西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

つれづれに

2009年09月26日 | つれづれに
オペラ in autumn
9/26(土)昼までの超忙しい仕事の後、天神から特急電車に飛び乗って久留米の先の大善寺まで行きそこからタクシーで城島総合文化センターという処まで行く。Opera In Autumn と称するコンサート・・・・・オペラ歌手になった母方のいとこ小城R君が出演するというので聴きに行った。ふためぐり下のいとこ、小さい頃からオペラやクラッシックのCDを聴いては口真似でドイツ語の歌を歌ったりしていた坊主・・・・・歌を聴くだけではそこまでのめり込むことはないと思うけれど何かビジュアル面でのインパクトを受けたんだろうな・・・と思う。とうとう親の思わくに沿うことなく鹿児島の小さな田舎町から自分の夢を追っかけて出かけて行った。音楽大学を出てイタリアに勉強に行き住み付いた。約20年ぶりに見るR君は聴く人を感動させるほどの声楽家になっていた・・・・・人づてに聞いて(本人には知らせずに)聴きに行ったオペラ。オペラ「椿姫」より-乾杯の歌-で始まって女性ソプラノ歌手とのデュエットや女性ソロだけの歌などまったく感動してしまった・・・・・イタリア語での歌なので司会の解説を聞いた後の歌だけれどそれでも出演者みんなが人を感動させるだけの力量があって素晴らしいものだった。カントリーミュージックとは別な意味での感動、最後のアンコールを見届けて会場をあとにした・・・・・・帰りは駅まで5キロくらいの道のりを歩いた。昔 大川市(家具製作の街、作曲家 故古賀正男さんの故郷でもある)まで通っていたという大川線の線路跡が遊歩道になっていて プラプラと歩いていくと、道路の途中に当時の蒸気機関車が飾ってあった。歩けばこその発見で思わずホッとして嬉しくなった。空腹でフラフラになりながら途中で買って食べた明治の板チョコの美味いこと美味いこと・・・・・全行程5時間余の小さな小旅行だった。 

写真は昔 大川線で実際に稼動していたドイツ製のおもちゃのような蒸気機関車
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懐かしのカントリー&ウェスタン 51 [ マール・トラヴィス (2)]

2009年09月13日 | つれづれに
Merle Travis (2) 
米国盤 Hilltop Records JS-6040  MERLE TRAVIS Our Man From Kentucky

(1)Alimony Bound (2)A Fool At The Steering Wheel (3)Get Along Blues (4)What A Shame (5)I Like My Chicken Frying Size (6)I'm Sick And Tired Of You Little Darlin' (7)Information Please (8)The Devil To Pay (9)Missouri (10)Leave My Honey Bee Alone


マール・トラヴィス( 1917~1983年 ケンタッキー州出身 ) について私自身が思うことは、今の時代に聴いても少しも古臭さを感じないことです・・・・・これはまさに驚くべきことで 彼がいかに卓越した先見性のある音楽的センスとエンターティナーとしての技量を持っていたか-ということを示しており、マールの歌や喋り方を聴いていると「 洒脱な 」とか「 お洒落だ 」とか「 粋だな~ 」といったことを強く感じます。 マール・トラヴィスのような昔のカントリー歌手はヴォードビリアン( どさ廻りの辻音楽師とでも云うんでしょうか ) としての経験を積んだ人達がけっこう多くて・・・・・そうした人達は学校での音楽教育は受けていなくても 徹底して ”お客をどうしたら楽しませることが出来るか ”・・・・という職人的な術を心得ていた人達が多かったように感じます。  
話がそれますが、昔の歌手のカントリーバンドにはコメディアンがいてショウの合間に漫談、ほら話みたいなことをやってピエロのような役割を果たしてお客さんを笑わせたようなんですが( たいていはウッドベース奏者が担当 )、このような伝統が今のカントリーにも残っているんでしょうか(?)。ポーター・ワゴナーのバンドが最後のような気がしています・・・・・ちょっと知りたい気がします。

