西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

カントリーギター 5 [ ハンク・ガーランド ]

2011年02月28日 | カントリーギター列伝
Hank Garland (1) 
米国盤 Harmony Records HL-7231 Velvet Guitar The Guitar Artistry Of Hank Garland

(1)Secret Love (2)Scarlet Ribbon (3)Greensleeves (4)Tammy (5)Polka Dots And Moonbeams (6)Autumn Leaves (7)Like Someone In Love (8)Ain't Nothing Wrong With That, Baby (9)Blame It On My Youth (10)Ed's Place


今回は2009(平成21)年10月4日の未投稿記事です・・・・・今と季節が合いませんが書いた時のままで載せています。

ハンク・ガーランド(1930~2004年 サウス-カロライナ州出身)は昔のカントリーギタリストを話題にする時は必ず出てくるプレイヤーの1人だと思います。時々名前を Hank ”Shugarfoot ” Garland と表現してあることがあります。この Shugarfoot が何なのかを調べてみますと、彼が19才の時にレコーディングしてミリオンセラーになった曲 ”Sugarfoot Rag ” からそのようなサブネームをつけて呼ばれるようになったとのことです・・・・・今日のレコードはアメリカ Columbia Records の子会社 Harmony Records から出された廉価レコードで、カタログを見て中古で安かったこととハンクの名前を知っていたのでてっきり Country Guitar のレコードだろうと思って買ったものです(私はホークショー・ホーキンスが歌うRCAビクターでの ”Sunny Side Of The Mountain ” という曲が好きで、その中で聴かれる軽快なギターはチェット・アトキンスかハンク・ガーランドのどちらかだろう・・・・・という記事を読んだことがあってハンクの名前も覚えていたのでしたが、実際は2人とも違うようでした)。
でも、ジャケットを見れば判るようにどちらかといえばムード音楽でした・・・・・しかし ”ギター音楽 ” としての魅力はカントリーだけよりかはずっとよくて いわゆる Musician's Music なんだと思います。

レコードには解説は一切なくて詳細は判らないのですが、裏に珍しい Hank Garland の写真が大きく載っていました(白黒の写真)・・・・・もうずいぶん昔になりますが「 Flet 」というギター関係のアメリカの雑誌があって日本のレコード店にも置いてありました、時々カントリーギタリストの記事が載っていて、その中に Hank Garland の特集記事がありました・・・・・探して出てきたら後日翻訳して載せてみたいーと思っています。 

ところで、カントリーギタリストには2タイプあって(現在はどうか知りません)、まったく Country しかやらない人と、カントリーのほかに映画音楽やラテン、ジャズ、シャンソンなどの他のジャンルまで手を広げてやる人と-です。 私の考えではやはり後者の方がその人の芸域が広い-ということでより魅力があるということになります。 だんだん朝夕に涼しさが出てきてカントリー音楽も聴きやすい季節になってきたと感じていますし( 私は正直言って Countryu Music は夏向きではないなあ-と思っています )、ハンク・ガーランドのこのような Mood Music 的な音を聴いても違和感のない季節になってきたなと思います。 このアルバム、音的にはほぼムード音楽で カントリーフィーリングはありませんので構えて聴くにはちょっと退屈、何か仕事しながら聴くのに向いていると思います。 やはり(3)Greensleeves や(4)Tammy 、(6)Autumn Leaves ( 枯れ葉 ) あたりのよく知られた曲がいい感じ・・・・・ここでのハンクの柔らかいギタータッチは 聴いているものを魅了する力量十分てところです。
恐らくCD化はないでしょうが、ハンクの Country Guitar はたしかドイツの Bear Family Records 社から単品CDが1枚出されていたように思いますが・・・・・?
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ジミー・スキナー  ジミー・ロジャースを歌う

2011年02月21日 | ジミー・ロジャースを歌う
 Jimmie Skinner (1)

