西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 ー16- (リバティ・バランスを射った男) その2

2009年04月26日 | つれづれに
「リバテイ・バランスを射った男」 についてもうすこし

ジョン・フォード監督はこの映画で未完成の西部の小さな町が自立ないしは自治権を獲得してゆく様子を物語の中にからませながら描いています。無法者リバティ・バランス(リー・マーヴィン)の裏には牧畜業者と農民、一般市民の対立が存在していることも色々な会話の中や時々大写しで出る新聞の見出し を通して知ることが出来ます、それに準州から州への昇格運動がどんな形で行なわれてきたのかもこの小さな町の住民の動き、様子から窺い知ることが出来るようになっています。  前回映画の中で中だるみのところがある と書いたのはそうしたことに関する場面ですが・・・・・

フォード監督はユーモアを各所に散りばめながらも比較的丁寧に描いているので 、アメリカ西部の町の発展の縮図として見ると面白く観ることが出来ると思います。恐らくはどの町も似たり寄ったりの過程を経てきたんでしょうから・・・・・(smile)。 レストランをやっているハリー( Vera Miles )の両親がスゥエーデンからの移民であることが会話の中から判ったり、ハリーが学校に行ったことがないために文字が読めない・・・・・なども当時の西部の一面を描いているところでしょう。
だから、アメリカ西部の歴史事象に興味を持っていると このような映画は( 多少の誇張は仕方ないでしょうが )具体的に表現してくれる格好の素材として有難いな-と感じます。

さて、脇役陣が豊富ですが 後年マカロニ ウェスタンで名を挙げたリー・ヴァン・クリーフがリバティ・バランスの一の子分で出ていたり、太っちょのアンディ・デヴァインが臆病者の保安官役(「駅馬車」では御者役で出ていた )として、そして記者としては良い記事を書き ランス( James Stewart )にも信頼されているが 酒好きの酔いどれでもある( 自分でも自覚していて吹聴しているところが面白い ) 新聞社主にエドモンド・オブライエン・・・・・・・などなどです。地方新聞社の成り立ちなんかも垣間見れて面白い。  それにしてもヴェラ・マイルズは綺麗です(汗)

また、フォード一家と呼ばれる人達も散見されます・・・・・・端役ですが酒場のバーテンダーにジャック・ぺニック、どもりの酔いどれにシャグ・フィッシャー( この人は有名なカウボーイコーラスグループだった The Sons Of The Pioneers のメンバーでした )、牧畜業者側の代表立候補者に馬面のジョン・キャラダンなど・・・・・こうした人達を知っていると愉快に見ることができます。  そうなるとアメリカ西部のことや古い俳優について知らない若い人達には知る努力が要る・・・・・・ということになります、でもそれは遅く生まれた人にはついてまわる宿命で皆に共通することだから ”Try Try!(やってみよう)” というしかないですね・・・・・幸いパソコンがあればそれこそ何でも即知ることの出来る時代ですから出来ると思います。 とにかく西部劇を面白く見るには興味を持って雑学的な知識をたくさん持っていることだと思います・・・・Try!!  
写真は現在出ている DVD です。
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西部劇 ー16- (リバティ・バランスを射った男) その1

2009年04月25日 | つれづれに
リバティ・バランスを射った男 (The Man Who Shot Liberty Valance)  1962(昭和37)年製作   同年日本公開 

4月25日(土)夜久し振りに西部劇を見る。いま思うと、この映画はジョン・ウェインが颯爽としてカッコよかった最後くらいの作品といえるんでしょう。中学1年生になろうとする春休みに知り合いの大学生のお兄さんに連れて行ってもらって見たもの(今の人達は不思議に思うかも知れませんが その時代は学校許可映画以外は大人と一緒でないと自由に映画に行けなかったですよ)。     その頃はほとんどの新作映画がカラーだったのにこの映画が白黒だったことと、悪漢のリバティ・バランスがものすごい迫力で、これを演じた俳優リー・マーヴィンをいっぺんで覚えてしまったのが想い出です。まだ子供だったので映画を監督や俳優で観るとかはなくて、西部劇だから観るといった単純な時代です。でも、子供ながらになかなかいい西部劇だった・・・・・というのはしっかり記憶に残って、後年ビデオやレーザーディスクで見直した時もその感情は変わりませんでした。