さて、マールの ”歌手として ”の魅力に迫るこのアルバム 例によって昔アメリカから安くで買った廉価盤 Hilltop Records の中古物で、ジャケットは傷んでいましたが音はよくてなかなか面白く聴けるものでした。「 Our Man From Kentucky 」と しゃれたタイトルが付いていて Capitol Records の音源を使ったものです・・・・マールの有名な曲は入っていないんですが十分に個性が伝わってくるものになっています。ほとんどの曲にミュートを効かせた管楽器とスティールギター、そして時折りくすんだような音色のフィドル( カントリースタイルのバイオリン )が入っていてスイングしているものばかりでマールのギターとレイドバックした歌が楽しいものです。 裏にマールの大きな写真と簡単な解説が載っています

・・・・・曰く、「 歌手としてあるいは作曲家としてのマール・トラヴィスの才能の豊かさは多くの彼のファンにはよく知られていることです。 ケンタッキー生まれの貧しい炭鉱夫達の代表として語るものとしては比類なき人といってよいでしょう( マール自身ごく若い頃には炭鉱夫として働いた経験をもっています )。 彼はギターを肩に世間を旅する旅芸人( minstrel と表現してある )です。人生の厳しさ、過酷さあるいは希望のない絶望感に満ちた状況にあっても断固として自立の道を選び、互いに分かち合いながら与えられた責務に邁進することに強い誇りを持っているような人々みんな-に歌いかけるのです。
マールの歌の全てが炭鉱夫の歌にギター伴奏をつけて歌ったもの-というわけではありません、それは故郷ケンタッキー州の音楽の純粋な香りを漂わせているものでもあります。マールのペンになるヒット曲の中にはテネシー・アーニーフォードが歌った不朽の名曲 ”16トン ”がありますし、”Sweet Temptation ”や ”Smoke, Smoke, Smoke ”などの Country & Western の古典曲も彼の作品です。

この Hilltop のアルバムでも ”Travis Style ”としてトレードマークになっている一連の歌をギターを弾きながら歌ってくれます。マール・トラヴィスのファンの人達には ”Alimony Bound ”や ”Leave My Honey Bee Alone ”、”Get Along Blues ” といった曲がお馴染みでしょう。 Travis' style というのは単にユニークだというだけでなくて、人々の生活の中にもたらされるジャンルの異なる様々な音楽を深いところで感情的に理解し-あるいはそれが励みになるということを解ってくれる人々に対してマール自身が実演して指し示すようなタイプの音楽であるということが出来ます。」・・・・・・と述べてあります。
僕自身がいつも不思議に思っていることなんですが・・・・・同じ poor white( 貧困白人層 )に育ちながらハンク・ウィリアムスと違ってマール・トラヴィスのカントリーは明るく陽性で屈託がなくて楽しげであるのは一体どうしたことなんでしょうか、解説のようにけっこうシビアな内容の歌詞をもった歌もあるというのに・・・・・マールが早くに西海岸に活躍の場を求めたこと? 能天気な Western Swing 風のサウンドが好きだったことに由来するんでしょうか?・・・・・その辺のところにちょっと興味をそそられます。  今は Merle Travis のCDも沢山出ているようですし安価な Best盤で大要を知ることが出来ます。ちなみに私の好きなマールの曲は ”No Vacancy ”という曲( このレコードには入っていませんが )です。
マール・トラヴィスは1977( 昭和52 )年に Country Music Hall Of Fame に選ばれています。
2008(平成20)年9月12日書いたものを今頃載せました。
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懐かしのカントリー & ウェスタン 131 [ 楽しいオムニバス アルバム (14)]

2009年09月13日 | オムニバス レコードは楽し
楽しいオムニバス アルバム 
日本盤 London Records SLC(M) -314 The Country Music Hall Of Fame (栄光のカントリー シンガーたち)

(1)ハウス・ダウン・ザ・ブロック (The House Down The Block): バック・オウエンズ
(2)イッツ・ビーン・ソー・ロング(It's Been So Long): デビッド・ヒューストン
(3)オークショニア・ソング(The Auctioneer Song): ルロイ・ヴァン・ダイク
(4)ペイパー・フェイス(Paper Face): ハンク・ロックリン
(5)バミン・アラウンド(Bummin' Around): ジミー・ディーン
(6)テンダー・イヤーズ(Tender Years): ボビー・ベア
(7)南への始発列車(First Train Headin' South): ジョニー・ホートン
(8)シックス・デイズ・オン・ザ・ロード(Six Days On The Road): デイヴ・ダドレー
(9)ルーム・アクロス・ザ・ホール(Room Across The Hall): ロイ・ドラスキー
(10)冷い仕打ちに(I Fall To Pieces): ドティ・ウェスト
(11)プレイボーイ(Playboy): ロジャー・ミラー
(12)鞍にもどろう(Back In The Saddle Again): ジーン・オートリー
(13)ビンボー(Bimbo): ソニー・ジェームス
(14)プレイズ・フォー・ガールズ・ライク・ユー(A Place For Girls Like You): ファロン・ヤング


