西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

つれづれに()

2014年01月24日 | ハンク・スノウ
心の琴線に触れるカントリーソング

英国盤 RCA Records PL-43349 Country Music Hall Of Fame / Hank Snow
(1)Nobody's Child (2)Beggar To A King (3)The Governor's Hand (4)Get On My Love Train (5)My Filipino Rose (6)The Glory Land March (7)Somewhere Someone Is Waiting For You (8)Friend (9)You're Wondering Why (10)The Blind Boy (11)What More Can I Say (12)Tears In The Trade Winds (13)He Dropped The World In My Hands (14)Poor Little Jimmie (15)Down At The Pawn Shop (16)What Then (17)Crashing, Rolling Thunder In My Mind (18)Wild Flower (19)Listen (20)Who's Been Here Since I've Been Gone

鹿児島のカントリー好きの友人K君が自らのホームページに書いているのを見た。 
Karen Young というイギリスのポピュラー歌手がカントリーの名曲を歌っているレコードアルバムをネットで見つけて・・・・・・”My Elusive Dreams”、”Bonaparte' Retreat]”、”Send Me The Pillow That You Dream On”などの曲が入っていたので興味を持ったので買ったという。でもそれらを差し置いて気に入った曲が ”Nobody's Child ” というあまり聴かれない曲だった-とのこと。 これは私が大好きだった(いまでも一番好きな)ハンク・スノウの初期の歌で本人も2回ほど吹き込みもある曲です。 捨てられた目の見えない子供が自分は誰の子供? と問う悲しい内容の歌です。ちょっと誰れでもは採りあげそうもないテーマの曲ですが、ハンク・スノウ自身は小さい頃に虐待を受けた経験もある不幸な時代を過ごしたことがあるので採りあげたのかもしれない-と私なりに推測しています。哀愁のあるメロディの上に悲しい内容なのでこうした内容の歌はアメリカ人には好まれないのかも知れません・・・・・地味な存在の曲になっていますがK君が言っているように心に沁みる曲です。 

この曲は他の歌手が歌ってイギリスでヒットしたことがあるそうなのですが、カレン・ヤングさんがハンク・スノウの歌を直接聴いたことがあるのかは判かりませんが胸を打つ切なくなるような歌で、ハンク・スノウ自身の歌も隠れた名唱だと私は思っていました。トップの写真はハンクが1979(昭和54)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれた時にイギリスで出された(1980年発売)LPアルバムです。 本場アメリカで特に記念レコードは出されなかったと思いますがイギリスで出されたというのが驚きです・・・・・しかも、入っている20曲が全てといっていいほど普段聴くことのない曲なのです。”I'm Movin' On ”、”A Fool Such As I ”、”I Don't Hurt Anymore ”などのいつも出てくるヒット曲などは全くありません・・・・・意図的に外してある感じで、ハンク・スノウを本当に好きな人達向けに作ったといった趣きがあります。 Hank Snow 大好きの私は以前中古レコード屋さんで見つけた時に一目惚れで買ってしまいました・・・・CDになっているのかは不明ですがなって欲しいもの。 1曲目にK君が気に入ったという ”Nobody's Child ” が入っているのが何だか偶然のようで・・・・・後日解説を訳して載せます・・・・・続く
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新春 西部劇

2014年01月19日 | 西部劇映画
 
スティーヴ・マックイーンの「拳銃無宿」

今年は西部劇の年と決めたので1番目に選んだのがこの作品。 このスティーヴ・マックイーンのテレビ西部劇 ”拳銃無宿 ”シリーズの数あるエピソードの中でこれを選んだのは着物姿の日本女性が出てくる珍しい一篇という理由だけ・・・・・お正月だから。 おまけに侍まで出てきます・・・・・楽しいエピソード篇です。
”拳銃無宿 ”は私が住んでいた九州の田舎ではテレビ放映はありませんでした。出会いは姉が貸し本屋さんから借りてきた映画雑誌で見たのが初めてで ”スティーヴ・マッキーン”と書いてありました ひょっとして発音的にはこちらが正しいのかもしれないですが。S.マックイーンをスクリーンで見たのは映画の「荒野の7人」「大脱走」が初めてだった。 そういう訳でマックイーンの駆け出し時代のこのテレビ西部劇は自分にとっては全く新鮮で通信販売でビデオが販売されている と知った時は興味シンシンで買ったのでした・・・・・分割払いで買えたというのがよかった。「サムライ(The Long Seach)」と題したものです。
    