<ストーリー>
西部の町シンボーンの駅に上院議員ランス夫妻(ジェームズ・スチュアート、ヴェラ・マイルズ)が降り立つ、亡くなったトム・ドニファン(ジョン・ウェイン)という男の葬儀に出るために・・・・・・しかし今ではドニファンがどんな男だったのか町で知る者はほとんどいないのだった。  そして話は鉄道が来て拓ける以前の昔のシンボーンの町に遡る・・・・・西部の町に ”法と秩序を-” と意気込んで東部からやって来た若き青年弁護士ランス・ストッダード( James Stewart )が途中で駅馬車強盗に遭い、無法者リバティ・バランス( Lee Marvin )一味に襲われて重傷を負う・・・・・トム( John Wayne )に助けられてトムの恋人ハリー( Vera Miles )の家で介抱されることになった。理想を述べ立てるランスに対して「西部では自分の身はこれ(拳銃)で守らなきゃだめだ、銃を持て」と諭すトムだった・・・が 恋人のハリーは理想を抱くそんな青年法律家ランスに徐々に惹かれていく。

青年弁護士ランスに対するリバティ一味の嫌がらせは続き その都度トムに救われる状態だったが、ある出来事をきっかけにリバティ・バランスと銃での決闘をするはめになったランス・・・・・今まで銃など持ったこともないランスが名うての拳銃使いリバティ・バランスと対決を・・・・・と心配でたまらないハリー。 皆は町を去るように勧めたが ランスは「 どんな法律も暴力には無力だ 」・・・・・と無力感を感じて 意を決して決闘に臨む。 しかし決闘で倒れたのは以外にもリバティ・バランスの方だった、( 実はトムが影からランスが射つのと同時に射ったのだ )名うての無法者を倒したことで一躍ヒーローに祭り上げられたランスは 折りからの州昇格運動でも町の代表に選出される、そしてハリーの愛情も得て中央政界へと進出してゆく。 もう西部の町も銃が支配するような世界ではなくなってゆくのだ・・・・・・そんな時代の中で恋人ハリーを失ない やがて忘れられてゆくトム・ドニファン・・・・・・・・そして回顧談が終わり最初のシーンにもどる。

有名なランス上院議員夫妻が ある男の葬儀に出るために来た訳の真実の話を聴いた新聞記者が言う・・・・・「 真実はそうかも知れません、でもここは西部です。伝説の方を採ります 」・・・・と取材のメモを破る。 こうして古い西部の男トム・ドニファンは忘れ去られる男になっていきます・・・・・・・

物語のあらすじは以上のようなんですが、脇役陣が豊富でリバティ・バランスの子分の一人にリー・ヴァン・クリーフ、臆病者の保安官役にアンディ・デヴァイン、トムの忠実な従僕に黒人俳優のウッディ・ストロードなどが出ていてストーリーに色を添えていました( もちろん私が見た当時はそんな知識はありませんでしたが )。

リバテイ・バランスを倒して後、町の州昇格運動あたりの場面になると映画がやや中だるみになる感じがありますが、それでもジョン・フォード監督の晩年の作品としては何とも味わい深いものになっていて、私はフォード西部劇では「荒野の決闘」、「駅馬車」、( 西部劇ではないですが )「怒りの葡萄」に次いで好きな作品です。

写真はちょっと前のビデオ版「 リバティ・バランスを射った男 」・・・・・・私が西部劇らしい西部劇と感じるのはこの映画のような作品です    (その2)に続く
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懐かしのカントリー&ウェスタン 111 [ ヘレン・カーター ]

