西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 ー17- ( ジョン・ウェイン西部劇  ” 西部地獄街 ” )

2012年05月22日 | 西部劇映画
  
西部地獄街 ( Born To The West )
  
監督: チャールズ・バートン  1938(昭和13)年製作  日本公開


この(平成23年)ゴールデンウィーク、高速道路1000円というのは効果抜群だったようで渋滞も大変のもよう・・・・・日頃仕事で移動が多い私としてはゆっくりしたく思い自転車、電車で動ける範囲でウロウロ止まり。カントリーミュージックを聴きながら大工道具を駆使して本棚とレコードラックを作り始めた・・・・・1ヶ月完成を目指すことにした。 息抜きに昨日200円で買ったジョン・ウェインの超昔の西部劇 「西部地獄街」 を見る。 500円位で4~5種類くらい出ているみたいですが、原題については-あるものは「Hell Town」、別なのでは「Born To The West」だったり「Born To The West Hell Town」となっていたりでややっこしい。それに、画質は変わりませんが種類(メーカー)によっては日本語字幕が違ったり カットしてあるシーンがあったりするのでどれも一長一短あって見逃せません。解説があるので補足しながら載せておきます。 
<ストーリー> 旅を続けるデア・ラッド(ジョン・ウェイン)と相棒のディンク(シド・セイラー)がラッドのいとこで牧畜業を営むトム(ジョニー・マック・ブラウン)の元を訪ねようとモンタナからワイオミングに着いた時、トムの牛を強奪しようとする一味と出くわす。2人は追ってきたトムに牛泥棒一味に間違われたが、一味を追い詰めたことで誤解は晴れる・・・・(この辺の銃撃戦はみんな馬上での早い動きの中でのことなので何が何だか判らないくらい敵味方入り乱れてドンドンパチパチやっていて-思わず笑ってしまいそう・・・・・でも砂埃の中数百頭の激走する牛の群れは圧巻です。何度か似たようなシーンが出てくるので他の映画で撮ったフィルムの使い回しも含まれているのかも知れない・・・・それでも楽しい。

狙われた牛の持ち主トムは無法の街にはめずらしい好漢だった。ラッドはトムが親しくしている女性ジュディ(マーシャ・ハント)を一目見ただけで心を惹かれる。ラッドはトムの要請で牛を売るために町へ出たものの街ぐるみのいかさま賭博(ポーカー)に巻き込まれてキャトル・ドライブで得た持ち金を巻き上げられそうになる。それを知ったトムは黙ってはいない・・・・・というわけでまあ緊迫するポーカーシーンのあとまたドンパチ始まって・・・・・・。そしてラッドはジュディ のためにめでたく町に腰を落ち着けることになった・・・・・という取ってつけたような内容です。

途中ジュディを乗せた馬がガラガラヘビの威嚇(尻尾のガラガラを鳴らす)に驚いて暴走し、追っかけたラッド が助けあげて幸運にもロマンスの深まりを招く・・・・・などここでも取ってつけたようなエピソードがあったり、会ったばかりのジュディにラッドがプロポーズすると「一日に2度も傷つきたいの?(1度目は牛泥棒に間違われたこと)」とやんわりといなされるシーンなどはB級西部劇(C級といってもいいくらい)とはいっても気の利いたセリフがあって笑える楽しいところです。

ジュディ役のMarsha Hunt という女優さんが清楚な美人なので活きてくる台詞でしょう・・・・・西部劇には気の利いたセリフが1~2つはあるので面白いところでもあります。競演の名前が挙がっている Johnny Mac Brown という人達は昔の西部劇専門の役者で、主演を張ったBCクラス西部劇が多数あってアメリカではけっこう名前が通っていたようです(こうした情報は以前載せた本「さらば西部劇」がとても役立ちました・・・感謝)。

ジョン・ウェインにとっては大ヒットになった「駅馬車」(1939年)の前の年の作品のようですが 比べると まあ”月とスッポン” という感じで・・・・・この作品は番茶の味というところ・・・・でもこうした”大根役者としてのジョン・ウェイン”も見てあげないと・・・・・John Wayne てその作品群の総合力で勝負するタイプと思うんですよね、だからピンからキリまで見てそれでも・・・プラス(Smile)。
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(コメントを頂いたので2009=平成21年5月5日の記事を再掲しました)(コメント頂いたので2011=平成23年4月9日をさらに再掲載)
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懐かしのリリー・ブラザーズ (1)

2012年05月13日 | ブルーグラス音楽
 
懐かしのリリー・ブラザーズ (1)・・・・5月8日に亡くなったEvarett Lilly を偲んで

(1)日本盤 日本コロムビア SL-5032-FW The Lilly Brothers & Don Stover ( 原盤はアメリカ Folkways Records FA-2433 )

