西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 29 [ オムニバス ]

2008年01月27日 | オムニバス レコードは楽し
 楽しいオムニバス レコード (3)  
米国盤 Hilltop JS-6000 12Great Country Hits / 12Great Country Artists
(1)Come On In・・・Patsy Cline (2)Am I That Easy To Forget・・・Carl Belew (3)Crazy Over You・・・Hank Locklin (4)Flowers Speak Louder Than Words・・・Ferlin Husky (5)How's It Feel・・・Justin Tubb (6)I'm Happy That You Hurt Me・・・Webb Pierce (7)Don't Let The Stars Get In Your Eyes・・・Slim Willet (8)Maybe Little Baby・・・George Jones (9)Deck Of Cards・・・T.Texas Tyler (10)First Things First・・・Cowboy Copas (11)Brand New Low・・・Red Sovine (12)Sentenced By A Court Of Love・・・Jimmy Dean           
僕はレコードが高くて買えない頃には安い廉価盤の中古をよく買ったものですが、一番お世話になったのがHilltop というレコードでした。アメリカに直接注文すると安くで手に入るのと、沢山の歌手(珍しい歌手もありました)のLPがレーベルを超えて出ているので嬉しいものでした。 このLPはごく初期の頃に買ったもので沢山の歌手を知るきっかけにもなったものです。ほとんどが後年にCOUNTRY MUSICの全盛時代の一翼を担うことになる人達の若い頃、まだマイナーレコード会社でレコーディングしたような曲の寄せ集めで、たいした曲は入っていないんですが、まあ~全体に古き良き時代のカントリーソングとサウンドが詰まっているものです。
  パッツィ・クラインがフィドル(カントリー畑ではヴァイオリンのことをこう呼びます)とギターを伴奏にアップテンポに歌い、カール・ベルウ(このレコードで初めて知ったのですがとても素晴らしいカントリーバラッド歌手です・・)がスティールギターとバックに静かに流れるピアノとフィドルで朗々と歌う・・・なんと素敵なカントリーソング。   ハンク・ロックリン、ファーリン・ハスキーとも若いので声に張りがあっていいし、特にファーリンのワルツ曲は素敵です。スローなロカビリースタイルのジャスティン・タブはお父さんのアーネスト・タブとは声質が違います。ウェブ・ピアスもスティールと静かなフィドルでややおとなしい歌い方、有名な(7)Don't Let The Star~(星を見つめないで)はこのスリム・ウィレットがオリジナルなんだそうですが過激なフィドルとホンキートンクピアノでムードもへちまもないような元気いっぱいの歌い飛ばし・・・(8)のジョージ・ジョーンズはここでは全くのロカビリーでこれも歌い飛ばしで唾でも飛んできそうな勢い・・・・・・
(9)はベテランのT.テキサス タイラーがある兵士の物語を全編語りで聴かせ、カウボーイ・コーパスは綺麗なスティールギターをバックにワルツ曲を歌い、そして可もなく不可もないけれど紛れもなくカントリーを聴いている・・・・という気分にさせてくれる渋~いレッド・ソヴァインがスティールギターとピアノを伴奏にミデアムテンポの曲を歌う。    そして最後は静かなフィドルをバックにジミー・ディーンのさえない歌で終わる・・・・・てな具合なんですね・・・・
とても現代のカントリーからすれば垢抜けない音なんです、でもカントリー&ウェスタン音楽はこんな時代を経て発展してきているんだ・・・と思うと聴いていて苦にはならないです。みんな一生懸命だもの。  まちがってもCDなんかにはならないでしょうが、昔の曲をごちゃ混ぜにして安くであるようなオムニバスCDで出くわすことがあるかもしれません・・・・・今ではほとんどの人がHILLBILLY HEAVENにいます(懐)
コメント

懐かしのカントリー&ウェスタン 28 [ カール・スミス(1) ]