2009年04月12日 | つれづれに
Helen Carter 
米国盤 Old Homestead Records OHS-90124 " This Is For You Mama "

(1)Poor Wildwood Flower (2)Tickling The Frets (3)Dark And Stormy Weather (4)Hello Stranger (5)I Ain't Gonna Work Tomorrow (6)The Winding Stream (7)Red River Blues (8)Helen's Mandolin Rag (9)Is This My Destiny (10)A Lonesome Day (11)Carter Guitar Medley (12)Fifty Miles Of Elbow Room


前回カーター・ファミリー関連のレコードを採り上げたので今回もその系統です。

メイベル・カーターの3人の娘 ヘレン、ジューン、アニタのなかでこのアルバムの主人公である長女の Helen Carter (1927~1998年)がいちばん目立たなくて地味な存在でした。
解説によると、母親のメイベルは自分のギタースタイルを長女のヘレンに受け継いでもらいたいと常々願っていたとのこと。このアルバムは1978(昭和53)年の春、メイベル・カーターが亡くなる数ヶ月前に録音されたもので、母親の願いに応えた形で作られたものだそうです。ヘレンの息子David Jones がサイドギターとボーカルで手助けしているそうで、レコーディングにはメイベル・カーターも立ち会って娘が弾く”The Wildwood Flowers”を微笑みながら聴いていたそうです。ヘレン自身がジャケット裏にコメントを書いています・・・・・

Momma( I'll Try)

Momma, It's your guitar. (お母さんのギターよ)
But when I touch the strings, (やってみようと思って弦に触れたのよ)
Try as I will, I just can't make them ring (でも鳴らせなかったわ)
The way that old guitar once rang for you.(お母さんのようにはね)
But Momma, I'm trying (でも私やってみる)
Cause you asked me to. (お母さんの願いだから)

Momma, they're your songs (みんなお母さんの唄よ)
And I'm gonna sing.(だから私も歌ってみるわ)
Till there's not a note left in me to ring.(とことんやってみるわ)
They don't sound so sweet now, but feeling is there,(うまく聴こえなくても
And Momma, I'm trying  フィーリングだけでもね、お母さん、やってみるわ)
Cause Momma, I care. (お母さんが好きだからよ)

You'll never blame me(私が期待に沿わなくても
If I fall short,       お母さんは責めたりはしなかったわね)
Cause blame was the one thing not in your heart. (ただ見守ってくれた)
But you'll give me courage and you'll be close by
Saying, " you can do it",(身近にいて「貴女にもできるわよ」と励ましてくれた)
And Momma I'll try.(だからあたしやってみるわ)

さて1曲目に「Wildwood Flower」をオーソドックスにギター弾き語りしていますが こういう文章を見た後に聴くと何だか目頭が熱くなってしまいます。(2)はギターのインスト曲。(3)(6)はゆっくりな曲、(4)(5)はマンドリン、ドブロギター、オートハープが入る軽快な曲、(8)ではヘレンが弾くマンドリンを中心にバンジョーも加えた演奏だけの曲、(9)Is This My Destiny はへレン自作の静かな曲でドブロギター、マンドリンを伴奏にデュエットで通して歌われる、(10)A Lonesome Day はデルモア・ブラザーズの曲。(11)ではカーターファミリーの曲をメドレーで3曲演奏(なぜか Red Wing も弾いている)・・・・・なんだか自分にも弾けそうなくらい素人くさいギター。(12)が一番メイベルの歌声に似ている・・・・
全体的な印象として、ヘレンがカーター・ファミリーの曲の中でも地味めの選曲をしているためか華やかさに欠けるし、ヘレンの歌唱力も素人っぽくてカーターファミリー関連のレコードとしてはいまひとつ・・・・という感じです。でも、カーター・ファミリー関連の音楽はどれをとっても素人っぽさがあって誰れにでも出来そうな親しみやすいところが魅力でもあるんですよね・・・・・

