米国盤 Hilltop JS-6000 12Great Country Hits / 12Great Country Artists (1)Come On In・・・Patsy Cline (2)Am I That Easy To Forget・・・Carl Belew (3)Crazy Over You・・・Hank Locklin (4)Flowers Speak Louder Than Words・・・Ferlin Husky (5)How's It Feel・・・Justin Tubb (6)I'm Happy That You Hurt Me・・・Webb Pierce (7)Don't Let The Stars Get In Your Eyes・・・Slim Willet (8)Maybe Little Baby・・・George Jones (9)Deck Of Cards・・・T.Texas Tyler (10)First Things First・・・Cowboy Copas (11)Brand New Low・・・Red Sovine (12)Sentenced By A Court Of Love・・・Jimmy Dean
僕はレコードが高くて買えない頃には安い廉価盤の中古をよく買ったものですが、一番お世話になったのがHilltop というレコードでした。アメリカに直接注文すると安くで手に入るのと、沢山の歌手(珍しい歌手もありました)のLPがレーベルを超えて出ているので嬉しいものでした。 このLPはごく初期の頃に買ったもので沢山の歌手を知るきっかけにもなったものです。ほとんどが後年にCOUNTRY MUSICの全盛時代の一翼を担うことになる人達の若い頃、まだマイナーレコード会社でレコーディングしたような曲の寄せ集めで、たいした曲は入っていないんですが、まあ~全体に古き良き時代のカントリーソングとサウンドが詰まっているものです。
パッツィ・クラインがフィドル(カントリー畑ではヴァイオリンのことをこう呼びます)とギターを伴奏にアップテンポに歌い、カール・ベルウ(このレコードで初めて知ったのですがとても素晴らしいカントリーバラッド歌手です・・)がスティールギターとバックに静かに流れるピアノとフィドルで朗々と歌う・・・なんと素敵なカントリーソング。 ハンク・ロックリン、ファーリン・ハスキーとも若いので声に張りがあっていいし、特にファーリンのワルツ曲は素敵です。スローなロカビリースタイルのジャスティン・タブはお父さんのアーネスト・タブとは声質が違います。ウェブ・ピアスもスティールと静かなフィドルでややおとなしい歌い方、有名な(7)Don't Let The Star~(星を見つめないで)はこのスリム・ウィレットがオリジナルなんだそうですが過激なフィドルとホンキートンクピアノでムードもへちまもないような元気いっぱいの歌い飛ばし・・・(8)のジョージ・ジョーンズはここでは全くのロカビリーでこれも歌い飛ばしで唾でも飛んできそうな勢い・・・・・・
(9)はベテランのT.テキサス タイラーがある兵士の物語を全編語りで聴かせ、カウボーイ・コーパスは綺麗なスティールギターをバックにワルツ曲を歌い、そして可もなく不可もないけれど紛れもなくカントリーを聴いている・・・・という気分にさせてくれる渋~いレッド・ソヴァインがスティールギターとピアノを伴奏にミデアムテンポの曲を歌う。 そして最後は静かなフィドルをバックにジミー・ディーンのさえない歌で終わる・・・・・てな具合なんですね・・・・
とても現代のカントリーからすれば垢抜けない音なんです、でもカントリー&ウェスタン音楽はこんな時代を経て発展してきているんだ・・・と思うと聴いていて苦にはならないです。みんな一生懸命だもの。 まちがってもCDなんかにはならないでしょうが、昔の曲をごちゃ混ぜにして安くであるようなオムニバスCDで出くわすことがあるかもしれません・・・・・今ではほとんどの人がHILLBILLY HEAVENにいます(懐)