2008年01月26日 | つれづれに
Carl Smith (1)  米国盤 Harmony HS-11251 A Gentleman In Love   
(1)Love While You Can (2)Blue Love (In My Heart) (3)We Live In Two Different Worlds (4)Don't That Moon Look Lonesome (5)Easy To Please (6)After The Boy Gets The Girl (7)No One Will Ever Know (8)Thoughts Of A Fool (9)Greener Pastures (10)Sweet Lips     

カール・スミス(1927年~現在、テネシー州出身)は今ではほとんど忘れられてしまったような存在になっていますが、1950~60年代カントリー黄金時代のスターの一人で コロンビア・カントリーの代表的なスターとしても有名でした。またジューン・カーターと結婚していた時期があって娘のカーレン・カーターがカントリー歌手になっています。 
 僕の世代ではリアルタイムでのカール・スミス全盛時代のカントリーに接することなく既に過ぎ去った後ということで、後でレコードで追っかけて聴く形でした・・・・・レコードもなかなか手に入れることは難しくて Columbia Records の廉価レーベル Harmony Records で買うのがやっとでした。アメリカではかなり人気があってLP発売枚数も多かったのに 日本盤は少なかったのではないでしょうか。  このレコード( 以前に アメリカでは正規盤 CS-8540 として発売 )もそうした中の1枚で、典型的なカール・スミスのカントリー( 彼のバンド The Tunesmith をバックに歌う時の演奏形態 )が聴けるものです。   
アルバム全体の音はスティール・ギター、フィドル( カントリースタイルのバイオリン )、ホンキートンクピアノ、エレキ・ギターと歯切れのよいスネアドラム ( この時代のドラムはあまりバタバタとうるさいものではないです ) 編成の典型的ホンキートンク・スタイルのカントリーです・・・・・でも現代にいうホンキートンク・スタイルとはどこか違います。はっきり ”どこが違う?”・・・・・とは判然としないですが、複雑なコードを使わないとか、ドラムがうるさくない・・・とかロック的な要素が全く無くてシンプルだとかでしょうか。     
(1)Love While You Can は珍しくバンジョーで軽快に始まり、(2)Blue Love (6)After The Boy Gets The Girl なんかはウェスタン・スイング調でウキウキしてしまいそう、(3)We Live In Two Different Worlds は古くからの名曲でロイ・エイカフ他多くの歌手に歌われていてかつてはブルーグラスでも歌われていました、曲調がいいから誰が歌っても映えるものです。
(7)No One Will Ever Know も同様で、ロイ・エイカフやハンク・ウィリアムスのほか,かつてはジーン・ワトソン、盲目のカントリー歌手ロニー・ミルサップ( ピアノを弾きながら歌う )なども歌っていて、これも誰が歌っても映える曲です・・・・・という訳でカール・スミスという歌手を知るのにはよいアルバムだと思います。 
CDになっているか不明ですがヒット曲を集めたベストCDで十分かな・・・という気もしますが 個人的には ”時代の風”を運んでくれるLPレコードで聴きたい歌手。
コメント

西部劇 -4-(ウィル・ペニー)

