西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

ジョン・ウェイン生誕100年

2007年12月31日 | 西部劇映画
ジョン・ウェイン生誕100年
日本盤25AP-1583  西部の巨人 ジョン・ウェイン The Last American Hero
   
(1)The Green Leaves Of Summer(遙かなるアラモ) (2)David Crockett' Speech(デビー・クロケットの演説) (3)Bury Me Not On The Lone Prairie(淋しい草原に埋めてくれるな) (4)She Wore A Yellow Ribbon(黄色いリボン) (5)Deguello(皆殺しの歌) (6)North To Alaska(アラスカ魂) (7)I Left My Love(騎兵隊マーチ) (8)The Longest Day(史上最大の作戦) (9)The High And The Mighty(紅の翼) (10)Greensleeves(グリーンスリーヴス) (11)The Sons Of Katie Elder(エルダー兄弟) (12)El Dorado(エル・ドラド) (13)True Grit(勇気ある追跡) (14)David Crockett(デビー・クロケット)
・・・・

あまり話題になりませんでしたが今年(2007年平成19年)は西部劇の王者ジョン・ウェイン(1907~1979年アイオワ州出身)が生まれて100年でした。ウェインの最後の西部劇「ラスト・シューティスト」(1976年作)を見た時のウェインの役が癌を患って死期間近かの老ガンマンの最後の7日間を描いたものでした。
老婦人(ローレン・バコール)とのふれあいと、最後のガンファイトで死ぬまでのしみじみとした味わいのある西部劇だったのですが、その時はウェイン自身も癌と闘っていた時期と皆が知っていたので何か特別の思いがありました。
ウェインに
”あんたは癌だ”と告げる医師の役がジェームス・スチュアートでしたが、彼とは1963年のジョン・フォード監督の西部劇「リバティ・バランスを射った男」でも共演した間柄でしたのでなおさら共感するところがあったように思います。ウェインの最後の映画が西部劇「ラスト・シューティスト」だったというのも何だか彼の人生を象徴しているような気がします。  
 ウェインが死んだ時追悼レコードが何枚か出されましたが、僕が買ったのがこのレコードです(まだビデオもDVDも無い時代でした)。内容はウェインが主演した映画のテーマ曲集で、(1)はブラザーズ・フォーの歌が素敵です、(2)(14)はウェイン自身の語り、(3)(5)(7)(9)(10)(13)は各種オーケストラ演奏です。(4)と(8)はミッチ・ミラー合唱団、()はカントリー歌手ジョニー・ホートンの元気いっぱいの熱唱で、カントリーに興味をもつきっかけになった1曲でもありました・・・ウッ懐かしい!(11)と(12)はともに西部劇でサウンドトラックから・・・といった具合です。あれから30年近くたったなんて・・・・ほんの昨日のことのように思えます。  

でもよかったなぁ・・・ぎりぎり今年中(ジョン・ウェイン生誕100年の年)に書くことが出来て。仕事が忙しくてなかなかビデオやDVDでウェインの作品を見ることが出来なかったのが残念だけれど、来年は沢山見ようと思います、とりあえずお正月に1~2本(本当は映画館の大きな画面で見たいですけど)。
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西部劇の本 -1- (西部劇大鑑)

2007年12月23日 | 西部劇の本
西部劇大鑑 (明治書院  児玉数夫 著       
西部劇ファンにとってはバイブル本のひとつでした映画評論家の児玉数夫さんの「西部劇大鑑」(昭和51年発刊)の新装版が平成17年に出されました。
廃刊になって久しく、初版本はハードカバーの立派な装丁で昭和51年当時でも4800円と高かったので買うのに勇気がいるものでした。でもゲーリー・クーパーを使った表紙の素晴らしさに圧倒されてかなり無理して買いました。僕が数年前に東京神田のある古本屋さんのウィンドウに飾ってあるこの本を見たらなんと45000円の値段がついていました・・・・もうビックリです。
今度新装版が同じ明治書院から再発売になったことでこのような高値はすこし緩和されると思うのですが、でも肝心の本を店頭で一度も見かけない(かなり大きな書店でも)のですがどうしたことでしょう・・・と思って店員さんに聞いてみると取り寄せ本になります・・・ですと。
他にもカバーはハードでなくてペーパーカバーであること、値段が15000円とかなり高いこと、内容は初版本のままであること・・・などが分かってちょっと不満でした、この本で扱っている西部劇が1930年代から1970年代までの作品なので新装版ならせめて1980年代以降の作品についても補足があればなあ・・・と感じた次第です。まあ今の時代に西部劇映画自体が全く化石状態で、興味を持っている人が限られていることを考えたら復刊されただけでも良かったというべきでしょうね、ただ店頭に置いてあって皆の目に触れる形にして欲しいです。内容は    

