西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー & ウェスタン 69 [ ジーン・オートリー(1) ]

2008年11月30日 | つれづれに
Gene Autry (1) 
米国盤 Harmony HS-11199 You Are My Sunshine and Other Great Hits

(1)When The Swallows Come Back To Capistrano (2)We Never Dream The Same Dream Twice (3)Blueberry Hill (4)When It's Springtime In The Rockies (5)Tweedle-O-Twill (6)I Don't Want To Set The World On Fire (7)Maria Elena (8)You Are My Sunshine (9)Twilight On The Trail (10)Someday You'll Want Me To Want You


ジーン・オートリー(1907~1998年テキサス州出身)といえばカントリー好きの人達はどんなイメージを持っているんでしょうか・・・・・・今の時代、「Back In The Saddle Again(鞍に戻ろう)」を歌ったカウボーイ歌手というぐらいで、古すぎて知らない とか 興味ないという人の方が多いかも知れません。好き嫌いや愛着度、どう感じ取るかは人それぞれですから仕方のないことですが、僕自身はけっこう好きで時々はレコードを聴きたくなる人です。

このアルバムはその昔「どうしたらカントリーのレコードが安く買えるかなあ~」と苦心惨憺していた頃にアメリカの中古レコード店から直接まとめ買いした中の1枚で、自分にとっては今でもとても愛着のあるレコードです。
Columbiaレコード傘下の廉価レーベル Harmony盤 だから解説も簡単にしか載っていません、補足を加えてざっとこんな具合です・・・・・・「ここにアメリカの人達が最も愛するPopular Songの傑作集があります、歌うはかの有名なジーン・オートリーです。ジーンのbroad , warm smile and lighthearted vocal style は幾多の西部劇映画ファンや長く続いたラジオ番組 ”Melody Ranch”の愛聴者にとってはまさに最も愛すべきものでしょう。 
 ジーン・オートリーはテキサス州 Tioga 近郊の牧場で生まれました。18才の頃 railroad telegrapher (鉄道通信士)の仕事をしていた時代に、余暇にジーンが歌うのをたまたま聴いたWill Rogers(1879~1935.オクラホマ生まれのカウボーイ、コメディアン、俳優ほかのキャリアがあってアメリカではとても有名だった人)が=歌手として身を立ててみたらどうか=と薦めたのがきっかけになってone of America's most successful careersのジーン・オートリーが誕生したのでした。 このアルバムには Autry's finest hits が入っています。 ”Blueberry Hill”は60本以上出演した西部劇の中の1本 [The Singing Hill]で歌った曲ですし、"When It's Springtime In The Rockies" と "Tweedle-O-Twill" は 西部劇 [Home In Wyoming] で紹介されたものです、もちろん”You Are My Sunshine”もね。
Listen to GENE AUTRY SINGS. Your world will be filled with sunshine ! 」・・・・・・という具合。

Columbiaレコード時代の音作りはストリングス風の数本のフィドル(バイオリン)にアコーディオン、スティールギターなどが入ったソフトな音作りという感じですが、ジーンの声が鼻にかかった渋い声なので泥臭くないような工夫をしてあるのかもしれません。カントリーバラッドありウェスタン・スイング調のものあり、カウボーイソング風の曲ありで これはこれで楽しいアルバムになっています。カントリー・ミュージックの歴史と共に歩いてきたような人だから超有名でCDも新旧たくさん出ているはずです。
ジーン・オートリーは1969(昭和44)年に Country Music Hall Of Fame に選ばれています。
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懐かしのカントリー & ウェスタン -68- [ ウィルフ・カーター(3) ]

2008年11月30日 | つれづれに
Wilf Carter (3)
 米国盤 Camden CAL-527 Montana Slim

(1)Roll Along Kentucky Moon (2)It Makes No Difference Now (3)You Are My Sunshine (4)I'm Hittin' The Trail (5)Rye Whiskey (6)Sittin' By The Old Corral (7)I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes (8)Red River Valley Blues (9)The Prisoner's Song (10)There's A Love Knot In My Lariat (11)Waiting For A Train (12)Yodeling Love Call


ウィルフ・カーター(1904~1996年カナダのノヴァ・スコシア州出身)は個人的にはとても好きなカウボーイ&カントリー歌手だった。大きなヒット曲があるわけでもなく、広く一般に知られているわけでもないのに妙に存在感があってカントリーファンに支持されてレコードもLPで30枚以上も出していた・・・・・これは僕が中古で集めた彼のLPレコードの中の一枚、ジャケットはきれいだけれど中身はけっこう聴かれていて針飛びする曲もあった(2ドル位だから仕方ないかな・・・・)。
スリムは1933年が初レコーデイングとかなり古い世代のカントリー歌手に属するのでLPレコード時代になってもRCAビクターのレギュラー盤ではなくて廉価レーベルCamdenからの発売ばかりです(全盛期を過ぎた歌手とみなされてのことか)。

