西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー & ウェスタン 89 [ 楽しいオムニバス アルバム(6) ]

2009年07月27日 | オムニバス レコードは楽し
楽しいオムニバス アルバム (6) 米国盤 Guest Star Records NGS-1441 GEORGE JONES Star of the "Grand Ole Opry" 
(1)It's OK・・・・George Jones (2)Tennessee Rag・・・・Benny Martin (3)Foot Prints In The Snow・・・・Willis Brothers (4)Boll Weevil・・・・Jim Glaser (5)Wabash Cannonball・・・・Moon Mullican (6)Intoxicated Rat・・・・Frankie Miller  (7)Poor Old Me・・・・Benny Barnes (8)You Are The One・・・・Leon Payne (9)Hold Everything・・・・Red Sovine (10)Mom And Dad's Affair・・・・Cowboy Copas


スターデイレコードのことを話題にしているので 私がまだアメリカから直接 安物レコードばかりまとめ買いしていた頃のものを引っぱり出して聴いてみた。このレコードは2ドルという安さと”George Jones”というタイトルに半ば騙されて買ったようなレコードでした。レーベルが Guest Star( Diplomat というレーベルもあって妙に符合しているんですが-よくわからない?? )という怪しげなLP でレコードが中袋も無しに裸のままポンと入っているだけで解説も何もなしなんですね・・・・・でも届いてビックリ と同時になんだかとっても嬉しく得したような気分にさせられたものでもあります。 

ジャケットは確かに若い頃の刈上げ髪GI カットのジョージ・ジョーンズなんですが、なんと下に Stars Of The " Grand Ole Opry " とあって9人のカントリー歌手の名前が書いてあります・・・・・ワッだまされた! と思ったのはそのためだったのです。 ですが今考えると何ともすごい往年のカントリーメンバーなんですね、当然今の時代からすれば全く垢抜けない時代の Country Music です。 スマートさとは縁のないサウンドだけれど こんな時代の American Country Music がかえって新鮮にきこえます(私感)・・・・・カントリーの世界でよく使われる down to earth という言葉が ”真の意味で” 出ている音楽なんだと思います。 ここに名前を連ねている歌手達がかつてのスターデイレコード社にいた人達と判った時は驚いてしまいました( Starday Records 社はジョージ・ジョーンズが recording artist としてデビューしたことで有名です)。

気合いの塊(かたまり)見たいなジョージ・ジョーンズの (1)It's OK はスティールギターとしつこいくらい多用している wild なフィドル(バイオリン)に思わずこちらが赤面してしまいそう(あまりのド・カントリーぶりで他の人に聴かせるのが恥ずかしくなるくらい・・・・・という意味なんですけど-smile-)。  (2)Tennessee Rag は歌手としても通っていたフィドルの名手ベニー・マーチンが square dance 用に弾いている rag 、 ブルーグラスの古典曲として有名になった(3)「雪の足跡」 をウィリス兄弟が軽やかに歌ってくれます。3人兄弟で、古くは Oklahoma Wranglers と名乗ってカウボーイソングなどを演っていたようですが、Hank Williams の初期のレコーディング伴奏をつとめたことでも有名。
(4)Boll Weevil はテックス・リッターの歌で有名な曲ですが、ここではグレイザーブラザーズの Jim Glaser がバンジョーを伴奏にからっとした感じで歌っていて テックスとは趣の違うスタイルですがなかなか good。

ムーン・マリカンがピアノの弾き語りで歌う(5)Wabash Cannonball はスティールギターとフィドルも入って 鼻に抜けるややハスキーなムーンの歌声が軽快で楽しい、ほんとに simple そのもの。
(6)フランキー・ミラーという歌手は当時のスターデイとしては New star として売り出したかったようですが何故か大成しなかったもよう・・・・・いい雰囲気のホンキートンク歌手なのに時代に合わなかったのでしょうね。

カントリーの名曲「I Love You Because」を作った盲目の叙情歌手レオン・ペインが歌う”You Are The One”はスティールギター、フィドル、ホンキートンクピアノを伴って軽快に歌い飛ばしていて楽しいものです。
目立たないけれど根強い人気があったレッド・ソヴァイン・・・・・渋いなあ~。  そしてカウボーイ・コーパスのゆったりとしたバラッドで終わる・・・・・という可もなく不可もないカビの生えた昔のカントリー、ジョージ・ジョーンズ以外はみんな故人かな?  こんなレコード 、アメリカでは300円くらいで売っているはずで昔のカントリーはオムニバスで聴くのが楽しい・・・・・自分には頭の中を空っぽにしてくれるような能天気な Country Music が合っているな・・・・・とつくづく思った次第です、聴きながら飲んだバーボン・ウィスキーが美味かった。
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懐かしのカントリー&ウェスタン 123 [ 楽しいオムニバス レコード(13)]