1930年代西部劇「惨劇の砂漠」「シマロン」「戦う隊商」「平原児」「駅馬車」「オクラホマキッド」「砂塵」等25作品と”ホパロング・キャシデイ”シリーズの紹介記事   
1940年代西部劇「西部の男」「カンサス騎兵隊」「荒野の決闘」「赤い河」「死の谷」「黄色いリボン」ら42作品と”シスコ・キッド”シリーズの紹介記事   
1950年代西部劇「ならず者」「ウインチェスター銃’73」「真昼の決闘」「シェーン」「帰らざる河」「大いなる西部」等50作品と”西部劇TVに行く”の紹介記事   
1960年代西部劇「アラスカ魂」「片目のジャック」「馬上の二人」等24作品紹介・・・・・といった続きです。
児玉さんの紹介の仕方は脇役や端役の俳優まで載せてあるので面白いし、興味を湧かせるようで”西部劇研究”にはもってこいです・・・・今はほとんどの作品が安くで出回っているので(例えば500円DVD)この本を参考にしながら見るのも一つの楽しみ方かな・・・・と思います。個々の映画作品についてはまた大いに薀蓄(ウンチク、難しい表現でスミマセン)を傾けていきたいと思います。続く 
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懐かしのカントリー&ウェスタン 24 [ ケニー・ロバーツ(1) ]

2007年12月16日 | 懐かしのカントリースター

Kenny Roberts (1)
米国盤 Starday Records  SLP-336  INDIAN  LOVE  CALL

(1)Tavern Town (2)Indian Love Call (3)Guitar Ringing (4)Maybe I'll Cry Over You (5)I Never See Maggie Alone (6)Chime Bells (7)Tying The Leaves (8)Just Look, Don't Touch (9)Fly Away Mocking Bird (10)Please Don't Turn Around (11)If I'm Blue (12)She Taught Me How To Yodel      

昨夜は久し振りにカントリー・ヨーデルのレコードを聴きました。時々とても聴きたくなる時があって今回はケニー・ロバーツ(1927年~現在、テネシー州出身 )のスターデイ時代のLPLP。これは現在CD(Starday SCD-336)でも出ているので求めやすいかと思いますが、イヤ~久し振りに聴くカントリーヨーデルはなかなかいいなあ・・・・ケニーもまだ現役バリバリの頃だし。
裏の解説の概略によると・・・・「 ケニー・ロバーツはテネシー生まれのマサチューセッツ州育ちです、子供の頃は Wheeling Jamboree や Grand Ole Opry のラジオ放送から流れてくるカウボーイ・バンドやヨーデル歌手に聴き入っていつの日かカントリー歌手になることを夢見たそうです。初めての楽器は11才の時のハーモニカ、13才の頃はハーモニカとギター( ボブ・ディランみたいな? )スタイルでアマチュア・コンテストで優勝・・・・15才で The Red River Rangers、16才で The Down Homers なるプロのバンドに入ってカントリー・ミュージックの世界へと入って行きました。  19才の時 " Out Where The West Wind Blow " という曲を初レコーディング( このレコードは当時としては大変珍しいピクチャーレコードで現在ナッシュヴィルの Country Music Hall Of Fame に飾ってあるそうです )、その後単独で ”Galloping Yodeler " として色々なラジオショーを通じて有名になっていきました。1948(昭和23)年にはシンシナチのWLW Midwestern Hayride のレギュラーになり、自分の TV ショーでも ”Jumping Cowboy " とか " America's King Of The Yodeler " とか呼ばれてアメリカ中に知られるようになっていきました。  プライベートでは6人の子供に恵まれ、hunting、fishing、 horseback-riding が趣味なんだそうです。」

