西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

(6) あ〜ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなぁ

2020年07月31日 | つれづれに

あ〜ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなぁ(6) 

1枚のレコードから

 

私はアメリカのカウボーイ・ソングというのが好き。私の Cowboy Song へのこだわりの原点ともいえるレコードがこれです。小さい頃から父親にくっついていって見た西部劇の数々・・・もちろん訳がわからずにただドンドンパチパチが面白かっただけ。ちょっと大きくなってから主題歌などに興味を覚えるようになりました。西部劇とカントリー&ウェスタン音楽、直接は関係がありませんが色々と知ってくるとアメリカでは関係があった時代があります。 

 

それは Singing Cowboy と呼ばれたスター達が数多くいた時代-ということです。遠い遠い昔です。映画の中で唄を歌うカウボーイの主人公、こんなのが沢山あったようなんですね。テックス・リッターもその一人でした。 

テキサス生まれで生没年1903~1967年ですからもう大昔の人、日本ではゲイリー・クーパー主演の1953年製作の西部劇「 真昼の決闘 」の主題歌 ” High Noon ” を歌った人として知られる程度ですが、アメリカでは歌うカウボーイ・スターとして多くのB~C級西部劇に出演しています。

後年は有名なカントリー&ウェスタン歌手になった人なんですね。私は西部劇映画からアメリカ西部に関する本、カウボーイ・ソングなどに興味がわいて色々集めたりしてきましたが、Cowboy Song についてはこのレコードに大きなインパクトを受けて俄然拍車がかかったといってもいいくらいです。テックス・リッターという人は ” Red River Valley (赤い河の谷間)”、” Home On The Range(峠の我が家)”、” Lamp Lighting Time In The Valley(谷間に灯ともし頃)” といったアメリカ民謡、古謡といったものをたくさん録音して残してくれています。 

こうした曲は~合唱団みたいなもので聴くことが多い誰れでも知っているような歌ですが、テックス・リッターのようなカントリー&ウェスタン歌手が歌うと雰囲気とか重みとかが違って聴こえます。そうした唄を歌ってくれるカントリー歌手ってそうはいないですよ。彼のレコードをきっかけにどんどん Cowboy Song のレコードにのめり込んでいきました。以下のジャケット群がその一部です・・・テックス・リッターは私のアイドル、きっとこれから先も元気でいる限りは終わりのない旅みたいに続けていくことでしょう(smile) 

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(5) あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなぁ

2020年07月31日 | つれづれに

あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなぁ(5) 

遥かなる西部への道 そして カントリー&ウェスタン音楽 

続きです。マーティ・ロビンスが「Gunfighter Ballads」というLPレコードを出しました。高かったけれどなんとか工面して日本盤を買った。私が Cowboy Song に目覚めるきっかけのひとつでもありました・・・ジーン・オートリーとか The Sons Of The Pioneers というコーラスグループを知り、西部の無法者 Billy The Kid (写真)のことを歌った古謡があるなんてことも知りました。「西部開拓史」という映画にも影響されてどんどんアメリカ西部的なものに興味を惹かれていったのでした。 

   

 銭湯に貼ってあったポスターがいつまでも印象に残っていて30年くらい経ってから古本屋さんで見つけた時は思わず衝動買いしてしまって 私だけの宝物になっています。若い頃に買えなかったレコードも中古レコード屋さんで出逢ったりしたら買ったりして・・・若い頃の感性はいつまでも残っているんですね。自分にとっては西部劇とカントリー&ウェスタン音楽、カウボーイ・ソングはいまだに興味が尽きないものになっています。ですから、私のアメリカはいまだに駅馬車が走っており、カウボーイは牛を追い、酒場にホンキートンクピアノが鳴り響き 酒場女たち ( Honky Tonk Angel という )がダンスを踊り、無法者が拳銃をぶっ放す・・・というそんなロマンの世界になっています。そう、” ロマン ” なんですね(smile)

 

写真は最晩年のジーン・オートリーと現代のカウボーイ・コーラスグループ ” The Riders In The Sky ”

