西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

パソコン不調

2014年10月31日 | 西部劇映画
何の理由もなく突然 goo blog 編集画面に入れなくなって更新できない状態になってしまった。どこに問い合わせてもらちがあかない状況であきらめかけてパソコンも替え時かな(Windows-XPなので)と思ったものの ためしに全ての接続をはずして接続をし直して1日放置の後 開いてみたら出来るようになっていた・・・・・あれこれためして苦慮したのがウソみたい。2週間以上も泣かず飛ばずだったのでひと安心・・・・昔の記事をすこしづつ復活させています、さかのぼってご覧ください(11/26)
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ハンク・スノウ ジミー・ロジャースを歌う

2014年10月29日 | ジミー・ロジャースを歌う
ハンク・スノウ ジミー・ロジャースを歌う
  
米国盤 RCA Victor Records LPM-2043 Hank Snow Sings Jimmie Rodgers Songs
(1)Moonlight And Skies (2)You And My Old Guitar (3)Down The Old Road To Home (4)I'm Sorry We Met (5)Tuck Away My Lonesome Blues (6)Blue Yodel#10 (Ground Hog Rootin' In My Backyard) (7)One Rose (8)Roll Along Kentucky Moon (9)Any Old Time (10)Gambling Polka Dot Blues (11)Never No Mo' Blues (12)Travellin' Blues 
 
今日は私の永遠の Favorite Country Singer ハンク・スノウのLPレコードからです。 
日本では過去に何回か発売されたことがあるアルバムなんですが先日 博多の中古レコード屋さんで初めてアメリカ盤を見ました。バーゲン値段で480円だったのでびっくり、こんなことがあるからどうしても月に1回くらいはお店を覗いてしまいます・・・・・アメリカ盤がこんな値段で手に入るなんてちょっと昔では考えられないことです、見ることだけでもそうだし たとえあったとしてもとても買えなかった、見るだけの時代を経験している世代としては本当に驚き。 

ハンクの永遠のアイドルだったジミー・ロジャースの歌を集めて歌ったものです。いろいろ書くよりも Ted Daffan() という大昔のカントリー歌手がライナーノートを書いていますのでそれをそのまま訳して載せておくことにします・・・・・・・・ 

「 時は1928(昭和3)年、場所はテキサス州ヒューストンのマジェスティック劇場。ボードヴィル(客席演芸)の一大イヴェントが開かれた日々でのこと、ステージにはきらめくばかりのショーバンド、歌手達、踊り子やコメディアン連中でごった返していました。やがてフィナーレの時がきて暫しカーテンが降ろされ皆が散開していきステージが閑散となった中にギターを抱えて道具箱に腰掛けた痩せたひとりの男だけが残っていました。その男こそジミー・ロジャースだったのです。その澄み切った甘い歌声とソフトなギターの音が満座の聴衆の上に響き渡りました。彼が歌っている間 息をこらえるような静寂の時でした、そしてその後に万雷の拍手が沸き起こったのです、それはアンコールを求めての鳴り止まない拍手が続いたのでした。 

ジミーが歌ったのは” Moonlight And Skies ”、”The Blue Yodel”、”Waiting For A Train” でしたが、満座の聴衆はまるでジミーの歌に魅入られたように座り込んでいたのでした。ギター弾き語りでジミーの声に隠されたちょっとしたフレイズやアクセントは夜の暗闇の中で力強く突っ走る8輪駆動の蒸気機関車が作り出す難解なリズムのようだったからです。この魅力は彼の歌に忘れられない特色をもたらしました。それらの歌はいつまでも心に残り、誰れもが カーテンが降りてからもハミングしたり口笛を吹いたり歌ったりするほどの魅力を残したのでした。 
 
ジミー・ロジャースの歌を愛する何百万という人たちの中に歌とギターを練習している あるひとりのカナダ少年がいました。それこそ皆さんご存知の Hank Snow その人です。ジミー・ロジャースの魅力を余すところなく捉えて自分のものに消化し、I'm Movin' On や The Golden Rocket のような自らの歌で成功を収めたのです。 