ヒット曲は Coral Records 時代の1949(昭和24)年の ”I Never See Maggie Alone " と1950(昭和25)年の " Choc'late Ice Cream Cone " が最大で、他はちょっとしたヒット曲があるだけで目立ったものはないんですが、存在感があって皆なによく覚えられているカントリー歌手だったようです。 Grand Ole Opry にもゲストとして時々出演していた・・・・とのこと。
このLPは1960年代中頃のスターデイ レコード時代の録音で、スティール・ギター、ピアノ、エレキ・ギター等の伴奏に普通のカントリーのほか得意のヨーデル曲を歌ったものです。(2)Indian Love Call、(6)Chime Bells、(12)She Taught Me How To Yodel がヨーデラーとしてのケニーですが圧巻は「Chime Bells」、「She Taught Me~」で、まあ~すごいことすごいこと一聴の価値ありです。

Starday Records 社には4枚のLPを残していますが、Coral 時代のものはドイツのBear Family Records 社から全曲CD1枚にまとめて出ているようです。ケニーは今どうしているんでしょうか・・・・・いつも思うのですがこうしたカントリーヨーデルスタイルの伝統はなぜ今の時代に引き継がれてこなかったのでしょう・・・・・テキサスの Don Walser が亡くなった後に今の時代に見つけたくても( main stream country に )一人もいないなんて・・・・(涙)

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懐かしのカントリー&ウェスタン 23 [ チッキー・ウィリアムス ]

2007年12月15日 | 懐かしのカントリースター

夕日の彼方に(Beyond The Sunset) Chickie Williams                          
米国盤 Old Homestead Records-326  The "Beyond The Sunset " Girl  Sings THE OLD SONGS

(1)Beyond The Sunset (2)Little Joe (3)In The Baggage Coach Ahead (4)Down On The Old Plantation (5)Where The Silvery Colorado Wends Its Way (6)Faded Old Love Letters (7)Fallen Leaf (8)My Mothers Picture (9)The Parlor Is A Pleasant Place (10)The Picture Turned Toward The Wall (11)Little Rosewood Casket
    

日本ではほとんど知られていないのでピンとこないかもしれないんですが、カントリーのセイクレッド・ソングとして有名なこの曲をヒットさせたチッキー・ウィリアムス(1919~2007年ウェストヴァージニア州出身)が11月18日88才で亡くなりました。私はこの曲をハンク・ウィリアムス(Sr.)やカウボーイ・コーパス等の歌で聴いて素晴らしい曲だなあ・・・・と思っていましたが、彼女が歌ったものが初めてで、ビルボードのNo.3に載る程のヒット曲であったことは知りませんでした。
昔あった日本の「 COUNTRY & WESTERN 誌第80号のレコード紹介コーナーでこのレコード(原盤は Wheeling Records WLP-4001 )のことを知って心に留めていたのですが、何年かして OLD HOMESTEAD レコード社が再発売で出してくれたので買ったのでした。   「 Beyond The Sunset~ O Blissful Morning、When With Our Saviour~Heaven Is Begun・・・・」 と歌い始めて、途中から 「Should You Go First And I Remain・・・・」 と語りが入るきれいな曲で、Chickie Williamsの淡々とした中にも清楚な歌と語りには何かしら凛としたものが感じられます。
レコード解説によると・・・・・「ある日、古い本に載っていたRosy Roswellという人が作ったShould You Go・・・の詩を読んだチッキーは、この詩が夫になる人(Doc Williams)への自分の気持ちをぴったりと表現していることに感じ入って・・・きれいな古い賛美歌 ”Beyond The Sunset” の歌の合間にこの詩の語りを入れて自主録音してDocにプレゼントしたのでした。この歌と詩の組み合わせに感動したドクがより多くの人に聴いてもらうためにレコードにすることを勧めて1948年にヒットしたのでした」・・・・・ちなみにご主人のドク・ウィリアムス(1914年~現在 、ウェスト・ヴァージニア州出身) もアメリカでは古くから名の通ったカントリー&ヒルビリー歌手で最近までドク、チッキーそしてファミリーを加えて音楽活動を続けていたようです。
ドクは1947年以来自分のレコード レーベル (Wheeling Records) を持っていてそこから沢山のLPレコードを出していました。近年はそれらがCDにもなっているようです。
ナッシュヴィル中心の音楽活動ではなかったためか(ウェスト・ヴァージニアのWWVA Wheeling Jamboreeを中心に活動日本ではほとんど知られていませんが、ドク夫妻のようにしっかりとファンを持ち、長年の地道な活動をみるとアメリカの草の根のカントリー・ミュージックの奥深さに触れる思いがしてしまいます。
このLP、音的には全曲にハーモニカとアコーディオンがすばらしい雰囲気を出しており、カーターファミリーの(2)Little Joe や古謡の(11)Little Rosewood Casket などしっとりとした曲が多くて今の季節に合う気がします・・・・CDになっているか不明なんですが、カーターファミリーの曲が好きな人達にはお勧めです・・・・現代の若い女性カントリー歌手で「夕日の彼方に」を聴いてみたい。