Country & Western 音楽は日本では超マイナーな音楽ですが 昔からきれいなメロディをもった佳曲が沢山ありました。ぜひその良さを若い人たちが受け継いでほしいなと思います。 

  

それから、西部劇映画とカントリー歌手が接点を持っていたのは1950年代までといってよく、それ以降は全く別物と言っていいでしょう。Time Changes Everything で 時代の流れで情緒豊かな西部劇は作られなくなって久しいですし、カントリー音楽も時代とともに変化してきました・・・今は好みに合わせて自分に合ったものを自分で探していく時代なんだと思います。 

最後に、幕末の志士 高杉晋作の言葉 ” おもしろきことなき世をおもしろく 住みなすものは心なりけり ”・・・・です アハッ!!

 

 

 

 

 

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(4) あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなぁ

2020年07月30日 | つれづれに

あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなぁ (4)

遥かなる西部への道、そしてカントリー&ウェスタン音楽

カントリー&ウェスタンという日本ではマイナーな音楽に興味を持っていると ” あいつは何でこんな音楽が好きになったんだろう? ” と不思議に思われる人達がきっといらっしゃるのでは・・・と感じることがあります。小さい頃から九州の田舎に住んでいていきなりカントリー&ウェスタン音楽が趣味になる・・・なんてことは絶対にあり得ないのです じゃ何で? といったところをちょっと述べたいと思います。  

私は団塊世代の真っただ中で生まれました。小学校高学年~中学の頃にやっと日本にもテレビが普及してきて まだ日本製番組が未熟だったこともあってアメリカ製のドラマがたくさん放映されていました。退位された上皇様と美智子様の御成婚や東京オリンピックが開かれたことで大いにテレビが普及した時代かなあ。

そんな中、男の子達にとって西部劇( 30分〜1時間番組 ) は大きな魅力でした。「ライフルマン」「ローハイド」「西部の男パラディン」・・・などなど。主演のスター達の魅力も大したものでしたが、流れる主題歌もかっこよかった。特に当時のポピュラー歌手フランキー・レインが歌う ” ローハイド ” は圧巻で 子供から大人まで魅了されたものでした。今聴いてもウキウキします。写真は「ライフルマン」のチャック・コナーズ、「ローハイド」の主人公エリック・フレミングと若い頃のクリント・イーストウッドね。  そして音楽好きな男の子達は乏しい小遣いを貯めて主題歌の入ったシングル盤レコードをやっとの思いで買うんです。

 

私も買いました・・・つたないポータブル蓄音機( プレーヤーなんて云わなかったなあ )でひとしきり聴いて、さてB面の曲を聴く・・・と、これがまたいい曲なんですよ。曲名を見ると ” エル・パソ ” となっていて歌っているのがマーティ・ロビンスと書いてある。オッなかなか上手いじゃないか、カッコイイじゃないか・・・と気になる。マーティ・ロビンスてどんな歌手だろう・・・といつまでも気になる。パソコンなんかない時代だから調べようがないんですよ。当時 楽器屋さんにレコード・マンスリーという無料の小冊子が置いてあった・・・こんなのに歌手の情報が載っていたりするんですね。どうもカントリー&ウェスタンというジャンルの歌手らしい・・・なんてことが判ってきて 他にどんな曲を歌っているのかなあ と興味がわいてくる。 

同じ頃にジョン・ウェイン主演の西部劇映画「アラスカ魂」なんかが上映されて それの主題歌をジョニー・ホートンという歌手が歌っていた。これもカッコよくて 彼もカントリー歌手だという。イヤー、カントリー&ウェスタンてなかなかいい歌手がいるな~と感じてだんだん興味が湧いてきたというのが一番大きい。 

だから西部劇とカントリー&ウェスタン音楽は自分にとっては原点です。もちろん西部劇とCountry & Western Music は直接は関係はありません・・・でも私にとってはきっかけではありましたよ。

   