ハンク・スノウはとっても才能豊かで幅の広い歌手です。エキゾチックなリズムのラテンアメリカ曲もやれば 馬の歩み走りにあわせたようなカウボーイ&西部調の唄も歌い、人の心に訴えかけるような Heart Song も歌います。 中でも、8輪駆動の蒸気機関車のエキサイティングなリズムをもった Train Song も得意としています。 ジミー・ロジャースの素晴らしい歌群に新しい息吹を吹き込むハンク・スノウの愛情 努力がそこにあるのです。
フレッシュでモダンなアレンジはチェット・アトキンスによるものです。このアルバムは単にカントリー&ウェスタンファン向けというだけではなくて、Great American Music の愛好者全てへ向けたコレクションといえるでしょう。」・・・・・・私の感想など記事は未完につき続く。 
下の写真はある日本盤LPアルバムの中開きページに載っていた写真で私はとても気に入っているもの、昔 来日の時に撮られた写真なんでしょうか?? 
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お気に入りのCD

2014年10月28日 | お気に入りのCD
 
ハンク・スノウ&ハンク・ウィリアムス 

Country Stars CTS-55457 Hank Snow / I'm Movin' On
(1)I'm Movin' On (2)Marriage Vow (3)The Golden Rocket (4)The Rhumba Boogie (5)The Only Rose (6)The Star Spangled Waltz (7)Nobody's Child (8)The Law Of Love (9)The Anniversary Of My Broken Heart (10)I Wonder Where You Are Tonight (11)The Blind Boy's Dog (12)I Cried But My Tears Were Too Late (13)With This Ring I Thee Wed (14)Paving The Highway With Tears (15)Confused With The Blues (16)You Pass Me By (17)Unwanted Sign Upon Your Heart (18)Your Locket Is My Broken Heart (19)(I Wished Upon) My Little Golden Horseshoe (20)Love Entered The Iron Door
Prism Leisoure PLATCD-20SP Hank Williams / I Saw The Light 26 Original Recordings
(1)I Saw The Light (2)Lovesick Blues (3)Move It On Over (4)Honky Tonkin' (5)I'm A Long Gone Daddy (6)I Can't Get You Off Of My Mind (7)A Mansion On The Hill (8)You Win Again (9)Cold, Cold, Heart (10)Hey, Good Looki' (11)I'm So Lonesome I Could Cry (12)Half As Much (13)Long Gone Lonesome Blues (14)My Bucket's Got A Hole In It (15)My Heart Would Know (16)There's Be No Teardrops Tonight (17)I Can't Help It (18)Lonesome Whistle (19)Ramblin' Man (20)Honky Tonk Blues (21)Nobody's Lonesome For Me (22)Mind Your Own Business (23)Wedding Bells (24)Lost Highway (25)Why Don't You Love Me? (26)Jambalaya 

 
日曜日(H26.10/24)博多駅近くの Book Off に本を買いに行った、目的とする本はなかったけれどCDコーナーをちらと覗いたら200円均一のところに Hank Williams と Hank Snow が仲良く並んでいた・・・・・・こんなことは珍しい、ハンク・ウィリアムスのCDはよく見かけるけれどハンク・スノウのCDはほとんどお目にかからないですからね(ベスト物的なものは時々あるけれど)。  
最近のCDには選曲に工夫がなされているものが多いように感じます。レコードで持っているものばかりで新鮮味はないけれど日曜日で半額セールとのことで1枚108円だった、Hank Snow、 Hank Williams がこんなに安くていいんだろうか・・・・と悪いような気がしてくる。もう今の若い人達には興味の対象外で知られていない存在なんでしょうねきっと。 得した気持ちと残念な気持ちが合い混ざって買ったのでした。 

ハンク・スノウ大好き人間の私としては断然 SNOW のほうが嬉しかったですが Hank Williams も代表作がこれだけ入っているととてもいいです。ハンク・スノウは ”I'm Movin On ”、”The Golden Rocket ” のような元気の出るアップテンポ曲はもちろんいいんですが このCDには(5)The Only Rose とか(6)The Star Spangled Waltz 、歌の中に語りの入った(7)Nobody's Child 、(12)I Cried But My Tears Were Too Late のような普段あまり聴かれることのないスノウならではの独特の哀愁のある唄が入っているんですね、これ等がとってもよくて何回聴いても飽きないです・・・・個人的な好みなんでしょうけどね。(8)The Law Of Love という曲はどっちのハンクが歌っても映えそうないかにもカントリーらしい曲です(smile)。 ドラムのないカントリー、バックコーラスの入らない純カントリーのよさが溢れた Hank Snow の名唱、いいCDを買えたなと思う。 自分にも弾けそうなスティールギターやフィドル(カントリースタイルのバイオリン)の伴奏なのでちょっとバイオリンを引っ張り出して一緒に弾いてみた
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カウボーイ ソング 41