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懐かしのカントリー&ウェスタン 22 [ ジェリー・リー・ルイス(1) ]

2007年12月02日 | 懐かしのカントリースター

Jerry Lee Lewis (1)
米国盤 Sun Records SUN-121 Jerry Lee Lewis  " Ole Tyme Country Music "

(1)All Around The Watertank (2)Carry Me Back To Old Virginia (3)John Henry (4)Old Black Joe (5)My Blue Heaven (6)You're The Only Star(In My Blue Heaven) (7)The Crawdad Song (8)Hand Me Down My Walking Cane (9)You Are My Sunshine (10)If The World Keeps On Turning (11)Deep Elem Blues
    

僕はロカビリーについてはほとんどといっていい位に興味が無くて、このジェリー・リー・ルイス(1935年~現在 ルイジアナ州出身)についてもジョニー・キャッシュやエルヴィス・プレスリーと同じSUNレコードからデビューしたロカビリースターぐらいの知識しかなくてレコードもカントリーを歌ったもの数枚しか持っていません。彼についてはロカビリー歌手といってもルーツがアメリカ南部の出身だけにカントリーにも強くて、カントリーを歌うときはわりと正調スタイルでやってくれますし、それに他の歌手でヒットした曲のカヴァーがとても多い・・・・という印象を持っています。

このレコードはジャケットが気に入って買ったカット盤(時を経て古くなった正規のレギュラー盤のジャケットにパンチ穴を開けたりコーナーをカットしたりして廉価盤として販売したもの)ですが、入っている曲がアメリカ民謡だったりフォスターの曲だったりで、それをジェリーがロカビリースタイルにアレンジして弾き歌いしているものでした・・・・イヤァ~これがなかなか素敵な出来具合になっており、誰でも知っているような曲が多くてこれなら楽しめそうです。
ロカビリースタイルで聴く「Carry Me Back To Old Virginia(懐かしのヴァージニア)」「オールド・ブラック・ジョー」や「ユー・アー・マイ・サンシャイン」がこんなにウキウキして楽しいものだとは知らなかったなぁ~。
というわけでジェリー・リー・ルイスをみなおしてしまいました・・・たった一枚のレコードで「みなおした」なんて言うと本来のファンに怒られそうなんですが・・・。

音的にはベースとあまりうるさく出しゃばらないドラムがしっかりロカビリーのリズムを刻んで、それにジェリーのピアノもしっかりスイングしながら力強く歌い、時にバックコーラスも入る・・・てな具合です。とにかく調子がよくて聴いているとひとりでに身体を動かしたくなる感じです。こんなスタイルの音楽を聴かされると当時の旧態依然としたカントリーは蹴散らされたかもしれないなあ~と納得。

(1)はジミー・ロジャースの「Waiting For A Train(汽車を待って)」と同じでヨーデルも歌っています、(3)はアメリカ古謡、(6)はジーン・オートリーの名曲、(10)はウェスタン・スイングの曲(?)・・・とまあ~楽しいアルバム。CDになっているかも知れないけれど・・・・あればお勧めです

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