西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

姉の旅立ち(医療の仕事 1)

2008年07月19日 | 医療の仕事
2008(平成20)年7月18日姉 が亡くなった。1年近くの病い(胆嚢癌)の後だった・・・・・九州から神奈川県の鎌倉市に嫁入りして40数年たった。早くに結婚し、義兄と3人の子供達、5人の孫達を残してみんなに囲まれての幸せな人生だったと思う。でもまだまだこれから色々な事に楽しみを見つけたかったことだろう、やっと自分の楽しみを謳歌したかったに違いない。 
私より6つ上だったので 自分が生まれた頃からのことなど自分には記憶のない小さい頃のことや自分が2歳の時に亡くなった父方のおじいちゃんのこと等たくさんのことを知っていた、もっとゆっくり、じっくり語り合いたかった。 自分は医者(整形外科)なのに姉のためには何の役にも立たなかったことが残念でならない。 
またいつの日か会える時を待っていて下さい  弟より  合掌
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本 -17-(映画:ムービーランドの子守唄)

2008年07月13日 | 西部劇の本
ムービーランドの子守唄 いつか見たジョン・ウェイン  著者: 大林宣彦  ケイブンシャ文庫
目次  
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・・・・・・  
第1章 ジョン・ウェインの1本の映画 
第2章 ゲーリー・クーパーとジョン・ウェイン、あるいは戦後ハリウッド映画の揺籃の日日 
第3章 センチメンタル ジョン・ウェイン。あるいはジョン・ウェインの恋。
第4章 アメリカの夢・映画の夢。 伝説の中のジョン・ウェイン。いつか見たジョン・ウェイン


この本は映画監督の大林宣彦さんの「西部劇の王者」ジョン・ウェイン(1907~1979年 アイオワ州出身)への深い思い入れの詰まったもので、文庫本ながら343頁もある内容の濃い本です。昭和60年発刊の本ですから絶版になって久しいんですが、時々古本屋さんで見かけます。ジョン・ウェインだけでなく、彼と同時代を生きた映画スターや映画作品についても沢山述べられているので昔の映画を知る指標にもなると思います。
大林さんは映画監督だけに多くの昔の映画を見ておられるようでこの本の書き出しで 「昔むかし、この世に映画というものがあった。・・・そしてその映画は今、映画と呼ばれているものと何かどこかが違う映画であった。だから今ある映画は別の映画である、一度終わり、そして再生された映画であるといえる・・・そしてそれは正しいのだと思う・・・・でもそれは悲しむべきことではなくて、それはようやく僕らは映画において伝統というものを持つことが出来たのだ、という誇りうることなのです」  と述べておられます。勿論これはこの本が出た昭和60年の時点でのことですが、それ以降今日までも当てはまることでしょう。

さて、大林さんのJ.ウェインの「1本の映画」というのが変わっていて1942年作の海洋大活劇「絶海の嵐」という映画なんだそうで、”この映画にはJ.ウェインの生涯を通じてのひそやかな想いが、ロマンティシズムがまだ誰の手にも触れられないで眠っているのだ”・・・・なんておおげさとも思える表現がしてあります(smile)。海洋大活劇なんていう表現も時代がかっていて今では死語なんでしょうが、でも何となく”見てみた~い”という気をそそるような言葉の響きがありますね。

J.ウェインなら一連の西部劇名作「駅馬車」「赤い河」「捜索者」・・・・・などが出てくるはずなのに一般に知られていない「絶海の嵐(Reap The Wild Wind)」をkey wordにしてジョン・ウェイン物語が展開していくんですね。もちろん西部劇についてもぞくぞく出てきますし、J.ウェイン以外の映画についてもその薀蓄ぶりを発揮されている(例えば、1947年の西部劇 「拳銃無宿(Angel And The Badman)」、1949年の海洋劇 「怒涛の果て(Wake Of The Red Witch)」で共演し、J.ウェインが恋していたといわれる可憐な美人女優ゲイル・ラッセル[1924~1961年イリノイ州出身]についても述べられている・・・といった具合、ちなみにこのGale Russellという女優さんは昭和ひとけた世代の男性にとっては終生忘れ得ぬアイドルなんだそうです) ので面白い面白い・・・・。
「絶海の嵐」・・・か、安いDVDが出ていたから僕も見てみよ~っと!
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懐かしのカントリー&ウェスタン 44 [ バック・オウエンズ (1) ]