補足を加えて解説を訳してみると(1960年発売のレコードですので念のため)・・・・・・「アルバータ州カルガリーに着いた貨物列車から十代の若者が一人降り立った。西部に憧れ、Western Songを歌う若者・・・・・Wilf Carterの西部への憧れは遡ること10年前のノヴァ・スコシア州ガイズボローにいた頃、巡ってきたスイスの旅芸人一座の”The Yodeling Fool”のショウを見てヨーデルのとりこになったことに始まっています。 貧しいBaptist教会の神父だった父親の猛反対にもめげずWilf 少年はヨーデルの練習と西部への夢を育んでいったのでした。(Wilf の述懐・・・・”I yodeled upstairs and downstairs, in the parlor and in the apple orchad. Dad could't stop me, though he wore out more'n a dozen slippers on the seat of my pants !”と表現しています)
そして今、カルガリーに降り立ったWilf 少年は”西部人”になったのです。すぐに牧場でカウボーイとして働くようになり、Bunkhouse(カウボーイ宿舎)やChuck wagon(炊事用馬車)で自慢の喉を披露するようになったのでした。アルバータ州で有名になり、やがて1935年頃にはニューヨークのCBSラジオの朝番組に出演するようになりましたが、そこの若いアナウンサーBart Parks が Wilf Carterという名前はラジオ向きではないから と ”Montana Slim~!”と紹介したことからこの別名がついたのでした。
1933年にアメリカのRCAビクターと契約してMontana Slim 名でレコード発売されるのが常でしたが、Wilf Carterという名前も有名で同時に2つの名称が通用するのはこの世界では珍しいことです。

寒い冬は広大な果樹園を持つ温暖なフロリダで過ごし、いつもはカルガリー近郊にある320エーカーの牧場に妻と2人の娘と暮らしています。そして、北アメリカ全土はおろか遠くはオーストラリア、ニュージーランド(彼はこの2国ではとても人気がある)まで演奏旅行にでかけるのです。
Wilf Carterは Gisele MacKenzie、 Hank Snow、 Percy Faith 、George Beverly Shea、 Guy Lombrdo、 Gil Evans、 Oscar Peterson といったカナダ出身の音楽家達と同様にカナダの誇りです。
さて、ウィルフは500曲以上の曲を書いており、このアルバムにある ”I'm Hitting The Trail” は代表的なものです。また、カーター・ファミリーの古典的名曲 ”I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes” やフロイド・ティルマン作で(ルイジアナ州知事になったカントリー歌手)ジミー・デイヴィスの歌でヒットした ”It Makes No Difference Now” 、ジミー・ロジャースの ”Waiting For A Train(汽車を待って)” と ”Roll Along Kentucky Moon” 、ヴァーノン・ダルハートが歌ってカントリー界初のミリオンセラー曲となった ”Prisoner's Song(囚人の唄)” 、さらには ”Rye Whiskey”、 ”You Are My Sunshine” といったCountry Musicのスタンダード曲を歌ってくれます。」・・・・・・・といった内容が述べられています。
音的にはウィルフ自身のギター弾き語りを中心に、曲によってはスティールギター、フィドル(バイオリン)、ハーモニカなどが入った素朴なカントリー&カウボーイソング的なもの( simple and honest sound と表現される)といえます。 ヒット曲至上主義の時代になってもウィルフ・カーターのような人が生き残れたのは、彼自身の人柄のほかにこうした素朴なスタイルのカントリーを愛する人達が多数存在しているのだという事実があったからだと思います。レコードジャケットもとても好き・・・・・今でも大好きな Wilf Carter です、今後もどんどん登場させたい (嬉)。
なお、彼の単品のCDは Starday と Decca レコード時代のものが出ています。RCAビクター時代のものはドイツの Bear Familyレコードが大部のCD-Boxを出しています(苦々)。  僕は音が悪くてもレコードで聴きたい歌手です
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懐かしのカントリー & ウェスタン 66 [ ホークショウ・ホーキンス(1) ]

2008年11月24日 | つれづれに
Hawkshaw Hawkins (1)
米国盤 Camden CAS-931 The Country Gentleman (日本盤 RGP-1021)

(1)My Fate Is In Your Hands (2)Ring Of Your Finger(3)Sunny Side Of The Mountain (4)With This Pen (5)Standing At The End Of My World (6)I'll Get Even With You (7)The Love You Steal (8)Ling Ting Tong (9)How Could Anything So Purty (10)It Would Be a Doggone Lie


ギターを持って何か歌おうとしている時に、自分が気付かないうちにある歌を口ずさんでしまっていることがある。大して有名でもなく、ヒット曲でもないのに妙に自分の感性に合っている歌・・・・・・・自分にとってこのレコードの1曲目「 Here's my heart~ now see if you can love me~」と歌われる (1)My Fate Is In Your Hands がそんな曲だ。聴くほどに味があって・・・・忘れ難い曲、そして私がホークショウ・ホーキンスをいつまでも好きなタイプの歌手に挙げている所以でもある。

ホークショウ・ホーキンス(1921~1963年ウェストバージニア州出身)は1963(昭和38)年に公演先からテネシー州のナッシュヴィルにもどる途中に飛行機の墜落事故にあい、パッツィ・クライン、カウボーイ・コーパスと共に42歳で亡くなっています。アメリカ盤のジャケット裏には The Hawk Of The West Virginia Hills ( ウェストヴァージニアの鷹 ) と大書してありますが、牧歌調の歌が上手く、将来を嘱望されていたカントリー歌手だっただけに当時非常にその死を惜しまれたようです。私がある曲を聴いていい歌手だなあ~と注目して知った時には既に亡くなっていた人でした。