2009年07月26日 | オムニバス レコードは楽し
楽しいオムニバス アルバム 日本盤 London Records SLC (M) -339  Country Music Hall Of FameVol. 2 (栄光のカントリー・シンガーたち)
(1)サンシャイン・スペシャル(Ridin' The Sunshine Special) : ジョニー・ホートン
(2)月に浮かぶ面影(I Saw Your Face In The Moon)  : ウェッブ・ピアース
(3)愛していると言ったっけ(Have I Told You Lately That I Love You)  : ルル・ベル & スコッティー
(4)ファミリー・マン(Family Man) : フランキー・ミラー
(5)ハンク・ウィリアムス物語(The Life Story Of Hank Williams) : ホークショー・ホーキンス
(6)ラン・ボーイ(Run Boy) : ジョージ・ジョーンズ
(7)時は気ままに(Time Changes Everything) : ボブ・ウィルス、トミー・ダンカン & テキサス・プレイボーイズ
(8)ブルースよ、消えておくれ(Blues Stay Away From Me) : デルモア・ブラザーズ
(9)アイ・セイル・マイ・シップ・アローン(I'll Sail My Ship Alone) : ムーン・マリカン
(10)ノー・ヘルプ・ウォンティド(No Help Wanted) : ビル・カーライル
(11)フィラデルフィア・ローヤー(Philadelphia Lawyer) : マドックス・ブラザーズ & ローズ
(12)カントリー・ミュージック・タイム(Country Music Time) : ロンゾ & オスカー
(13)シェナンドー・ワルツ(Shenandoah Waltz) : クライド・ムーディー
(14)A.P. カーターに捧ぐ(The Legend Of A. P. Carter) : フィップス ファミリー


スターデイレコードの話をしたのでその続きです。数は多くないですが日本でもスターデイ社のレコードは出されていました・・・・・これは僕が比較的初期の頃に買った College Country Series と銘うった(1972=昭和45年)日本盤の1枚です、もちろんこれよりももっと前にもあった(ブルーグラス系のものが多かった印象です)のですが指をくわえて見るだけで買えない時代でした。  このレコード ”栄光のカントリーシンガーたち Vol.2 ”と帯に書いてありますが、Vol.1 もあったのにこちらを先に買いました・・・・・クライド・ムーディが歌う ”Shenandoah Waltz ”を聴きたい-というそれだけの理由です。 クライド・ムーディ(1915~1989年 ノースカロライナ州出身)といえば Bluegrass の父ビル・モンローの The Bluegrass Boys のオリジナルメンバーの一人でブルーグラス好きの人達にも知られているはずです、でも私的にはカントリーに行ってワルツ王( Hillbilly Waltz King )と言われてからの方がずっとよかったのではないでしょうか( 後年になって彼の曲を幾つか聴くようになって判ったことで-私の推定ですが )・・・・・ブルーグラス畑だけにい続けたら恐らくそこまでは有名にはならなかったのでは・・・・・と思います?

ところでこのアルバムを今聴いてみると音作りもそうですし それにも増してCountry Music に対する感覚(といっていいのか判りませんが?)そのものが現代のカントリーとは全く違っている感じです。 一言でいうと”垢抜けしない”となるんでしょうけど・・・・・ユニークさとか個性の強さという点ではこちらの方がはっきりしていますし Classic Country Music の真髄を聴く思いです(あくまでも私感)。

曲名は敬意を表して表記通りに載せました。解説は清水敏夫さんが書いておられます、清水さんもよくカントリー、ブルーグラス畑のレコード解説を書いておられたので僕は色々と学ぶことが多かったです。
さて内容ですが・・・・・・
(1)快調な Fiddle (バイオリン)、Honky tonk piano をフューチャーしてのアップテンポの Train Song でスタート、ジョニー・ホートンの若々しい歌声! (2)くすんだようなスティールギターで歌うこれも若々しいウェッブ・ピアスで曲のメロディも綺麗 (3)ハモンド・オルガンとスティールギターをフューチャーしてゆったりした夫唱婦随を聴かせるルル・ベル&スコッティ。この” Have I Told You~”はデュエットに合うカントリー名曲のひとつです、現代のカントリーの人にデュエットでリメイクして欲しい

(4)Frankie Miller という歌手は Starday Records 社が売り出したい新人歌手だったらしいです。大成しなかったけれどまったくアップテンポで聴いていて爽快 (5)ホークショウ・ホーキンスが歌と語りで表現するハンク物語(有名な Tribute Song のひとつです)-スティール・ギターとフィドルのバックの演奏が哀愁たっぷりで ハンクの特徴をよく表現していると思います (6)Starday Records 社からデビューした若き日のジョージ・ジョーンズのワイルドで元気いっぱいの歌声-いまのジョージからは想像も出来ないサウンド!