2014年10月27日 | カウボーイ・ソング

久し振りの Cowboy Song
米国盤 Folkways Records FH-5259 Songs Of The West sung by Dave Fredrickson  
(1)Frenchman's Ranch (2)Lone Star Trail (3)Farewell, Fair Ladies (4)Billy The Kid (5)Pretty Boy Floyd (6)Mole In The Ground (7)Hang Me (8)George Campbell(Child #210) (9)More Pretty Girls Than One (10)Jack Of Diamonds (11)Austin's Fair City (12)Gypsy Davy(Child #200) (13)Bonnie Blue Eyes (14)The Girl I Left Behind (15)The Fair Maid From The Plains (16)Letter Edged In Black (17)Cowboy's Life Is A Very Dreary Life (18)Big City Jail

アメリカのフォークウェイズレコード社( 現在 Smithonian Folkways Records となっていると思う ) というのは全くもって地味な存在で、こんなんで採算がとれるんだろうか・・・・・というくらいアメリカの良心ともいえるレコード会社でした。フォークのウッディ・ガスリーとかピート・シーガー、ブルーグラスのカントリー・ジェントルメン、ドク・ワトソンとか有名どころのレコードも発売されたりはしていたんですが、全体的なストックからいうとごく一部で、大半は目立たない地味なアーティストのものがほとんどで 世界的に保存しないといけないような民族音楽( 例えば日本の琴演奏などもある ) 等も沢山あってほんとに殊勝な志しを持ったレコード会社です。 
 
今日採りあげたレコードもそんな1枚。 私のカウボーイ・ソングへの興味の一環として初期の頃に買ったもの・・・・・コマーシャルぺースには乗らないまったく Traditional Cowboy Song というもので地味の極みです。Dave Fredrickson という歌手(1927年カリフォルニア州 Berkeley 生まれのフォーク歌手だそうです)が生ギター1本でたんたんと歌っています。 
 
ちょっと知られている曲 ( メロディ的に ) といったら(3)Farewell, Fair Ladies で ”Good-bye Old Paint ” と同じメロディの曲かなぁ。 往年の西部劇名作 ”シェーン ” の中で独立記念日の野外パーティシーンでシェーン(アラン・ラッド)とマリアン(ジーン・アーサー)がダンスを踊るシーンがありましたが その中で ”Good bye Old Cheyenne(シャイアン)~ ” と歌う曲が出てきますが あれ。 
(4)Billy The Kid も有名な古謡で テックス・リッターのような古いカウボーイ&カントリー歌手や The Sons Of The Pioneers のようなカウボーイ・ソング専門のグループ等けっこう歌われています、そういえばマーティ・ロビンスも 「 Gunfighter Ballades 」 というアルバムの中で歌っていました、なにせ有名な西部のアウトローですからね・・・・・。

(10)Jack Of Diamond はフィドル曲( カントリースタイルのバイオリン )としても知られていますが 古くはテックス・リッターが ”Rye Whisky (ライ・ウィスキー)” というタイトルで歌ったものが知られているかも知れません。
(15)The Fair Maid From The Plains は ”On Top Of Old Smokey (スモーキーの山頂で) ” のタイトルで Rex Allen 他が歌っているのがたくさんあると思います。  
(16)”黒枠の手紙 ” はレフティ・フリッツエルやハンク・スノウが歌っているけどそんなに古い唄なんだろうかなぁ 
  

ところで、LPジャケットを見ると3人のカウボーイのうち左の男はライフルを持ち、他の2人はギター( 脇にケースもある ) とマンドリンを持っています・・・・この時代には非常に珍しいのではないかと思います。 レコードには小冊子が付いていて、歌っている Dave Fredrickson についてと歌詞とその説明が述べられています。もともと本物のカウボーイではないので誰々が歌ったレコード( 例えば Ken Maynard )を参考にしたとか、何々から学んで歌ったとかが書いてあります。 
今日ではCDとしても出ているアルバムだと思います。
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西部劇 「シェーン」の本