2008年07月11日 | つれづれに
Buck Owens (1)    
米国盤 Hilltop JS-6078  YOU 'RE FOR ME   Buck Owens  & His Buckaroos

(1)You're For Me (2)I'll Give My Heart To You (3)Under The Infulence Of Love (4)Think It Over (5)I'll Take A Chance On Loving You (6)Till These Dreams Come True (7)Getting Used To Losing You (8)Walk The Floor (9)I've Got A Right To Know


僕が一番カントリー・ミュージックにのめり込んでいた頃はバック・オウエンズ(1929~2006年 テキサス州出身)の全盛時代に重なるので、今でも彼のレコードを時々引っぱり出して聴くことがあります。カントリー・ミュージックが耳当たりのよいナッシュヴィル・サウンドと呼ばれてスティールギターもフィドル(バイオリン)も聴かれない・・・・というのに馴らされていたのでバック・オウエンスのカントリーを聴いた時には新鮮な感じがしてまさに目(耳?)からウロコで「これだ!!このサウンドだ!!」と思ったものです。
 
日本盤もたくさん出ていましたが20才そこそこの僕自身はあまりレコードを買える状況になく、夏や秋によく富山や長野の北アルプス登山に行っていたので九州からの行き帰りに大阪駅梅田界隈にあった中古レコード店「LPコーナー」とか「DAN」とかでいつもカントリーのレコードを4~5枚ずつ買って帰ったものでした( 今でもあのお店はあるのかなあ )。 その頃に買ったバック・オウエンズの2枚のレコードは今でも自分にとっては宝物・・・・アメリカの Hilltop Record というレーベルの廉価盤専門のレコードなんですがバック・オウエンズのものはしっかりと大手のキャピトル レコード社の原盤を使っていて安心、満足の内容でした。
このレコード、本当にカントリーらしいカントリー(と自分が思っている)をアップテンポでカラッとした雰囲気の、そして時には全く哀愁たっぷりのスティールギターに乗って朗々と歌うバック・オウエンズのスロー・バラッドが素晴らしいものでした。アップテンポというとすぐにロックのようになってしまう今のカントリーとはやっぱりどこか違っています(・・・と、僕は思っているのですが)。 何が違うかといえば、ドラムの使い方でしょうか・・・あまりうるさくないんですね、それに相棒でバンドリーダーのドン・リッチ( リード・ギター、フィドル )との絶妙のデュエット、時々聴かれる生ギターのトレモロ、ピンピコはねるようなホンキートンク ピアノも今のカントリーには聴かれないもののように思います。
 
勿論トム・ブラムリーとかジェイ・マクドナルドといったペダル スティールギターの名手達が奏でる音が最大の魅力であることは疑いのないところなんですが・・・。   スローなバラッド曲(7)Getting Used To Losing You 以外は全てアップ~ミディアムテンポの曲でスティールギター、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)、ホンキートンク ピアノが大活躍する音作りになっています。まあ BUCK OWENS は偉大でしたね、早死にし過ぎたのがとても残念です。 このレコードにある曲は恐らく今は全てバックのCDで聴けるはず・・・と思います。
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カントリー ギター -4-「 リトル・ジミー・デンプシー(1)」

2008年07月06日 | つれづれに
"Little" Jimmy Dempsey (1) 
米国盤 ABC-Records ABC-619 Guitar Country Of Little Jimmy Dempsey

(1)Rhode Island Red (2)Once A Day (3)Tippy Toeing (4)Spanish Fireball (5)Walk On By (6)Here Comes My Baby Back Again (7)Bessie Was A Good Old Cow (8)My Elusive Dreams (9)These Boots Are Made For Walking (10)Almost Persuade (11)But First A Word From Our Sponsor