(1)In My Dear Old Southern Home(懐かしき南部の我が家) (2)Midnight On The Stormy Sea (3)Forgotten Soldier Boy (4)Down On The Banks Of The Ohio(オハイオの岸辺で) (5)Where Is My Sailor Boy ? (6)Sinner You Better Get Ready (7)What Would You Give In Exchange ? (8)Oh, Hide You In The Blood (9)Old Joe Clarke (10)Little Annie (11)'Neath That Cold Grey Tomb Of Stone (12)Barbara Allen(バーバラ・アレン) (13)John Hardy (14)Cornbread And 'Lasses And Sassafras Tea (15)The Waves On The Sea (16)Saints Go Marching In(聖者の行進)


(2)米国盤 County Records-729 Lilly Brothers & Don Stover / Early Recordings

(1)Bring Back My Blue Eyed Boy (2)Tragic Romance (3)Southern Skies (4)Long Journey Home (5)Wheel Hoss (6)When The Saints Go Marching In(聖者の行進) (7)John Henry (8)Are You Tired Of Me My Darling (9)Little Annie (10)Weeping Willow (柳の下に埋めておくれ)(11)Riding On My Saviour's Train
  

1970年代の初めに日本の東和企画というところが多くの本場アメリカのカントリー系、ブルーグラス系アーチストを呼んで演奏会を開いてファンを楽しませてくれた時期がありました・・・・・今から考えるとマイナーだとはいえ熱気があってとても幸福な時代だったんだと思います。私自身は九州の田舎に住んでいたので見ることは出来ませんでしたが、このお正月に死んだ2才年下の弟は東京に住んでいたのでそのほとんどを聴きに行ったようで、ブルーグラスの The Lilly Brothers もそのひとつで、1973(昭和48)年、1975(昭和50)年と2回来日した彼等を2回とも聴きに行って感激した様子を語ってくれたのが昨日のことのように思い出します。

ブルーグラスが大好きだった弟はその後も Bill Monroe、 The Osborne Brothers、Jim & Jesse、Ralph Stanley & The Clinch Mountain Boys、Don Reno & Bill Harrell などが来日する毎に行き、カントリーの Grandpa Jones や Merle Travis などにも行っては本場のアーチストの素晴しさを熱く語りながら ” 兄ちゃんも好きなんだからぜひ聴きに来なよ- ” とその都度公演の感想を電話してきたりパンフレットを送ってくれたりしたものでした。 この5月8日にエヴァレット・リリーが亡くなったと知って(亡くなった私の弟のことがあいまって) 懐かしかったので今回とりあげてみました。

1枚目のレコードは その頃に日本発売されたものでリリー・ブラザーズのスタイルを知ることの出来る代表的なものです。 兄ビー・リリー(guitar)、弟エヴァレット・リリー(flat mandolin)に幼友達のドン・ストーヴァー(banjo)の3人を中心に 曲によってはフィドル(カントリースタイルのバイオリン)が入っています。マイク・シーガーによって録音されたそうで 副題に「 Folk Songs From The Southern Mountains 」と記されています・・・・・兄弟の出身地であるウェストヴァージニア州地方で歌われていた伝統的な唄をレコーディングしたものと考えてよいのでしょう。よく日本に呼んでくれたものです、当時日本公演の模様を東和企画が Holiday In Japan というタイトルでライブレコード(Part1~3)にして3枚出していてラジオでも流されたことがあって聴いた覚えがあります。

兄弟は The Monroe Brothers(チャーリー&ビル・モンロー)や The Carter Family のスタイルに感化されてそのスタイルからスタートしたそうですが このレコードには各所にその影響が出ています。マンドリンとギターだけのスタイルは最少人数のグループにはとても合って Hillbilly Flavor 満点です。

A面は兄弟のみ、B面はブルーグラススタイル。
(1)”In My Dear Old Southern Home ”はジミー・ロジャースの佳曲でヨーデルを入れてアップテンポで演っていますがなかなかの優れもの。
(4)”オハイオの岸辺で ” のスローテンポのコーラスとエヴァレットの弾くマンドリンのトレモロが綺麗でこのマーダーバラッド(殺人事件に関する伝承歌)を引き立てています。
(10)” Little Annie ”は ”When Springtime Comes Again(山辺に春来れば)”としても知られるメロディラインのきれいなブルーグラスらしい曲です。後のレコードにも入っているので彼らの愛唱歌といえるかも知れません。

(11)”'Neath That Cold Grey Tomb Of Stone ” はハンク・ウィリアムズの歌(ギター弾き語りの私家録音だけ?)でもあって兄弟がそれを採りあげているなんて興味深いものです、世代的にはハンクと近いのは解かりますが珍しい曲ですし・・・・・
(12)”バーバラ・アレン ” は古謡で 長いバージョンを省略することなく丁寧に歌っています。
(16)”聖者の行進 ”も兄弟の好みなんでしょうか 後のレコードにも入っています(Monroe Brothers が演っていた影響でしょうか)。