そうこうするうちに、本屋さんの棚に「ウェスタン音楽入門」(著者は高山宏之さん)という本があるのに出逢った・・・アッ、Country & Western のことが沢山載っている!!と狂喜・・・お正月のお年玉かなんかで買ってね、眼光紙背に及ぶくらいに読んだ。歌手の名前もたくさん憶えてね・・・こうして知識だけは豊かになっていったのでした。当時のカントリーではスリーハンクといって Hank Williams ( 当時既に故人 )、Hank Snow 、Hank Thompson が大物スターだったのですが、私よりか先輩方は知っていたでしょうが 情報がなくてマーティ・ロビンス、ジョニー・ホートンが先だったなあ。でもレコードは高くて簡単には買えない時代でした。ベンチャーズのエレキ演奏とかブラザーズ・フォーなんかのアメリカン・フォークソングなども魅力があってね。とても買えない・・・だからよくラジオを聴いたもんです。当時はホントに色んなジャンルがありました。

 

最近、作家の五木寛之さんの「 わが人生の歌がたり / 昭和の哀歓 」という本を読んでいたらこんなことが書いてありました・・・” 私はいまの音楽で寂しいと思うのは一つが主流になると、ほかのものが影をひそめてしまうことなんです。百花繚乱いろいろな音楽の花が開いていた時代、全部一緒に時代の中に共存していた。今思えばそれがすごくうらやましくてすばらしいなと感じますね ”・・・と。 

私も同じ感じをもちます。 歌謡曲、シャンソン、カンツォーネ、ジャズ、ハワイアン、タンゴ、ラテンそして隅っこにカントリー&ウェスタン。映画音楽だって心に残るものが沢山あったものね。DJ(ディスクジョッキー)にも幅広いジャンルをカバーできるような人が多かったですよ。そんなことを思うと 時代が進めば何もかもが良くなる・・・というのは必ずしも当たらないなあと感じてしまうのです。

次回に続く

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(3) あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなあ

2020年07月29日 | つれづれに

あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなあ(3) 

Recouds Is Still King !! どうだ、このバラエティ!

 

そしてまたカントリー!偉大なカントリーLegend を他の歌手が歌うとか捧げる・・・といったアルバムも楽しいものでレコードの時代にはた~くさんありました。” ヨーデリン スリム・クラーク Jimmie Rodgers を歌う ”、” チャーリー・リッチ Hank Williams を歌う ” などほんの一部です。自分のアイドルだった人の唄を歌うのですから力作が多いです。 もちろん本家のジミー・ロジャースもハンク・ウイリアムズも聴いたし、ギターの弾き語りにもってこいの歌がたくさんあって・・・(smile)

女性カントリー歌手も魅力的な人がいっぱいでした。私は最近の女性歌手に疎いので私なりの昔の人達。ドリー・パートンは今も元気に歌っていますが若い頃は可愛かった 胸が大きいのも魅力(こりゃ失礼!)・・・彼女 苦労人なんですね ” My Tennessee Mountain Home ” とか ” コートはカラフル ” など純カントリーからポップスまで幅広い才能を持った歌手。清楚なコニー・スミスは ” Once a Day ” 、カナダ出身のアン・マレーは ” Snow Bird ” という曲が有名。そして森山良子さん、これアメリカの音楽の都テネシー州ナッシュヴィルで録音したレコード。” 想い出のグリーングラス ”、カントリーヨーデルの名曲 ” Cattle Call ” をきれいなヨーデルを入れて歌っているんですよ・・・思わずジーンときます。でも私は彼女の歌では ” 禁~じられても~会~いたいの~ ” という歌謡曲が好きだったな(古ッ!)  

その昔アメリカンフォーク界の女王といわれていたジョーン・バエズのカントリーアルバムを見つけた時は珍しくてびっくりしましたが、カントリーもさかのぼれば民謡的なものが源流にあるからうなずけるものです。選曲もフォーク色の強いものになっています。 

そして私が好きになった Cowboy Song を歌う テックス・リッターね。別途採りあげようと思います。 

  

右のレコードは3歳の時に母親にねだって買ってもらったドーナツ盤で「私の原点」(78回転のSPレコードでした)。” おもちゃのマーチ ”、B面には ” おててをあらいましょう ”・・・・今でも持っている(smile) 

次回に続く

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(2) あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなあ

2020年07月28日 | つれづれに

あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなあ (2)       

Recouds Is Still King !! どうだ、このバラエティ!