ドイツ盤 Cowgirlboy Records LP-5060 Jimmie Skinner Sings Jimmie Rodgers

(1)Hobo Bill's Last Ride (2)My Rough And Roudy Way (3)Dear Old Sunny South By The Sea (4)Jimmie The Kid (5)The Soldier's Sweetheart (6)My Blue Eyed Jane (7)Moonlight And Skies (8)I Miss The Mississippi And You (9)Never No Mo' Blues (10)Tuck Away My Lonesome Blues (11)Somewhere Down Below The Mason-Dixon Line (12)Jimmie Rodgers Last Blue Yodel


きっと今では忘れられた人でしょう・・・・・旧世代の往年のカントリー歌手の中でも地味なほうでとっても渋~い人です。 が、このジミー・スキナー(1909~1979年 ケンタッキー州出身)の歌にはいぶし銀の味みたいなものがあって 曲によっては素晴しいものがありますし、まさに ”大人のカントリーのにおい ” がするといっていいでしょうか。 作曲の才能があってカントリーでもブルーグラスでも活躍したので、それぞれに知られた曲を残しています( ”I Found My Girl In Good Ole USA ”と ”Doin' My Time ” が有名)。 

この世代の例に漏れず ジミー・ロジャースに影響されてカントリー歌手になっただけあって Mercury レコード在籍時代の1962( 昭和37)年にジミー・ロジャースへの Tribute Album を出しています・・・・・オリジナルアルバムはなかなか手に入らなくて、私ののは後年ドイツの Cowgirlboy Records 社というクラシックカントリー専門のレーベルから出された再発盤です、時を経てCDの時代になったおかげでレコードの方はとても安くなっていました。

音的には Jimmie Rodgers Style の生ギターにドーブローギター(電気増幅をつけないスティールギター様の楽器)伴奏だけのシンプルなものですが ジミー・スキナーの声質が低めのバリトンボイスでまさに laid-back Country voice ( laid-back=くつろいだ、のんびりした の意 )なので 各曲がなかなか味のあるものに仕上がっているし、ヨーデルもちゃんと入れて歌ってくれています。ジミー・ロジャースの偉大さを別の面から知ることが出来るアルバムだと思っています。

このレコードのライナーノートがオリジナルレコードのものと同じなのかどうか判りませんが 補足を加えながら訳を載せてみました、各曲の簡単な内容紹介も載っています・・・・・

「 Jimmie Skinner 自身は決してそんなことは云わないでしょうが、”The Blue Yodeler ” ジミー・ロジャースで有名になったカントリーをアルバムレコーディングするのに彼ほど的確な人はいないでしょう。ジミー・スキナーはカントリーの伝説的人物ジミー・ロジャースの1ファンという域を通り越していて、彼自身にとってJ・ロジャースへの tribute album を作るという名誉は必然だったのでしょう。彼はジミー・ロジャース信奉者、熱心な追随者でした・・・・・それに、カントリーミュージックの本質である悲しみとか悲劇、喜び、分別といったものをよく解かっていて、J・ロジャースの歌の世界の継承者として通っていました。
 J・ロジャースの遺産ともいえる憂いに満ちたブルースや入魂のラヴソングを採りあげて成功した人は大勢います。鉄道関係の( around the Big Iron Horse と表現 )人達やその生活にまつわる物語ソングを歌う J・ロジャースの曲はクラッシクカントリーミュージックの世界には依然として残っています。ジミー・スキナーは J・ロジャースの後継者としての役割を十分に果たすのに必要な優れた感受性と ものごとを深く理解する力を発揮しています。 Mercuryレコード社でこのアルバムを作るにあたって彼は数年間あれこれ思索したそうですが、そうすることは当然だ-と考えたのも他ならぬ彼自身でした(熟慮のすえ完成させた Tribute Album だということを云いたいのだと思います)。 J.ロジャース夫人ともたびたび会って話をし、彼女の励ましと勧めでこのようなアルバムができたのです。よく ”First Lady of Country Music ”と言われたジミー・ロジャース夫人にスキナーはこのアルバムを捧げたのです。