ホークショウ・ホーキンスは King、 RCA ビクター、Columbia レコードに多くの録音を残していますが、これは1953~1963年まで在籍した RCA ビクターの廉価レーベル Camden から出されたもので、彼の非凡なる歌唱力を知ることの出来るものです・・・・・1972(昭和47)年に日本盤も出されて和田誠司さんが詳しい解説を書いていらっしゃいました。
彼にとって RCA レコード時代は不遇だったようなんですが それでもこのLPの(1)~(5)まで聴いただけでも優れたカントリー歌手であることがよくわかります。

ブルーグラス畑のほうで取り上げられることが多い(3)Sunny Side Of The Mountain は彼の18番のようなんですが、ここでのアップテンポで歌われるカントリースタイルのものが雰囲気的にベストではないかと思います。(5)「この世の果てに立って」も好きな曲で、確かマーティ・ロビンスも歌っていたように思いますが・・・・ ”報われなかった人生に向き合って生きる ”・・・・・という内容の真にカントリーらしいメロディラインを持った佳曲で 歌唱力が要求されるタイプの歌だと思います。他にはコミカルな曲もあったりしてけっこういろいろな面を持っていた人のようです。    尚、彼の RCA ビクター時代の LPレコード2枚を1枚のCDに収めたものが発売になっていたように思います( タワーレコードで見かけたのですが・・・・・次回行ったら売れてしまっていました)

今の時代には忘れられてしまってかえりみられることの無いカントリー歌手ですが 私の blog 「 懐かしのカントリー&ウェスタン 」では今後もこうした人達に光を当ててゆくつもりです。
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懐かしのカントリー & ウェスタン 67 [ ハンク・ロックリン(2) ]

2008年11月23日 | つれづれに
Hank Locklin (2) 
米国盤 Camden ACL-0427 Country Hall Of Fame

(1)High Noon(テックス・リッター) (2)Four Walls(ジム・リーヴス) (3)I'll Hold You In My Heart(エディ・アーノルド) (4)Walking The Floor Over You(アーネスト・タブ) (5)Lovesick Blues(ハンク・ウィリアムズ) (6)Night Train To Memphis(ロイ・エイカフ) (7)Signed, Sealed, and Delivered(カウボーイ・コーパス) (8)Blue Yodel #1(ジミー・ロジャース) (9)Peace In The Valley


こちらは同じハンクでもRCAビクターのモダンなNashville Soundスタイルの曲に仕上がっているもので、はっきりとコンセプトをもって作られたアルバムではなくてレコード会社が勝手に曲を寄せ集めて作ったもの・・・・・という感じ
ハンク・ロックリン(1918年~現在 フロリダ州出身)も初期の頃はスティールギターにフィドル(バイオリン)という正調カントリーだったのですが、1960年代のカントリー・ミュージックのモダン化で、より万人受けのする方向に同調したのでした。この人の甲高い声からするとかえってそれがよかったと感じます・・・・・
僕はそれほど好きというカントリー歌手ではなかったのですが、それでも現代のロックっぽいカントリーよりは本来的な意味でずっとカントリーらしいかなと思っています。
採り上げているのはいずれも名曲揃いですが、どっちかといえば当たり障りのないスタイルなので何か仕事でもしながらバックにさりげなく流す・・・・・ようにした方が映えるかな?

音的には男女のコーラスの他にスティールギター、ピアノを入れた音作りですが、ハンクの声量が豊かなので(2)Four Wall や(3)I'll Hold You In My Heart 、(7)Sined, Sealed and Delivered のようなスローなバラッド曲がとても合っていて素敵だと思います。
(8)Blue Yodel#1(T For Texas)ではきれいなヨーデルも披露していますし、(9)Peace In The Valleyのようなセイクレッドソングもハンクの歌で聴くとしっとりとした味わい深いものになっています。
1952年の西部劇「真昼の決闘」の主題曲(1)High Noonはテックス・リッターほどの重厚さはありませんが、そこは歌唱力のあるハンクなのでしっかりと雰囲気が出ています。(4)(5)もカントリーのスタンダード曲ですが、ハンク・ロックリンのスタイルにしてしまってなかなかよい出来。アップテンポの曲は(6)Night Train To Memphisのみになっています。   

ハンク・ロックリンは90才になっていると思うのですがまだ時々Grand Ole Opry(テネシー州ナッシュヴィルにある古くからの伝統あるカントリーミュージックショウ)で歌っているそうです。
未だ Country Music Hall Of Fame にも選ばれていません(疑問)
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懐かしのカントリー & ウェスタン 65 [ ハンク・トンプソン(3) ]

2008年11月22日 | つれづれに
Hank Thompson (3) 
米国盤 Dot DLP-25884 Hank Thompson Sings The Gold Standards