映画音楽も心に残る佳曲がありました・・・・ナルシソ・イエペスが弾く ” 禁じられた遊び ”・・・弾いてみたくて練習したなぁ。生まれて初めて買ってもらったギターが12フレットのクラッシックタイプでね、ホントはピックガードが付いたフォークギターが欲しかったけど高くて断念。今の時代のようにギターが溢れているなんて時代ではなかったもの。 

西部劇の主題歌もよかった。マリリン・モンローが歌う ” 帰らざる河 ”、ペギー・リーの ” ジャニー・ギター ” ともに怪しいムードがあってね。アラン・ラッド主演の西部劇「シェーン」は ” 遥かなる山の呼び声 ” 、映画よりも音楽の方が先だった、後年になって映画をみた。レコードは高かったから買えなくて皆~んなラジオで聴いた、そんな時代よくラジオを聴いたものです。  だからここに載せたジャケットは買えるようになって後年になって出逢って買った中古盤がほとんどね、懐かしくてね。

 

西部劇も好きで昔のもののリバイバルがあると見に行った・・・ジョン・フォード監督でジョン・ウェイン主演の「黄色いリボン」、ヘンリー・フォンダ主演の「荒野の決闘」。市川雷蔵主演の「忍びの者」なんていう時代劇も好きだった。簡単に見に行った…なんて言うけれど実は学校の生活補導の先生なんていうお堅い見回り監視役がいてね、中学生で一人で映画を見に行けるなんてことはできなかったんだよなあ、大人が同伴でなきゃ。都会はどうだったか判らないけれど九州の田舎に住んでいる身には大変だったな。今では考えられないかも知れないし、笑い話にもなりそうだけど・・・(smile)

歌謡曲の渚ゆう子の ” 京都の恋 ”、日野美歌の ” 氷雨 ”、” 待ちわびて ”、倍賞千恵子の ” さよならはダンスの後に ” 、岸洋子の ” 夜明けのうた ”、” 希望 ” などなど。  

 

そして興味に任せて色々、イ・ムジチのバロック音楽、タル・ファーローはジャズギター、ニニ・ロッソのトランペット、バッキー白片のハワイアンとかまさに興味はバラエティに富んでいました。” 演歌ギターの神髄 ” なんてのもあって聴いてみたり(smile)  

 

次回に続く

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あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなあ

2020年07月27日 | つれづれに

あ~ぁ、おいらもとうとう化石人間になっちまったなぁ(1)

Records Is Still King !! どうだっ、このバラエティ 

私はこのデジタル時代に今でもレコードが大好きです。アナログなんていわれてすっかり日陰者ですが、エジソン以来1世紀も続いたレコードだもんそう簡単にはなくならないよ・・・というのが持論。そりゃ便利さをいえばCDに越したことはない。CDだって今やスマホなんかにとって代わられて買う人も減っていると話に聞きます。でもね、人間はやっぱり手を煩わせるようなものの方に愛着があるんですよ・・・不便さを厭わない精神が必要だと思っています。こんなことを言うと ” 昭和の男やなあ~ ” なんて云われそうですが  " イヤ、そうじゃない!もっと人間の根本的な本能に基づくもんだよ ”  などとカッコイイ言い方をしているんですけどね。” 時流に逆らった新撰組みたいなもんです ”・・・とも言ったりしている。

同じ音源をCDとレコードで並べて聴き比べてみるとレコードの音はソフトで柔らかいんだよな~癒される。私の趣味の世界としてカントリー&ウェスタン、ブルーグラス音楽が中心になるけれど、他にもクラッシック、ラテン、シャンソン、歌謡曲、ハワイアン、映画音楽・・・と幅広く聴いてきたもの。今でもそんな出逢いを求めて時々中古レコード店巡りをします。

  