過日、アメリカ南部のカントリー、ブルーグラス専門のレコード会社だった Starday Records 社の原盤を使った日本盤 「 栄光のカントリーシンガーたち Vol. 2 」 を載せましたが、その Vol. 1 がこのレコードです。スターデイ社はその独自の専属アーチストの他に以前からあった弱小レコード会社の原盤を買い取ったり(?)、スターデイ社自身が生き残るためだった・・・・・のか(?) King とか Four Star とかメジャーの Mercury レコード社と提携したりして存続をはかってきたんだと思います。 前回も書いたようにスターデイ社の全盛時代は台頭するロカビリーやロックにほぼ一致すると思うのですが、不思議なことにそういった流行にほとんどおもねることなく独自の道を突き進んでいるように感じます。     ジョージ・ジョーンズ、マール・キルゴア、ジャスティン・タブのような( 当時としては )これから伸びていく・・・・と予想される若手に力を注ぐだけでなくて同社の歌手メンバーを見ると Leon Payne 、Wilf Carter、 Johnny Bond、 Moon Mullican、 Red Sovine 、Kenny Roberts 、Jimmie Skinner、T. Texas Tyler 、Cowboy Copas 等など名前は通っていても既に全盛時代を過ぎた-あるいは前時代的なカントリー歌手ですし、ブルーグラスにしても Big name ではなくて テクニックや雰囲気はしっかりしているもののちょっと1ランク下のローカルグループ的なものが多い印象です。  たとえアメリカ南部~中西部にマーケットを絞っていた・・・・・と考えたとしても若者を取り込もうというエルビス・プレスリーを始めとするロカビリー台頭の時代に Starday 社のラインアップはいかにも地味、時代遅れの感がしてしまいます。

リアルタイムの時代はそれでよかった・・・・・というべきなんでしょうか(つまり今の時代から判断するには無理がある-結果論-ということかも知れないですが)。 でも別の見方をすれば、そのような地味だけれどしっかりと地に足をつけたカントリー歌手達のレコーディングをよくぞ残してくれたものだ-と感心してしまいます。スターデイ社のレコーディングを一手に引き受けた社長 兼ディレクター の Don Pierce という人の Country Music に対する熱意が伝わってくるような気がします。

ところで このレコードの内容ですが(1)The House Down The Block は Capitol レコード以前のバック・オウエンズの歌で、フィドル、スティールギター、ホンキートンクピアノの伴奏でガチガチの垢抜けないカントリー。後年 Capitol 社で再録音したものに比べると雲泥の差で2流ないし3流歌手という趣き、逆にバックの成長ぶりを垣間見ることが出来るものとしては貴重かも知れません。 (2)It's Been So Long のデヴィッド・ヒューストンはどこの録音かは判りませんが初期の頃にちがいはなくやはり始めからソフトソング路線 だったのですね。 (3)The Auctioneer Song の Leroy Van Dyke は自身の前職が競売人で 入札を取り仕切る時の経験を駆使して早口言葉で歌う・・・・・こんなの誰も真似できないでしょう。

一転して初期の頃のハンク・ロックリンが fiddle と steel guitar 入りでゆったりと歌う典型的なカントリー(4)Paper Face こんなのを聴くとなんだかホッとします。 次の(5)Bummin' Around も初期の頃のジミー・ディーンで代表作です。 ボビー・ベアの(6)Tender Years は有名なジョージ・ジョーンズの歌とは同名異曲。(7)First Train Headin' South は軽快なジョニー・ホートンの汽車物・・・・・こんな単純な歌は今の時代には通用しないのかもしれません( Train song ? 意味ないわ、だって今は乗らないもの-なんて言った現代の女性カントリー歌手がいましたが そんな夢のないことを言われたら・・・・困ってしまうんですよね )が聴いていて楽しい。