彼はロジャースの唄を自分なりのムードに合うようにもっていきたかったので親しみやすいスティールギターが入っています。J・ロジャースの歌にスティール伴奏を付けたクリフ・カーライルの役をここではラスティ・ヨークがスティールギター(実際は Dobro guitar です)を弾いています。各曲はジミー・ロジャースの趣きを保っているとはいえ決して単なる Imitation (真似)ではありません。決して真似だけではないのです・・・・・ジミー・ロジャースのような人が ある世代に残した inspiration(刺激)はスキナーにとっても素早いものでした。二人のジミー(ロジャースとスキナー)の音楽の良さを認めて楽しむ人達にとって このアルバムを真に傑作にするためには彼自身の力量、バイタリティー、影響を加味する必要があったのです。

Jimmie Skinner はオハイオ州シンシナチ東6番街に ”The Jimmie Skinner Music Center ”を経営しており、アメリカでも有数のカントリーミュージックの本拠の一つとなっていて、ここの店の商標をつけたシートミュージック、シングルレコード、LPレコードなどが世界中に向けて出荷されています。

A面1曲目の ”Ridin'-on-an-east-bound-freight-train~”の歌い出しで始まる悲しい結末の歌 ”Hobo Bill's Last Ride ” は彼の好みのタイプの音楽のよさが発揮されています。” My Rough And Rowdy Ways ” も悲劇を歌ったもので鉄道会社からの召喚に抗うことが出来なかった鉄道に生きる純情な男の真実の愛の悲劇を歌ったもの。”Jimmie The Kid ” は全く楽天的なヨーデル曲。”Soldier's Sweetheart ” は悲しい曲。”My Blue Eyed Jane ” はどんな男にもしっかりした貞淑な女性が必要だと歌い、スティールギターが印象的な ”Moonlight And Skies ” はそれを直に知る者たち(囚人)についての歌。 旅をすることで誰かを、土地を、何かを失なってしまう人達にとって ”I Miss The Mississippi And You ”はその気持ちがよく解る歌でしょう・・・・・以下の ”Never No Mo' Blues””Tuck Away My Lonesome Blues”、”Somewher Down Below The Mason-Dixon Line ”、”Jimmie Rodgers' Last Blue Yodel” は省略します(私) 」・・・・・・以上解説から。   ジミー・スキナーの全盛時代がいつの頃だったのかはっきりしませんし、とても地味なので女性や若者受けするようなタイプの歌手とは思えませんが 作曲の才能があってアメリカで10枚以上のLPレコードを出していたということはやはり一流の証拠で、根強いファンがいたということなんでしょう・・・・・こんな人がアメリカの Country Music 界にはたくさんいますね・・・・・このLP中で (2)My Rough And Rowdy Ways と (3)Dear Old Sunny South By The Sea 、(4)Jimmie The Kid が特に素晴らしく(私個人的にですが)、全体的には Dobro guitar がとてもよい雰囲気を醸し出している・・・・・というのが私の感想です。もし単発のCDになっていればジミー・ロジャースの歌が好きな人にはお奨めです

(2009=平成21年7月29日 の未投稿記事を初掲しました)
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カウボーイソング 36 

2011年02月07日 | カウボーイ・ソング
 Johnny Cash
米国盤 Columbia Records C2L-38 Johnny Cash
Sings The Ballads Of The True West
(1)Hiawatha's Vision (2)*The Road To A Kaintuck (3)*The Shifting, Whispering Sands, Part 1 (4)The Ballad Of Boot Hill (5)*I Ride An Old Paint (6)Hardin Would't Run (7)*Mister Garfield (8)*The Streets Of Laredo (9)Johnny Reb (10)*A Letter From Home  (11)*Bury Me Not On The Lone Prairie (12)*Mean As Hell (13)Sam Hall (14)*25 Minutes To Go (15)*The Blizzard (16)*Sweet Betsy From Pike (17)Green Grow The Lilacs (18*)Stampede (19)The Shifting, Whispering Sands, Part 2 (20)Reflections


