西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

九州のおもしろ歴史(福岡の風雲幕末 3 )

2021年01月31日 | 歴史はロマン…九州の歴史を中心に

幕末の風雲福岡 乙丑の獄 (いっちゅうのごく) 

「頭山満と玄洋社」のY新聞記事が終了してから間もなくして連載記事が単行本になって発売された。連載記事とは違って系統的にまとめられたものになっていたので購入して改めて読んだ。補足内容もあってなかなか充実したものになっており満足。 

その中にこんな一説があった「幕末の一時期、福岡は討幕運動の中心地の様相を呈していた。だが、1865年()黒田藩の勤王派は佐幕派の巻き返しで一網打尽の弾圧を受ける。勤王派リーダーの家老・加藤司書以下七人が切腹、14人が斬罪、16人が流罪となり野村望東尼は姫島に流された・・・・頭山ら玄洋社結成メンバーは乙丑の獄を十代で目撃したた・・・」と。 

日本史が好きで幕末に興味があっても私的にはまだほとんど知らないことがいっぱい・・・だ。だいたい黒田藩は外様大名なのに幕末期に佐幕派がいたなんて・・・??だった。さらに驚くのはその時代の藩主黒田長薄(ながひろ)という人は薩摩藩の島津家から養子にいっており、あの開明派の薩摩藩主 島津斉彬と縁続きの人だというからますます一体どうなっているんだ??となってしまった。 そんな藩主が勤王派を弾圧してしまった・・・まあ家臣の中に勤王派嫌いがいたということかもしれないですが・・・・こうして筑前勤王党は壊滅し、人材を失なってしまった福岡藩は明治維新に乗り遅れて活躍できる素地すらなかった……ということらしいです。 次回に続く 

写真は箱崎の九州大学病院の近くにある崇福寺の門で、もともとは福岡城本丸にあった表門を移築したものだそうです。7年くらい前に大腸がんの手術を九州大学病院で受けた時に散歩がてら訪れて撮りました。ちょうど黒田官兵衛のNHKドラマ(岡田准一主演)があっていた頃で、その寺には官兵衛の墓があるようで観光バスも寄ったりしてちょっと脚光を浴びていました。お寺の門にしては武張ったところがあるな…と思っていたらそういうわけだったようで。

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九州のおもしろ歴史(福岡の風雲幕末の巻 2.)

2021年01月29日 | 歴史はロマン…九州の歴史を中心に

人ありて  (頭山 満と玄洋社)

 

博多に出てきて間もない頃(2001=平成13年1年)、いつもとっているY新聞に ”人ありて/ 頭山 満と玄洋社 ” という連載記事が始まった。福岡の歴史(幕末からの)を知るのにいい記事だと思ったので切り取ってスクラップした。学校で習う日本史には全く出てこない内容で私には全然馴染みがない事柄だった・・・初めのところに「 頭山を” 翁 ” と尊称する人と、その対極を意味する ” 右翼の巨頭 ” と呼ぶ人とがいる。明治10年代の初め、箱田六輔、平岡浩太郎、進藤喜平太らと立ち上げた政治結社 ” 玄洋社 ” が、太平洋戦争の敗戦後、連合国軍総司令部(GHQ)によって解散を命じられたことと無縁ではない 」・・・とある。 

なるほど、よく知らないままに ” 玄洋社 ” というのは右翼結社・・・とひとくくりにして漠然と思い込んでいる知識がやっとなのです。でも、この連載を読んでいくにつれ思い込みの概念がいかに間違った思い込みであるかを知ったのでした。まあ無知といってよい。玄洋社が明治10年代から昭和20年の敗戦までの長きにわたって続いたことだけでも驚きであった。 

そしてこの玄洋社を立ち上げた人達の原点には福岡の風雲幕末を彩ったさまざまの群像があった・・・と知る・・・福岡にも大した人物が存在していたのだ・・・続く

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チャーリー・プライドを聴く

2021年01月28日 | 懐かしのカントリースター

Charley Pride (3)  

