西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

テレビ西部劇 ”ライフルマン” の脇役とゲストスター(2)

2012年03月11日 | 西部劇映画

    
ポール・フィックス( Paul Fix)、 ウォーレン・オーツ( Warren Oates )、ロバート・ウィルク(Robert Wilke )、ジェイムズ・ドゥルーリー( James Drury )


往年のテレビ西部劇 「 ライフルマン」 を今の時代に見てもワクワクするのは かつてテレビや映画でよく見た顔がゲストスターないしは脇役として出てくることです。ずっと以前にビデオ発売された「 ライフルマン 」をDVDに録りながらの30分番組の再見でしたが今回も楽しい思いでした。実質25分位なので途中で眠くなるなんてことがないから適度に楽しめるものです。

前回採りあげたジョン・ウェイン西部劇 「拳銃の町」に出てきた脇役俳優ポール・フィックスはテレビ西部劇 「ライフルマン」では町の保安官役として準レギュラーで出てきます。 今回のタイトル ” 恐怖の町(The Marshal) ” ではノーフォークの町の前保安官が無法者兄弟たちに殺されて 新しい保安官マイカ・トーランス(=Paul Fix )が誕生するきっかけになるストーリーです、驚いたことに なんとサム・ペキンパーが監督をしています。

ルーカス・マケイン( チャック・コナーズ )が Saloon ( 酒場 )の前で倒れ込んだアル中の酔っ払いに出逢います、保安官によるとかつての名保安官マイカ・トーランスのなれの果てだという。酒を買うための金をせびられるがマケインは自分の牧場で働けと奨める、ある日3人の無法者が(かつて保安官だった)マイカにし返しをするために牧場にやって来る・・・・・そして・・・・

  
写真はトップから順に「 ライフルマン 」のビデオジャケット~ポール・フィックス2枚~悪漢役( 左ロバート・ウィルク、右ウォーレン・オーツ )~くせのある色男悪漢役( ジェイムズ・ドゥルーリー )です 

映画ファン、西部劇ファンならどこかで見覚えのある顔かもしれません。ちなみにロバート・ウィルクは西部劇「 真昼の決闘 」に出てくる4人の悪漢の一人ですし、ウォーレン・オーツはサム・ペキンパー監督の西部劇「ワイルドバンチ」 に、James Drury は同じくペキンパーの西部劇「 昼下りの決斗 」 に出ていました・・・・・つまりサム・ペキンパー一家の俳優といってもいいんでしょう

    
最後の2枚の写真は特徴のある俳優さんなので今後どこかで出てくるかもしれないので記憶のために載せました・・・・・射たれて死んでしまう前保安官(=R.G.Armstrong・・・・けっこう有名なベテラン脇役俳優で沢山の西部劇出演があるようです)と無法者の色男に言い寄られるホテルの娘(= Abby Dalton )

スクリーンの動画を写真に撮るのはけっこう難しい作業ですが好きこそものの~なので楽しい作業でもあります ( smile )
「 ライフルマン」のDVDシリーズが出されるといいのになぁ、今見ても面白いですからね


最近ドラマを見てみたので 2011.3/6の未掲載記事を手直しして載せました

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西部劇-11- ( ジョン・ウェイン西部劇 ” 拳銃の町 ”  2 )

2012年03月11日 | 西部劇映画
    

僕がこの西部劇を初めて見たのはレンタルビデオ屋さん花盛りの頃でした(まだDVDはなかった)。 借りて見たのですが、「 駅馬車 」よりもずっと後の作品ですがこの時代のジョン・ウェインはまだまだ魅力的ですね。 DVDの時代になってレンタル用の中古ビデオが安くでバーゲンセールになっているのに出くわした際に この映画が混じっているのを見つけた時(前回の写真)はホントに嬉しかったものです・・・・・100円とか200円とかの処分値段ですから他にも沢山買ったものでした。今回トップに掲げたレーザーディスクもビデオと同じ運命をたどったソフトで、Book Off で1000円で買いましたが ” ジョン・ウェイン物語 ” と ” 拳銃の町 ” がカップリングになっている2枚組LD ですからずいぶんお得でした。

VHS~レーザーディスク~DVD~ブルーレイと次々にソフトが様変わりしていくけれど、だからといって古いものも捨てずにとっておいたので今では捨てなくてよかったな-と思っています それなりの味わいがあるからです( 自分にとってCountry のレコードもCDとは違った味わいがある-という感覚と似ています )。