このレコードはどこか別のレーベルで出されたものだそうですが、アメリカ南部の草の根のブルーグラスやオールドタイム音楽のレコードを出し続けた Old Homestead 社(今でも在ります)が再発売したものです。Old Homestead社が所有レコードのCD化を進めた時にレコードはバーゲンセールの形で販売されたようで、僕はアメリカの中古レコード店のリストに載っていた中から超安値で買った1枚でした・・・・・今は Old Homestead 社からCDとして出ていると思います
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懐かしのカントリー&ウェスタン 110 [ カーター・ファミリー (1) ]

2009年04月11日 | つれづれに
The Carter Family (1) 
米国盤 Harmony Records HS-11392 The Carter Family

(1)I Could't Care Less (2)That'll Be The Day (3)While The World Goes Whizzin' By (4)For Lovin' Me (5)I Walk The Line (6)These Boots Are Made For Walkin' (7)It'll Aggravate Your Soul (8)I'll Never Find Another You (9)Less On Me


カントリーやブルーグラス音楽の原典のひとつとしてカーター・ファミリー (A.P カーター、メイベル・カーター、サラ・カーターの3人による Original Carter Family については別の機会に採り上げたいと思います) の音楽は欠かせないものですが、ここに挙げたのは写真のようにメイベル・カーターが成長した3人の娘達と一緒に歌っている Mother Maybelle and The Carter Sisters としてのカーターファミリーのレコードです。
Maybelle Carter (1909~1978年 ヴァージニア州出身)
Helen Carter  (1927~1998年)
June Carter  (1929~2003年)
Anita Carter  (1933~1999年)
という具合に今はもうみんな亡くなっているんですが、こうして4人揃っている写真を見ると若い頃はきっと華やかで楽しいステージを見せてくれたんだろうなあ・・・・・と思いますね。
このレコードは私が(オリジナル)カーターファミリーの音楽に興味があって色々聴いていた頃に(カントリーやブルーグラス音楽が好きな人達はほとんど同じような経験することなんでしょうが・・・)その後の Carter Family 関連の音楽ということで買ってみたものです。米Columbiaレコードの廉価レーベル Harmony Records から出ていて、実のところ生ギターやオートハープが出てくるオリジナルカーターファミリーと同じような音作りかな?・・・・・と期待して買ってみたのですが 全く違って4人のカントリー~フォークソング風のコーラスアルバムでした。   12弦と6弦の生ギター2本にウッドベースと控えめなドラムを中心(曲によってはピアノも入る)にしたアコーステイックな音作りです。
(1)I Could't Care Less はきれいなバラッド、(2)That'sll Be The Day はアップテンポ曲・・・・という具合に変化に富んだ構成で飽きないような工夫がされているみたいです。(3)While The World Goes Whizzin' By はミディアムテンポでピアノが入りコーラスが全く素晴らしい、(4)For Lovin' Me は軽快な曲で娘達のコーラスの合間に母親のメイベルがソロを歌う・・・・・という微笑ましいところがあります、(5)I Walk The Line は2女ジューン・カーターの夫でカントリー歌手ジョニー・キャッシュのヒット曲なのでひょっとしてキャッシュも加わっているかな・・・・と期待したんですが残念ながら参加なしでした。(7)It's Aggravate Your Soul (8)I'll Never Find Another You が何とも素晴らしいものでポコポコ鳴るバンジョーが4人のコーラスと不思議な調和を作り出しています。最後の(9)Less On Me も得もいわれないコーラスのよさです・・・・・12弦ギターの伴奏というのはそれだけで Folk Song 的な雰囲気になりますね。