2014年10月26日 | 西部劇の本
 
”シェーン” 白馬の騎士伝説とアメリカニズム 
2013(平成25)年4月12日 東京図書出版 発刊 著者:青木 利元 
 
すこし前にこれと同じ本で「 真昼の決闘 」を載せましたが、この「 シェーン 」 の方が先に発売になっていたのです。大きな本屋さんを何度覗いても置いてなくて 先日やっとある本屋さんで見つけました。1953(昭和28)年公開の 「 シェーン 」 という西部劇はもう名作ですからこの本はきっとかなり売れたのでは・・・・・・と推測しているんですが、おそらくは年配層に興味を持たれる本(140ページ)だと思うんです。 私も例にもれずこんな本は見つけたら衝動買いする方です。 目次は次のような具合
 
01.はじめに・・・・・グランド・テイトン国立公園「シェーン・キャビン」にて 
02.「ピア」の評価の検証 
 *「シェーン」はリアリズムの映画化 
 *少年の目線 
03.秘めたる慕情・・・・・マリアンとシェーン 
 *シェーンをあまり好きにならないでね 
 *ジョー、私を抱いて、きつく抱いて 
 *俺よりももっとお前を大事にしてくれる人がいる 
 *私のためにそうして下さるの? 
04.シェーンとはいったい何者なのか 
 *原作と映画の違い 
 *ホワイト・ナイトとブラック・ナイト 
 *伝道師・シェーン 
 *滅びゆくガンマンの挽歌 
 *男には自分の生き方があるんだ、ジョーイ
 *「シェーン」はモダン・ウェスタンの先駆け? 
05.1953年4月23日、ニューヨーク、「シェーン」の公開 
06.映画史における「シェーン」の位置 
07.最後に 
08.出演者たち・・・・アラン・ラッド、ヴァン・へフリン、ジーン・アーサー、ブランドン・デ・ウィルデ(子役)、ジャック・パランス、ベン、ジョンスン 
09.監督、ジョージ・スティーヴンス 
10.あとがき

「シェーン」についてはもう語り尽くされているのであまり新しい発見はありませんが、映画の中に出てくる音楽についてはそれほど述べられていないのではと思います。讃美歌の ”Abide With Me ” が2回歌われます。独立記念日の野外パーテイの時とジャック・パランス扮する殺し屋ウィルソンに射ち殺されたトーレーの葬儀の場面。この歌はカントリー歌手のセイクレッドアルバムにも出てくるくらいですから古くからある賛美歌なんでしょう。私はジミー・ディーンの Sacred album での名唱が一番印象に残っています。 
日本では西部劇名作のベストテン以内に必ず出てくる「シェーン」なんですが、アメリカでの評価がどうなのかいつも気になっていました・・・・・この本でそのことが述べられています。 
アメリカ映画協会(AFI)の1997年の順位で「アメリカ映画ベスト100」で69位。2008年西部劇部門で3位、AFIの2007年順位で45位だったそうです。 著者は今後も順位があがっていく可能性が大であると推定しています。私個人としてはアメリカでもそれなりの評価がなされていることを知って安心、人情というのはあまり変わらないんですね。混迷の続くこの世の中で制作から60年以上経っている映画の普遍的な人気の源泉は何なのでしょうね
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ランドルフ・スコット西部劇 ” 死闘の銀山 ” を見た

2014年10月20日 | 西部劇映画
    
ランドルフ・スコット西部劇 「死闘の銀山(Albuquerque)」 を見た 
1951年 パラマウント映画 監督:レイ・エンライト 1951(昭和26)年 日本公開  シネカラー
 

ランドルフ・スコット西部劇 「 死闘の銀山 」 を生まれて初めて見た。 完全無欠の西部劇(パーフェクトコレクション)と題した廉価10枚組DVDボックスセットシリーズ ( 現在10巻まで出ている ) のひとつに入っていたおかげで見ることが出来たもの。20年位前、東京の神田の古本屋街で見つけて買っていたプレスシート ( 報道関連への映画紹介のための小冊子 ) がやっと役立つ時がきた・・・・・映画自体は「 死闘の 」というほどの激しい銃撃戦なんかがある西部劇ではない。でもまあ昔のB、C級西部劇のよさが出ているもので、ランドルフ・スコット()という西部劇専門のスターが出ているというだけでいいのだ。ストーリーはすこし複雑、プレスシートの解説を借りるとこんな具合です・・・・・・ 
 