B面の7人もそれぞれ若く溌剌としていた時代のものなので 洗練された音ではないけれどやはり一流になっていくだけのキラリと光る何かを持っていると感じさせてくれます。 ジーン・オートリーの ” 鞍に戻ろう ” がこんなところにあるのが不思議??    でも全体的に見て時にはこうした有名歌手の未熟な時代の音を聴くのもいいかな・・・・・と思いました。 ここにある人達のほとんどがもう Hillbilly Heaven ( 亡くなっているということ ) にいるんですね・・・・・・解説は Vol. 2 と同じく清水敏夫さんが書いておられました。

現在 Starday Records のレコードがどれくらいCDになって聴くことが出来るのか判りませんが、できるだけ多くの歌手の若い頃の歌を聴く-という意味ではオムニバス形式になったものがお得だと思います。
コメント (4)
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つれづれに

2009年09月07日 | つれづれに
書きたいことが沢山あるのに このところ整理がつかず時間だけが過ぎてゆく・・・・・

(1) 9/3(木)夜 鹿児島のクゥープ本田さんという西部劇映画狂の方に会って歓談。からいもカントリーのジョニー鹿倉さんも同席。いやぁ~もうクゥープさんの西部劇に関する薀蓄(ウンチク)ぶりにはすっかり脱帽してしまいました。たくさんの西部劇をDVDに焼いたものを「プレゼントです」と・・・・いただきましたが「決闘コマンチ砦」「レッド・ムーン」「最後の無法者」「悪漢バスコム」「無法地帯」など15巻、昔のテレビ放映からの録画物だったりでいかに熱心であったかわかります、今では一般には見れないものばかりでした。とても気さくな方で”西部劇への情熱のかたまり”みたいな人で・・・・・これからもよろしくお願いします。ところで、”クゥープ”というのはゲイリー・クーパーの愛称からとられたんでしょうか・・・・

(2) 9/6(日)2007年製作の西部劇 「3時10分 決断の時(3:10 To Yuma )」 をキャナルシティまで見に行った。2年前の作品が今になっての公開で日本公開をするかどうか迷った末の公開なんでしょうが・・・・・西部劇の不入りが当たり前になっていた中 アメリカでは第80回アカデミー賞2部門にノミネートされたほか、人気もあったので日本の洋画関係でも重い腰をあげたんでしょうね。 1957年グレン・フォード、ヴァン・へフリン共演の西部劇 「決断の3時10分」 のリメイクです(こちらはDVDで見ることができます)。監督はジョニー・キャッシュの伝記映画「Walk The Line / 君につづく道」を作ったジェームズ・マンゴールドという人。  没落寸前の小牧場主が借金返済のために報酬200ドル(当時としては大金か・・・)で 逮捕された悪漢団の首領をユマ行きの汽車に乗せるまで護送役を買って出る・・・・・取り返そうと子分たちが襲ってくる そして・・・・・ところが・・・・・と展開してゆく物語。久し振りの西部劇でとても面白かったです・・・・・上映時間が122分は長過ぎるなあ・・・・・どうでもいいような場面を削って心理的な面を重視したらもっとよかったかな、200ドルのために死ぬかもしれない夫を送り出す妻の苦悩とかの描写が当然あるべきだけどその辺が弱かったり・・・と私的には思います。
今は亡き西部劇の神様ジョン・フォード監督や西部劇俳優ジョン・ウェインがこの作品を見たらどう思うんでしょうね・・・・・・きっと 「むやみやたらと人が撃ち殺され過ぎる、まるでスパゲッティ・ウェスタン(イタリア製西部劇)じゃないか・・・・わしゃ好かん!」・・・・・なんて云うでしょうね。最後の方で保安官連中が苦境にたつ主人公を「私にも妻子があるから・・・」といって見捨てるところがありますが 2人にいわせるときっと「??(怒)」でしょうね。 でも私はそれでも今の時代アクション中心で仕方ないかなあ・・・・・と納得します、西部劇があるだけでまだましですから。土曜日に行きたかったけれど1週間の仕事の疲れがとれなくて・・・日曜日昼の12:30からの上映に行った・・・若いカップル5組のほかは30人位のお客さん。      上映館が非常に少ないのが気になりますが・・・九州は福岡・・・だけ?せめて各県庁所在地くらいにはならないものか・・・・