簡単な解説を見ると・・・・・「(Original)カーターファミリーだけが Country Music を作り出したというわけではないですが 何年にも渡って活動した彼等の grass-roots style music は独特のサウンドに発展してきました。今日(original)カーターファミリーの音楽の影響はいたるところに及んでおります。この親娘4人で作ったアルバムはカーターファミリー独自の down-home style を残しながらも よりリズミックでドライブの効いた新しい現代的なスタイルを披露してくれるもので、最近のカントリースタンダード曲にフレッシュにアプローチしている姿が見られます 」・・・・・・と述べられています。結局 古臭いイメージが先行するカーターファミリーのサウンドも子供達の世代になると伝統を引き継ぎながらも現代的な要素を持った音楽になっているんですよ・・・・・ということを言いたかったのだと思います。 写真は前に母親のメイベルとヘレン、後ろにジューンとふっくらしたアニタです。 You tube なんかで3人娘が揃ったカーターファミリーの映像なんかを見ると涙が出ますョ

というわけで桜も散りかけた春のさわやかな朝にぴったりの ”本当にさわやかな ”カーターシスターズのコーラスを聴いたのでした。  今の時代にも通用するサウンドなんですが こうしたアルバムはCDにはなりにくいんでしょうね
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懐かしのカントリー&ウェスタン 107 [ 楽しいオムニバス アルバム (11) ]

2009年04月05日 | オムニバス レコードは楽し
楽しいオムニバス アルバム (11) 
日本盤 Columbia レコード ZL-1082 WESTERN CARNIVAL Vol. 3

(1)ヘイ・ジョー: 唄 カール・スミス (Hey Joe)
(2)ママとパパのワルツ: 唄 レフティ・フリッツエル (Mom And Dad's Waltz)
(3)いとしのジュデイ: 唄 マーティ・ロビンス (Judie)
(4)星をみつめないで: 唄 レイ・プライス (Don't Let The Stars Get In Your Eyes)
(5)お母さんの思い通りに: 唄 カール・スミス (Let Old Mother Nature Have Her Way)
(6)とにかく好きだ: 唄 レフティ・フリッツエル (I Love You A Thousand Ways)
(7)傷心をいだいて: 唄 マーティ・ロビンス (Then I Turned And Walked Slowly Away)
(8)アイル・ビイ・ゼア: 唄 レイ・プライス (I'll Be There)


4月から隔週の土曜日に博多で仕事しなくてはならなくなったのでほぼ週のうち6日間は福岡~鹿児島を往復しながらの忙しい毎日、まるで”Six Days On The Road (週に6日の旅男)”というカントリーソングみたいな生活・・・・・でも自分に合っている気がする。「月日は百代の過客にして往きこう年もまた旅人なり~」というのを昔学校で習って・・・・・いまよくわかる気がします。

4月4日土曜日午後から仕事の帰りに今の季節恒例になっている中古レコードセールス(天神の福岡ビル)に行ってみた。過去に何回か書いていますが ”Country のレコードはないもの"と思って 期待せずに行きました・・・・・収穫は2枚だけ、いづれも昔発売の日本盤で各1000円でしたがジャケット、内容、盤質ともとても良好で満足のいくものでした。ジャケットとレコード盤面にNHK放送局のラベルがはってあったので放送局が用済みで手放したものなんでしょう・・・・・1964(昭和39)年頃のもので僕は全く買えない見るだけの時代のもの。一サイズ小さな10インチLPが写真のものです・・・・・・敬意をはらって曲目等はレコードの表記のままにして 後ろに()で原題を載せました、解説は油井孝太郎さんが書いていらっしゃいます。  内容は往年のアメリカのColumbia Records が誇るカントリー歌手4人衆の代表曲を2曲づつ入れたもので1950年代のカントリーの匂いが横溢したものになっています・・・・・・・今の時代からすると音作りからして全く異なるものですが その素朴さがこたえられない感じです。  
どの曲も今の時代から比べるとエレキギターもスティールギターもホンキートンクピアノ、フィドル(バイオリン)も弾き方が単純で複雑なテクニックは使っていないように聴こえますが Country Feeling は抜群ですよ・・・・・音もCDで聴く時よりも心なしか柔らかい感じです。 ジャケットがとても気に入って1週間くらいは壁に飾っておこう(smile) 
古い時代のものですから安価なオムニバスCDに入っていることが多いので聴くことは比較的簡単だと思います、時には古きを訪ねて新しい発見を・・・・・というのもおすすめです。 写真は大きいのがマーティ・ロビンスで右上からレイ・プライス、カール・スミス、レフテイ・フリッツェルの順。 レイ・プライスとカール・スミスはまだ健在です。
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懐かしのカントリー&ウェスタン 105 [ アーニー・アシュワース(1) ]