<ストーリー>スティーヴ・マックイーン扮する賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)のジョッシュ・ランダルは馴染みの女性とデート中に はるばる日本からやってきたヨシカ・ナカムラという着物姿の女性から「行方不明になっているアメリカ人の恋人ティモンズ様を探して欲しい」と依頼を受ける・・・・もし見つからなければ自害すると懐刀を見せる( これがアラビアあたりにありそうな小刀で先ず笑ってしまう )・・・・気乗りがしないまま承諾、さっそく探索に出かける・・・・・いつもと勝手が違うジョッシュの戸惑いが各所に出てきて面白おかしい雰囲気。 馬車で出かけて疲れた・・・・・といっては荒野に敷物を敷いてヨシカが茶の湯をたててオ・モ・テ・ナ・シ 。 茶の湯の作法の詳細をヨシカがアメリカ人に説明する形になっていて 見ている我々日本人としてはなんだか面はゆくなるような場面が続く。ホテルに泊まっては給仕に ” 箸を用意して下さい ”というと ”wood? ”といぶかる給仕。
     
ホテルではヨシカに同行してきたらしいサムライ(親同士が決めたヨシカの許婚者らしい)タロー・ヤマモトがふいに現れて恋敵と間違われてジョッシュは斬りつけられる・・・・誤解が解けてあれこれあった後にジョッシュは何とかティモンズを探し出してヨシカに引き合わせる・・・・がティモンズには結婚の意志はない。それを知ったヨシカは落胆、ヨシカの気持ちを察したタローは ”恥をかかせたな!”とティモンズに斬りかかり射たれる。間に入ったジョッシュに諭され傷ついたタローと失意のヨシカ、恐らく二人は日本に帰って祝言を挙げることになるんだろうな・・・・という余韻を残して終わるというストーリー。
   

・ヨシカの役はリンダ・ウォンという韓国系アメリカ人女優だそうです。昔の藤 純子さん的なやや骨太、”琴姫七変化”の松山容子さんみたいに骨細の日本女性だったら可憐さが出てよかったんでしょうけど( 例えがチョット古かったかなぁ smile・・・・去年の ”八重の桜 ” の綾瀬はるか みたいな女性でもいいなあ と思ったりして・・・・)
・サムライは日系のデイル・イシモトという俳優、アメリカ映画には結構出ているんだそうです。 イケメンでない侍というのがそれらしくていい。 西部劇の時代は日本の幕末~明治20年代くらいまでだと思うので ここで出てくる侍はちょっと古めという感じです・・・・”かたじけない”などと古めかしい言い方に訳してあるのもいい(smile)。 「レッド・サン」という西部劇映画で三船敏郎がチャールズ・ブロンソン、アラン・ドロン等と共演していたのを思い出させてくれました
 

・先の短剣もそうだけど茶の湯(tea ceremony)をはじめる時にヨシカが小さな銅鑼(どら)を鳴らすところがあって中国的なものとごっちゃになっているなぁと・・・・それにチョンマゲが輪になっているのもヘンテコ・・・・・でもまあ1950年代の作品にしてはアメリカ人には異国情緒があって面白かったのかもと推測します。日本人の私が見ても面白いから

 
ジョッシュが冒頭のデイトの彼女に逢って”チノユ(茶の湯)”なんかどうだいと言うと・・・”それって何?”との会話もコメディタッチで楽しいし、スティーヴ・マックイーンのいつもと勝手が違うなあという表情が面白い。
陳腐だけれど長いシリーズの中では特筆に値する愛すべき一篇ではないかなーと思います・・・・でもこれは日本での放映はなかったそうです、だから勝手に「サムライ」としたんでしょうがDVDでの邦題「探索」となっています。 ビデオは後年カラー化したものが出されたし、その後は「 拳銃無宿 」の全てがDVDーBox3巻として出されて私も日本通販というところから営々と分割払いをして最近やっと3巻揃いました。 ちょっと残念なのは前にも述べたのですが無理にカラー化などせずに白黒画像でよいから安くで出して欲しい・・・・ということでした、私は「拳銃無宿」は白黒映像の方が好き。
出演のゲストスターが楽しみなのでまた追々と登場させる予定です
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