西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

高石ともや のこと

2024年08月20日 | カーター・ファミリーを歌う

高石ともや  のこと

  

高石ともやさんが亡くなりました 82歳。

受験戦争を経験した戦後の団塊世代には彼が歌う ” 受験生ブルース ” という唄で馴染みかなと思う。受験生の泣き笑いを歌ったような世相を反映した唄なので一般受けした唄ではなかったと思うけれど、私が受験生の頃にはラジオから流れてくるのを何度か聴いた覚えがある。 

高石ともやさん自身は ” 受験生ブルースの高石ともや ” が定着しすぎてイヤだと思われた時期があったのでは……と想像する。私が思うに、彼はこの唄を歌いたがらない時期があった・・・ように思います。 フォーク歌手だったから当時のフォーク歌手がそうであったように高石ともやもテレビ(マスコミ)には出たがらなくてコンサート主義だったように思います。 

そして、ある時期に「高石ともやとナターシャセブン」というグループ名でアメリカンフォークやオールドタイム音楽などの原点に目を向けて日本語の歌詞を付けて歌うようになった・・・と記憶しています。レコードが廃れてBook Offで200円で売られていた時に買った今回載せた2枚のレコードのジャケット写真の中でそのスタイルを聴くことが出来ます。ギター、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)を高石ともや、バンジョー(城田じゅんじ)、フラットマンドリン(坂庭省吾)、ウッドベース(木田たかすけ)というアメリカの Bluegrass や Folk、Old Time Music を音源にして展開していった演奏の数々はなかなかいいものもあって、彼らの音楽からアメリカのフォークソング、ブルーグラス&カントリー音楽に目覚めていった日本の若者たちは多かったと思う。 

<余談> 後日 時々行くカウンターだけの小料理屋Kに行って日本酒、焼酎を飲みながら(お馴染みさんらしい)同席の方々と色々と話をした。話題が途切れた時に、最近アラン・ドロンが亡くなりましたね・・・と言ったら皆ながそれに反応して「太陽がいっぱい」だの各自が知っている映画について喧々諤々話題が尽きなかった。似かよった年齢だからかなあ・・・面白かった。 高石ともやの訃報のことも話してみたけれどこちらにはほぼ反応ゼロだった・・・私は少し驚いた。でも、考えてみたらフォーク世代といっても当時学生だった世代辺りにしか影響を与えていないいわゆる ” ある世代にしか受けない、知られていない ” 歌手なのかもなあ・・・と実感した次第である。昭和40年代でも誰れもが大学に行けたわけでもなく、高校を出て就職する人も多かった時代だから・・・

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懐かしのカントリー&ウェスタン ー219ー ( オリジナル カーターファミリー 1)

2014年11月13日 | カーター・ファミリーを歌う
  
Carter Family (1)(2)
日本盤 ビクターRA-5389 永遠のカーター・ファミリー第2集 
(1)There's Someone Waiting For Me (誰かが私を待っている) (2)Jimmie Brown, The Newsboy (新聞売りのジミー少年) (3)Two Sweethearts (二人の恋人) (4)Little Log Cabin By The Sea (海辺の丸太小屋) (5)Single Girl, Married Girl (6)Little Darling Pal Of Mine (7)Chewing Gum (8)On My Way To Cannan's Land (あこがれのカナーンへ) (9)The Cannon-Ball (10)Found Affection (やさしい愛)  (11)Western Hobo  (12)Lonesome Pine Special (13)The Broken Hearted Lover (傷心の恋人) (14)Never Will Marry (おとめの挽歌)(15)The Rambling Boy  (16)There'll Be Joy, Joy, Joy  

日本盤CBS ソニーレコード SOPC-57118 The Carter Family's Greatest Hits 
(1)Lulu Walls (2)My Clinch Mountain Home (3)Wildwood Flower (4)Worried Man Blues (5)Lonesome Valley (6)Keep On The Sunny Side (陽気に行こう)(7)Little Darling Pal Of Mine (8)Gospel Ship (9)Gathering Flowers From The Hillside (山腹の花)(10)Can The Circle Be Unbroken Bye And Bye (永遠の絆)(11)East Virginia Blues #2 (12)Sinking In The Lonesome Sea (13)Cannon Ball Blues (14)I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes

オリジナルカーターファミリーはずっと前から採りあげたいと思っていた、でもいつも後回し後回しになっていたグループ。 カントリー&ブルーグラス、フォークミュージックの原点だし、”カーターファミリーピッキング ” というギター奏法も彼等の音源を聴いて初めて実感できたものだった。初めて買ったレコード(ビクター録音)よりか2番目に買ったLPレコード(コロンビア録音)の方がカーターファミリーピッキングギター奏法を覚えるのに参考になった。やはり ”Wildwood Flower ” が一番覚えやすかった、一音一音探りながらメロディを弾きながらダウン&アップストロークの和音コードを入れ、和音が変わるところで経過音を入れて弾いていく-という弾き方はカントリー独特の魅力と感じたものだった(日本のフォークの人たちはコードのストロークだけでジャンジャン弾いて経過音を入れることが少なかったように思います)。
 
ちょっと個人的な話を・・・・・高校1年になった時に皆が通学用にスポーツタイプの自転車を買ってもらうのが普通だった、でも自分はギターが欲しくて自転車のかわりにギターを買ってもらった、安価な名もないメーカーのもので12フレットで胴だけはクラシックギターのと違ってフォークギター仕様だった。弦を金属弦にかえたり、下敷きを切り抜いてピックガードを作ってボンドで貼り付けてなんとかウェスタンギターに見えるようにしたりした・・・・・smile。 私はずっとピックで弾いているものと思っていたけれど、ずっと後のパソコン時代になって You tube でメイベル・カーターがサムピックをつけてギターを弾いている画像をみてエッ!フィンガーピックだったの!!・・・・とびっくりしたものだった。 
 
これら2枚のレコードに入っている音源は1920~30年代のものが大半なので今からすると古すぎて まあSPレコードを聴くみたいなものです、それこそアメリカンフォークソングやカントリーのルーツ、Carter Family Picking を知るとかの興味がなければほぼオリジナルカーターファミリーは聴かないのでは-と思います。私自身は2枚目のLPの(3)Wildwood Flower と(4)Keep On The Sunny Side を何回も何回も真似して練習した懐かしのレコードです。 
彼等の歌は何曲も通しで聴くと似たようなコード、曲調が多いのでけっこうガマンが必要です。でも なかなかメロディラインのきれいな曲が多いのでアレンジや演奏スタイルを現代風にすればいくらでも新鮮な響きに変えられるのでそれこそ絶えることのない音源の泉だと感じます。カントリーよりもブルーグラスミュージックの方に採りあげられる率が高いのは何故なのかな? ひとつはカーターファミリーには曲によってはすこし抹香くさいところがあるからなんでしょうかね・・・・・その点すこし楽天的なジミー・ロジャースの方がよりカントリー歌手には受けるのかな-という気がするんですけどね(私の個人的意見)。 
後年多くのブルーグラスグループの演奏で有名になった曲群のオリジナルがたくさん含まれているのでカーターファミリーもたまに数曲聴いてみると味があります
コメント (2)
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