(1)Green Light (2)I'm Movin' On(ハンク・スノウ) (3)He'll Have To Go (ジム・リーヴス)(4)Slipping Around(ジミー・ウェイクリー) (5)Cold Cold Heart(ハンク・ウィリアムズ) (6)Walking The Floor Over You(アーネスト・タブ) (7)Humpty Dumpty Heart (8)Together Again(バック・オウエンズ) (9)Smoke, Smoke Smoke(テックス・ウィリアムス) (10) She Thinks I Still Care(ジョージ・ジョーンズ) (11)Sixteen Tons(テネシー・アーニー・フォード) (12)Six Days On The Road(デイヴ・ダドレー)


先頃の現代のカントリーの歌姫パティ・ラブレスが歌ったCountry Classics集CDに誘われるかのようにこの休みにハンク・トンプソンとハンク・ロックリンがそれぞれ他の歌手のヒット曲を歌ったアルバムを聴いてみた。いずれも昔安くで買ったものばかり・・・・・ジャケットは傷んでいても中身は新品同様でした、今でも中古レコード店の片隅にこんなのはあると思います、CDの時代だから誰も買わないだけで・・・・。
ちょうど1年前に亡くなったハンク・トンプソン(1925~2007年テキサス州出身)はDOTレコード時代のもの・・・・・・ウェスタン・スウィング調の自らのヒット曲(1)Green Lightで軽快にスタートして最初から聴く人を惹きつけます。そして、これも軽快なハンク・スノウのTrain Songを独自のスタイルで歌い飛ばしてGood。
次に一転してスローな(3)He'll Have To Goはジム・リーヴスに負けず劣らずのバラッド歌手ぶり、ジムよりもちょっと渋みがあります。 よりOLDな曲(4)Slipping Aroundはさらりと流して歌っています。
珍しくハンク・ウィリアムズの曲(5)Cold Cold Heartを歌っていますがトンプソンが歌うと不思議と暗さを感じさせません・・・・・この辺は陽気なテキサス気質なんでしょうか。 アーネスト・タブの失恋ソング(6)Walking The Floor Over YouもアップテンポのWestern Swingに仕立てて何だか楽しげに歌っているところなんかハンクらしくて・・・・イヤ~楽しい(??)。
(7)Humpty Dumpty Heartはハンク自身のヒット曲、ピンピコはねるようなピアノとスイングするスティールギター、フィドル・・・・やっぱりウェスタン スイングはウキウキしなくちゃね。ところで、Humpty Dumptyとは辞書で調べてみると「卵のように一度こわれたら元に戻らないもの」となっていました。

バック・オウエンズのスローバラッド(8)Together Againは当時の大スターだったバックの曲をどうしても歌いたかったんでしょうか・・・・バックほどのカラッとした快活さとは違いますが朗々と歌っています。
テックス・ウィリアムスの(9)Smoke Smoke Smokeのような元々ウェスタン スイングの曲は大得意で乗りに乗って早口の語りの部分も魅力的、非常にスケールの大きさを感じます。  ジョージ・ジョーンズの(10)「何でもないのに」のようなミディアムテンポの曲にも強くて、ハンクのコクのあるバリトンボイスが何とも素敵で安心して聴いていられます。
マイナー調の(11)「16トン」も彼が歌うと暗さがなくなります。
Truck Driver Songの(12)「週に6日の旅男(たしか日本での題名はこうでした)」はハードボイルドなカントリー歌手という印象だった故デイヴ・ダドレーに勝るとも劣らない純度でGood.
このアルバム、音的には女性コーラスを入れてはいますが 、スティールギター、フィドル、ホンキートンクピアノが目いっぱい活躍するHank Thompson StyleのWestern Swing 全開というアルバムになっています。
こうしてスタンダード曲を通しで聴くとこれらの曲を歌ったカントリー歌手はいずれ劣らぬ一騎当千のつわもの達だったなあ・・・・と感じます。
単品でのCDがあればいいんでしょうがDOTレコードのCDとかあまり聞いたことありません・・・・?
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懐かしのカントリー & ウェスタン 64 [ アーネスト・タブ (1) ]

2008年11月17日 | つれづれに
Ernest Tubb (1)
米国盤 MCA-16 (原盤 Decca DL7-5006 ) Ernest Tubb's Greatest Hits

(1)Walking The Floor Over You (2)Rainbow At Midnight (3)Let's Say Goodbye Like We Said Hello (4)Another Story (5)Thanks a Lot (6)Half a Mind (7)I'll Get Along Somehow (8)Waltz Across Texas (9)It's Been So Long Darling(10)Mr. Juke Box (11)I Wonder Why You Said Goodbye