サスペンスタッチの西部劇なので内容が複雑で 何度か見ないと判りにくいですが、判ってくると細かいところまでウ~ンなるほど-となって味わい深い西部劇だなと感じます。
件(くだん)の駅馬車の爺さん御者とロックリンの面白い会話のほか、馬を乗り回し 拳銃もぶっ放すじゃじゃ馬娘アーリー(エラ・レインズ)が 初めて男らしいカウボーイのロックリン(ジョン・ウェイン)に出逢って女としての恋心が芽生えたのか 急にスカートをはいて髪に花飾りなんかをつけたりするのを彼女の弟が ”ははぁーん ” とひやかすところなんかも見ていて面白いところです・・・・・マカロニウェスタンなんかでは決して出てこないシーンでしょう。口うるさい叔母も面白い存在だし、若い淑女クララ役のオードリー・ロングという女優さんはとてもきれい・・・・・ちょっと現代の女優スターにはいないタイプです

  
写真はトップから順にレーザーディスク(LD)のジャケット~廉価DVD~LDの解説書表紙および掲載写真から( J・ウェインとオードリー・ロング )( 左からポール・フィックス、ジョン・ウェイン、ジョージ”ギャビー”ヘイズ、もう一人は? )
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西部劇 -11- ( ジョン・ウェイン西部劇 ” 拳銃の町 ” )

2012年03月08日 | 西部劇映画
   
拳銃の町 ( Tall In The Saddle )
 1944(昭和19)年製作 監督: エドウィン・L・マリン 昭和21年公開 白黒映画

西部劇「拳銃の町」を DVD で見た。 
諸解説によると・・・・ ” 戦後日本で初公開された西部劇で、ジョン・ウェインの人気を決定的にした小気味よい痛快編である ” とか ”日本敗戦9ヵ月後、最初に公開された西部劇であり、映画館を埋めた超満員の観衆は熱狂した ”・・・・・とか書いてあります。昭和21年公開、今から65年も前で戦後の混乱で大半の人達にとっては映画どころではなかった時代でしょうし当時どれ位の人が見たでしょうか、全体からすると決して多くはなかったと思われます・・・・・主人公がジョン・ウェインだというのも何かの縁ですね。今は色々安いソフトが出ているので買って見比べています、画像が一番鮮明だったのがトップに挙げたものでした ( 素晴しい映像で一番のお奨めDVD )。
すぐ隣りはレンタル落ちのビデオで200円で買ったもの-ジャケットが色褪せていたので自分で塗りかけたものの失敗しそうで途中で停止。画像的にはこのビデオ盤が公開時の映像に一番近いのかも知れない・・・・と想像。ビデオはすこしカットされているようで DVD にはあったシーンがなかったりします・・・・残念、でもジャケットはとても気に入っています。解説に所々に私の感想を入れながらのストーリーを・・・・

<ストーリー>
西部の小さな町サンタ・イネズに行くためにロックリン(ジョン・ウェイン)というカウボーイが汽車からガーデン・シティの駅に降り立つ。サンタ・イネズにはさらに駅馬車に乗って行かなければならない、駅馬車の同乗客は東部からやって来た若い淑女クララ(オードリー・ロング)と口やかましい彼女の叔母マーティン(エリザベス・リスドン)。

ロックリンは御者の元気者 爺さんデイヴ(ジョージ・"ギャビー"・ヘイズ)の横に乗ることになった。この爺さん口やかましい叔母と駅馬車に載せる荷物のことで口喧嘩したばっかりだったのでロックリンのもらした ”俺は女を甘やかさない主義でね・・・” の一言に爺さんに気に入られて2人は意気投合する。何かと口うるさいクララの叔母をニガニガしく思っている御者の爺さんがロックリンと話すセリフのやりとりが面白くて思わず笑ってしまう ( 駅馬車を走らせながら懐に隠し持った酒瓶をとりだしてロックリンにすすめながら )・・・・・「 どうも女は面倒だ・・・・ウィスキーと女はよく似ている。やっかいの種だが、無いと困る 」「そうだなあ」・・・・「女に乾杯だ!」「どの女にだ?」、爺さんチラッと横目でウインクしながら「 次にあんたを惑わす女によ!」・・・・だと。いいなこんな能天気なやりとり・・・・昔の西部劇の面白いところでもあります(smile)

さて、サンタ・イネズの町に着くと雇い主の牧場主レッド・カーディルは既に殺されており、駅馬車同乗の女二人が新しい牧場主になることになっていることを知る。ロックリンは行きがかり上犯人探しをするはめになる。近くの牧場の気性の荒いじゃじゃ馬娘アーリー(エラ・レインズ)とは互いに惹かれあいながらも喧嘩ばかり そして、あくどい牧場主ハロルディ(ドン・ダグラス)や悪徳判事ガーヴィー(ワード・ボンド)を相手に牧場乗っ取りの陰謀を暴いていくことになるのだった・・・・・・・最後はロックリンとじゃじゃ馬娘アーリーが結ばれるというわけです、 てっきり清楚な美人のクララと結ばれるのかな-と思ったんですが・・・・。