カントリーギター界には色々な人がいますね、アメリカでは知られているのに日本ではほとんど知られていない・・・・なんていう人が沢山いるようです。
この”リトル”ジミー・デンプシー(1937年~現在 ジョージア州出身)というカントリーギター奏者は、僕がマール・トラヴィスのギターアルバムを買った時にアメリカのレコード屋さんが「こんなのもあるよ、安くしとくよ」・・・と勧めてくれたのがきっかけで知ったのでした。ジャケットの隅に穴を開けて廉価盤として売られていた1967年のLPレコード、聴いてみると何とも楽しいレコードでストレートにCOUNTRY GUITARを楽しむことができました。
(1)Rhode Island Redはピアノから入ってニワトリの擬似音の後アップテンポのエレキギターで通したダウンホームなカントリー・ギターの典型で、聴いていて楽しくなってくる曲・・・・・何でもジミーはこの曲でCountry Guitarist Of The Yearにノミネートされたことがあるんだそうです。僕はテクニックの知識は有りませんが、”Chickin' Pickin奏法”というのがこの曲で聴かれる音かな・・・と思いましたがとにかくすごい早弾き。
(2)はコニー・スミスのヒット曲をスティールギター、ピアノを伴ってのギター演奏で「カントリーギターを聴いているぅ~」という気分にさせてくれます、(6)はドティ・ウェストでヒットした曲のギター版。
(8)My Elusive Dreams(二人の青い鳥)は「想い出のグリーングラス」を作曲したカーリー・プットマンのもう一つの名曲(デビッド・ヒューストン&タミー・ウィネットのデュエットで有名)、ジミーはしっとりとしたムードで弾いていて素晴らしく、癒されます。
(10)もデビッド・ヒューストンの歌でヒットしたもので、ピアノ、スティールギターを伴ってゆっくり弾いています・・・こうしたスローな曲で聴く人を魅了するテクニックは相当に難しいんでしょうね。  (3)(4)(9)は軽快な曲。
(7)Bessie Was A Good Old Cowは(1)と同系統のカントリーフレイバーたっぷりのアップテンポの楽しい曲。そしてフィナーレにスティールギターとの掛け合いでいかにもアメリカ的なアップテンポの(11)・・・・と、まあ楽しいレコードで理屈なんていらないなぁ・・・
ジミーのキャリアについてはあまりはっきりしないのですがジョージア州アトランタやテネシー州ナッシュヴィルで自分のバンドを組んで活躍していたようです。10枚近くのギターアルバムがあるそうで(いまはCDも出ているそうです)、ほんとにカントリーギター一筋・・・という人なんでしょうね。
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カントリー ギター -3- [ ロイ・クラーク (1)]

2008年07月06日 | カントリーギター列伝
Roy Clark (1) 
米国盤 Capitol T-2425 The Roy Clark Guitar Spectacular !

(1)Caravan (2)La Paloma (3)Down Yonder (4)WestphaliaWaltz (5)Overdue Blues (6)Alabama Jubilee (7)Tico Tico (8)In An Eighteenth Century Drawing Room (9)Malaguena (10)Lilli Marlene (11)Medley: Wildwood Flower~In The Willow Garden~Little Jimmy Brown (12)Racing The Mule

Spectacular(目を見張らせるような・・・という意味)と銘打ったロイ・クラーク(1933年~現在 ヴァージニア州出身)の1965年のギターアルバムです。ロイはカントリー歌手(ややハスキーな声で”The Tip Of My Fingers”というヒット曲がありました)、カントリーギタリスト、コメディアンとして活躍していた人ですが、素晴らしいギターアルバムを何枚か残しています。
ギターテクニックは大したもので、このレコードもバラエティに富んだ内容で聴いていて飽きないです・・・・(1)「キャラバン」は私の若い頃はベンチャーズの演奏でおなじみでした。ロイは音をのばさずに短く切るスタイルで軽快なアップテンポでやっています。ラテンの2曲は、(2)「ラ・パロマ」は歯切れのよいベースとドラム、木琴、女性コーラスを伴ってスローに・・・(9)「マラゲーニャ」はダイナミックに・・・共に生ギター演奏でやっていて素晴らしいものです。

(3)(6)(11)(12)はよくカントリー畑ではギター演奏されるもので、まぁ~ロイの驚異的なエレキギターでの早弾きが堪能できるものとなっています。 (ただし(11)は12弦ギターを使っての演奏) (4)は軽快なアコーディオンとロイのエレキギターでのワルツ曲。(5)はピアノを伴なってのブルース・ギター。
(10)「リリー・マルレーン」は第二次世界大戦中のヨーロッパでララ・アンデルセンやマレーネ・ディートリッヒの歌ではやったという名曲、ロイはアコーディオンと女性コーラスを伴ってゆっくりと弾いており、ムード音楽としても立派に通用する腕のさえを見せています。
カントリーギタリストもただ早ければよい とかテクニックが凄ければよい というだけではなくてそれ以外の何かプラスアルファの雰囲気が必要だと思います・・・・その点でこのロイ・クラークなんかはカバー領域の広い本物のエンターテイナーだと思います。40数年前のレコードですが現代でも立派に通用する普遍性のある音作り、CDになっているかどうか不明です
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カウボーイ ソング 21 [ レッドリヴァー デイヴ(1) ]