米国盤 Camden Records CL-50032  The Incompatible Charley Pride 

(1)I'd Rather Love You  (2)Time  (3)Jeanie Norman  (4)Anywhere  (5)When The Trains Come In (6)Piroque Joe  (7)Was It All Worth Loving You  (8)Instant Loneliness  (9)This Highway Leads To Glory  (10)Time Out For Jesus 

本来のカントリーミュージックらしい Country を聴きたいと思った時、私はよくこのチャーリー・プライドを聴きます。特に初期の頃のチャーリーのカントリーは本当にGood’n Country だと思う。この Good'n というのは ” 真にカントリーらしいサウンド ” という意味を持っている・・・ということなんですね。ただ、自分にとっては・・・ということかもわかりませんが。  

チャーリー・プライドの Camden 盤は珍しいと思いますが、RCAビクターレコードの廉価盤ということなんだけど中身は全く正調カントリーで、スティールギター、ピアノそして時にフィドル(カントリースタイルのバイオリン)を主な伴奏に快調にあるいは朗々と歌うチャーリーのバリトンボイスは何故かとても癒される響きを持っています。 ドラムも派手にバタバタとしたドラムがなくていわゆるロッキンカントリーという感じではない ところがいいなぁ・・・落ち着いて聴ける。 彼が自分のバンド The Prides Men を持って歌っていた頃のチャーリー・プライドに何故かいま惹かれます。

(6)Piroque Joe  は珍しくケイジャンカントリースタイルのアップテンポ仕立て。ケイジャンというのはフランス系アメリカ人のことで Cajun Country という独特の分野もあるくらいです。フィドルの弾き方に独特の弾き方がありここでもそれが存分に発揮されています。私の好みは(1)I'd Rather Love You 、(9)This Highway Leads To Glory 。 sacred song といってもよい(10)Time Out For Jesus も素晴らしい このアルバムは全体的にそんなに目立った大ヒット曲が含まれてはいないけれど Charley Pride の正調カントリーの素晴らしさにあふれていると思う。  

今は彼のアルバムも初期のLPレコードが2albums とか 4 albums 含まれる1枚のCDになって出ているようです。 

新型コロナに感染して亡くなってしまったチャーリー Rest In Peace

 

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九州のおもしろ歴史(福岡の風雲幕末の巻)

2021年01月26日 | 歴史はロマン…九州の歴史を中心に

福岡の幕末の不思議(1)

 

日本人にとって日本の歴史の中では戦国時代と幕末に関してが一番興味を持たれている・・・と何かの記事に書かれていた。例にもれず私も歴史はそこら辺に興味がある。博多に出てきてから20年以上になり、初めの頃からY新聞をとっていたので興味がありそうな記事は捨てずに切り取ってスクラップしてきた。 

今日は幕末・・・幕末といえば薩摩、長州、土佐、肥前が有名でなんですが、どうも偏っている感じが否めなくて知れば知るほどずっと疑問を持っていることが多くありました。 

今回は、九州の中心といえる福岡(博多)には黒田氏の福岡藩54万石がある、九州では3番目くらいの大きな大名なのにどうも幕末の時代に活躍した気配がないし、明治になっての西南戦争など一連の士族の反乱にも出てこないので一体どうしたことだろうと長年不思議に思っていた・・・ということについて。で その辺のところを新聞記事に絡めて自分なりに載せてみたいと思う 

写真は福岡城 祈念櫓

 