他にもクセのあるカウボーイ役で若い頃のポール・フィックス(この人 後年TV西部劇「ライフルマン」で保安官役でレギュラー出演しています)、じゃじゃ馬娘の弟クリント()やじゃじゃ馬娘を護衛する不気味なインディアン風の男ジュアンなどの脇役が出てきたり、西部劇ではお馴染みのポーカーシーンや殴り合い、銃撃戦などのほか 西部気質がわかるシーンなどが多々あっての見どころ豊富な印象です。 
この映画 ちょっとしたサスペンスタッチになっていて1回見ただけではストーリーがよく掴めませんでした。登場人物がややこしいので2~3回観てやっと解る・・・・といった具合です(私だけかなあ?)、これは当時見た人達も同じ印象を持ったのではないか-と想像するんですが・・・・・でもじっくり見るとよくできた作品です。

(2008=平成19年6月7日の未発表記事ですが 最近見直したので掲載)
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懐かしのカントリー&ウェスタン ー204ー (オムニバスレコード )

2012年03月04日 | オムニバス レコードは楽し

楽しいオムニバス レコード(7)


日本盤 MCA Records MCX-16 1930's Decca Hillbilly Records

(1)Yodelin' Teacher・・・・ゴーベル・リーヴス (2)Sam Hall・・・・テックス・リッター (3)Lady Killin' Cowboy・・・・テックス・リッター (4)Don't Take The Sweet Out Of Sweetheart・・・・Sally Foster & The Travelers (5)Blue Days・・・・ジーン・オートリー (6)T.B. Blues・・・・ジーン・オートリー (7)Pistol Packin' Papa・・・・ジーン・オートリー (8)Are You Goin' To Leave Me, Lil・・・・Bill Carlisle's Kentucky Boys (9)Nobody's Fault But My Own・・・・ロイ・ロジャーズ (10)Cimarron・・・・ジミー・ウェイクリー & The Rough Riders (11)It Makes No Never Mind・・・・レッド・フォーリー (12)Shy Anne From Old Cheyenne・・・・パッツィー・モンタナ (13)They're At Rest Together・・・・The Callahan Brothers (14)Freight Train Blues・・・・ピート・カッセル

このレコードも亡くなった弟が残してくれたもの。
1976(昭和51)年にデッカ ヒルビリーレコードシリーズとして10枚のレコードが日本ビクターから発売されましたが、10枚全部買った人へのボーナスレコードだったものなので そんなに沢山はなかったはずのレコードです。 もちろん後年になって中古レコード店に出ていたものを買って私に送ってくれたものです、ジャケットがよかったのと安かったからということでした・・・・・・このシリーズ、私は Carter Family、The Sons Of The Pioneers 、Cowboy Image、Delmore Brothers の4枚を買うのがやっとだったので絶対に手に入らないと思っていたボーナスレコードを送ってくれた時は嬉しかったものでした。  内容は、カントリー&ウェスタンがまだヒルビリーミュージックと呼ばれて真の意味で ” カントリー(田舎)” であった時代の音楽ですから全てが simple で素朴な雰囲気に満ち溢れています。

しかし、それぞれの歌手の歌唱力や お客を楽しませようという精神を持った Entertainer ぶりは十分にうかがい知ることができます。 昔の歌手に共通するのは この ”お客を楽しませよう- ” というサービス精神が旺盛なことのように思います・・・・・独りよがりの押し付け音楽ではないところに職人&芸人魂が感じられるところではないでしょうか。 Country Music が巨大な音楽産業になればなるほど 聴く側の立場を考えない、 ”お客を楽しませる ” 精神が希薄になってくるように思えて-と僕は感じているんですが どうなんでしょうね。 

時代背景も人間の気質も違っているから このレコードの1930年代と近年とを比較することは困難で無理があると思います。 ただ、カントリーミュージックが独りよがりの押し付け音楽ではない ”お客を楽しませる ”サービス精神豊かな音楽であってほしいです。

若い時代の Tex Ritter がギター弾き語りでカウボーイ歌手として西部調の歌を歌い、 Gene Autry のヨーデルを入れたジミー・ロジャーススタイルの弾き語り、 Roy Rogers の good ballader ぶりの他 後年はモダンでジャジーな歌い方だった Red Foley の若い頃の Singing Cowboy 的な歌にはびっくりでした。女性歌手のサリー・フォスターという歌手のきれいで丁寧な歌い方、パッツイ・モンタナの Western swing 調の楽しいヨーデル・・・・・・などなど今では異空間になってしまった音楽に接することが出来るものです。

レコードには近づけなくても こうした音楽はイギリスの Jasmine Records とか B.A.C.M ( British Archive Of Country Music=イギリスの非営利で古い音楽をCDで出している組織)から出されている沢山のカントリー&ヒルビリーCDで聴くことが出来る時代になっていると思います。興味があれば検索されたらよいと思います。
寒く しのつく霧雨で朝からウィスキーを飲みながら聴いてみたヒルビリーミュージックでした( smile )
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