2008年01月26日 | 西部劇映画
ウィル・ペニー (WILL PENNY 1968年=昭和43 監督 トム・グリース )           カウボーイとしてしか生きるすべを知らない初老の男の悲しみが切々と伝わってきて思わず切なくなってしまう西部劇。でもこの作品は1960年代西部劇の代表作の一つでしょう。アメリカでないと作れない西部劇だと思います(映画評論家の方も言っておられました)。        <ストーリー>無学文盲だが (給料を受け取る時自分の名前が書けなくて隠すように x とサインする場面があります)、カウボーイとしての腕は一流の孤独な50男ウィル・ペニー(チャールトン・ヘストン)。仲間には”もう引退の年だ、いつまで牛追いをするんだ” と馬鹿にされるが帰るべきところはない。牛追いの仕事が終わり、厳しいモンタナの冬を越すためにウィルはその腕を見込まれてある牧場(牧場主は名優ベン・ジョンソン)の放牧牛の監視の仕事にありつく。  あるいさかいから狂気のならず者クイント親子と争い、仲間のカウボーイを助けるためにクイントの息子の1人を射ち殺してしまったことから執拗に狙われるようになった。後に射たれて重傷を負いやっとのことで小屋までたどりつくと、監視小屋にはカリフォルニアへ行く途中だというキャサリン母子(ジョーン・ハケットとジョン・フランシス)が入り込んでいた。キャサリンの手厚い看護を受けて回復したウィル。小屋で冬を越すため一緒に生活することになった3人、ウィルと母親との間に愛情が芽生え、少年にもなつかれる・・・ウィルが知った初めての家庭的な味だった。ウィルは結婚して落ち着きたい・・・・と思うのだった。ウィルは悩む・・・・50男の自分に、カウボーイしか出来ない自分に家庭を持つ資格があるのだろうか・・と。  クリスマスの夜、小屋に執拗なクイント一家の手が忍び寄り3人は窮地に陥るが苦心の末やっと倒すことが出来た。 母子の無事を見とどけ、そして自分の心を抑えて母子の元を去っていくウィル・・・・ウィルの悲しみが伝わってくるようなラストシーン・・・・。    特に劇的な撃ち合いがあるでもなく西部劇としては退屈な方に入るんでしょうが、画面からカウボーイの生活がどんなに厳しいものであるかが伝わってくるし、この後ウィルはどうなるのだろう・・・と思わせる余韻を持った作品です。 見る人の年齢によって面白いか、つまらないかが分かれるんでしょうねこの映画。僕は大好きな西部劇です。監督のトム・グリースは当時のカウボーイ風俗、言葉の言い回し、銃器などの時代考証を入念に映画に反映させたんだそうです。母親役のジョーン・ハケットは不思議な魅力をもった女優さんだ。写真はビデオのものですがDVDも出ていて、これには映像特典「思い出の”ウィル・ペニー”/ ”ウィル・ペニー”の名優達」が入っています。
コメント

西部劇 -3- Part 3

2008年01月25日 | 西部劇映画
野の決闘 (My Darling Clementine) についてさらに一言     この映画で気になっていたことがあります。 最後のほうで いよいよアープがクラントン一家との対決に赴こうとする保安官事務所の場面で、協力を申し出た2人(町長と市民)にショットガンを渡すんですが、何故か弾を抜き取って渡します。今から銃撃戦に臨むというのになぜ空のショットガンを持たせるんだろう・・・というのが映画を見た時は最初わかりませんでしたが、レーザーディスクの解説を見て初めて”なるほど”・・・と納得できたということがありました。宇田川幸洋さんの解説によると、一種の戦術を使ったもので、アープと空のショットガンを持った正面の2人はおとりの役目をして、弟モーガン、ドク・ホリデイが素早く側面に移動して攻撃する・・・・というんですね・・・そういえば老クラントンが一瞬動揺するような素振りをみせるところがあったように思いますが・・・こんな風に見てくると結構面白い要素がいっぱい入っているんですね。なんでも、フォード監督は太平洋戦争で記録撮影のため従軍したことがあるのでそのような戦術的なことも体験していてそれを映画にも生かしたのではないか・・・とのことです。      もうひとつ、この映画ではもう全くといっていいほど余計な音楽が使われていないのも特徴です。喧騒な酒場での楽士達が奏でる音楽と、ホンキートンク ピアノのほかは町の人たちがフィドル(ヴァイオリン)のホーダウン演奏に合わせて踊るダンスの場面くらいで、そのことが「荒野の決闘」が物静かな詩情をたたえた映画だ・・・との印象につながっていると思いますし、なんだか落ち着いた気分で見ることが出来る要因にもなっている気がします。
コメント

懐かしのカントリー&ウェスタン 27 [ サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ(2) ]

2008年01月20日 | サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ

The Sons Of The Pioneers (2)  
米国盤 Camden DL2-0336 RIDERS IN THE SKY (2 Records set)
     (1)Riders In The Sky (2)Empty Saddles (3)There's A Goldmine In The Sky (4)Red River Valley (5)Cool Water (6)Cigarettes, Whusky And Wild Women (7)Outlaws (8)Blue Prairie (9)Home On The Range (10)High Noon (11)Ole Faithful (12)Let's Pretend (13)Wind (14)The Ballad Of Davy Crockett (15)Trail To San Antone (16)Cowboy Camp Meetin' (17)The Timber Trail (18)Wagons West                             