2009年04月04日 | つれづれに
Ernie Ashworth (1) 
米国盤 Gusto Records SD-964 Ernie Ashworth  Sings His Greatest Hits

(1)Talk Back Trembling Lips (2)I Take The Chance (3)I Wish (4)Ilove To Dance With Annie (5)At Ease, Heart (6)It Happens Every Night (But Not At Our House) (7)A Week In The Country (8)Each Moment (Spent With You) (9)The D.J. Cried (10)You Can't Pick A Rose In December (11)Everybody But Me (12)Shamrock Motel


日本ではほとんど知られていませんが元 Grand Ole Opry のスター歌手だったアーニー・アシュワース(1928~2009年アラバマ州出身)が3月6日亡くなった・・・・・とアメリカのカントリー関係のホームページに載っていました。 僕は生前のアーネスト・タブ( 1914~1984年 テキサス州出身のカントリー歌手 ) がこの歌手のことを褒めていたのを何かの記事で読んだことがあったので1枚だけレコードを買ったことがありました・・・・・それがこのアルバムです。  Gusto Records は1960年代の Country & Western 、 Bluegrass Music の宝庫だった Starday Records を引き継いだレコード会社だったと思うのですが、なぜかそこから発売されたアーニーのレコード・・・おそらく往年のヒット曲を新しく録音し直したものなんでしょうね。

どこといって特徴がある人ではないようなんですが Hickory Records 時代の1963( 昭和38 )年に Country チャートでNo.1になった ”Talk Back Trembling Lips ” というヒット曲を放ってアメリカでは結構知られているカントリー歌手のようでした。
解説の一部を見ると・・・・・・・「 アーニー・アシュワースの温厚で誠実なスタイルはファンにとても愛されているものです。ナッシュヴィルに近いアラバマ州の小さな町 Huntsville に生まれ育った彼は小さい頃から Grand Ole Opry のファンだったといいます。 両親とも音楽一家だったのでアーニーも音楽に囲まれて成長しました。1950年代の早い時期にナッシュビル( テネシー州にある音楽産業の中心都市 )に移り住んでバンドを結成してナイトクラブ等で仕事をし、カントリーミュージックのテレビショウにも出演していたといいます。1960年に Deccaレコードと契約して出した ”Each Moment ” という曲が初めてヒットチャートの3位に入りました。 その後 Hickory レコードから出した ”Talk Back Trembling Lips ”という曲が大ヒットしてチャート1位となり一躍有名になったのです。このヒットで彼は Grand Ole Opry と契約 少年時代の夢がかなったのでした。1963年には Billboard and Cashbox から " Most Promising Country and Western Artist " に選ばれています・・・・・・・」 というのですが、目立った活動は1970年代までといってよさそうです。
Ernie Ashworth のカントリーは全体的に見てほぼ正調カントリーとみてよさそうです・・・・・・スティールギターやホンキートンクピアノを多用していて どちらかというとバラッドやミディアムアムテンポの曲に魅力があるといった印象です。このレコード1枚でほぼ彼のカントリーの世界を知ることが出来るようになっていますが (1)Talk Back Trembling Lips (5)At Ease, Heart (8)Each Moment ( Spent With You ) (9)The D.J. Cried (10)You Don't Pick A Rose In December なんかは本当にカントリーを聴いている・・・・・という気分にさせてくれるものです。   確か似た内容でベストCDが出ていると思いますが??  地味で目立たないけれど本物のカントリー歌手だった人です
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懐かしのカントリー&ウェスタン 104 [ メル・ティリス(1) ]