(7)ボブ・ウィルスの音楽がなぜスターデイレコードから出されるのか不思議ですが、管楽器とスティールギターで全くスイングしておりトミー・ダンカンの歌とボブの掛け声が沢山入っていて乗りに乗っています  (8)ウェイン・レイニー(ハーモニカの名手)のブルージーなハーモニカで始まって終始重々しい4重唱(?)で通される・・・・デルモア兄弟の他は誰でしょう?
 (9)ムーン・マリカンのまったく軽快で洒脱なピアノの弾き語りにフィドルと単音のエレキギター、スティールギターが絡んでウキウキするような音作り・・・・・まるで紫煙煙るサルーンにいるような雰囲気に誘ってくれます・・・・・この人とても得がたい才能を持っていた人ですね

(10)ビル・カーライル一座の賑やか仕立ての Novelty Song ”No Help Wanted ”・・・・アメリカ人はこの手の歌が好きですね  (11)物語性を持った歌で、紅一点のローズ・マドックスをフューチャーして Hillbilly Style で演奏されるマドックスブラザーズ、マンドリンのトレモロ奏法が今や懐かしく感じる  (12)往年のグランド・オール・オープリーの名物歌手たちの名前とその特徴的な音楽演奏を連ねてコメディ・グループ Lonzo & Oscar(マンドリンとギター)が面白おかしく語り演奏する曲。いつも思うのですがコメディの人達の楽器テクニックは大変なものです・・・・・かの Homer & Jethro のジェスロ・バーンズなんか超テクニシャンでしたから

(13)「シェナンドー・ワルツ」はこのアルバムの白眉と私は思っています(私感)。きれいなフィドルと思い入れたっぷりのカントリーピアノ、バックに流れるピート・ドレイクのスティール・ギター、そしてややハスキーなクライド・ムーディの誠実な歌- Country Waltz の秀作と思います。
 (14)フィップス・ファミリーが歌う Carter Family Style のオールドタイムソング、ドーブローギターと生ギターとルーラルムードいっぱいの歌声に 得も云われないオールドカントリーのよさが満ち満ちています・・・・・このグループはよほど Carter Family が好きだったのか Starday Records 社に2枚の Careter Family を歌うLPレコードを残しています。

以上ですが、このレコードにある人達はジョージ・ジョーンズを除けばほとんどの人が今は Hillbilly Heaven に行ってしまっています(亡くなっているということ)・・・・・・・逆に言えば当時としてはジョージ・ジョーンズ(1931年~現在 テキサス州出身で1955年に Starday Records 社からデビュー)が一番若手だったということで、ジョージのキャリアの長さが判りますね・・・・・。
私が大事にしているレコードの1枚です
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懐かしのスターデイ レコードについて 2

2009年07月12日 | つれづれに
スターデイ レコードの中袋 はまるでカタログだった
前回スターデイ レコードの特徴について私なりに思っていることを書いてみましたが、今回は Starday Records のLPの中袋を写真にしてみました・・・・・どうでしょうこの宣伝方法、見ているとほんとに購買意欲がわいてくるような憎いやり方だと思いますよ。今は昔のスターデイ レコードですので 私は今でも実物を見たことがないレコードが沢山です・・・・・レコード時代の楽しみがここにはまだ残っている気がします。CDでもそのままの形での発売はごく一部に限られているようですしこのまま幻になってゆくんでしょう・・・・・・。

ところで、スターデイ レコードの共通の謳い文句が裏に載っています、曰く・・・・・"From Nashville, Tennessee, The Musical Heart Of America     Country-Sacred- Bluegrass-Western-Old Time    International    Present ~" で、~のところに歌手名やグループ名がくるという具合です、今から見ると本当に Good Ole Country Music でした。是非記録に残しておきたくて書きました・・・・・

写真がちょっと不鮮明です、一眼レンズカメラでないと鮮明さは無理のようです
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懐かしのスターデイレコードについて[ 楽しいオムニバス レコード(12)]

2009年07月11日 | オムニバス レコードは楽し
懐かしのスターデイ レコード 
米国盤 Starday SLP-291 The Country Music MEMORIAL ALBUM