このレコードは時々行く中古レコード屋さんで200円で買ったものです。アーネスト・タブのデッカレコード時代のものがMCAレコードになって再発売されたものですが、タブのレコードが200円だなんて・・・・・信じられなくて、何だか いとおしくなって思わず買ってしまったのでした。
懐かしのアーネスト・タブ(1914~1984年テキサス州出身)については大体次のようなことを知っていれば十分かなと思います・・・・・・
(1)ブルー ヨーデルのジミー・ロジャースに憧れてカントリー歌手としてスタートした。ごく初期にBluebirdレコードで出したレコードはジミーそっくりのギター弾き語りでヨーデルも真似ている・・・・でも成功せず、
(2)1941年に自作自演の「Walking The Floor Over You」が大ヒットしてから有名になり、以後ヒット曲多数でデッカレコードのドル箱スターとなった。
(3)「The Texas Troubadour(テキサスの吟遊詩人)」と呼ばれて自身のバンド ”テキサス・トルバドーズ”と共にヒット曲を連発。バンドには名プレイヤー続出で、キャル・スミスやジャック・グリーンなどがカントリー歌手として巣立っていった。他にも新進歌手の面倒見がよくて「The Daddy 'Em All(みんなの父さん)」と親しみを込めて呼ばれていました。1943年以来亡くなるまでGrand Ole Opry( テネシー州ナッシュヴィルで古くからあるCountry Music Show )のレギュラーとして活躍した。
(4)他にナッシュヴィルにあるErnest Tubb Record Shopも有名で、オープリーの後そこでMidnight Jamboreeなるミニライブショウを主催していたことでも知られています。
(5)1965(昭和40)年にCountry Music Hall Of Fameに選ばれています。

さて、このアルバムの中で断然光っているのが(4)Another Storyという曲で、僕はアーネスト・タブといえばこの曲を選びます。彼の晩年にこの曲をタイトルにしたLPが出されていました。僕はこの曲をCDに録音しておそらく100回以上聴いていると思いますが、それでも飽きることがなくて・・・・・・きれいなスティールギター、ピアノとガラガラ声のアーネスト・タブの歌がこれほどマッチして聴こえるカントリーワルツ曲はそうはないと思っています、本来のカントリーのよさが溢れるようです(私はカントリーダンスはにがてで全く踊れませんがこの曲ならペアで踊ってもいいな)。

ワルツといえば(8)Waltz Across Texas(1965年のヒット曲)も素敵だ、途中スティールギター奏者に”Oh~Buddy, Now”とか間奏で生ギターを弾くレオン・ローズに”And, Leon !”と掛け声を入れているところなどはタブのカントリーていいな~と酔ってしまいそう。
彼のようにキャリアの長い人はヒット曲も多くて、しかも録音も新旧あります。このベスト集では全て新しい録音になっており、曲によっては女性コーラスが入っていますが全体にスティールギターが素晴らしく、ピアノ、ギターを使ったアーネスト・タブ スタイルの正調カントリーを楽しむことができます。

有名だったから単品のCDも沢山出ていると思いますが、私の大好きな「Another Story」が入っているのは見たことがありません・・・・・あるのでしょうか? 










































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本 -20- (モニュメント・ヴァレーの消灯ラッパ)

2008年11月16日 | 西部劇の本
モニュメント・ヴァレーの消灯ラッパ (ジョン・フォード西部劇を追って)   著者: 原川順男    株式会社かんぽう 発行

11月15日(土)鹿児島市内のギャラリーの「西部劇 栄光の60年イラスト展」に行った。この日は特別に東京から写真に挙げた本の著者 原川順男さんが来られて「ジョン・フォードはインディアンを何人殺したか!?」・・・・・という題でギャラリートークがあったのでした。そのため話を聴こうと、いつもなら仕事を終えて金曜日の夜に博多に帰るところを一日延ばしたのでした。
まずその題名に・・・・・面白い見方があるものだとびっくり。
フォード西部劇でインディアンが出てくる9作品を時代順に挙げて・・・・・1939年の「駅馬車」から「アパッチ砦」「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」「捜索者」「馬上の二人」等そして1964年の「シャイアン」まで・・・・・何族が出演したとか、撮影場所はどこだったとか、画面から「何人のインディアン?」・・・・・というわけなんですね。相当に1本の作品を見込んでいたり、薀蓄がないと出来ないわざです(smile)、でも原川さんは「~の場面がありましたね」とかスイスイと話されていました。    インディアン達にとっては迷惑な話ですが、それでもフォードが生活上苦境に喘いでいた彼らにエキストラとしての仕事を提供して援助する形になった、とか「シャイアン」はインディアンに同情を示すような作品になった・・・・などフォード監督は決して彼等を粗末に扱うことは無かったという面白いお話でした。
聴きに来ていた人達はせいぜい20人位でした(主催者の前田さんがもうすこし多いかと思ったけど西部劇の現状ではそんなものかなと話されていました)が、多分西部劇にひとかたならぬ愛着を持つ人たちだろうと思います。

さて、2004年に出されたこの本は原川さんの話によると500部しか出版されなかったのだそうです。私もその存在は知っていたのですが本屋さんでは手に入らなかったのでは・・・・・未だに手に入らないままなんですが、知り合いの映画好きのT君が持っていたので借りて読んでみました。以下目次です

PartⅠ.はるかなるモニュメント・ヴァレー ・・・・・原川さんは何回か実際に訪ねられていて、アメリカ西部の地図からその位置と映画ロケが行われた場所の紹介。なぜジョン・フォード監督が西部劇でこの地を選ぶようになったのかのエピソードを紹介してある。「荒野の決闘」の終わりのほうで有名な「ワイアット・アープとクレメンタインの別れのシーンの遠景」についても述べられています