<物語> 
1878年ニューメキシコの荒原をアルバカーキに向けて突っ走る1台の駅馬車があった。御者のジューク(ジョージ・”ギャビー”ヘイズ)のほか乗り合いは4人・・・・テキサス男コール・アーマン(R.スコット)、妙齢の美女シリア・ウォレス(キャサリン・クレイグ)、小さな少女マートル、商人風の紳士だった。ところが、途中で駅馬車強盗に襲われ、紳士は殺され、シリアはアルバカーキで運送業を営む兄のテッド・ウォレスに届ける事業資金1万ドルを奪われてしまう。馬車はやがてアルバカーキに着き事件のことは保安官リントン(バーナード・J・ニーデル)に報告された。
   
写真は順にランドルフ・スコット、ジョージ・”ギャビー”ヘイズ、キャサリン・クレイグ 

この町で運送業を営むジョン・アーマン(ジョージ・クリーヴランド)は近傍の鉱山から鉱石の運搬の従事していたが 寄る年波で後継者にコールをテキサスから呼び寄せたのだった。 しかし、運送業は表向きのことで実はマーキル(ロン・チャニーJr.)ら無頼の徒を手下に町を牛耳っているボスであることを知り、件の駅馬車強盗も伯父が同業者のテッド・ウォレスを町から駆逐するために資金の1万ドルを奪わせたものと判った。保安官リントンも丸め込まれている同じ穴のムジナ同様だった。根が正義感の強いコールは伯父の悪行に怒り1万ドルを取り返してテッドに届けて自らの持ち金を差し出してテッドとの共同経営を申し出、伯父ときっぱり縁を切ったのだった・・・・・その後コールとシリアのロマンス、伯父が放ったスパイ 美女レティ・タイラー(バーバラ・ブリットン)の暗躍、急峻ゆえに今まで誰れも手を伸ばしたことのない ”天使の巣 ” と呼ばれる山頂の鉱山から銀塊輸送を請け負うテッドを妨害する伯父一派とコールの争いなど・・・・・があって進行していきます。  
終には万策尽きた伯父ジョン・アーマンは殺し屋一団を差し向けてコール等の抹殺を図るが・・・・・イヤーこの西部劇 まさに番茶の味というところ。 
コールとジュークが銀鉱石を馬車に積んで坂道を下るシーンで、ブレーキ柄が折れて爆走してあわや崖から転落か・・・・・とハラハラさせるあたりが見どころか。 
   
写真はバーナード・J・ニーデル、ロン・チャ二ーJr.(「真昼の決闘」で引退した前保安官役で出ていた人)、バーバラ・ブリットン 
 
写真はジョン・フォード映画によく出てくるラッセル・シンプソン、ここでは鉱山経営者としてチラッと出ています  
 
それにしても、原題の 「 Albuquerque(アルバカーキ )」 というニューメキシコの町の名前を 「 死闘の銀山 」 と邦題にして鑑賞意欲をそそる・・・・という当時の映画関係者の戦略にはマイッタ!ーというしかないですね、騙されたとしてもこんな映画なら楽しい
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西部劇 (”テキサス決死隊 ”を見た )

2014年10月20日 | 西部劇映画
   
西部劇の古典的名作 「 テキサス決死隊 (The Texas Rangers ) 」 を見た 
1936(昭和11)年 パラマウント映画 監督:キング・ヴィダー 白黒100分 / 1936年に日本公開、1953(昭和28)年に再公開