(1)A Poor Man's Roses・・・・Patsy Cline (2)Blues Stay Away From Me・・・・The Delmore Brothers (3)Old MacDonald's Farm And Shanghai Rooster・・・ Lew Childre (4)Big Silver Tears・・・・ Texas Ruby (5)Pinball Machine・・・・ Lonnie Irving (6)I Dreamed Of A Hillbilly Heaven・・・ Cowboy Copas (7)Beyond The Sunset・・・・ Cowboy Copas (8)Ridin' The Sunshine Special・・・Johnny Horton (9)Rich Man, Poor Boy・・・・Phil Sullivan (10)The Legend Of A .P. Carter・・・ The Phipps Family (11)Sunny Side Of The Mountain・・・Hawkshaw Hawkins (12)On Stage・・・・Rod Brasfield & Cowboy Copas


アメリカ南部~中西部に販売マーケットを絞っていたと思われる Starday Records はカントリー&ウェスタン、ブルーグラス音楽の好きな人にとってはとても嬉しいレーベルでした・・・・・とはいっても日本では東京のように輸入レコード専門のレコード屋さんがある大都会に住んでいないと目にすることがないし、見つけても値段がべらぼうに高かったりで なかなか買えないレコードでもありました。 Starday Records のレコードにはレーベルマークの鷲の脇に Founded 1952 (設立1952年)と書いてあることがあります。

スターデイレコードの特徴を考えてみると
(1)ジャケットが派手で 見ただけでカントリーのレコードと判るものばかり
(2)自社専属の歌手をランダムに入れたオムニバスレコードが多かった
(3)ジョージ・ジョーンズのようなこれからという新人カントリー歌手の発掘
(4)もう全盛時代を過ぎたけれど名前の通っていたカントリー歌手の新録音のレコードを出し続けた
(5)Sacred Song、 Gospel などの宗教がかったレコードも多かった
(6)ブルーグラスにも力を入れていた
(7)コメディのレコードもけっこうあった
(8)カントリーギター、スティールギター、フィドルなどの演奏だけのレコード(Instrumental album)も多かった
(9)購買意欲をかきたてるように自社のレコードジャケットを沢山印刷した中袋を使っていた
・・・・・などが挙げられます。

時代の風潮からするとエルビス・プレスリーをはじめとするロカビリーからフォークブーム、ナッシュビルサウンド、そしてロックへと影響されながら変化してゆく Country Music の世界で ”売らんかな・・・・”ということを考えたらもっと色々できたと思われるのに 時代の流れにおもねることもなく、とても売れそうもないと思われるレコードまで平然と出し続けたスターデイレコードは、今思うととても天晴れな志を持っていたな・・・・・と感心してしまいます。
King Records と提携したり、 Mercury Records と提携したりしながら1970年頃まで存続したようです。そのためにスターデイから出ていたレコードの中には実に多くのカントリー歌手が名前を連ねていますし、しかも Goodn' Country (歌手もピンからキリまでカントリーらしいカントリー)に溢れています。  Starday Records の音楽を一手に引き受けたプロデューサーのドン・ピアス(Don Pirce)という人はカントリーミュージックに対して並々ならぬ愛情、情熱を持っていた人・・・・といえるかも知れません。 
アメリカの面白いところは儲け主義で戦々恐々としているレコード会社もあれば細々とながら地道に自社の方針を貫くところも存在しているということです。一言で言えば懐(ふところ)が広くて深い・・・・・・となるんでしょうか。 

なぜ私がこの Starday Records にこだわるのかというと、特に目立ったサウンドではないけれど(可もなく不可もないという意味)先に述べたように Goodn' Country に徹していたことでしようか・・・・・・・Starday のレコードは値段が高くてあまり買えなかったので、中古であったり あるいはスターデイ社が廉価盤として設けていた Nashville Records というレーベルのものを買うくらいが関の山でした。僕自身は今でも中古屋さんなんかでスターデイのレコードに出くわすときっと買いたくなることが多いです・・・・昔に比べてずっと安くなっているので。
今後すこしづつですが Starday、 Nashville のレコードも登場させたいと思っています。 今日載せたのは一例で 知らないカントリー歌手も載っています・・・・・これぞ ”Starday Country” というジャケットです(smile)
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父の時代