カントリーは何といっても自分にとっては力の源、ブルーグラス音楽もいいな。大好きなカントリーはハンク・スノウ、大好きなブルーグラスは Jim & Jesse with Virginia Boys を代表させましたが他にも魅力ある歌手やグループがたくさんいたなあ。エレキブームの頃はベンチャーズが代表。でも私はスゥエーデンのスプートニクスが好きだった・・・” 霧のカレリア ” ね。 アメリカンフォークもたくさんいた、ブラザーズ・フォーの ” Green Fields ” 、” 遥かなるアラモ ” とか今でも聴くんだから。 ノーベル賞をもらったボブ・ディランはやっぱり ” 風に吹かれて ” かなあ、ギター1本で歌っている時が良かった気がする。 他のジャンルの歌手がカントリーを歌う・・・なんてのもカントリーの意外なよさを再認識するのに役立った。レイ・チャールズとかパティ・ペイジなど。

というようなわけでカントリー&ウェスタンと色んな音楽への興味についてかつて鹿児島のカントリーフェスタのプログラム冊子に寄稿した文章を元に手直しして何回かに分けて載せようと思います……。それに付随して自分なりの思い入れを加えていこうと思います  さあスタート

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西部劇 「 チャトズ・ランド 」 を見た

2020年07月26日 | 西部劇映画

西部劇「チャトズ・ランド」を見た

これは私的には優れた西部劇だと思っている1972年(昭和47)の作品です。監督はイギリス人のマイケル・ウィナー、以前にバート・ランカスター主演の「追跡者」という西部劇を載せていますがそれにも感心しましたが 今回の「チャトズ・ランド」もなかなかいい。

チャトは白人とアパッチインディアンとの混血という設定、チャールズ・ブロンソンが寡黙で渋いインディアンを演じています。 

出だしのシーンがいい、ハットをかぶったチャトが酒場のカウンターで酒を注文する…例によってバーテンダーは" インディアンに出す酒はない" と断わる。そこへ来合わせた保安官がさらにチャトにいちゃもんをつけて拳銃を抜こうとした瞬間 チャトの拳銃が先に火を吹き保安官を倒す。 

居合わせた男が町の顔役と思われるクインシー(チャック・パランス)に駆け込んで”保安官がインディアンの男に撃たれて死んだ”と告げる。クインシーは元南軍の将校で、どこか南北戦争時代の栄光を引きずっているような男だ。彼はおもむろに南軍の軍服を取り出して着用、彼を中心に10数名の追跡隊が結成されて逃走したチャトを追うことになった。”見つけて吊るしてやる”と息巻く男たちによるインディアン狩りの様相を呈してくる。 

ここで面白いのが、”保安官が撃たれたんだぞ” と追跡隊に加わるように告げても”えらそうにしているからだ”・・・と断る者がいること。こんなシーンはどこか現実味があって映画の雰囲気に色どりを添えていると感じる。 

さて追跡隊....インディアン一人くらいすぐにと高をくくっていたが、日数が経つにつれだんだんと見えない敵に苛ついてくる。荒野では欠かせない水の入った革袋がいつの間にか切り裂かれていたり、移動に欠かせない馬が銃撃で倒されたりしてどんどん困難な状況に追い込まれてゆく。元々統率のとれていないバラバラ集団だけに仲間割れがあったりで追跡隊は一人また一人と倒されていく……そう 荒野はアパッチ族チャトの領域(Chato's land)なのだ。 

始めのうちはチャトには追跡困難の状況にしていけば追跡隊は諦めて帰るだろうと思っているふしがあった。だが、住処を襲われ妻を輪姦され、身内のインディアンが撃たれて火あぶりにされて殺されたのを見たことから復讐心に変わっていき、一人一人仕留めていく・・・そして最後には・・・といった展開。 

追跡隊にひとりメキシコ人がいる。白人達には蔑みの目で見られているが荒野に精通し、チャトが一番警戒している男だとわかる・・・・しかし。  てなわけで異色の西部劇だけどずっと緊迫感が漂っていて実に面白い 

