西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

つれづれに ( ガラクタめぐり )

2010年11月26日 | つれづれに
土曜、日曜は元気な時はよく古本屋さん、リサイクルショップ、骨董屋さんなどを自転車でめぐるのが楽しみのひとつになっている。今は車を持っていないので運動を兼ねて自転車だけでかなり遠くまで行く・・・・・もちろん疲れるけれど、こまめに回れるので色々な発見があって楽しい。車では気付かないようなお店がけっこうあって本やレコード、ビデオ、レーザーディスクなど思わぬ掘り出し物が安い値段で買えることがしばしばあって そんな時は疲れも飛んでしまう。

先日も初めていく場所に ”まんが倉庫 ” という名前の大型リサイクルショップがあったので入ってみるとLPレコードが1000枚くらい雑多に並べてあった。カントリーもぽつぽつとあって、嬉しいことに ”レコードは値段表にかかわらず全て100円です ”・・・・・と別に大書してあったこと。1枚物、2枚組、4~5枚入りのボックス物でも全~部100円というところがすごい!!・・・・・私はカントリー7枚(ひとつは4枚組ボックス物だった)、イ・ムジチ管弦楽団のバロック音楽集2枚、映画音楽2枚、好きな生田流琴演奏の4枚入りボックス1つの計12組買ったのでした・・・・・全て新品同様でこれだけ買っても1200円だからべらぼうに安いといえる(大都会ではとてもこうはいかないだろうなあ)。
私の隣りの人はジャズレコードばかり20枚ばかりカゴに入れていました・・・・Jazz やクラッシクはたくさんあったからさもありなん・・・・・というところかなあ。
レコード、カセット、ビデオ、レーザーディスクは過去の遺物になったせいか安くしないとほとんど売れないらしい(この店の店員さんが言っていました)・・・・・ちょっと昔のカントリーはすこしくらいパチパチ雑音があってもかえってそれらしくていいくらいに思っているので 音や映像にそれほど神経質でない私には有難くてとっても経済的・・・・・先日のレンタルビデオ屋さんのビデオ激安セールに次いでの幸運
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懐かしのカントリー&ウェスタン -155-(ハンク・スノウ 4)

2010年11月23日 | ハンク・スノウ
 Hank Snow (5)
米国盤 Camden Records CAS-2160 My Early Country Favorites

(1)Sunny Side Of The Mountain (2)With This Broken Heart Of Mine (3)Bluer Than Blue (4)Rose Of The Rio (5)The Days Are Long, I'm Weary (6)I'll Tell The World That I Love You (7)Blue Ranger (8)The Galveston Rose (9)When That Someone You Love Does't Love You (10)You Played Love On The Strings Of My Heart


私が今でも一番好きなカントリー歌手としてあげているハンク・スノウ(1914~1999年 カナダのノヴァ・スコシア州出身)の初期録音を集めた1967(昭和43)年発売のLPレコードです・・・・・私は1971(昭和46)年頃に買って聴いた時すごく感銘を受けて気に入りのレコードの1枚になりました。まさにハンクの ”My Early Country Favorites ”のタイトルに偽りのない内容のものです。

前回 ”大好きなカントリーソング ” で話題にしたハンクのギター弾き語り曲 ” Sunny Side Of The Mountain ”を1曲目に 全曲ともまさに哀愁のカントリーソングといっていいくらいの初期 Hank Snow の独特の世界を展開してくれます。(2)With This Broken Heart Of Mine は哀愁たっぷりのスティールギターの伴奏と歯切れのよいベースリズムに載って歌うスノウの歌にしびれます・・・・ハンク自身が弾く生ギターのリズムギターもしっかりと聴かれます。(3)Bluer Than Blue はくすんだような音色のスティールギターにハンクのギター、ブルーヨーデルを入れて気だるいブルースを歌う・・・・・今時はとても聴かれないような雰囲気の歌だと思います( steel guitar が秀逸)。
(4)Rose Of The Rio は軽快な中に何故かハンクの歌には哀愁があります・・・・・最後の方でジミー・ロジャースばりのブルーヨーデルを入れています。(5)The Days Are Long, I'm Weary これも気だるそうなジミー・ロジャース調のブルースで、途中チラと相づちをうつような語りを入れたヨーデル入りの歌・・・・・J・ロジャースの信奉者としての特徴が出ている曲。