「 テキサス決死隊 」 は何かの本で戦前の西部劇名作のひとつに挙げられる・・・・と書いてあったので是非見てみたい作品だった。ビデオでも出されていたけれど高価だったので置いてあるレンタル店をさんざん探してやっと見ることが出来た(1回目の鑑賞)。でも、最近安価なDVD10枚入りボックスセット(西部劇パーフェクトコレクションシリーズ)に収録されているのを知って買って見直してみた(2回目の鑑賞)、画像もきれいで満足。
テキサスはもとメキシコ領、1836年5月2日に独立、それから20年後1848年12月29日にアメリカ合衆国に併合された、これはもともとテキサス州100年祭に因んで作られた西部劇なんだそうです。。 
古本屋さんで見つけた昭和37年発売の「 ガン・マン誌 」 新年号が ” 画報西部劇60年 ” と西部劇一色の雑誌になっていました・・・・・その中に「 テキサス決死隊 」 のあらすじが出ていたので参考にしました。トップの写真は 「 テキサス決死隊 」 の古いパンフレットと近年発売のDVD。東京に行くたびに神田の古本屋巡りが私の恒例でしたが、カントリーのレコード、本、西部劇のパンフレット等を買ったものです(今でもそう)・・・・・見たこともない西部劇のパンフレットを見てなぜ買ったのかというと、デザインにインパクトがあって気に入ったこととかカラーではない ”白黒の ” パンフレットやプレスシートという報道機関向けの映画紹介冊子は比較的安かったことがあってのこと・・・・・こうして実際に映画が見られるようになってみるとあの時買っておいてよかったなぁと思うのです。 
 
<物語>
19世紀の後半、テキサス州がアメリカの領土となって間もなくの頃。ジム・ホーキンス(フレッド・マクマレイ)とワフー(ジャック・オーキー)、サム・マギー(ロイド・ノーラン)の3人は無頼の生活を送っていた。駅馬車強盗を実行したある日の夜、テキサスレンジャーズに急襲されて二人はサムとはぐれてしまう。逃げおおせたジムとワフーは生活に困った挙句、当座の方便として正体を偽ってテキサスレンジャーズに志願した。隊員は何れも一騎当千の者ばかりだ。根が善良なジムとワフーはそこで毎日鍛え上げられていく。ジムとワフーは志願早々に警戒に出動して家畜泥棒になっているサムに出逢った。ジムとワフーは警備隊の内部から連絡をとることを約束してサムと別れた。 
   
写真は左からフレッド・マクマレイ、ジャック・オーキー、ロイド・ノーラン
 
テキサスレンジャーズの隊長ベイリー大佐()の娘アマンダ(ジーン・パーカー)はジムの男らしい態度に思いを寄せるが、ジムは彼女につれなかった。インディアンと山賊による被害は毎日のようにあり、テキサスレンジャーズはそれらに立ち向かった。ワフーは今では開拓者の生活を助ける雄々しいレンジャーズの仕事に男としての本当の生甲斐を感じ、ジムにも本心からの転向を勧めるが ジムはともすればサムと図って悪事を企もうという誘惑に陥りそうになるのだった。ある時インディアンが蜂起し、その大群との激戦でジムは功をたてて隊長以下全員の信頼を受けるようになる。そして、アマンダの純情にほだされて二人の恋が結ばれた・・・・・これを見て心から喜んだのは他ならぬジム思いのワフーだった。 
  
写真は紅一点ジーン・パーカー(ちょっと昔の女優 三ツ矢歌子さんに似ている美人)、フレッド・マクマレイはなかなかの西部男ぶり

レンジャーズの挺身的な活躍は徐々にインディアンの襲撃を封じ込めていったが、一方サムの悪行が露骨になってくる。隊長はジムの前身(悪漢だったこと)を知って彼にサム逮捕の命令を下す。しかし、ジムは友情を裏切るに忍びず命令を拒み、投獄されてしまった。これを見かねたワフーは秘かにサムを逮捕に行くが計略を見抜かれて非情にもサムに射殺されてしまう。それを知ったジムは今は亡き親友ワフーに報いるべくアマンダの激励を背にサムを捕らえに出発した。ジムは終にサムの居所を突き止めた。しかし、敵もさるもの、簡単にはジムの言うことをきかなかった。昨日の友は今日の敵、ジムとサムはついに二挺拳銃で立ち向かった。テキサス無宿の掟、西部男の仁義、血で血を洗う男と男の一騎打ちは轟然と響く一発の銃声によって始まった(この辺の描写は講談調だなぁ)・・・・・・・・という訳で進行します。 
最後は壮烈な殉職を遂げたワフーへの哀悼とテキサスレンジャーズの偉業を讃えながらのシーンで終わる。 
今から78年も前の西部劇なんですが古さを感じさせないです・・・・・不朽の名作にふさわしいと思いました。冗談話と歌が好きな陽気な悪漢ワフー役のジャック・オーキーという俳優さんは不思議な魅力がある、非情なサム役のロイド・ノーランは凄みをみせている。
   