ブログの最初に採り上げたザ・サンズ・オブ・ザ・パイオニアズの第2弾です。
1973(昭和48)年にRCAレコードの廉価レーベルCamdenから出されたこのLPレコードもパイオニアズのベストともいえる内容で素晴らしいものです。 ジャケットのメンバー写真は有名でよく使われます。
トップの Bob Nolan( ボブ・ノーラン:多くの名曲を作っている )から時計回りに Karl Farr( カール・ファー:ギターの名手 ) 、 Lloyd Perryman( ギターを持っているのはロイド・ぺリマン:パイオニアズ一筋に支え続け、ミスター パイオニアズとも言える人で歌もとても上手い ) 、 Tim Spencer( しゃがんでいるのはティム・スペンサー:多くの名曲を作っている )、 Hugh Farr( ヒュー・ファー:ウェスタン・スイング調のフィドル=ヴァイオリンの名手。コーラスでのバス ヴォイスも魅力的 )、 Pat Brady( パット・ブラディ:パイオニアズにコメディの要素を導入した得がたい人 )で、このメンバーの時代がパイオニアズの全盛時代( 私見ですが )といえるかと思います・・・・でももう皆亡くなっています。  このアルバム中の曲は1945年から1963年までの録音曲が種々雑多に収録されているようですので、時代によってメンバーも異なりますが、それでも The Sons Of The Pioneers サウンドののれんはしっかりと守られているところが凄いなと思います。
  
スタン・ジョーンズ作の(1)Riders In The Sky は新作ウェスタンの名曲でパイオニアズ盤も素敵です。伝統的なカウボーイソングの(4)Red River Valley 、(9)Home On The Range(峠のわが家)と典型的なパイオニアズのコーラスが聴ける(2)Empty Saddle、(5)Cool Water、(11)Ole Faithful、(17)The Timber Trail、(18)Wagons West はまさに彼等にぴったりで丁寧に歌っています。  でもこのLPの白眉は(6)Cigarettes,Whusky And Wild Women、(8)Blue Prairie、(12)Let's Pretend で、(6)はヒルビリー・コメディ ソングともいえるもので彼等には珍しくマンドリンを全般に入れて面白おかしく歌ってくれますし、デュエットで歌う雰囲気がとてもよい感じ。(8)Blue Prairie は管楽器を入れて何ともいえないマイナー調のパストラル ムードをかもし出していてパイオニアズの重厚なコーラスを引き立てています、最高の歌ではないでしょうか(感激)。他に西部劇「真昼の決闘」の主題歌 ”ハイ・ヌーン ” や、バンジョーを入れた ”デイヴィー・クロケットの歌 ” も珍しいです・・・・
 
パイオニアズの歌はCDでも代表的な曲を集めたものが出ているようです・・・・現代のカウボーイコーラス グループ「RIDERS IN THE SKY」と聴き比べてみるのもいいかも知れません