2008年07月05日 | カウボーイ・ソング
Red River Dave (1) 
米国盤 PST-714 Songs Of The RODEO  Red River Dave and The Texas Tophands

(1)Cigarettes, Whiskey And Wild, Wild Women (2)Little Doggie Stray (3)Red River Moon (4)Italian Dream Waltz (5)Rocky Mountain Lullaby (6)What's Life Without Love (7)Bottle Talk (8)Tear Drops In My Heart (9)Pal O'Mine (10)My Gal From Houston (11)Life Is Not The Same (12)As Long As I Love You


今回はすこしマニアックになりました。アメリカのカウボーイソングに興味を持って色々聴いていると( もちろんこのブログのテーマである”懐かしの” です )思いがけなく素晴らしい雰囲気をもった歌手に出くわすことがあります。 レッド リヴァー・デイヴ(1914~2002年 テキサス州出身 )もそんな一人でした・・・・・Cowboy Song 、Western Swing 、Country Ballads 等を歌ってアメリカでは古くからけっこう名前の通った歌手だったようですが、大きなレコード会社でレコードを出すことが少なかったためか(?)日本ではカウボーイ ソングに興味を持っている人達以外にはほとんど知られていなかった・・・・というのが実情のようです。本名を David McEnery といい、1937(昭和12)年に録音した ”Amelia Earhart's Last Flight (アメリア・エアハートの最後の飛行) ” という唄が彼を有名にしたもとだったようです。

このレコードはアメリカから安いレコードばかり買っていた頃に見つけた1枚で、例によって”Red River” Dave という名前と Rodeo というタイトルに魅かれてです・・・・というわけで、PALACE なるレーベルになっていますが恐らくスーパーマーケットあたりで安価に売られていたようなものなんだと思います。内容は厳密な意味での COWBOY SONG ではなくて西部調の歌といったものなんですが、でもなかなかの優れもので、何倍も得した気分にしてくれました・・・・・。

”レッド リヴァー”デイヴの歌はけれん味がなくて、つまり「気取ったような」 とか「かっこつけたような 」とかいうのとは全く無縁の もうストレートに元気いっぱいに歌ってくれるので ( Cowboy Song や西部調の歌はこのことが大事なところだと僕自身は思っています )、線の太いよく伸びるバリトンボイスが何とも素敵です。

(1)Cigarettes, Whiskey And Wild, Wild Women は往年のカウボーイコーラス グループ The Sons Of The Pioneers のオリジナルメンバーの一人ティム・スペンサー作曲のコミックソングですが、レッド・リヴァー・デイヴの粗っぽいながらも溌剌とした歌はこのレコードのハイライトです。
(6)What's Life Without Love、(7)Bottle Talk 、(9)Pal O'Mine 、(10)My Gal From Houston 、(11)Life Is Not The Same 、(12)As Long As I Love You の各曲は WESTERN SWING 調の曲でバックを付ける The Texas Tophands の演奏がもうたまらなく素晴らしく・・・・・フィドル、アコーディオン、スティールギター、ピアノはいずれもセンスがよくて聴いていてウキウキしてしまいます。特に(9)Pal O'Mine、(11)Life Is Not The Same の素晴しさには僕はすっかり参ってしまったのでした・・・・・聴いていて元気が出てくる曲ってそんなにないと思うなあ(Smile)・・・・・フィドルなんかはブルーグラスの弾き方とはまったく違っていてとても新鮮に響くものです。

(2)Little Doggie Stray 、(3)Red River Moon 、(4)Italian Dream Waltz 、(5)Rocky Mountain Lllaby はバラッドで、荒削りだけど線の太いR.R.デイヴの歌の上手さが光ります・・・・・特に(3)Red River Moon は絶品で、古き良きアメリカ西部の雰囲気があふれ出るようです。

なお、イギリスの Jasmine Records というところから彼のCDが2枚出されていて(1)Cigarette, Whiskey And Wild Wild Women 、(4)Italian Dream Waltz、(5)Rocky Mountain Lullaby 、(7)Bottle Talk 、(10)My Gal From Houston、(11)Life Is Not The Same はそこに入っているようです。

戦前からのキャリアがあって、古き良き時代のアメリカ西部の香りをいっぱいに持っていたカウボーイ&カントリー歌手だったようで、Cowboy Song が好きな人にとっては古くても一度は追求してみる価値のある人だといえそうです。
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