インディアンが髭を・・・なんておかしいといった批評も見たことがあるけれど 白人との混血という設定だから問題ないのでは。   ”ウーン!マンダム”なんていう男性整髪料のコマーシャルがテレビで流れていた頃のチャールズ・ブロンソンかなあ(smile) 今見ても古さを感じさせない作品だ

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7/21(亡き弟の誕生日)でブルーグラスを聴く

2020年07月26日 | ブルーグラス音楽

   

 

令和2年7月21日 (弟の誕生日)ブルーグラス音楽を聴く  

亡くなった2歳下の弟の誕生日だったので彼が遺したCDを3枚聴いた。 

カントリーやブルーグラスが好きになったのは兄である私の影響でしたが、だんだんと自分なりの好みが出てきてからは弟も独自の道を歩み始めた。ここに載せたのはLester FlattとMac WisemanというBluegrass music の第一世代の歌手。それぞれが自分のバンドを持って活躍していたけれど年々ブルーグラスの第一世代が少なくなってきたせいかこのように一緒にレコーディングこともする出てきたんですね。大物歌手のカップリングの走りのようなアルバムですが、CD時代になって幾つかのレコードから選曲して今回のCDになったというわけです。 

二人とも若い時代にビル・モンローのバンド  The Bluegrass boys にいたことがあるので旧知の仲間みたいなものです。歳をとってきてからの録音のせいかブルーグラスミュージックが本来持っているドライブのかかった緊迫感とかスピード感はなくてどちらかと言えばミディアムテンポのカントリーに近い音作りになっています。バンジョー、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)、フラットマンドリンが入っていてもね。だから全体的にはゆったりとしたドーブローギターがいい雰囲気を出しています。 でもこれは仕方はないね。 

それに比べるとジム&ジェシーの方ははるかにブルーグラス本来のドライブのかかった曲が多いし兄弟のデュエットが素晴らしい。グランド・オール・オープリー出演25年記念として出された1991年発売のCDとのことでゲストにエミルー・ハリス、リッキー・スキャッグス、ポーター・ワゴナー、マック・ワイズマン、ビル・モンローなどが曲によって参加している。弟ジェシーの弾くマンドリンはクロマチック奏法というんですが、僕はマンドリンはトレモロスタイルの方がマンドリンらしさがある・・・といって弟と議論しあったのが昨日のことのようで懐かしい。 もう1枚のCDは別の機会に載せたい

 

 

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裕次郎の石原軍団が解散する

2020年07月26日 | つれづれに

 

石原軍団が解散する 

(令和2)7/18日曜日のスポーツ紙に載っていた記事。 そうなんだ・・・裕次郎の石原プロが解散するんだね、来年(令和3)1/16をもって58年の歴史をもって解散するとのこと。 

1987(昭和62)年に石原裕次郎が亡くなって33年経つというから時代の流れといっていいかも知れない。石原裕次郎を知らない…という世代もあるくらいだから。渡 哲也、舘ひろし、神田正輝といい人達に恵まれたと思うなぁ

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銅像受難の時代

2020年07月26日 | 時事

銅像受難の時代・・・(令和2年)7/15の新聞記事から 

アメリカの白人警官が黒人の男性を膝で押さえつけて死に至らしめた事件ではアメリカおろか世界中に差別撤廃運動、暴動がおこった。そのあおりを食らってアメリカではコロンブスの銅像をはじめ、南北戦争の南軍司令官だったリー将軍や第26第大統領のセオドア・ルーズベルトの銅像が撤去されたという。また、どういう経緯か分らないけれど初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンの銅像を破壊する動きも出ている・・・と記事にあった。ルーズベルトは先住民(インディアン)と黒人男性を両脇に従える構図の像らしい。どのような経緯か分らないですがイギリスのチャーチル元首相像もやり玉に挙がっているらしい・・・どんなに偉い人物でも表裏があるし功罪もある・・・だから現代の基準に合わせていたら全て✖になってしまうんじゃないかなあ、一時的なヒステリックさでそんなことしてしまっていいのだろうか。

歴史の教育も大変になりそう

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