コメント

西部劇 ー3- Part 2

2008年01月20日 | 西部劇映画
荒野の決闘 (My Darling Clementine)の名場面・・・・・(1)酒場でアープとクラントン一家が出会う場面は緊張感があってなかなかいい・・・・牛泥棒と末弟ジェイムズ殺害の探索のために保安官を引き受けて町に残ると一家に告げる時「それはそれは・・・・ところで名前は?」 という老クラントン(ウォルター・ブレナン)に対して「アープ・・・ワイアット・アープ」と答えるところで、クラントン一家の面々の顔が一瞬(驚いて)硬直してしまうところがある・・・・当時の西部でワイアット・アープの勇名がとどろいていた(以前ダッジ・シティの名保安官だった)ことを思わせて思わずニヤリ・・・としたくなる場面です。   (2)ポーカーをするアープと酒場女チワワ(リンダ・ダーネル)の出逢いの場面も面白い・・・・歓心を引こうとしてアープに無視されたチワワが”1万頭の牛がいなくなった~”とからかうように歌いはじめると憮然としてジロリと見るアープ、ちょっとユーモラスなところだ・・・・   (3)アープとドク・ホリデイが酒場で出会うところも緊迫感~打ち解ける場面への移り変わりが素晴らしい・・・大人の西部劇だなあ・・と感じさせるところです。  (4)トゥームストンの町に教会が建つのを祝って町の人達が踊る場面でアープがぎこちなくクレメンタインを誘って踊るところ    (5)クレメンタインにほのかな恋心を抱いたアープがバーテンの老マックに「恋したことあるか?」とたずねるところ   (6)最後のクレメンタインに別れを告げる場面で「クレメンタインという名前が好きです」とさりげなく告げるところとバックの広大な西部の風景場面・・・・・など見ていると枚挙にいとまがないほど名場面があって、まさしく西部劇の名作にふさわしいといえます。 僕は1965年のリバイバルで見たのですが、初めて見たときは画面がやたら暗いのとスローテンポの展開に今ひとつ強い印象が残りませんでしたが、その後何度か映画館で見たりビデオやレーザーディスク、DVDと見るにつれてこの映画の持つ良さが判るようになって来ました・・・・・DVDていいですね、見るたびに色んな発見ができて、より深くこの映画を味わうことができるから。できるだけ大きな画面で見ることだと思います(西部の風景はテレビには入りきらないから)、ジョン・フォード監督の偉大さがよくわかります
コメント

西部劇 -3-(荒野の決闘)

2008年01月16日 | 西部劇映画
荒野の決闘 (My Darling Clementine 1946年=昭和21年 監督ジョン・フォード)   <ストーリー>ワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)は弟モーガン(ウォード・ボンド)、ヴァージル(ティム・ホルト)、ジェイムズ(ドン・ガーナー)と一緒に牛を連れてカリフォルニアへ向かっていた。途中末弟ジェイムズを残してアリゾナの街トゥームストンに立ち寄った3人だったが、帰ってみるとジェイムズは殺され、牛は盗まれていた・・・・クラントン一家(老クラントンと4人の息子)の仕業と目星をつけたワイアットは犯人を逮捕するためにその町の保安官となってとどまることを決意する。  物語冒頭で牛泥棒事件にかかわるW.アープとクラントン一家の出逢い、酒場女チワワ(リンダ・ダーネル)との出逢い、医者崩れのガンマン ドク・ホリデイ(ビクター・マチュア)との出逢いを簡単に見せて、その後のアープ兄弟とクラントン一家の緊迫した確執と、アープが東部から訪ねてきたドクの昔の恋人クレメンタイン(キャシー・ダウンズ)に寄せる淡い恋心などをからめて・・・・そして最後のOKコラル(家畜囲い場)での銃撃戦に到るまでの展開がとても素晴らしいタッチで描かれています。   「My Darling Clementine」ととても西部劇とは思えないようなやさしい原題がついていますが、実際にアメリカ民謡”いとしのクレメンタイン”が映画の冒頭と終わりに合唱で歌われていてジョン・フォード監督らしいセンチメンタリズムを感じさせるところです。ずっと以前にレーザーディスクが出た時の解説に映画評論家の宇田川幸洋さんが次のように書いておられます・・・”「荒野の決闘」の魅力は勇壮なアクションや悪をやっつけるカタルシス(快感)にあるのではなく、それとは裏腹な、西部の風物を愛着をこめて眺めるところから生まれる比類のない詩的イメージにある。その意味で、フォード西部劇の特徴が最も端的に表れた作品だと言えよう”と。  この映画はアメリカ西部で実際にあったOK牧場の決斗(1881年=明治14年)を題材にしたもので、ワイアット・アープ、ドク・ホリデイ、アイク・クラントン等の実在した人名が出てきますが、ここでは史実とはやや違ったフィクションを加えたものになっています。  日本公開は1947年(昭和22)で1961年(昭和36)、1965年(昭和40)、1984年(昭和59)とリバイバル上映されています・・・・モノクロ映像なので今の若い人達がどう感じるのかちょっと興味あるんですが、ジョン・フォード監督の陰影のつけ方とカメラワークはやはり一見に値するものだと思います・・・・・ところで、ワイアット・アープは1929年(昭和4年)まで生きたそうで、ジョン・フォード(1895~1973)監督は生前のアープに会ったことがあるんだそうです。OK牧場の決斗が1881年(明治14年)ですからアープはそれから50年近く長生きして80歳で亡くなったとか
コメント