これは ”ジョニー・キャッシュ西部の唄を歌う ” ともいうべき あるテーマを持ったアルバムになっています。ジョニー・キャッシュ自身は生まれがアーカンソー州出身なので直接にはカウボーイが活躍するような地方の生まれではありませんでしたが 何となく西部の唄を歌えるような雰囲気は持っている人でした。2枚組のアルバムの見開きページにはキャッシュがこのレコードを作るきっかけになったいきさつや、各曲の由来解説のほか西部独特の用語集や表現法の解説、写真などがぎっしりと載っています(トップ右写真)。解説を読んでの概略です・・・・・・ある時 Columbia Records のプロデューサー Don Law から ”John、Western Song のアルバムを作ってみないか? ”と打診された実は自分も作ってみたいーと思っていたのを Don が察知していってくれたんだよ。後に私の家に招いた時に、Western lore の本を2冊持ってきてくれたんだけど、Western Album のことは一言も話題にせずに魚釣りの話ばっかりに終始してね・・・・・で、彼が置いていった本を読んでいくうちに西部の物語にすっかり魅了されてしまった。そこでテキサスで出版された ”True West ”という雑誌を買い集めたんだよ。テキサスのオースチンで公演した時に Western 関係の出版者で Joe Austell Small という人が私に言ったんだ ”John Cash 、君はいい乗り手になるよ ”ってね。彼が出している ”True West ”、”Frontier Times ”、”Old West ”オフィスに招いてくれたんだ。私はレミントンやラッセルの絵を見たりメキシカンスタイルの Buffet をみたりして THE TRUE WEST というレコードアルバムを作ろうと興奮させられたって訳さ。ちょっと前に Don Law が電話してきて ”ジョニー、 ウェスタンアルバムを作る準備は出来たか? ” てきいてきたよ、それを内心恐れていたんだけどね ”Yes ”と答えてしまってね、それからというもの山積みになった本の部屋に缶詰め状態になって自分がイメージするTrue Westについてスケッチしたり唄や物語のプランを練ったと言うわけさ。John Lomax や Carl Sandburg, Botkin , Dobie といった人達の西部に関する本でこんがらかってしまってね、結局テックス・リッターにちょっと着てくれないかと電話して助けを請うたってわけだよ。来てくれたテックスと3時間近くアルバムの可能性について話し合って ”True Westを思わせる300曲もの Western songをとりあげた。2枚組アルバムには20曲弱しか入れられないので。Joe Small と Tex Ritter をはじめ,Peter LaFarge,”Ramblin'”Jack Elliott, Gene Furguson,the Tennessee Three,Nashville Symphony Orchestra,Carter Family, Statler Brothers, Bob Johnson, Tom Morgan といった人達に感謝しています。でもなんといっても Don Lawと Frank Jones に感謝したい。
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懐かしのカントリー&ウェスタン 165 ( ドク・ウィリアムス 1 )

2011年02月05日 | 懐かしのカントリースター
 Doc Williams (1)
米国盤 Old Homestead Records OHCS-328 ( 原盤は Wheeling Records V-1542 )

(1)Silver Bell (2)My Old Brown Coat (3)Weary Tired & Blue (4)Roses Are Blooming (5)Merry Maiden Polka (6)Hannah (7)Mary Of The Wild Moor (8)Red Wing (9)Two Little Orphans (10)The Heaven Express (11)I'm Seeking A Harbour (12)The Man In The Moon


今回はちょっと珍しい人です・・・・マニアックと言われるかも知れません、でも Country Legend です-載せておかなくちゃ。
私のブログの初期に Sacred Song として通っている 「夕日の彼方に(Beyond The Sunset)」という曲を作って歌った女性カントリー歌手 ”Beyond The Sunset Girl ” Chickie Williams (1919~2007年)という人を載せたことがあります。 その時に 御主人のドク・ウィリアムスもアメリカでは古くから名の通ったカントリー&ヒルビリー歌手でした・・・・・みたいなことを書いたのですが、その Doc Williams(1914年 オハイオ州出身 ) が(2011年)1月31日に亡くなった・・・・・と、アメリカのヒルビリーサイト ( Old Country Music 主体のホームページ ) に載っているのを見て知りました。 往年のアメリカ Country Music 界では有名であったようですが日本では全く紹介されたことはなかった人ではないか-と思います。