2009年04月03日 | つれづれに
Mel Tillis (1)
 米国盤 Kapp Records KS-3514 Life Turned Her That Way

(1)Life Turned Her That Way (2)If I Could Only Start Over (3)World ( What Have I Done) (4)Walking On New Grass (5)Ruby (Don't Take Your Love To Town) (6)Sweet Thang (7)I Could Never Be Ashamed Of You (8)Unmitigated Gall (9)Right Back In Your Arms Again (10)That's Where My Money Goes (11)The Old Gang's Gone (12)Alone With You


僕は一時期、といってもかなり昔になりますがメル・ティリス(1932年~現在 フロリダ州出身)のカントリーにとても興味を覚えて聴きこんだことがあります。かつてMCAゴールデン・カントリー・サウンド・シリーズと銘打った日本発売のレコード集15枚があって、その中にこの人のLP(MCA-5028)が1枚出ていました。沢山買えるわけがないので当時全く知らなかった Mel Tillis だけを買ってみたのでした。帯の ”正調カントリー・スタイルの人気歌手メル・ティリスのベスト・アルバム” という宣伝文句につられたのです。 1963(昭和38)年にボビー・ベアの歌でヒットした有名なカントリー曲「Detroit City」を作った人と知っていたのですが実際のメルの歌を聴いたのはそのLPレコードが初めてでした。その中に ”Life Turned Her That Way (恋の人生模様)” という静かな曲があってとても気に入って何度も何度も聴いたものです・・・・・・ある日中古レコード店に行った時に何とその曲をタイトルにしたレコードがあったのです、それがここに載せたLPで メル・ティリスが Kappレコード時代に出したものです。ジャケットの隅に穴を開けて廉価盤として売っていましたがこんなこともあるんだと嬉しくてまた何度も聴いたのでした。

解説に ”Life Turned Her That Way---came from the pen of Harlan Howard. We think this is one of Harlan's best efforts and Mel's superb rendition of this song is outstanding” とありました。名ソングライターのハーラン・ハワードの曲とメル・ティリスの名唱・・・・・僕はこの言葉に全く嘘偽りはないと確信できます・・・・・静かなカントリーピアノの伴奏で朗々と歌うメルのバラッド、カントリー曲にこんなにもピアノが合っている・・・・・というのにはなかなか出逢えないし、今でも Mel Tillis のベストソングだと思っています 。

作詞作曲の才能豊かなメルは当初は song writer としてのスタートの方が有名だったようで、多くのカントリー歌手がメルの曲をヒットさせています。彼の作る曲は解説によると true-to-life happening とか what really occurred とかに由来するものが多く、彼自身が歌う場合は大体においてスティールギターとフィドル(バイオリン)を多用した正調スタイルで 真にカントリーファンを満足させてくれる音作りが多い印象でした。
ただこのアルバムの12曲は非常にサウンド的にはバラエティに富んでいて、フィドルにスティールギター入りの正調カントリーは珍しくハンク・ウィリアムスの曲(7)I Could Never Be Ashamed Of You を歌っている他は(9)(12)で、(1)(11)はゆっくり目のバラッド、その他曲によってはテナーバンジョーやトランペット、ドーブローギター(ギターに共鳴板をつけてスティールギターのような音を出す楽器)が入ったりして軽快な曲もたくさんです。 特筆すべきは(2)If I Could Only Start Over という曲で バンジョーは入ってないけれどフィドル、ドーブロー、生ギター、スティールギターが大活躍する mountain song ないしは bluegrass フレイバーいっぱいの素敵な曲でボーカルのデュエットが何ともいい雰囲気を出しています・・・・・こんなのも出来るんだ と驚いた曲でした。
今は娘さんの Pam Tillis がカントリー歌手として活躍しているようですが、まだまだ父親の Mel Tillis にも頑張って歌い続けて欲しいと思っています。