(3) イチローが大リーグで2000本安打達成・・・・・並みの選手ならプレッシャーがあって・・・とかなるところなのにいともあっさりと1本打ってしまうところが凄い。もう”打撃開眼”という域で 数日で9年連続200本安打も達成でしょう。明日と200本安打達成の時はスポーツ新聞買わなきゃ・・・・1世紀に1度あるかないかの出来事だし(祝)

(4)野球といえば我がソフトバンクホークスも調子よくて 上位3チーム内には大丈夫そうでプレーオフで勝って優勝-というのも夢ではないかも知れない(喜)

写真は「3:10 決断の時」のチラシ
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D.Lメナード ハンク・ウィリアムスを歌う

2009年09月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
D.L Menard (1) 米国盤 Rounder Records- 0198 Cajun Saturday Night (CDは Rounder CD-0198) 
(1)Cajun Saturday Night (2)*Why Should We Try Anymore (3)This Little Girl (4)*Wedding Bells (5)The Judge Did Not Believe My Story (6)Green Oak Tree (7)Letters Have No Arms (8)*House Of Gold (9)The Bachelor's Life (10)*Banks Of The Old Pontchartrain (11)*My Son Calls Another Man Daddy (12)*Long Gone Lonesome Blues

演奏陣:D.L.Menard (guitar & vocal) / Buck White (piano & mandolin) /Jerry Douglas(dobro & lap steel) / Jerry Rivers(fiddle) /Blaine Sprouse(fiddle) /Ricky Skaggs(fiddle) /Neil Worf(drums) / Cheryl Warren(bass) / Larry Menard(harmony vocal) /Don Helms(steel guitar)

フランス系アメリカ人達のカントリーミュージックともいえるケイジャンカントリー( Cajun Country )の雄D.L. メナード(1932年~現在 ルイジアナ州出身)が歌う純カントリースタイルのレコードです・・・・・特にハンク・ウィリアムスを歌うというアルバムではないのですが12曲のうち6曲がハンクが歌った曲で占められていることと、他の曲もハンクスタイルに近いので毎月1日のハンク・ウィリアムス関連の第9弾として載せました。

20年近く前 あるレコード店が閉店する時に在庫品のバーゲンセールの中にたった1枚だけあったカントリーのレコードで、”たった1枚のカントリー”という記憶が私の頭に残っていてその時を覚えているほどです。  ジャケットを見た時には全く知らない歌手でしたが、何だか前時代的な ストイックな感じがする歌手-という印象を持ったものです。 半ば衝動買いしたのですが、聴いてみるとまさに Strictly Country でとても気に入ったものになりました。
演奏陣の名前を見ますとカントリー&ブルーグラス ミュージックが好きな人達には大変なプレイヤー達が名を連ねているのがわかります・・・・・・おまけに特筆に値するのはあのハンク・ウィリアムスのバンド the Drifting Cowboys にいたジェリー・リヴァース(fiddle)と steel guitarist ドン・ヘルムズが参加していることです、恐らくこのアルバムのハンクの曲の時は2人が演奏しているんだと思います。
リッキー・スキャッグスが解説を書いていますので私なりの補足を加えながら訳を載せておきます・・・・・・・「 私(Ricky Skaggs)はD.L. Menard を初めて聴いた時のことを決して忘れないでしょう。それはサンフランシスコから Golde Gate Bridge を渡って Marin Headlands にある Point Bonita でのある霧深い夜のことでした。世界中を42000マイルも廻る-というある演奏旅行ツアーが企画されたのです。ツアーに参加したのはヴァージニア出身の偉大なブルースマン John Jackson 、ケイジャンバンドの D.L. Menard & Louisiana Aces 、そして私の好きなファミリーバンド The Whites (ブルーブラス)でした。
ショーの終わりには参加者は1~2曲一緒に演奏する決まりになっていて 初めての試みにとまどいながらお互いに見合いながら演奏したものです。ツアーを企画した Kathy James が気の利いた提案をしたのです・・・・・彼女曰く、”ねえ D.L. ・・・ハンク・ウィリアムスの唄を歌う-なんてどうかしら?”・・・・とね。 すると D.L. Menard は ”House Of Gold”を歌ってくれたのです。その時 Buck White と2人の娘 Sharon と Cheryl がコーラスを付けていましたが、私もあわててフィドルで参加しました。
結局アジアと極東の7カ国を廻りましたが 私達は各国と我が国との友好のために-アメリカの素晴らしい音楽のためにベストを尽くしました。どのグループがショーのフィナーレを飾ってもいつも素晴らしくて私達はとても親しくなりました。  後日D.L. はツアーに参加した皆んなを Cajun Country(ルイジアナ州のこと)の Mardi Gras に招待してくれました。そこは、馬に乗っていくつもの農場を通ってやっとたどり着くようなところでしたが、私達は普段着姿で音楽を演奏し、Mardi Gras 地方のダンスや食べ物を満喫したのでした。