(6)I'll Tell The World That I Love You はハンク自身ギターの弾き語り・・・・・ギターの名手だけに歯切れのよいリズムを刻んで軽快に歌い飛ばしていきます・・・・・こんなギターを弾きながら歌うスタイルも今の時代には聴かれないものと思います。(7)Blue Ranger は初期ハンクのテーマソングになったこともあるというブルージーな哀愁たっぷりのスティールギターがなんとも素晴らしい曲です・・・・ほとんど単音で高度なテクニックは使っていないのになんとも素敵な響きでスノウの歌を引き立てています。(8)The Galveston Rose もハンクのギター弾き語り・・・・それも単なるダウンーアップのリズムの刻み方ではなくてアクセントの入った独特の breaking 入りなのでブルーヨーデルの歌と相俟ってナイスフィーリングです

(9)When That Someone You Love Doesn't Love You これも哀愁たっぷりのスティールギターにハンクの生ギターだけですが素朴な感じがいっぱいのカントリーバラッド曲、最後の方で入れるブルーヨーデルが素敵でいやがうえにも曲のよさを増幅しています。(10)You Played Love On The Strings Of My Heart 歯切れのよいスティールギターにのって軽快なアップテンポに歌い飛ばしてゆくスノウの歌が最高!!

・・・・・・・・ハンク・スノウの歌の特徴は舌の運びが滑らかなので聴いていてとても気持ちがよく、哀愁のある歌であっても一種爽快な余韻が残る感じを受けます、特に初期カナダ時代のハンクの曲群については スノウがアメリカでの成功のきっかけになった1950(昭和25)年の大ヒット曲 ”I'm Movin' On ”以降の曲群とはどこか違っているような印象を受けます、ヒット曲等とは無関係の・・・・・ひと言で云うと超素朴な Country Song かな・・・・今の季節(秋)によく合います。

カナダ時代のハンクのCD全曲集がドイツの Bear Family Records 社から出されたのでこのレコードが単発のCDとして出ることはないかも知れませんが古いものなので廉価盤CDとして出るといいなあ・・・・というのが私の本音です。
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カウボーイ ソング 34 [ エディ・アーノルド (4)]

2010年11月21日 | つれづれに
  Eddy Arnold (4)
米国盤 RCA Victor Records AYL-3754(原盤はLSP-2578) Cattle Call

(1)The Streets Of Laredo (カウボーイの哀歌 or ラレドの通り) (2)Cool Water (3)Cattle Call (4)Leaning On The Old Top Rail (5)Ole Faithful (6)A Cowboy's Dream (カウボーイの夢) (7)The Wayward Wind (8)Tumbling Tumbleweeds (さまよう枯葉) (9)Cowpoke (10)Where The Mountains Meet The Sky (11)Sierra Sue (12)Carry Me Back To The Lone Prairie (淋しい草原に戻しておくれ)(13) (Jim)I Wrote a Tie Today


このレコードはアメリカでも何回も出されているエディ・アーノルド(1918~2008年 テネシー州出身)の1963(昭和47)年発売の Songs Of The West ともいえるアルバムです。 タイトルが ” Cattle Call ” だし、ジャケットもエディのアルバム群の中ではそれらしい雰囲気がある方です ( Eddy Arnold のLPジャケットは数が多い割りに本人の顔写真だけの工夫の無いものが大半で面白味に欠けるという印象です・・・・この点はマール・ハガードにも感じることですが )。

カウボーイ ソングの古典曲 (1)The Streets Of Laredo (=Cowboy's Lament)を、生ギターとコーラスをバックにスローでゆったりした調子でスタート。(2)Cool Water は往年のカウボーイコーラスグループ The Sons Of The Pioneers (以下 パイオニアズ) のオリジナルメンバーだった Bob Nolan の作品で、彼等の名唱で有名な曲です。かのハンク・ウィリアムス Sr. もギター弾き語りで歌っていたほどなので昔からインパクトのある曲だったのでしょう・・・・Pioneers の写真でトップの2人のうち黒いハットをかぶっているのがボブ・ノーランです。
(3)Cattle Call は1954(昭和29)年にこのエディ・アーノルドの唄でヒットしたカントリーヨーデル曲でエディ自身も何度かレコーディングしていて彼のテーマソングみたいになっていました。近年ではリアン・ライムスとエディが一緒に歌ったものがあって初期の頃のリアンの唄が光っていました。この唄についてはオリジナルの Tex Owens 以来カウボーイ系の歌手には古くから名唱がたくさんあります(以前の記事 大好きなカントリーソング-1- ”Cattle Call ” も参考にしてください)。
(4)Leaning On The Old Top Rail もギター、コーラスでゆったりと歌う(5)Ole Faithful はパイオニアズの名唱がありますがここでのエディはゆったりめに歌っています。(5)A Cowboy's Dream (カウボーイの夢)はイギリスの ”My Bonnie Lies Over The Ocean ” と同じメロディ・・・・・カウボーイ ソングの古典になりますが 原曲の起源がイギリスにあることを思うと アメリカのルーツをそのまま表しているような唄ではないでしょうか。(6)The Wayward Wind はテックス・リッターの唄で有名です。
(7)Tumbling Tumbleweeds はアメリカ西部で風が強い日に見られる転がり草のことですが パイオニアズの初期テーマソングになっていたようで、これも Bob Nolan の作品・・・・・意外に人気のある曲で 昔から多くの歌手にカバーされています。(8)Cowpoke とはカウボーイのこと。ちなみに Cowboy、 Cowpoke 、Cowhand 、Cowpuncher などは同義語ですがおそらくその筋では微妙に使い方が違うんだろうと思います(あるカウボーイに関する本で Cowhand と呼ばれるのが一番の名誉だね・・・・と書いてあるのを読んだことがあります)。ヨーデルを入れてゆったりと歌っています。(9)Where The Mountains Meet The Sky もスローで、(10)Sierra Sue 、(11)Carry Me Back To The Lone Prairie と続き、(12)(Jim)I Wrote A Tie Today は語りを入れた唄です。