下の写真はビデオ版の表紙と古~い雑誌「ガン・マン」の西部劇特集号、古い西部劇ではお馴染みのジョージ・”ギャビー”ヘイズが判事役で出ていました(smile)
映画を見ながらデジカメでパチパチ撮っていくんですが編集してみると案外よくとれるなぁ-と思って楽しい作業です
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つれづれに(この本はすごい)

2014年10月20日 | カントリー&ウェスタンの本
 
”アメリカは歌う ” 歌に秘められたアメリカの謎  著者:東 理夫  2010(平成22)年  作品社 発刊  
 
今回の入院中に読んだ本のひとつ。例によって発売になった時に買ってはいたものの積読(つんどく)状態になっていた・・・・・でも今回読んでよかった。まったく素晴らしい本で、これまで聴いてきたアメリカ民謡、ヒルビリー、カントリー&ウェスタンの曲が歌詞まで添えられて丁寧に考察されており、こうした解説を読むとその歌の背景や歴史がわかって改めてその曲を聴いてみたいと思わせる内容になっているんですね。恐らくこの方面の曲に興味を持っている人達には合っていると思うし、ブルーグラス音楽を演っている人達も読んでみた方がためになると思います(歌内容の背景がわかるという点で)。 これまでのカントリー関係の本の中でも歌詞の内容に踏み込んだものというのはほとんどなかったように思います、”こういうCDが出ている、バンジョーは誰れそれが弾いていてフィドルは00が弾いているので悪かろうはずがない ”・・・・・といったような解説にはもうあきあきしてしまっている人たちも多いのではないでしょうか・・・・・・この本は全く視点が違います、読むのにやや根気がいるけれど本格的。 
私自身は最後の第4章「ドアマットからの脱出(カントリーの中の女性たち)」を読んでは ”なるほどなあ ”・・・という感想が多かったです。因みに、ドアマットというのはドアの外に敷かれる脚拭きマットのことで、”男のいいようになる ” という意味なんだそうです。 現代女性カントリー歌手達が歌う唄の内容がけっこうその時代を共有して生きるアメリカ女性たちの共感を呼ぶ内容であることに気付かされます。 
 
私達日本人は歌を聴いてすぐには歌の内容が解からないので メロディだったり演奏スタイルであったりで評価するきらいがあると思うんですが、やはり本場アメリカでは歌の内容で勝負する・・・・・というのが本筋のようです。 実生活に即したようなことを歌にして共感を得られるというのは解かるような気もします(日本の歌にもそんなのがありますから)。  K.T.オズリンという歌手が1987(昭和62)年に ”80’s Ladies ” を歌ってグラミー賞の最優秀女性カントリー歌手賞をとったが、その曲がその後の女性歌手への計り知れないほどの影響を与えた・・・・・・と書いてありました。 私自身はその歌手とその曲のことを知らないのです、そんなに書かれると聴いてみたいと思いますね。 そんなこんなで食わず嫌いの現代女性カントリー歌手への認識を改めないといけないのかな-と考えさせられた次第です 

第1章ジョン・ヘンリーと悲しみのナンバー・ナイン・・・・・”John Henry”を歌った歌手などがたくさん出てきます 
 1.伝説的なヒーロー、ジョン・ヘンリー 
 2.ジョン・ヘンリーのハンマーはなぜ9ポンドなのか?・・・”9 Pound Hammer ” とか”16 トン ”とかいった歌も出てきます 
 3.「9」という数字に秘められた謎 
 4.ジョン・ヘンリーとは何者か? 
 5.ジョン・ヘンリーと蒸気ドリルとの戦い 
 6.悲しみのナンバー・ナイン 

