西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 「真昼の決闘」の本

2014年06月29日 | 西部劇の本
 
” 真昼の決闘 ” 大統領が愛した西部劇    
2014(平成26)年4月8日 東京図書出版 発刊  著者:青木利元

西部劇ファンにとって嬉しい本が出されました。しかも1952(昭和27)年公開の「真昼の決闘(High Noon)」1本をテーマにした日本では珍しい本(237ページある)です。単独の作品に絞ってこれだけで通すような本はかつてなかったと思います。私も「真昼の決闘」は映画、ビデオ、レーザーデスク、DVDと何回も見てきていますがこの本を読んでまた映画を見たくなりました。「真昼の決闘」はアメリカでは赤狩りの時代(共産党に関わったことのある人物や反戦主義者等を排斥しようという非米活動委員会の活動で荒れまくった時代)に一致していてこの映画の製作者達の中にも大きな影を落としたことがよく判る仕組みになっています。知らなかった知識も得ることが出来ました。 
目次: 
第1章 去りゆくひとたち・・・・無法者フランク・ミラーの釈放の知らせに逃げ出す治安判事(オットー・クリューガー)、花嫁エイミー(グレース・ケリー)も夫を理解できず去ろうとする 
第2章 私怨・・・・次期保安官への推薦をしてくれないケインに対する保安官助手ハーヴェイ(ロイド・ブリッジズ)の反目 
第3章 再会・・・・かつての愛人へレン(ケティ・フラド)に会いに行く保安官ウィル・ケイン(ゲイリー・クーパー)の思惑は… 
第4章 協力を拒否する人々・・・・保安官ウイルが友人、町の人達への援助要請にことごとく裏切られる状況が  
第5章 女二人・・・・エイミーは夫が町を去らない理由を求めて夫のかつての愛人へレンに会いに行く 
第6章 決闘・・・・・4:1のまさにリアルな決闘の描写 
第7章 間奏曲 フレッド・ジンネマンの運命観・・・・・監督の立場から見た「真昼の決闘」の意味するもの 
第8章 「醜いあひるの子」が白鳥になるまで・・・・・専門家の試写で不評だった映画が大ヒットするようになったいきさつ 
第9章 カール・フォアマンと「ハイヌーン的状況」・・・・この映画の脚本を書いた彼がアカのレッテルを貼られてイギリスに亡命を余儀なくされた経緯 
第10章 ゲイリー・クーパーを讃える・・・・・出演料を大幅に低い条件に下げてまで出演を望んだクーパーの人生 
第11章 大統領が愛した西部劇・・・・・アイゼンハワー、クリントン、ブッシュ大統領など 
 
第1~6章までは映画そのものの内容を細かくかいつまんでの説明になっています。読んでいくと自ずと映画のシーンが浮かんできて”ああそうだなぁ”と相づちをうちたくなるようなところが多々あります。

知らなかったこととして、ホテルの憎たらしい受付け係を演じている俳優がどうも判らないでいたのですが、ホーランド・チェンバレン(1911~1984)というベテラン性格俳優だと別枠に採りあげてあって、しかも赤狩りの嵐の中でブラックリストに載せられて25年近く干され続けたこと、「真昼の決闘」にもクレジットタイトルから名前を外されたことなどが書いてありました。
悪漢の一人コービー(リー・ヴァン・クリーフ)がハーモニカを吹いている場面があるんですが、何とタイトル曲の”ハイヌーン”を吹いていると書いてありました、遊び心かなとのこと・・・・気をつけて聴いていなかったけれどホントかなぁ・・・・という気がして今度見るとき確認してみようという気になりました。 
 
「真昼の決闘」については過去に何回かに分けて私の記事もありますので参照して下さい。
まあ西部劇ファンには楽しい本で、私は仕事で博多~鹿児島を往復する間に一気に読んでしまいました・・・・・なお、No.1として「シェーン」の本が出されています。この本の情報を教えてくださった博多のランディ衛藤さん有難うございました
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