PartⅡ.騎兵隊3部作の向こうにアイルランドが見える ・・・・・アイルランド出身だったフォードは俳優でも、映画の内容や音楽でもアイルランド系とかアイルランド気質(かたぎ)をさりげなく使ったり入れたりしていますが、その根源がなぜなのかが判るような内容

PartⅢ.アイルランドに「静かなる男」を訪ねて・・・・・著者がジョン・ウェイン主演の「静かなる男」(1952年)の撮影現場をアイルランドに訪ねた時のもようを紹介したはなし

PartⅣ. 最後の輝きとしのびよる落日・・・・・ 西部劇「捜索者」、「シャイアン」などについて

PartⅤ.ジョン・フォードがいた風景・・・・・衰退する西部劇。1964年にフォードが語ったという 「西部劇が好きだと、無学な人間と決め付けるのは馬鹿げたことだ。セックスや犯罪、売春、麻薬中毒を扱った映画を好む人間の方がインテリなのか」 と予見して反発している・・・・・という文章が載せてあります(現代はまさにそういう時代になってしまったと感じますね)。     他に所々に挿入された下記のような記事も面白いものです

Side Story 1 ”もうひとりのジョン・ウェイン”の死
Side Story 2 フォード映画のヒーロー、ヒロインたち
Side Story 3 ハリー・ケリー・ジュニア訪問記・・・・まだ存命で元気なんですね(嬉)

For Your Information 1・・・・モニュメント・ヴァレー及びモアブ ロケ作品一覧(フォードだけでなくて他の監督作の西部劇も載っているので有難い)
For Your Information 2・・・・ ジョン・フォード一家メンバーの作品歴
For Your Information 3・・・・ ジョン・フォード作品の挿入曲(各映画の場面場面で使われた曲が細かく記してあってその曲名や歌の由来まで載せてあります。著者 原川さんのこだわりがすごいと思いました。僕はこの項目がとても有難かったです)
最後に私の思うところですが、この本は発行部数が少なかったようで できれば再版されてもっと多くの人に読んでもらいたいな・・・と思います
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懐かしのカントリー&ウェスタン 56 [ ジョージ・ハミルトン四世 (1)]

2008年11月14日 | つれづれに
George Hamilton Ⅳ (1)
 日本盤 RCA ビクター RGP-1029 George Hamilton Ⅳ  A Rose and a Baby Ruth

(1)A Rose And a Baby Ruth (2)Truck Driving Man (トラック運転手の唄)(3)The Last Letter(最後の手紙) (4)The Wall(壁) (5)You Are My Sunshine (6)Walking The Floor Over You (7)That's What You Get For Lovin' Me (8)The Roving Gambler(さすらいの賭博師) (9)I Will Miss You When You Go (10)The Ballad Of Widder Jones


カントリー・ミュージックの世界でとてもソフトな歌い方をする人達といったら、「懐かしの~」ではジョージ・モーガン、ジム・エド・ブラウン、デビッド・ヒューストンなどが挙げられるでしょうが中でもこのジョージ・ハミルトン四世は真っ先に挙げられる人ではないかと思います。 このレコードはアメリカのRCAビクター傘下のCamdenレーベルの廉価盤をそのまま使って、日本でも1972(昭和47)年に発売されました。お金の無い時代の廉価盤は本当に有難いものでした。

ところで、万年青年の感があったジョージ・ハミルトン四世も1937年生まれ(ノースカロライナ州出身)ですから70才を越えているんですね、何だか時の流れは早いなあと思います。
このレコードは彼のカントリースタイルがよく出ているものです。全体に女性コーラスを伴ったモダンなナッシュビルサウンド仕立てですが、曲によってはスティールギター、ピアノ、エレキギターの純カントリーに近い音で歌ってくれます。

彼がまだ19才の大学生だった時に録音して歌手としてデビューするきっかけともなった曲の再録音 (1)A Rose And a Baby Ruth( 誰でも経験しそうな十代の恋を歌ったもの )でスタート。 (2)はTerry Fell というカントリー歌手が1954年に作ったTruck Driverソングの古典で、トラック運転手の日常と思いを歌ったもので一種の労働歌(現代のCowboy Songといってもいいかも知れません)で、調子がよいのでディック・カーレスとかデイヴ・ダドレーなどその手の歌を得意とする人達によく歌われています。
(3)The Last Letter などはクラシックカントリーに属するのに戦争が絶えないアメリカでは今の時代にもきっとあるであろう( 例えば危険にさらされている中東派遣のアメリカ兵達のように )悲しい最後の手紙の話。 (4)The Wall は渋いカントリー歌手だったフレディ・ハートの歌がオリジナル(ハーラン・ハワード作)だそうですが、囚人の最後を歌ったストーリー性のある作品でジョージの唄が悲しみの雰囲気が出ていてなかなかよいものでした

そして、誰でも知っている(5)You Are My Sunshine のソフトな歌い方なんかはどうでしょう・・・・生ギターときれいなスティールギターをバックにこれ以上ないというくらい丁寧に歌っていて今でも新鮮な感じがします。  