ハンク・ウィリアムスも歌っている ”Beyond The Sunset(夕日の彼方に)” に興味を魅かれて Chickie Williams のレコードを買ってみた時にアメリカの業者さんは同時に Doc Williams のレコードも奨めてくれたのを思い出します。 その時は内容も判らないし値段の高いレコード( Doc 自身が設立した Wheeling Records というマイナーレーベルのものでした) だったので買いませんでしたが、後年になってアメリカの草の根カントリーの雄ともいえる Old Homestead Records 社が再発売した時に初めて買ってみたのがこのレコードです( 彼のfirst album だそうです )。 垢抜けたカントリーではないですが 古いヒルビリーの香りいっぱいの( down to earth な )サウンドでした・・・・・American Country Music の奥深さを知らされるようなレコードでもありました。

1930年代から歌っている-とのことでキャリアは相当古いですが 活動の場所が Country Music のメッカ テネシー州ナッシュヴィルではなかったためでしょうか World-wide の知名度にならなかったのかも知れません・・・・・ウェスト・バージニア州を中心に南部諸州で活動。 ドク・ウィリアムスの声が渋~いカントリーボイスなので まるで ”浪曲子守唄 ”で有名な一節太郎(古っ!)がカントリー&ヒルビリーソングを歌っているみたいな感じです(汗)。 でも、唄の曲調のよいものが多くて しかもバックの演奏陣( The Border Riders というバンド)が古き良きカントリーの雰囲気を出しているのでどうしてどうしてなかなか味のあるものになっています・・・・・生ギター、スティールギター、フィドル( Country style のバイオリン )、アコーディオン、ハーモニカ、フラットマンドリンなどが曲によって入れ替わり立ち代り出てきますし・・・・・サビのコーラスが mountain music style で秀逸、細君の Chickie Williams も加わっているようです。 特に 普通のカントリーではなかなか出てこないハーモニカとアコーディオンが素晴らしい雰囲気を醸し出していて聴きもの。レコード解説によると3人の娘さんがいて Family band を組んで長年演奏ツアーをやっていた・・・・とのこと。

参考までに(1)Silver Bell は Wetern Swing のボブ・ウィルスのお気に入りのフィドル演奏曲ですが、ここではドクは唄を歌っています。(8)Red Wing は 演奏だけのことが多いのにここでも唄として歌っています。 (3)Weary Tired & Blue 、(4)Roses Are Blooming それに(7)Mary Of The Wild Moor が秀逸で きれいなヒルビリーの雰囲気が好きな人にはきっと気に入られること請け合いです。  調べてみると今では古いところから新しいものまでCDが出ているようです・・・・・タワーレコードなどでも全く見かけたことがないのでどんなところで手に入るのか不明。 
興味がわけば Wikipedia で Doc Williams と入れて検索すると載っているので見られたらよいと思います・・・・・色々な人がいて ”懐かしの ”Country Music の世界も奥が深いです・・・・・。
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懐かしのカントリー&ウェスタン -164-( ルーヴィン・ブラザーズ 2 )

2011年02月01日 | 懐かしのカントリースター
 Louvin Brothers (2)
イギリス盤 Stetson Records HAT-3057 Ira & Charlie / The Louvin Brothers

(1)Don't Let Your Sweet Love Die (2)We Cold (3)Tennessee Walts (4)Are You Teasin’ Me (5)Too Late(6)Here Today And Gone Tomorrow (7)I Wonder Where You Are Tonight (8)Have I Stayed Away Too Long (9)Nobody's Darling But Mine (10)Why Not Confess(11)Making Believe (12)Take Me Back Into Your Heart


ルーヴィン・ブラザーズの生き残りだったチャーリー・ルーヴィン(1927~2011年 アラバマ州出身 )が亡くなったんですね。以前書いたルーヴィン・ブラザーズの未発表原稿を完成させてブログに載せようとしていたところだったのでビックリしたと同時に残念な思いです・・・・・この年代の人達は高齢ですし 亡くなっていくのは仕方ないことですが・・・・。