2枚目のレコードはリリー・ブラザーズの極く初期のブルーグラススタイルレコーディングで弟の遺品の中にあったもの。来日公演の時に持っていってサインしてもらったもののようで内容も素晴らしいので 聴いていると彼の熱心さが伝わってくるようで涙が出てくるようなものになっています。下の写真は2回目の来日の時のパンフレットで中にサインしてもらったページがあります、今は皆さん故人になってしまいました・・・・・
 

その後ブルーグラスも例にもれず多くのニューグラスグループの登場でリリー・ブラザーズのようなルーラルアメリカを代表するような伝統的スタイルのブルーグラスは影が薄くなっていった印象でした。全体にエヴァレットの弾くマンドリンが綺麗でマンドリンを練習するのに格好のサンプルになるのではないかなと思います(私はエヴァレットのマンドリンスタイルは好き)。
恐らく2枚ともCDになっているのではないでしょうか??
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つれづれに(ケニー・ロバーツのこと)

2012年05月05日 | つれづれに
  
カントリー ヨーデルの Kenny Roberts が亡くなった

Kenny Roberts ( 1927~2012年4/29  テネシー州 出身 )


数日前いつも覗いているアメリカのヒルビリーサイトを見ていたら往年のカントリーヨーデルの雄 Kenny Roberts が亡くなった -” April 30. 2012 Yodeler Kenny Roberts Passes ”-と載っていました。 ついこの前4月10日が私の誕生日だったので 何かの記念にと思って「 Kenny Roberts Sings Jimmie Rodgers 」というカセットを聴いて感想を載せたばっかりだったし、最後の方でケニー・ロバーツはまだ元気なんでしょうか?・・・・・と書いたばかりでしたので驚きました。

私は亡くなられた音楽評論家&DJ 水野裕二さんの影響でエルトン・ブリット、スリム・ホイットマンなどの Country Yodel に興味を持ってレコードを集めていた時期がありました。その関連でこのケニー・ロバーツのことも知ったのです、でも聴きたくても日本ではLPレコードがありませんでした。やっとの思いでアメリカの中古レコード屋さんから直接買ったのがトップに挙げたLPレコードです・・・・・彼の Starday Records 社時代のものですが私が買ったのはスターデイレコード社が後年 Gusto-Starday Records となった時に再発売になったものでした。ジャケットからのインパクトが強くて遊び心十分のジャケットは Starday Records 社の面目躍如で私のお気に入りのジャケットになっています。このようなタイプのジャケットが今の時代になくなったのはとても残念に思います・・・・・カントリーミュージックに無邪気さがあった時代のものと感じますね。
 
     

その後も興味は続いて同世代(団塊)の皆がロックやフォークを聴いたりレコードを買ったりする中、自分はカントリーにどっぷりでレコードもカントリーという具合だったので友人達に ”お前変わっているな ”といわれたものでした( 田舎に住んでいると変わり者扱い、これホント。カントリー好きの人に経験ある人もきっとおられるはずです )。 何といってもカントリーはバック・オウエンズで-その影響力はすごかったですからね(smile)。ケニー・ロバーツは main stream からははずれたカントリー歌手だと感じていましたが、異色だったのでそんなことは関係なかったですね( 田舎に住んでいるとたった1冊持っているシュワンというカントリーレコードのカタログと高山宏之さんの本 ”ウェスタン音楽入門 ”以外に情報がなかったのですから )・・・・・ただレコードが手に入らなかった、何年もかかってすこしずつすこしずつ集めたものでした。   

今回彼が亡くなったので何枚レコードを持っているかなと連休中に探してみたらLP10枚とCD2枚、カセット1枚ありました、自分が一時期のめり込んだ証(あかし)です。 Starday Records が4枚( 私のは全て中古 )に傘下の Nashville Records の1枚、Vocalion Recods 2枚(1枚は日本発売の廉価盤 )、赤いジャケットは Point Records となっていてカナダ盤のようですが内容は Vocalion盤と全く同じで Vocalion を頼んだのにこんなのが送ってきて偶然手に入ったもので私自身知らなかったものです。 ピクチャーレコードはケニーが Vogue The Picture Recordというところに初レコーディングしたものを近年ドイツの Bear Family Records 社が復刻して発売してくれたものです( 本物はテネシー州ナッシュヴィルの Country Music Hall Of Fame の記念館に飾ってあるそうです)。  ” Out Where The West Winds Blow ” と ” Who's Gonna Kiss You When I'm Gone ”の2曲が表裏に入っているもので、価値を認めて世界中の愛好者に提供しているんですね、こんなところがベアファミリーレコード社のすごいところだと思っています。  

ちょっとマニアックかな-と思いましたがやはり往年の Big Country Star なので 情報だけでも載せておかなければ日本ではきっと埋もれていってしまうと思ったので思い切って載せました。なお、過去にも彼についてはいくつか書いていますのでよかったら見てみてください。
最後の2枚は晩年のレコードといえるもので次回改めて載せる予定です。
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