声の質は全然違いますが尊敬するアーネスト・タブの曲を(6)Walking The Floor Over You と(9)I Will Miss You When You Go と2曲 歌っています。特に(9)はカントリー曲らしいメロディラインを持った曲でタブのガラガラ声よりもジョージのソフトな歌い方が合っているように思えます。
古謡ともいえる(8)The Roving Gambler はブルーグラスの方でよく歌われていたように思いますが、ジョージは生ギターを生かして軽快に歌っておりなかなかよい雰囲気でこのアルバムの白眉かな・・・・。 
なお、解説は高山宏之さんが詳しく書いていらっしゃって Good でした。
ジャケットもシンプルな中にカントリーらしさを漂わせるもので若き日のジョージ・ハミルトン四世もGoodでした・・・・・・全盛期を過ぎてからの彼はゴスペル寄りの唄を歌ったりしていたようですが 今でも Grand Ole Opry( テネシー州ナッシュヴィルにある伝統あるCountry Music Show ) のレギュラーメンバーとして歌っているようです (嬉)
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カウボーイ ソング ー24- [ オムニバス ]

2008年11月09日 | カウボーイ・ソング
米国盤 Historical Records HLP-8007 The Plains Of Alberta   A Collection Of Early Cowboy Songs
(1)Old Alberta Plains (2)The Cowboy's Heavenly Dream (3)Midnight The Unconquered Outlaw /・・・・ 以上 Montana Slim    (4)Whoopie Ti Yi Yo (5)Strawberry Roan /・・・・ 以上 John White (the Lonesome Cowboy)    (6)Headin' For The Rio Grande /・・・・ Tex Ritter (7)Little Joe The Wrangler (8)Bury Me Out On The Prairie (9)Ramblin' Cowboy (10)Strawberry Roan /・・・・ 以上 Edward L. Crain (Cowboy Rogers) (11)Home (12)Night Time On The Prairie /・・・・ 以上 Fred Kirby 


僕は仕事に疲れたり、いろいろな事に神経をすり減らす日々が続いたりする時にはいつもCowboy Songを聴くことが多いです。カウボーイソングは喧騒な世の流れとか流行には全く無縁ですが、かといって輝いていないか・・・・というとそんなことは無くてたんたんと個の世界を保っている、という歌だと思います。今でもそんな音に逢うとレコード(CD化されていないものが多いので)を買ってしまいます。

詳しく書いてある解説を概訳してみると・・・・・「 牧畜王国の栄光の時代は南北戦争の終わりから1880年代末までのわずか25年間に過ぎません。想像豊かな脚本家達がこの短い期間を題材にしたもの ( 西部劇映画や西部に関する本なんかを指しているんでしょう ) を沢山生み出した割には件(くだん)の当事者達( カウボーイなど )はそれほどの身入りにはならなかったようです。
リオ・グランデからカナダのアルバータに到る平原を埃だらけになって Longhorn cattle を追うカウボーイ達がいたからこそ私達はこうしてあの時代を偲ぶ一連のカウボーイソングを聴くことが出来るんだと思います。
カウボーイソングは色々な理由から生まれました、淋しさをまぎらすためであったり、一日の終わりに Chuckwagon( 炊事用馬車 )の廻りに集まってシチューやコーヒーをすすりながらの談笑の時に面白い出来事、悲しい出来事などを題材にして・・・・です。 「 Git Along Little Dogies( 別名 Whoopie Ti Yi Yo )」 などはカナダからメキシコまで歌われており、無数のヴァージョンが知られています。
1889~90年の間に COWBOY SONG を収集して廻った N.Howard ”Jack" Thorp によると、”カウボーイなら誰でも多少はこの歌は知っていてね、ちょっと酒が入ったり給料日に町にしけこんだりするとまた新しい歌詞が付け加わる・・・・・てなもんなんだよ ”とのこと。
”Jack ”Thorp は1898年にニューメキシコの Chimney Lake からテキサスの Higgins まで牛追いを経験した時に、有名な ”Little Joe The Wrangler ” を作ってニューメキシコの WEED にあった Uncle Johnny Root のサルーンで 古謡 ”Little Old Log Cabin In THe Lane ” に合わせて歌ったのが最初だと云っています。

また、Curley W. Fletcher の不朽の名作 " Strawberry Roan " はアリゾナの新聞社 Globe に ”The Outlaw Broncho ” という題で初めて出版されたそうです。
”Jack ”Thorpは 1908年にニューメキシコ州 Estanica で最初のカウボーイソング集を出版しています。後の John A.Lomax ( アメリカ民謡の収集家として有名で、1910年に ”Cowboy Songs and Other Frontier Ballads ” を著した )や Carl Sandburg 、Badger Clark といった人達もこの本がユニークな COWBOY SONG 集であることを認めています。」・・・・・・・などが述べられています。   

ところで、カウボーイソングのレコーディングについて次のように書いてあります・・・・・「 The early period of Cowboy Song recording is confusing and mysterious. They were considered oddities and non-commercial( 商売にならない陳腐なもの ) by most record company executives( 重役 )・・・・・・テキサスのカウボーイだった Carl T. Sprague が ニューヨークで ”When The Works All Done This Fall( 秋の終わりに )” を録音する1926(昭和元)年までは authentic version は実際にはレコーディングされませんでした。このレコードが1927(昭和2)年に数万枚近く売れたために From that point,Cowboy Songs have become standard repertorie in the industry.」・・・・・・と。   