第2章アパラチア生まれのマーダー・バラッド・・・・”オハイオ川の岸辺で”、”Omie Wise”、”Poor Ellen Smith”、”Down In The Willow Garden”等  
 1.川の流れる場所で 
 2.克明な殺人の描写 
 3.マーダー・バラッドの原点 
 4.旧世界の血塗られた歌たち 
 5.ダガーナイフを手にした女 
 6.アパラチアのロミオとジュリエット 
 7.アパラチアという名のバックカントリー 
 8.アメリカ移民の四つの潮流 
 9.ボーダラーたちの戦いの日々 
10.女性憎悪(ミソジニー)の生まれる風土 

第3章北行き列車に乗りたい(二グロスピリッチュアルに隠された暗号) 
 1.「聖者の行進」の聖者とは誰のことか? 
 2.「漕げよマイケル」の舟はどこを目ざすのか? 
 3.二グロ・スピリッチュアルの誕生 
 4.アフリカへの帰還運動 
 5.ジョン・ブラウンの奴隷制廃止運動 
 6.二人のハリエット 
 7.二グロ・スピリッチュアルに隠された暗号 

第4章ドアマットからの脱出(カントリーの中の女性たち) 
 1.ヒラリー・クリントンの「スタンド・バイ・ユア・マン発言」・・・・”私は夫の帰りをじっと待つタミー・ウィネットのような女じゃないわ”・・・・ 
 2.カントリー・アンド・ウェスタン・ミュージックの誕生 
 3.立ち上がる南部の女性たち 
 4.ジェンダーの問題を突きつけた「スーという名の少年」・・・・・ジョニー・キャッシュの歌でも異色作について 
 5.女たちの「独立記念日」
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つれづれに ( 健康が一番 )

2014年10月20日 | 医療の仕事
平成26年10/6~10/16まで大腸がんの手術で入院。検査を含めると約1ヶ月ほぼ My Blog から遠ざかっていました。また再開 始めます、一旦閉鎖状態にあった過去の記事も追々再掲載しますので興味があればさかのぼっての記事も見てみてください(ハンク秋山)
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時代劇映画 ” 蜩ノ記 ” を見た

2014年10月06日 | 時代劇映画
 
蜩ノ記(ひぐらしのき) を見た 
前回の ”柘榴坂(ざくろざか)の仇討 ” に続いて時代劇映画 ”蜩ノ記(ひぐらしのき)” を見に行った。 
一言で言うと派手なチャンバラシーンが出てくるような娯楽時代劇ではありません。 パンフレットを見ると「 この秋(日本人の美しき礼節と絆)を日本最高のスタッフ・キャストが絶妙なアンサンブルでスクリーンに映し出す感涙のヒューマンドラマ・・・・・混迷を深めるこの時代に、すべての日本人に捧げる ”愛 ”を紡ぐ物語 」 とあるので察しがつくのですが。 
 
<物語> 
前代未聞の事件を起こして幽閉されている戸田秋谷(とだしゅうこく=役所広司)は学があって藩の歴史である「家譜」編纂を命じられていたために、その完成を待って10年後に切腹するという運命にある・・・・・その切腹の日が3年後に迫っていた。 
檀野庄三郎(岡田准一)は家譜編纂の作業から藩の秘め事を知ることになる秋谷が逃亡せぬように監視する藩命を受けて 秋谷一家(妻・織江=原田美枝子、娘・薫=堀北真希、息子・郁太郎=吉田晴登)と生活を共にし始める。 切腹という過酷な運命が待っているにもかかわらず、一日一日を大切に、淡々と「家譜」作りに勤しむ秋谷の揺るぎない姿とそれを支える家族の姿に感銘を受けた庄三郎は秋谷が切腹に追い込まれた事件に疑問を抱き、彼を救うべく真相を探りはじめる・・・・・という形で進行していく訳なんですが、どうも1回だけではスジを理解するのが難しかったです。 でもいい映画で、運命に逆らわない日本人の死生観、責任感みたいなものがさりげなく描かれています。 
岡田准一は「永遠の0(ゼロ)」の時もよかったけれど今回の「蜩(ひぐらし)の記」の侍姿もなかなかよい、侍姿がさまになる若手俳優が出てきてよかったな。   
それはそうと、” 柘榴坂 ”とか ” 蜩 ”とか1回で読めなかったものなあ、どうも漢字に弱いなあ・・・・・反省   
コメント
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