このアルバム、全体にスローな曲が多いことと 生ギターと男女コーラスを伴ったモダンなナッシュビルサウンド仕立てになっている(1960年代の風潮なので仕方ないでしょうか)ので Cowboy Song がもつ独特の土臭さやアメリカ西部の雰囲気があまり感じられず、1曲だけポツンと聴くといいな-と感じるんでしょうが13曲を通しで聴くと途中で退屈で眠くなってしまいそうです・・・・・もう少しアップテンポの曲や緊迫感のある音作りがあるとよかったのに・・・・と思わせるレコードでした・・・CDになっているかも知れませんが??
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懐かしのカントリー&ウェスタン 38 [ ローズマリー・クルーニー ]

2010年11月18日 | つれづれに
ROSEMARY CLOONEY  日本盤 RCAビクター RJL-2655 ROSEMARY CLOONEY Sings Country Hits From The Heart
(1)Any Time (2)I Really Don't Want To Know (知りたくないの) (3)Just Because (4)Give Myself a Party(ひとりだけのパーティー) (5)Love Has Come My Way (6)I'm So Lonesome I Could Cry (泣きたいほどの淋しさ) (7)Please Help Me I'm Falling(迷わせないで) (8)If I Can Stay Away Long Enough (9)This Ole House (10)How's The World Treating You(浮世の仕打ち) (11)Beautiful Brown Eyes (12)Kiss Him For Me


初めての女性歌手です、ポピュラー歌手のローズマリー・クルーニーにしました。僕は ”女性が歌うCOUNTRY SONG ” はどちらかといえば専門のカントリー歌手よりもポピュラー歌手が歌うカントリー&ウェスタンのほうが好きです。あまりカントリー~していない(つまり泥くさくない)、丁寧に 情緒豊かに歌ってくれる女性(ひと)が好きなので・・・・そうなるとどうしても昔のジャズあるいはポピュラー歌手になってしまいます。
ジャケット裏の副題が 「 the little gal with the hillbilly heart・・・rosie clooney! ( ヒルビリーの心を持った小さな女の子ロージー・クルー二ー)」って訳なんですが・・・・都会的なセンスを持ったローズマリー・クルーニーに ”ヒルビリーの心 ”( Country & Western の名称以前は Hillbilly Music と呼ばれていた時期があって、これはアメリカ南部音楽に対して 田舎っぺでやや低級な・・・ という含みがある ) という表現をしています。 このへんがアメリカの面白いところで、R.クルーニーはケンタッキー州 Maysville の出身なので十分 Hillbilly Heart を持っている、カントリーを歌ってもおかしくないですよ・・・・というわけなんですね。

R.クルーニー自身が書いている解説の中にも・・・・「 小さい頃は言葉をしゃべるようになるより前に歌を歌ってたものよ・・・・ピクニックに行くと Down In The Valley や On Top Of Old Smoky にいたのよ(つまりあちこちに行った というのを有名なアメリカ民謡の曲名にひっかけて表現している )。 今はテレビやナイトクラブあるいはレコーディングであらゆる種類の唄を歌っていますし、もうあの頃の ”little gal ”ではありません。でも I think I still have pretty much of a " hillbilly heart."   I honestly do like all kinds of songs, but I can't fight the fact that I grew up in country music country (~だってカントリーミュージックの国で育ったんですもの!)」・・・・・・「 何だって!ロージーがカントリーソングを歌うだって・・・it's so corny(古くさい:clooney にひっかけた表現なんでしょうね、アハッ!) という人もいるけれど、歌に正直な message や気の利いた言葉、きれいなメロディがあれば古くさいとは思わないし喜んで Country music を歌うわ。スマートな Broadway song も好きだし Jazz も歌います・・・・・私のレパートリーに Good country music も取り入れたいという気持ちもあるのよ。 このアルバムは故郷の人達だけでなくて広く色々な人達に聴いて欲しいです 」・・・・・みたいなことを述べています。