メル・ティリスは2007(平成19)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれています。
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ハンク・ロックリン  ハンク・ウィリアムスを歌う

2009年04月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
Hank Locklin (3) 
米国盤 RCA Victor LPM-2997 Hank Locklin Sings  Hank Williams

(1)Cold, Cold, Heart (2)Why Don't You Love Me (3)May You Never Be Alone (4)Jambalaya (5)Hey, Good Lookin' (6)Your Cheatin' Heart (7)Mansion On The Hill (8)There's Be No Teardrops Tonight (9)I Can't Help It (10)You Win Again (11)Long Gone Lonesome Blues (12)I'm So Lonesome I Could Cry


毎月1日のハンク・ウィリアムス集の第4弾は3月9日に91才で亡くなったハンク・ロックリン(1918~2009年フロリダ州出身)です。ハンク・ウィリアムスよりも先輩の彼が1964(昭和39)年に出したLPレコードで、ご覧の通り Hank Williams の有名曲が並んでいます。
音的には1960年代に始まった甘美なナッシュビルサウンド花盛りの頃なので、ここでもストリングスに男女のコーラスとピアノそれに控え目なスティールギターを入れてモダンな作りになっています・・・・でもロックリンの声が非常にキーが高くて伸びのあるテノールなので曲によってはなかなかよい出来です。  ただ、私的には通しで聴くとちょっと退屈になります、以前にも述べたのですがハンク・ウィリアムスの曲は単純なコードを使っての曲が多いので ある程度緊張感~緊迫感がないと映えないところがあると思うのです。だから単にきれいに歌えばよいかというとそれだけではただのっぺらな起伏の無い雰囲気になってしまう危険性があるのだと思っています。
ハンク・ロックリンの初期に当たる Four Star レコードや RCA Victorレコード初期時代はスティールギター、フィドル(バイオリン)入りの純カントリースタイルだったのでこのアルバムでも半分くらいはそのスタイルでやっていると面白かったかも・・・・・という気がします。 何しろナッシュビルサウンドというのはピリッとしたスパイスの効きがほとんど無いので前回のグレン・キャンベルのLPと同様に歌は上手いけれどあまり面白みが有りません(あくまでも私的な意見ですが)・・・・・何か仕事しながらバックグラウンドミュージックとして流すのがいいかなあ、(3)May You Never Be Alone (7)Mansion On The Hill あたりがよかった・・・・という意見です。

この人1940年代から歌っていて1960年以来 Grand Ole Opry(歴史のあるカントリーミュージックショウ)のレギュラーメンバーであり、アルバムも50枚以上あるし、「Let Me Be The One」とか「Send Me The Pillow That You Dream On (夢の枕を)」 「Please Help Me I'm Falling(迷わせないで)」 「Geisha Girl」等のすぐにピンと浮かぶヒット曲、名唱がある・・・・なんてことを考えると Country Music Hall Of Fame にもとっくの昔に選ばれていてしかるべきなのに未だ選出なしなんですね・・・・・・比較的若手で選ばれているGeorge Strait、 Emmylou Harris 、Vince Gill なんかよりも当然先のはずなのに・・・・・残念なことです。

ところで一般的なことなんですが、私はハンク・ウィリアムスの曲を他の歌手が歌うのを聴くのはとても好きです。ハンク自身の歌ではさえなくても他の歌手がその曲を輝くものに変えてくれる・・・・ということがあるからです。だから「~ハンク・ウィリアムスを歌う」というアルバムに出逢うと興味をそそられて聴いてみたくなるのです。ハンク・ロックリンのレコードもそうした中の1枚でした
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