西部劇 -2-(ライフルマン)

2008年01月13日 | テレビ西部劇
テレビ西部劇 ライフルマン  主演: チャック・コナーズ / ジョーン・クロフォード       
「 ウィンチェスター銃の早射ちで 1960年代の茶の間の話題をさらった西部劇。 ルーカス・マケイン ( ライフルマン ) とマークの父子愛を軸に、悪と闘っていく姿も感動を呼んだ 」・・・・・と解説にありますが、僕が少年の頃にはやったテレビ西部劇で「 ローハイド 」 とこの 「 ライフルマン 」 は大人気でした。
だいぶ前になりますがビデオで16巻( 各巻2話づつ入っている ) 出て、懐かしかったのと安かったこともあって全巻そろえて何度も見て、今でも時々引っ張り出しては見ることがあります。 モノクロ画像で1話30分の物語ですがなかなかコンパクトにまとめてあって今の時代に見ても十分楽しめる・・・・・興味をそそるものとして、かつて " 最後の西部劇監督 " といわれて「 昼下がりの決斗 」「 ダンディ少佐 」「 ワイルドバンチ 」などの西部劇を作った若き日のサム・ペキンパーが脚本、監督をつとめたりしていること・・・とか・・・ゲスト出演者に後年大スターになる人達が出ていたり-とかで別な楽しみもあります( 色んな事を知るようになった今だから解ることで、当時はそんなことは全く知らなかったです )。

例えば第1話「 ライフルマン登場 」では若き日のデニス・ホッパー( 20才くらい? )が早射ちガンマンとして出てくるし、その後の話でもロバート・ボーン( ”0011ナポレオン・ソロ ”の )、リー・ヴァン・クリーフ、ジェームズ・コバーン、ヴィック・モロー( 戦争テレビ映画 ”コンバット ” のサンダース軍曹役 )、マイケル・ランドン( ”大草原の小さな家 ”の父親役 ) などがゲスト出演していたりでまあ楽しいこと楽しいこと・・・・・なんとかDVDでもっと多くの作品が出ないものかなあ・・・・と期待してるんですけど。  チャック・コナーズはもう亡くなりましたが、元は大リーグの野球選手だっただけに長身でいかつい感じ、それに純粋な息子役のジョーン・クロフォードの取り合わせがよくてなかなかいい西部劇小品集でした。
コメント (2)

レコード雑感 -2-

2008年01月13日 | つれづれに
昨日映画の公開時間まで時間があったので途中で見かけた「 博多レコード・パラダイス 」という中古レコードセールをのぞいてみた。ジャズ、ロック、クラッシック、歌謡曲などに分類してあって県外の店を含めての大きなセールらしいので何か面白そうだな・・・・とすこし期待して見てみました。その感想、まず僕の一番の興味カントリーのレコードはもう見事なくらい1枚もありませんでした。カントリー・ミュージックといえばアメリカの音楽界ではまあまあの位置を占めていることを思えば日本の中古レコード屋さんが買い入れの段階ではじめからカントリー&ウェスタン関連のものは除外しているんでしょうね・・・原因は ”売れないから ”・・・・・と明快かな?  もっともCDの時代にレコードなんか聴いている自分の方が時代錯誤もはなはだしい・・・・てところなんでしょうけど(涙)、でもレコードを見ている人も多かったし結構買っている人達がいました。   まあカントリーを聴いている人っていつになっても少なくて、珍しい存在なんだ・・・・と、こんなところでも思い知らされます。  ガッカリして近くの中古店で偶然出くわして買ったのがこれで、ビル・モンローが COUNTRY MUSIC HALL OF FAME に選ばれた記念に出された1971(昭和46)年のLPレコード。昔1800円で買ったものが新品同様なのに今や290円ですって。ジャケットを装飾用に使おうと思って買いましたが、中身も新品同様でした・・・・・嬉しいような悲しいような・・・。