このLPレコードは1958(昭和33)年に米国キャピトルレコード社から発売されたルーヴィン兄弟のものをイギリスの Stetson Records 社が許可を得て1980年代になって再発売したものです。同社は、廃盤になって久しくて入手しにくいレコードを原盤のまま発売してくれて好評だったレコード会社でした。アメリカは新しいものを売るのに手いっぱいという感じで Country Music 愛好者が昔の有名歌手達のレコードを渇望していてもなかなか要望に応えてくれない・・・・・といったところがあったので 同社がそこに目をつけたんでしょうけれど(?)・・・・・世界中でよく売れてアメリカのレコード会社も商売になるーと再認識したからでしょうか(?)、CD化が進んだためでしょうか-Stetson Records 社はいつの間にか立ち消えになって(?)、いま思うとカントリー”レコード ”の最後の輝き、ひと時の残り火みたいな趣きではなかったか・・・・・という感じがします。

兄のアイラ・ルーヴィン(1924~1966年 flat mandolin 担当)との絶妙のデュオには忘れがたいものが沢山あります・・・・・私はやはり初めてレコードで聴いた時の ”Alabama ” という唄が強烈に印象に残っているかなあ・・・・・単純なメロディの繰り返しなのに素朴なカントリーを聴いている-という気分にさせてくれたものです。 今日のLPには ”テネシー・ワルツ ”をはじめ ”Are You Teasing Me ”、”Too Late ”、”I Wonder Where You Are Tonight ”、”Nobody's Darling But Mine ”、”Making Believe ” といったカントリーの有名曲が入っていてルーヴィンスタイルで楽しめるものになっていることが特徴だと思います・・・・・もしCDになっていれば絶対にお奨めで、特に ”テネシー・ワルツ ”の美しさにはまいってしまいそうです。それに、アイラが弾くフラットマンドリンは音色がとてもきれいで あまり複雑なテクニックも使っていないのでマンドリンの楽器演奏を学ぶのにとても参考になるーと思います。

さて、兄のアイラが亡くなってからはチャーリーはソロとして活動をしていったようですが、私はソロ歌手としてのチャーリーは全くといっていいほど聴いたことがありませんでした。 再び興味を持ったのは Charlie Louvin & Melba Montgomery として女性カントリー歌手メルバ・モンゴメリー(1938~現在 テネシー州出身 )とのデュエットレコードに出会ってからです( Capitol Records SM-686 という再発レコード・・・写真・・・2人のデュエットアルバムは数枚あるようです )。

 欲しくて買ったレコードではなくて あるレコードバーゲンセールで(カントリーが)それしかなかったから買ったものでしたが、聴いてみたら正調スタイルのとてもよいデュエットアルバムでした・・・・・メルバ・モンゴメリーはかつて George Jones ともデュエットしていた時代もありますがそれにひけをとらない内容。ここでのチャーリーの声はちょっとレイ・プライスに似ている感じで、線の太いメルバ・モンゴメリーと不思議に合って ”We Must Have Been Out Of Our Minds ” とか ”Let's Help Each Other To Forget ” というミディアムテンポの曲などは濡れたような音色のカントリーピアノ、スティールギター、フィドルがよくて カントリーデュエットのよさに溢れていてウットリするようなものでした。チャーリーの声は年とともに渋くなっていく感じです。
ルーヴィン・ブラザーズは2001(平成13)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれています。CDもいくつか出ているようです
(2008=平成20年11月の未掲載記事を補足したもの)
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ファーリン・ハスキー ハンク・ウィリアムスを歌う

2011年02月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
 Ferlin Husky (2)
イギリス盤 Stetson Records HAT-3053 Walkin' And A Hummin' / Favorite Country Ballads In A Sentimental Mood 

(1)Walkin' And A Hummin' (2)I'm So Lonesome I Could Cry (3)I Could Never Be Ashamed Of You (4)I Can't Help It (5)Undesired (6)May You Never Be Alone (7)My Shadow (8)I Lost My Love Today (9)Alone And Forsaken (10)There'll Be No Teardrops Tonight (11)Living In A Trance (12)Why Should We Try Anymore


