聴いても新鮮。ジャックは「フォークの神様」ウッデイ・ガスリーのいとこ
(21)Doin' Fine・・・・・・・・・・・・・・ アン・ジョーンズはこの時代のキャピトルレコードの珍しい女性歌手、素直な歌い方です
(22)Every Tear I Cry ・・・・・・・”ビッグ・ビル” リスターは大変な長身で、その歌声は悪声に近い低音の地声。ハンク・ウィリアムスとも演奏活動を共にしたことがあるユニークなカントリー歌手ですが曲によっては不思議な魅力があります。1950年代に特有の存在でしょうか・・・とても現代では考えられないようなキャラクター。近年、”ハンク・ウィリアムスの思い出”というCDを出していました
(23)Cowpuncher's Waltz・・・・・・ テックス・ウィリアムスの深いバリトンヴォイスは一度聴いたら忘れられないような魅力があります。ウェスタン・スイングが専門ですが、スローな曲も得意です。この世代のカントリー歌手はスケールが大きいです
(24)Hot Rod Race・・・・・・・・・・・・ジミー・ドーラン

このアルバムを聴いて感じることは、各歌手の個性が音楽的にはっきりしていることと、それを自由闊達に発表させるだけの度量の大きさがプロデューサー(この時代のキャピトルレコードではKen Nelson)やレコード会社にあった時代・・・・という印象を持ちました。カントリー・ミュージックは時代と共に発達したと単純にいっていいのかなあ、得たものも大きいが、失ってしまったものも大きいのかもしれない・・・と思ったしだい。レコード中のほとんどの歌手は故人ですが各歌手のCDもけっこう出されているようです・・・・古い曲はこのアルバムのようにオムニバスの形で楽しむのがいいかなと思います。
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懐かしのカントリー&ウェスタン 41 [ オムニバス]

2008年06月01日 | オムニバス レコードは楽し
楽しいオムニバス レコード (4)  
日本盤 東芝レコード CR-9311B  ”WANTED”  Country & Western For  Collectors  Only (2枚組)
1971(昭和46)年に出されたもので、往年のアメリカのキャピトルレコード社専属のカントリー歌手達の名唱集です。Country Musicファンの大先輩方のお気に入りを集めたような内容で、当時でも3000円だったので高いなあと思ってしばらくは買えなくて、でもジャケットを見ただけで欲しくなるというインパクトのあるアルバムでした。かなり無理して買ったものです・・・だから自分にとってはとても愛着のあるレコードになっています。
このLPはロカビリー出現以前のカントリー&ウェスタン音楽がどんなものであったかを知ること(当然ロック的な影響は皆無)や、数あるレーベルの一つキャピトルカントリーのサウンドや歴史を知ること、そしてカントリー名曲のオリジナル曲を知ること、日本ではほとんど知られていない珍しい歌手を知ること・・・・など、多くの啓蒙の意味があると思います。  お城に例えるなら、今あるカントリーが櫓や天守閣などの華やかな面とすればこのLPにある昔の歌手達は石垣に相当するでしようね・・・・・基礎になる石垣は大事だと思います、石垣あっての繁栄ですからね。 
(1)Bake Them Hoe Cakes Brown ・・・・・・・・・クリフィー・ストーン率いるスクェアダンス バンドの演奏のみ。フィドル(バイオリン)とバンジョーが活躍。
(2)Candy Kisses・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エディ・カークがスティールギターとフィドルを伴奏に歌う。オリジナルのGeorge Morganよりもスイング調で素敵。フィドルの演奏も最近のフィドラーには聴かれないおしゃれなスタイルで参考になりそう
(3)Moon Over Montana(モンタナの夜)・・ジミー・ウェイクリーがヨーデルを入れて歌う西部調の唄。なんとも素敵な雰囲気で西部の秋の夕暮れを思わせる
(4)I Love You Because ・・・・・・・・・・・・・・・・レオン・ペインの自作自演の純愛歌で、カントリーの不朽の名曲。フィドルがわざと下手に弾いているように感じるんですが、いざ真似て弾いてみようとしても同じ音が出せないですよ・・・何ともいえないヒルビリーの雰囲気です
(5)Bimbo・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロッド・モリスの自作自演。Jim Reevesでヒットした曲ですが、オリジナルを聴くとやはり違った良さがあります
(6)The Tie That Bind Have Been Broken・オクラホマ・スゥイートハーツは女性だけのコーラスグループ 。きれいなマンドリンの伴奏が素晴らしくてゆったりしたコーラスにはなを添えていて、今聴いても癒し系という感じ
(7)Dixie Cannon Ball・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジェンクス・テックス・カーマンは弦を高くしたギターを横にしてスティールギターのように弾いています。これはハンク・ウィリアムスでも有名なTrain Song。とってもユニークなヒルビリー臭プンプンの歌手ですが、有名だったのかLPレコード数枚のほか、ドイツのベアファミリーからCD、DVDも出されています。現代ではこのような歌手の活躍は考えられないでしょう、50年代の度量の大きさを感じます
(8)I'll Baby, Sit With You ・・・・・・・・・・ファーリン・ハスキーが歯切れのよいリズムに乗ってややコミカルに、ジャジーに歌う。ファーリンに良く合うスタイル
(9)Humpty Dumpty Boogie・・・・・・・・・・・・・・・ ハンク・トンプソンのウェスタン・スイングはスルメの味だなあ、(咬むほどに)聴けば聴くほど味が出る
(10)Heartbreak Express・・・・・・・・・・・・・・・ カール・バトラーが歌うTrain Song。この人もダイナマイトボイスと云われて豪快なホンキートンク歌手でした。この後のコロンビア レコード時代に全盛時代があります
(11)That's Me Without You・・・・・・・・・・・・ ソニー・ジェイムズの駆け出し時代は純カントリーで、後年の「Southern Gentleman」といわれたモダンカントリー時代とは違った趣きです
(12)Steel Guitar Rag・・・・・・・・・・・・・・・・・マール・トラヴィス。この曲は普通はスティ-ルギターの演奏だけの場合が多いのですが、マールは管楽器を入れてややジャジーに歌っています・・・マール・トラヴィスには時代を超えた洒脱な感じがあります(と、僕は思っています)    
2枚目に続く
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