映画から帰ってこのレコードの中から「 Kentucky Waltz 」と「 Blue Moon Of Kentucky(ケンタッキーの青い月)」を聴いていたらいつの間にか眠ってしまったのでした。僕が昔とてもお世話になった懐かしの廉価盤 Camden、Vocalion、Hilltop、Harmony レコードなんかは一体どこへ行ってしまったのかなあ・・・・レコードセールでもついぞ見かけなくなってしまって・・・・
コメント

映画を見に行く

2008年01月12日 | つれづれに
ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of JESSE JAMES By The Coward ROBERT FORD          お正月気分もすっかり抜けた1/12土曜日、約2時間の緊張を強いられる臨時の仕事を終えてホッとした気持ちと何となくブルーで淋しい気分の雨の中、本日から公開の「ジェシー・ジェームズの暗殺」を中洲の映画館まで見に行った。J・ジェームズといえばアメリカ西部の無法者・・・と西部劇ファンなら知っているので当然面白いだろうな、と思って行ったのですが西部劇と呼ぶにはちょっと違う印象でした。実際にあった話とはいいながら昔の西部劇にみられるような単純なストーリー展開ではなくてJ・ジェームズに憧れて仲間に入った若いボブ(ロバート)・フォードがどうしてジェシー・ジェームズを射つようにまでなったのか・・・・その過程と心理的変化を描いた一種の心理劇でした。   色々な人が試写会で見た感想を述べているのをパソコンで見てみると、160分という長いわりには登場人物関係が複雑で把握できなかったとか、銃撃戦みたいなアクションがほとんど無くてあまり面白くない、退屈だ・・・というような意見もあったので気になっていましたが・・・案の定客席はガラガラでした。   僕と同じような1人で見に来ている男性客が10人位に年配の夫婦4組、ブラッド・ピットの追っかけみたいな若い女性2人とあと数人といった具合で、初日にしては寒々とした感じ。 西部劇と大々的にうたっていると集客力がなくなる(大事な女性客にそっぽを向かれてしまう)、という現象はもう30年くらい前からあるので今回も”西部劇”という公開の仕方はせずにブラッド・ピット主演の映画・・・をうたい文句としていると思うんです。それでもアメリカでは誰でも知っている有名なアウトローでも日本では西部劇が好きな人達以外にはほとんど知られていないので、やはり多少は南北戦争後のアメリカ南部の状況とかジェシー一派がなぜ列車強盗などの無法を犯すようになったのか・・・の説明になる導入部分が欲しかった気がします。お客さんの入りは悪いかもしれないなあ・・・と、僕としては残念だけど変な評価の仕方です。でもアメリカの西部開拓時代に興味を持ってその手の本を読んだり、西部劇が好きで見たりしていたおかげで面白かったです・・・暗殺をしたフォード兄弟がその後どうなったか・・・というところまで描いた映画は初めてだったので興味深いものでした。ジェシー役のブラッド・ピットよりもボブ・フォードを演じたケイシー・アフレックという俳優の演技の方が難しかったのではないかなぁ・・・と彼の演技に拍手したい、とてもよく変化してゆく心の内を表情で表していたと思います。     これをきっかけにしばらくジェシー・ジェームズ関連の映画をビデオ、DVDで見直してみようという気になりました。それに「Jesse James」という伝承歌がアメリカ民謡みたいになって昔のカウボーイ&カントリー歌手やフォーク歌手、はてはブルーグラスでも演奏されている(映画でも最後の方で酒場で流しのギター弾きが歌うシーンがありました)ので聴きなおしてみようというきっかけにもなりました・・・・・いい映画だったな・・・と感謝
コメント