内容は軽快な (1)の「エニー・タイム」、 (3)の「ジャスト・ビコーズ」、 (9)の「This Ole House」等も素敵ですが どちらかといえばエディ・アーノルド(日本では菅原洋一)で有名な(2)の 「知りたくないの(たそがれのワルツ)」 やハンク・ウィリアムスの(6)「泣きたいほどの淋しさ」、ハンク・ロックリンで有名な(7)「迷わせないで」、きれいなバラッドの(10)「浮世の仕打ち」、ヒルビリー・ミュージックの昔から色々なグループで歌われた(11)「Beautiful Brown Eyes」、これもきれいなバラッドの(12)「Kiss him for me」 等のしっとりとした Country Ballad や Country Waltz に魅力があると思います。  歌唱力抜群でしかも一語一語をはっきりと情感を込めて歌うローズマリー・クルーニーの歌には大人の女性の魅力が溢れていると感じます・・・・・センスのよい選曲と同時にカントリー&ウェスタンには名曲が多い・・・ということを再認識させてくれます。  中でも(7)Please Help Me I'm Falling 、(10)How's The World Treating You、(11)Beautiful Brown Eyes、(12)Kiss Him For Me の素晴らしさに僕は完全にノックダウンされたのでした
(2008=平成20年5月19日の記事を再掲)
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つれづれに

2010年11月12日 | つれづれに
(平成22)11月6日土曜日 自転車に乗って老舗のビデオレンタル店にDVDを借りに行ったところ ”激安販売! 早い者勝ち ”と銘打った中古ビデオセールスのコーナーがもうけてあって、同店でのレンタル用ビデオ(VHS)が100円~200円で売っていました。DVDが主流になって用済みの映画ビデオを全て処分しているもよう・・・・・覗いてみると自分にとってはもう宝の山だった。結局20巻も買ってしまってそれでも2100円です・・・・・信じられないくらいの超お得品で西部劇12巻、その他8巻を買ったのでした。 西部劇は「西部の人」「ダラス」「スプリングフィールド銃」「西部の男」「拳銃の町」「午後の喇叭(ラッパ)」など珍しいものがあって(DVDになっていないものも多い)、その他ではカーク・ダグラスの「探偵物語」、ジェイムズ・スチュワートの野球映画「甦る熱球」なんかでした。全てレンタル専用に発売されたものなので元々14000円台の値段がついていて 一般用ではないから本来ならとても買えないものばかり・・・・・ジャケット表紙が日焼けして薄れているものもあったけれど それでも十分満足なものでした。 西部劇が人気がないといってもこんなに安いと誰れでも買ってみよう・・・・となるので売り切れにならないうちにタイミングよく激安セールに出くわした幸運にありがとうです。レンタルで見たことがあるものとはいえ 間近に手に入るとなるとやっぱり嬉しい・・・・・追々とブログにも載せたいと思います。

ところで、映像関係のディスクは ”次世代の次世代の ”・・・・・とかの連続で どんどん新しくなっていきますが、私的にはDVD止まりでいいのでは・・・・と思っています。同じ作品ばかり繰り返し繰り返し出されるのをみていると実に無駄が多いと感じます・・・・・大好きな西部劇についてみただけでもクリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」とかユル・ブリンナーの「荒野の七人」などが ”繰り返し発売 ”の例ではないでしょうか。この2作品だけで一体どれくらいのソフトがあることか・・・・・苦々。

ビデオ、レ-ザーディスク、DVD(またまた今度はブルーレイ出現)と変遷してきても日本で一度もソフト化されていない作品が沢山あって・・・・・西部劇でいえば「星のない男」「六番目の男」「襲われた町」「必殺の一弾」「法律なき町」「ロンリーマン」「胸に輝く星」「大酋長」・・・・etc といった心躍るような過去の西部劇の作品群が将来見られるようになってほしいな・・・・と願うばかりです。
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ボックスカー・ウィリー ハンク・ウィリアムス&ジミー・ロジャースを歌う