ファーリン・ハスキー(1925年~現在 ミズリー州出身)は若い頃にハンク・ウィリアムスの影響を受けた歌手です。有名になってからはややジャジーな歌い方をしてちょっと毛色の変わったカントリーという感じを受けるものが多いですが 初期の頃の彼の歌を聴くと もうハンクべったりといった感じが横溢しているものが幾つもあります。今日採りあげたレコードはその特徴が表れているもので、1961(昭和36)年に米国キャピトルレコード社から出された ”Ferlin Husky ハンク・ウィリアムスを歌う ” とも云うべきアルバムです・・・・・私も長年聴いてみたい-と思っていたレコードでしたが、アメリカ盤は手に入りませんでした。でもそんな風に思っている人は世界中にたくさんいたはずで 嬉しいことにイギリスの Stetson Records 社というところがアメリカの原盤を借りて1980年代になってオリジナルの形で出してくれたんですね。今はファーリン・ハスキーもすっかり年をとってしまった現状を思うと聴いていると泣けてくるようなレコードになっています・・・・・・解説を訳して載せておくことにしました。

「 このアルバムのタイトルソング ”Walkin' And A Hummin' ” はファーリン・ハスキー作のたくさんのヒット曲の一つですが、ファーリン自身はむしろこの素晴らしいバラッド集を ”My Hank Williams Album ”と好んで呼んでいるいるようです。アルバムに収められた曲を見てゆくとすぐにその訳がお解かりになるはずです。偉大な Country & Western 作曲家と云われているハンク・ウィリアムスの手になる曲が7曲も含まれているからです。

ファーリン・ハスキーは昔からずっと Hank Williams の熱心な崇拝者 ( admire ) でした。1953(昭和28)年のハンク・ウィリアムスの悲劇的な不慮の死はカントリーミュージックの世界にどんなにしても埋めることの出来ないポッカリあいた空白感を残しました。ここにファーリン・ハスキーがハンクの想い出にふさわしいアルバムを出してくれたのです、例えば There's Be No Teardrops Tonight や May You Never Be Alone, I'm So Lonesome I Could Cry といった最もハンクの想い出になるような曲を歌ってです。 ここにはまた彼の細君 Betty 作の ”My Shadow ” のほかファーリン・ハスキー自身の作になる2曲 ”Living In A Trance ”と ”I Lost My Love Today ” 、そしてキャピトルレコード社の同僚カントリー歌手で友人でもある Tommy Collins (1930~2000年 オクラホマ州 出身)作の ”Undesired ”という曲も含まれています。全ての曲がお馴染みの失恋の物語だったり、それに続く孤独や心の痛手を歌ったセンチメンタルなバラッドです。ファーリンは温かく誠実なスタイルで感情を込めて歌っています・・・・・そうしたスタイルこそが今日のアメリカで彼をトップスター歌手たらしめる手助けになったあかしなのです。」・・・・・みたいなことが書いてあります。

生年からすると Ferlin Husky は Hank Williams (1923~1953年 アラバマ州 出身)とほぼ同年代といってもいいんでしょうが余程のインパクトを受けたんでしょうか・・・・・このアルバムにあるハンクの曲は有名なものばかりですがただ1曲 マイナー調の ”Alone And Forsaken ” が異色で、ハンク自身の唄だってほとんど聴かれないことを思うと普通では採りあげられない曲ではないかなと思います・・・・・こんなところに彼の並々ならぬハンク崇拝者ぶりが出ているのではないでしょうか。ここには有りませんが参考として Hank Williams の有名曲のタイトル名をたくさん組み合わせてハンクのことを歌った ”Hank's Song ”なんて曲も歌っていて一聴に値するものになっています。今日のアルバムではスティールギター、フィドルがどんどん出てくる純カントリースタイルを堪能できるものになっていますし、ジャケットもありきたりのでなく唄の内容を思わせる仕様で Good・・・・・単品のCDになっているといいな。
Ferlin Husky は2010(平成22)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれました・・・・・よかった、もっともっと早くてもよかったはずで 選ばれるのが遅すぎたくらいです。
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