西部劇2本立て「賭博の町」「インディアン征路」
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過去の膨大な量のアメリカ西部劇映画を見るには2本立てでもとても追っつかない、自称 ” 西部劇究家 ” と謳っているからには生きているうちにできるだけたくさん見たいな…と思っているので3本立てでもいいくらい。というわけで、カテゴリーを新設して簡単なストーリーと見た感想を載せることとした。
自分が生まれる以前の作品やリアルタイムでは見たことがない作品も今の時代にはDVDでたくさん甦っているから見ることが出来るようになって嬉しい😁……昔から少しずつ集めてきたプレスシートとかプログラムがやっと日の目をみることになってよかったなぁ…なんといっても楽しい😁
1.エロール・フリン西部劇「賭博の町」 1950(昭和25)年公開
南北戦争で南軍の将校だったマイク・マッコーム(E.フリン)は輸送中の公金紙幣を南軍に奪われそうになり独断で燃やしてしまう・・・不手際を指摘され軍隊から不名誉追放となった。それからの彼は己れの欲望のおもむくままに自由な西部で一旗揚げようと 一緒に追放された兵卒のポーター(トム・ダンデリア)と共に破天荒な人生に向かっていく。 酒場で知り合った酔いどれ弁護士ベック(トマス・ミッチェル)の協力を得て酒場&賭博場、さらには銀鉱山業にも手を貸し、金まみれの生活となっていく。鉱山経営者ムーア(ブルース・ベネット)の妻ジョージア(アン・シェリダン)にも横恋慕。マイクは、インディアンが跳梁する地区と知りながらジョージアの夫ムーアを銀鉱脈の調査に向かわせる・・・案の定ムーアはインディアンに殺されてしまう・・・事情を知っていた弁護士のベックはそんなマックの不徳をなじるのだった・・・と、まあこんな具合に進行していく一大ドラマといっていい。
この映画、別な解説書を見ると ” 西部劇というよりも19世紀後半のアメリカ資本主義社会を生きる男の興亡のドラマである ”・・・と書いてあります。 的確な捉え方だなあ、西部劇に場を借りた社会劇・・・私もそんな気がして納得。
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エロール・フリン()は西部劇には似合いそうもないと思っているんですが、案外たくさんの主演西部劇があるんですね。トマス・ミッチェルは有名な「駅馬車」での酔いどれ医者と同じようないで立ちで出てきて思わずニンマリ。勝気な人妻ジョージアを演ずるアン・シェリダンは横恋慕されてもはねつけながらもだんだんエロール・フリンの強引な主人公になびいていく様を表情豊かに演じている。他にも悪漢スイーニー(バートン・マクレーン)とか出てきて・・・この映画複雑なので何度か見ないとわからない感じがしている、当時としては大作だったと思われます。 白黒映画。
2.「インデアン征路(Warpath)」
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初めに載せたパンフレットは昔古本屋さんで見つけて300円で買ったもの、色彩と意匠が気に入って即買いしました。戦闘帽をかぶったインディアン酋長は Chief Yowlchie(チーフ・ヨウラチ)という往年の西部劇には時々見かける本物のインディアン俳優さんね。 このパンフを借りてストーリー概説。
南北戦争が終わって数年後、北軍の大尉であったヴィッカース(エドモンド・オブライエン)はかつて三人組の銀行強盗に襲われて殺された許嫁者の仇討ちを捜して西部へやってきた。数年かかって探し当てたあげくその一人をつきとめて正面から戦いを挑み、倒した。その男から残りの二人は第7騎兵隊に入ってリンカーン砦にいると聞かされたヴィッカースは志願して一兵卒として第7騎兵隊に入隊する。
配属された部隊の上官のオハラ軍曹(フォレスト・タッカー)は何かと嫌がらせをする。第7騎兵隊の酒保の主人サム・クエイド(ディーン・ジャガー)の一人娘モリー(ポーリー・バーゲン)とは彼女が兵隊に絡まれて困っている窮地を救ってくれたことでヴィッカースとは懇意になっていた。ヴィッカースに好意を寄せるモリーだったが、実はオハラ軍曹と酒保の主人サムは探している仇の二人だったのだ・・・という具合に進んでいきます・・・さてどうなるのか・・・。
第7騎兵隊と言えばカスター将軍、インディアン戦に挑み全滅した話は西部史上の一大事件で有名。この映画でもそのあたりの情景が出てきます。カスター将軍(ジィムス・ミリカン)もちらと出てきます。一兵卒フィオレとしてポール・フィックスが出ているのも、テレビ西部劇「ライフルマン」で保安官として準レギュラーで出ていた彼を知っていると思わずニンマリとしてしまいます。 第7騎兵隊のグレグスン大尉役で若き日のハリーケリー・ジュニアが出ているのも西部劇ファンとしては嬉しいところ。
屋外ロケが素晴らしく迫力を感じさせる・・・西部劇は Out door story だなあ.。
僕は有名スター主演の西部劇だと○○西部劇(例えばジョン・ウェイン西部劇)と前に俳優名の振りを入れるんですが、今回のエドマンド・オブライエンという俳優さんにはなじみがなく、他にも西部劇があるのか知らないので ” エドマンド・オブライエン西部劇 ” とはしませんでした.
また半年くらいしたら見直してみたい西部劇だ
未だ未完成で、見ながら沢山の写真を撮ったので後日行間に挿入していくつもりです