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眉間の三日月傷

2021年01月25日 | 時代劇映画

旗本退屈男の眉間の三日月傷 

旗本退屈男といえば思い出すことがある。

2年くらい前の話。 バスから降りるときに前のめりに転んで顔面打撲、傷を負った80歳くらいのおばあちゃんが外来受診に来られた。打撲斑のほかに前額部に斜めに傷があって消毒手当する・・・その時に ” 旗本退屈男みたいになってますよ、早乙女主水ノ介・・・知ってるでしょう? ” といいながら手当てをしていったら ” まあ先生恥ずかしい、右太衛門みたいになっているなんて!” と笑いながらいわれた(smile)・・・こんなやりとりは若い先生ではちょっと難しいかも・・・場がなごむのです、年の功かなあ(smile)

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初めてレコードを洗ってみた

2021年01月24日 | つれづれに

初めてレコードを洗ってみた 

久し振りにカウボーイ・ソングのレコードを聴いた。いつ頃の発売か判らない古~いレコードで Texas Jim Robertson という大昔の歌手のレコード。内容は濃くて気に入っているものだけど、盤をターンテーブルにのせて針を落としてみるとそんなに擦れているような様子がないのに雑音が目立つ。片面を聴いて針が上がったあと盤面を見ると円盤の溝に沿ってちいさな茶色い粒がたくさん乗っかっていた。 

聴く前にスプレーをかけてクリーニングしたのに・・・これはおそらく針がレコードの溝をなぞっていく時に溝にたまったほこりを掘り起こしたものだろう、積年のほこりが固まっているのかも・・・と判断。思い切って盤面を水洗いすることにした・・・大事なレコードだから不安だった。水道水をチョロチョロ流しながら柔らかい歯ブラシで盤面の溝に沿って洗い流していった。中心の穴に細い鉛筆を通して盤面を垂直に掛けて自然乾燥で終わり 

てきめん効果あり聴いてみるとノイズも少なくなって音質向上。やはり積年のホコリが詰まっていたもよう。今後もこのようなレコードがあれば試みてみよう

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時代劇博物館から 旗本退屈男は…

2021年01月17日 | 時代劇映画

旗本退屈男は自宅待機社員・・・だって(smile) 

西部劇映画と同じく時代劇を見るのも基礎知識があると色々と面白く見ることができるんだ・・・とこの本から教えられました(smile) 

主人公は早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ と読む)は千二百石取りの34歳、独身の旗本・・・「天下御免の三日月傷、直参旗本 早乙女主水之介と知っての狼藉か。ならば諸羽流正眼崩し、剣の舞いのひと差し、見せてくれよう。パッ」の台詞はお馴染み?・・・年代によるんでしょうけど(smile) 

昔は何気なく見たりしていたけれど現代人には解らぬことが多すぎる・・・て感じ(smile) 

千二百石取りといえば現代の年収でいくらくらい?直参旗本とは?諸羽流という剣術流派があったのかいな? 正眼崩しとか狼藉・・・とか時代劇でないと聞かないような表現・・・こんなのが目白押し(smile) 

ところで、一つ一つを史実に忠実に見ていくと映画の中では不都合なことがいっぱい出てくるそうな。時代考証の先達・三田村鳶魚(えんぎょ)という人が「旗本退屈男」を指して ” 時代物を全く時代知識なしに書く。その胆力は敬服すべきものであるが、これほどムチャなことを書くのは随分人を食った話だ。・・・大衆小説は読者を愚弄する意味をもって出現したのではあるまい ”・・・と一刀両断しているらしい。 でも、この本の著者の嶋野功緒さんは 時代考証を二の次にして奔放なロマンを展開させるのが作者の狙いだったのだろう・・・と擁護しています(smile)  

「旗本退屈男」は映画で市川右太衛門、テレビで中村竹弥、高橋英樹、平幹次郎が演じた とのこと。 

原作者の佐々木三津三(~)という作家はもともとは純文学を目指した人だったようですが生活のために大衆作家に転向したらしい。

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文庫本「時代劇博物館」を読む

2021年01月16日 | 時代劇映画

 

「時代劇博物館」(1993=平成5年 社会思想社 現代教養文庫 島野功緒 著)  