D.L. Menard は17才の時からステージに立ち、英語とフランス語で歌っているそうです。 ルイジアナ州と東テキサスには90万人の Cajun(フランス系アメリカ人)達が住んでいて、気質は大らかで 独自の Country Music を演奏する人達が住んでいます。フランス語を話す人達なので D.L. はその人達のためにフランス語で歌った多くの素晴しいレコードを出しています。
このアルバムは彼が英語で歌った初めてのレコードです。 Lefty Frizzell や Ernest Tubb、Hank Williams & the Drifting Cowboys 等のカントリーミュージックにきかれるホンキートンクスタイルのサウンドです・・・・・・D.L. Menard はそうした音楽を聴いて成長したのでそのようなスタイルが心底好きなのです。彼はハンク・ウィリアムスやその他誰れの模倣者でもありません、ハンクが持っていた bottom-of-the-heart sincerity を彼も持っているということなのです。だから D.L. Menard が歌う時 聴いている人たちは Hank Williams を思い出すんですね。

私たちはアルバムに Cajun French (僕自身が気になることですが・・・色々な変遷を経てルイジアナに定着したフランス系アメリカ人達の話すフランス語ですから現在の母国フランスとはすこし違っているのかもしれないですが・・・・・今のフランス人達が聴いてCajun French は解るんでしょうかね・・・その辺のところはどうなんでしょう??) で歌う唄を数曲入れてくれるように頼みました。彼はルイジアナでは作曲家としても有名で、入れてくれた歌は彼の作品です。私は(Cajun フランス語が解らないので)歌詞の内容は解らないのですが、その言わんとする sprit が理解できます、皆さんもきっとそうだと思います。

私はこのアルバム制作に携わった全ての人達に感謝したい、とりわけ 関心を寄せてくれて、しかも good sound を奏でてくれた元 the Drifting Cowboys の Don Helms と Jerry Rivers には有難うと言いたいです。それから 素晴しいピアノ伴奏をつけてくれた D.L. の古くからの友人 Buck White にも。D.L. の歌にハーモニーをつけた息子 Larry Menard の歌は見習わないといけないくらい素晴しいものでした。私自身(Ricky Skaggs)は fiddle で参加させてもらいましたが私を呼んでくれた D.L. Menard に有難うといいたいです。 」・・・・・・・・・と書いてくれています。

さて内容ですが曲名の前に*印を付けたのがハンク・ウィリアムスが歌った曲です。D.L.メナードの声が ”ストイック”といってもいいくらい味のある Country voice なので聴いていて ”これぞカントリー!”と納得させられてしまいます。 はじめは臭いカントリーだなあ-と思いましたが 聴けば聴くほど味が出てくる・・・・タイプ(私は感激してしまいました)。 Hank Williams が好きな人にはきっと気に入ること請け合いです。ハンク以外の曲がまたそれに輪をかけたくらいよくて、(1)Cajun Saturday Night、(3)This Little Girl、(5)The Judge Did Not Believe My Story、(6)Green Oak Tree (この曲はフランス語で歌われる) 全てGoodn' Country (カントリーらしいカントリー)です。アルバムの中では私の好みは(3)と(5)。
1984年発売のアルバムですからもう25年くらい経っています・・・・・D.L. Menard はまだ元気に活動していると思いますが You-tube などで見ることは出来るんでしょうがきっと年とっているでしょうね・・・・・・
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