2010年11月08日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
Boxcar Willie (1)
米国盤 Big R. Music Ltd. BRA-1006 Boxcar Willie Sings Hank Williams & Jimmie Rodgers

(1)Ramblin' Man (2)Pan American (3)Lonesome Whistle (4)I'm So Lonesome I Could Cry (5)I Can't Help It (6)T For Texas (7)Waitin' For A Train (8)Hobo's Meditation (9)Hobo Bill (10)TB Blues

このところ レコードを聴いても気が向かなくてなかなかブログに載せるにいたらないものがたくさん溜まってしまっています。久し振りに「誰々~を歌う」から再スタートしようと思って・・・・・このLPレコードはジャケット裏に1979(昭和54)年発売と書いてある 今は亡きボックスカー・ウィリー( 1931~1999年 テキサス州出身 )のものです。A 面がハンク・ウィリアムス、B 面がジミー・ロジャースを歌ったものという Old Country Music ファンにとってはなかなか贅沢な構成です。

ハンク・ウィリアムス(1923~1953年 アラバマ州 出身)の方はいきなりマイナー調の(1)Ramblin' Man(さすらう男)で始まるのにはびっくり・・・・でもこの単調な曲が 晩秋から冬にかけての夜に聴いたりするとしみじみとした感じでなおいっそう引き立つ曲になります、いいなあ。 2曲目が (2)Pan American で Train Song 、この2曲はハンクの曲でもそんなに聴かれない方の曲ではないでしょうか。 (3)Lonesome Whistle(淋しき汽笛) はすすり泣くようなきれいなスティールギターとフィドル(カントリースタイルのバイオリン)をバックにスローテンポで思い入れたっぷりに歌っていてなかなか雰囲気のよい出来になっています。(4)I'm So Lonesome I Could Cry (泣きたいほどの淋しさだ)も同様に思い入れたっぷりにハンクそっくりに歌っています・・・・・淋しげなスティールギターとフィドルがなんとも素晴らしくて Boxcar Willie の歌が引き立っています。(5)I Can't Help It (どうにも出来ない)もハンクそっくりに好唱しています・・・・・以上5曲を聴いて Boxcar Willie を見直してしまいました、ボックスカー・ウィリーの声は Willie Nelson の声を少しソフトにしたような感じです。

ここからはジミー・ロジャース(1897~1933年 ミシシッピ州 出身)の曲・・・・・(6)T For Texas はスティールギターを前面に押し出したまったくの Honkytonk style で軽快に歌い飛ばしていてヨーデルもなかなか上手です。 (7)Waitin' For A Train (汽車を待って)はピアノ、スティールギター、ドーブローギターをバックにこれも歯切れよく軽快に歌っています。(8)Hobo's Meditation もドブロギターをフューチャーしてのスローな哀愁のある曲ですが 曲調がいいので誰が歌っても映える曲。(9)Hobo Bill は ”Ridin' on the eastbound freight train~”と歌われる放浪者の歌。(10)TB Blues は軽快なホンキートンクピアノとスティールギターで歌うブルースですが 演奏が軽いタッチなので明るい感じに聴こえます・・・・・TB とは Tuberculosis の省略形で、ジミー・ロジャースが終生悩まされた結核のことです。

こうして2人の Country Music Legend の曲をボックスカー・ウィリーの歌で通して聴くとそれぞれのタイプの曲があることに気付きます。ジミー・ロジャースの歌にはどちかといえば暗さの少ない(あったとしても苦境を笑い飛ばしたり、自嘲気味に茶化したりするほどの)陽気さが感じられます。それに比べてハンク・ウィリアムスの歌にはやり場のない救われない暗さみたいな雰囲気が漂っています。 でもカントリーミュージックとしては両者ともシンプルで素朴さがあっていいなと思いますね・・・・・2人の歌にはバックコーラスとかが入らないほうがいいように思います。

ボックスカー・ウィリーはあまり日本では知られていないのでCDベスト盤くらいしかないのかも分かりません(私は見たことありません)・・・・・このレコードのCDがあるかどうかも不明。
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つれづれに ( 写真掲載 )

2010年11月04日 | つれづれに
やっと複数の写真を載せることが出来るようになって より充実した記事にできるかなぁ・・・・と思案中・・・・いつまでたってもパソコン初心者にはこれでもささやかな進歩です。過去の記事で写真を入れたいと思っていたところにもおいおい入れ込んで、ついでに内容も見直してより充実した「懐かしのカントリー&ウェスタン」記事に衣替えさせたい・・・・と思っています。 

今年は季節的に秋がなくてすぐに冬・・・という感じで体調管理に気を使う毎日
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