これで思い出したのですが、Wyoming のロデオチャンピオンでカウボーイ歌手でもあった故 Chris LeDoux( クリス・ルドゥー ) が自作のロデオ ソングやカウボーイソングを Nashville のレコード会社に売り込みに行った時 ”今時 カウボーイ物なんて~ ” と、どこも取り合ってくれなかったので1972(昭和47)年頃からLPレコードを自費出版し続け・・・・・その後の成功につながった、といった話をきくといつの時代も同じだなあ( レコード会社は全ては money making )と感じます。
さて、(1)~(3)モンタナ・スリム( Wilf Carter )はヨーデルを入れたギター弾き語り 、 (6)Headin' For The Rio Grande のテックス・リッターは素晴らしい雰囲気のアコーディオン入りの Singing Cowboy スタイル、(11)Home 、(12)Night Time On The Prairie を歌う Fred Kirby は 素朴なフィドル、ギター、スティールギターを伴奏に素晴らしい歌唱力で歌う優れもの、他の John White と Edward L. Crain はもっと素朴でヨーデル入りのギター弾き語りと時折り入るフィドル( バイオリン ) が素敵だ。

ジャケットがとてもよくて、馬に乗った若い Cowboy、 Cowgirl 達が山麓の草原に一列に並んでいるものでLPならではの味わいです。  こうした音源がCD化されて出て多くの人に聴けるようになるといいのになあと思うばかりです・・・・・
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お気に入り CD -3- [ パティ・ラヴレス]

2008年11月08日 | つれづれに
米国盤 M-19660 The Traditional Country Soul of  Patty Loveless   Sleepless Nights
(1)Why Baby Why(ジョージ・ジョーンズ) (2)The Pain of Loving You (3)He Thinks I Still Care(ジョージ・ジョーンズ) (4)Sleepless Nights (5)Crazy Arms (レイ・プライス)(6)There Stands The Grlass (ウェッブ・ピアス)(7)That's All It Took (8)Color Of The Blues(ジョージ・ジョーンズ) (9)I Forgot More Than You'll Ever Know (スキーター・デイヴィス)(10)Next In Line (11)Don't Let Me Cross Over (カール・バトラー)(12)Please Help Me I'm Falling (ハンク・ロックリン) (13)There Goes My Everything(ジャック・グリーン) (14)Cold, Cold Heart(ハンク・ウィリアムズ)
 

「騙されたと思って聴いてごらん」・・・・という友人に薦められて久し振りに新譜のCDを買いました、現代のカントリーの歌姫の一人パティ・ラブレスが歌うOld Country Song 集です。素晴らしい正調スタイルのカントリーでした。僕が知っているだけ曲目の後に歌った歌手を添えてみましたが、Country Classicsの名曲揃いだけに悪かろうはずはありません。
僕の感想は・・・・・「1曲1曲はまったく素晴らしいと思います、ただミディアムテンポの曲が多いので構えて聴いたり、全曲を通しで聴くとちょっとだれてしまいます。例えば(1)から(6)くらいまでは何とかじっと聴ていられますが(7)~(14)まで全てミディアムテンポで同じようなスタイルなのでちょっとつらい。何か身体を動かす仕事でもしながら聴くのがいいのかな」・・・・・・というものです。

音的にはフィドル(バイオリン)とスティールギターが入っての可もなく不可もない標準だと思います、これだけのCountry Standards曲だとパティのようなトップクラスの歌手が歌うと水準以上のものを期待してしまいます、だからオリジナルを凌駕するほどのインパクトや工夫が欲しかったかなあ・・・・・スティールギターが曲によってはもう少し緊迫感のある、メリハリの効いた音作りが欲しかったな・・・・・とか、選曲にもWestern Swing調のウキウキサウンドやCowboy Song調のもの、カントリーでもドライヴ感のあるもの等バラエティ(選曲の面で)に富んでいるとよかったのに・・・・・と、ネームバリューのある歌手だけにますます欲張って期待してしまうところでした。

私自身は(4)(5)(12)が気に入りました、彼女の(5)Crazy Armsを聴いているとずいぶん前になりますがスニーキー・ピートのスティールギターとギル・ギルボーのフィドルを伴奏に歌ったリンダ・ロンシュタットの名唱を思い出してしまいました・・・・リンダののもよかったですよ。この曲、女性歌手によく合いますね。(4)Sleepless Nightは知りませんでしたが作者がフェリス&ブードロー・ブライアント夫妻の曲と知って納得・・・・この2人はたしかカントリー作曲家として有名な人達だったはずです・・・・情感を込めて歌うパティの唄いいですね。(12)Please Help Me I'm Falligも女性の唄が合うと思います、前に採り上げたローズマリー・クルーニーの歌が好きなんですがパティの歌も違った趣があってGood。
CDの解説に大きく「I want to inspire and remind people of what country is made of.」と書いたところがあります・・・・彼女がなぜCountry Classicsを歌うアルバムを作ったか・・・・・について言いたかったこと( いつもカントリー・ミュージックの原点を忘れないでいたい 、ということなんでしょう)がこの文章に集約されています
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