西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

カーク・ダグラス西部劇「ガンファイター」

2024年06月10日 | 西部劇映画

カーク・ダグラス西部劇「ガン・ファイター」

 

1961年 ユニバーサル映画 ガン・ファイター(The Last Sunset) 監督:ロバート・アルドリッチ

この作品は私にとってはちょっと胸がキュンとなる西部劇。個人的には西部劇好きの人は見るべき作品だ……と思っています。103歳で大往生したカーク・ダグラス()全盛期の映画といってもいいかな…。 

DVD には昔のパンフレットの縮小版が同封されていました・・・それによると「カウボーイ上がりの流れ者オマリー(カーク・ダグラス)と彼を追う保安官ストリプリング(ロック・ハドソン)の宿命の対決をクライマックスにメキシコからテキサスの荒野にかけてキャトルドライブが展開する雄大なスケールの西部劇である」と。

   

*南軍退役軍人ジム・ブレッケンブリッジ(ジョゼフ・コットン)は妻ベル(ドロシー・マローン)と娘ミッシー(キャロル・リンレー)とメキシコで牧場を営んでいる。新生活を始めるために1000頭の牛をテキサスまで移動させて売る計画。そこへカウボーイ上がりのお尋ね者オマリー(カーク・ダグラス)と彼を追う保安官ストリプリング(ロック・ハドソン)がやって来る・・・こんなシーンで始まる。

*オマリーが来たわけは昔の恋人だったベルに逢うためだった。牛追いに人手が要るジムは二人を雇い入れてキャトルドライブに出発する。一緒に牛追いの旅をするうちに保安官もオマリーの人柄に接して親しみを持つようになる。 

*ボスのジムは途中の酒場でトラブルに巻き込まれて撃たれて死ぬ。 

 

この映画は私にはかろうじてリアルタイムで映画館で見ることができた作品だった……思い出せないけど恐らく誰れかに連れていってもらって見たと思う。 それこそ半世紀ぶりぐらいに見る。 

以下・・・<私のうろ覚えの記憶から・・・夜の焚き火のシーンがあってカーク・ダグラスが  “ 黄色いドレスの女の子 ” …だったかな?を口笛を吹いて奏でる場面があった。それと若いキャロル・リンレーの黄色いドレスの清楚な姿がいつまでも脳裏に焼き付いていた。そして最後にロック・ハドソンと決闘で撃ち合う時カーク・ダグラスが持っているのが小型のデリンジャー拳銃だった ( いつも拳銃やライフルは持っていなかったと思う)………果たして自分の記憶が正しいのかな>…と思いながらDVD鑑賞した。

見た後…自分の記憶が大体合っていた。ただ、カーク・ダグラスが歌うシーンがあったのとインディアンが出てくるし、ライフルで撃つシーンがあるのは記憶になかった。沢山の知識を得た今は昔の恋人役がドロシー・マローンだったこと、ジョゼフ・コットンが出ていたこと、悪漢にジャック・イーラム、ネビル・ブランドが出ていたことなんかが判るけれど、当時は知らなかったなぁ。若い頃に見た時はキャロル・リンレーに惹かれたけど歳を重ねてから見るとドロシー・マローンの色気に惹かれるなぁ🤣

保安官のストリプリングが1000頭の牛を運ぶには最低でも10人くらいは必要だ……とボスに説明するシーンがあるし、実際の牛追いのシーンの迫力には圧倒されます。スタンピード(牛の暴走)もしっかりと入れられています。夜の牛の群れで角がキラキラ光る現象が出てくるシーンは珍しい🤣こんなことがあるんだ……と瞠目🤣 ついでに、” 瞠目 “ という言葉最近は見かけません…作家の故池波正太郎さんのエッセイなどでよく見かけたもので拝借🤣  保安官が流砂に馬ごと乗り入れてしまって沈んでいくところを助けられる……なんてシーンもありましたが、底なし沼……砂漠にそんなところがあるんだと瞠目( 驚いて眼をパチクリ )🤣 陽気なメキシコ人牧童3人がいて一人はギターを奏でて歌う…賑やかだったりしんみりだったり😁

見どころ沢山の西部劇でした…僕はこの映画をけなすような人がいたらその人は西部劇が嫌いな人だ…と思うなあ

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2 コメント

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禁断のテーマ (ママデューク)
2024-06-29 21:31:22
>僕はこの映画をけなすような人がいたらその人は西部劇が嫌いな人だ

とおっしゃられると、返す言葉がないのですが、私はどうもこの作品には乗れません。というのも、やはりこれは禁断の恋にあると思います。1960年ともなると映画も理屈っぽくなるのですが、それが、ここに如実に表れています(苦笑)。
同じ2大スターが相打つ、アルドリッチの作品でも「ヴェラクルス」は、商売上手なヘクト・ランカスタープロ、娯楽に徹しています。こちらは、反体制のカーク・ダグラスのブライナプロ、悲劇がお好き。これは、俳優の持つ考え方が違う結果なのかも知れませんね。
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ガン・ファイター (ハンク秋山)
2024-06-30 19:23:55
アハハ・・・確かにメロドラマ西部劇版ですね。思春期に見て思い入れがあった西部劇でしたので・・・(smile) でも、ドロシー・マローンへの愛を失ない、若いキャロル・リンレーが実は貴方の子・・・と告げられた時にカーク・ダグラスは激しく動揺し、夢も希望も失われて行き場がなくなった・・・と感じて決闘に臨みますね。 ボスにキャトルドライブの報酬として牛の1/3とあんたの細君をくれ・・・というほどの熱情を持っていた男がすべてを失なった時の潔さみたいなところがありました・・・カーク・ダグラスでないと出せない味かなあ。ママデュークさまコメント有難うございました
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