Book Offで目に付いて108円で買った。 帯に謳ってある口上・・・「銀幕を彩ったチャンバラの美学・映画草創期からテレビ時代劇まで、歴代のチャンバラスターを俎上にあげ、チャンバラ芸の奥の深さ醍醐味を語る。時代劇には欠かせない陰の主役、殺陣師の系譜、殺陣論を収録したユニークな映画史。」・・・だって(smile)  

序にかえて・・・の文に「昭和30年代前半までに生まれた男性は、棒きれを振りまわしてチャンバラごっこに夢中になった経験を必ず持っているはずである。--いつのころからか子供はチャンバラごっこをしなくなった。” 時代劇なんて封建時代の遺物。あんな残酷な遊びがなくなったのはよいことだ ” と言う '進歩的' 母親も少なくないらしい。しかし、これは終戦直後、時代劇製作を禁止した占領軍と同じ短絡志向であろう。」・・・とあって さらに「 子供たちは、時代劇によって正義感、悪を憎む心を育てられた。大人になって、映画と現実の差を痛いほど思い知らされ、だからこそなお、時代劇のなかに夢を求めたのである。少年の非行化が増えたのは、子供がチャンバラをしなくなった時代から始まった・・・・と私は独断している。」と述べてあります。 アハハ!曲論だけど私には一理あるなあ・・・と思える(smile) 

私の小学校低学年の頃は時代劇映画が好きなおばあちゃん(母の母)のお守り役を仰せつかって・・・というよりか単なる付録(無料だから)でくっついていって映画を見た。今思い返してみると祖母はどうも渋い俳優よりも派手な俳優さんが好きだったみたいだ・・・片岡千恵蔵よりか長谷川和夫とか市川右太衛門ね(smile) 

文庫本の表紙のイラストを見て これは誰れ、あれは誰れとあてられる人は相当な年配者か熱烈ファンね(smile)・・・・面白いのでこの本ちょっと追っかけてみよう・・・次回に続く

 

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レコードの復活てホント?

2021年01月13日 | つれづれに

レコードの復活てホントだろうか? 

今日(令和3)1/12のY新聞に「10年で10倍  復活のレコード」という記事が載っていた・・・音楽を聴くメディアの主役の座をCDに奪われたのは30年以上前のこと。ところがここ10年、レコードの生産量が右肩上がりで大規模店やオシャレなショップも続々とオープンしている・・・」だそうな。 

物珍しさも手伝って若い人にレコードを再評価する(見直す)というのは多少はあるかもしれないですね・・・記事によると、「背景に、意識が高い音楽ファンが増えたこと。CDでは得られない柔らかな音質を求めるこだわり派、聴くにせよ探すにせよ多少の手間がかかる作業に喜びを見出す人々・・・」とのこと。 

これ全~部 東京での話みたい・・・まあ東京が何でも情報の発信源であることを思へば少しづつは地方にも影響があるかも知れません。でもね、この現象は一般性はないはずで、本当に音楽好き、レコードに魅力を覚えた人に限られてくるでしょう・・・それでも若い人達がレコードに興味を持ってくれるのは嬉しいなあ・・・というのが私の思い。 ただ、ちょっと博多のタワーレコードを覗いたんですが新譜のレコードの値段が高いことが高いことが これでは普及どころではないと思う。 

色々と手間暇かけるレコード大好きの私は古臭い人間と思われなくなってちょっぴり嬉しくもある(smile)

 

 

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2021(令和3)年1月1日

2021年01月01日 | つれづれに

2021(令和3)年 お正月

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。更新がままならないですが元気でいる限りはずっと続けていきます・・・さかのぼって過去の記事も補足したり追加したりしながらより充実させていきますので時々は覗いてみてください。

ひとつだけ注意して下さい……私のカントリーは現代進行性のCountry Music ではありません。あくまでも昔のOld Country です。現代のカントリーは探せばいくらでもたくさん情報があると思いますのでそちらを見て下さいね

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