2009年07月09日 | つれづれに
私がまだ小さかった頃(幼稚園の頃)土曜日になると父はよくナイトショー映画を見に行っていた・・・・・姉弟3人の中で一番連れて行きやすい齢の私がいつもお供。 たいていは西部劇や戦争映画か時代劇で2~3本立てで7時から11時頃までかなあ・・・・ドンドンパチパチやっている間は目をパチクリして画面に釘付けだったけれど作戦会議の場面とかラブロマンスのシーンになると(まだ小さかったから事情が飲み込めず)退屈で自然に眠りこけて映画が終わって起こされて帰る・・・・といったことの繰り返しだった。”陽動作戦”という戦争映画を見た時 「これはねえ、”きつつき戦法”といって川中島の戦いの時上杉謙信が用いた戦法と同じだよ・・・」とかコソコソと話してくれたものの僕は何のことか解らずにじっと見ていた・・・そんなことがあった。西部劇も「ウィンチェスター銃87’」「大酋長」などの題名を覚えているほか、 大勢のインディアンが空に向けて迫撃砲のように矢を雨あられと放って騎兵隊を苦しめるというシーンを覚えていてそれが後年レンタルビデオで借りて見た「ブラボー砦の脱出」という西部劇だと判った時は”ああ、あの時の・・・・”と感激したものだった。
陸軍士官学校を卒業して(48期)、昭和13(1938)年に起こったソ連との国境紛争”張鼓峰事件”に少尉として初陣参戦以来~太平洋戦争で南方の島で戦い日本が敗れるまで、ずっと戦争の時代だった父の時代。 陸軍少佐で終戦を迎えそして戦後はたいした仕事にも就けずに小さな仕事を続けて若くして亡くなった。 戦後生まれの私達3姉弟は父の栄光の時代を知らないけれど酒を飲んで軍歌を歌っていた姿はよく覚えている、「生きて帰れただけで十分だ」が口癖だったと母が言っていた・・・・・自分が戦ったはずのアメリカの映画が好きだった父、ゲーリー・クーパーが好きだった父 なんだか矛盾しているけれどひょうきんなところがあったのできっと根は単純な人だったんだろうなあ・・・・と思う。もっと長生きして Country Song でも聴かせたら案外気に入ってくれたりしたかも知れない(smile)・・・・・今日は父の命日。
(写真は人吉城)
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懐かしのカントリー&ウェスタン 121 [ テックス・ウィリアムス (1) ]

2009年07月06日 | つれづれに
Tex Williams (1) 
米国盤 Sunset Records SUM-1144  Tex Williams

(1)Time Changes Everything (2)Ten Years (3)Cowboy's Prayer (4)Little Dollie (5)Nine Pound Hammer (6)I'd Trade All Of My Tomorrow (7)You Can't Break My Heart (8)Tomorrow's Just Another Day To Cry (9)My Window Faces The South (10)Downtown Poker Club


一度聴いただけで忘れないような歌声のカントリー歌手にはそうは出逢うものではありませんが、このテックス・ウィリアムス(1917~1985年 イリノイ州出身)は恐らくその典型でしょう。ウェスタン・スイング系の歌手なので Western Swing が好きな私は時々は聴くことがあります・・・・・・歌も上手いし語りも魅力的、姿も堂々として大人の魅力、Country Legend のひとりでした・・・・・欲しいなあ 今の時代のカントリーにこんな人。
(1)Time Changes Everything(時ふれば) はここではゆっくりしたテンポで歌われていますが、ベース、スネアドラム、フィドル全てがスイングしてとても魅力的です。(2)Ten Years は典型的な western swing 。
(3)Cowboy's Prayer はコーラスと演奏をバックに語りだけで通される曲ですが、カウボーイソングの”Cowboy's Dream(カウボーイの夢)”のメロディと同じで、元歌は”My Bonnie Lies Over The Ocean”という有名なイギリスの古謡です。(4)Little Dollie は演奏だけの曲ですがエレキ、フィドルともはんぱなテクニックではなく まったく驚いてしまいます。
(5)Nine Pound Hammer (9ポンドのハンマー)も古謡で、軽やかなスイング調・・・・こうしたスローでゆったりした歌はテックスみたいに低音の魅力があると格段に映えるように思います。 (6)I'd Trade All Of My Tomorrow は昔の女流カントリー作曲家&歌手として有名だったジェニー・ルー・カーソン(Jenny Lou Carson :1915~1978年 イリノイ州出身・・・・昔の歌手にはこの人の曲は大人気)という人の作品で、Classic Country Song 名作のひとつと思います、たしか Willie Nelson も歌っていたはず。

(7)You Can't Break My Heart はスイング調のウキウキしてくるような雰囲気で なんとも素敵だ-お客さんも乗りに乗っています。 近年では3人組の Swing グループ「 Hot Club Of Cowtown 」の女性フィドラー(バイオリン奏者)エラナ・フレマーマンがハスキーな声で歌っていて素敵でした・・・ 解散してしまったのがとても残念です。
(8)は一転して普通のカントリーバラッドでテックスの深いバリトンボイスが冴えわたります。 (9)「南向きの窓」もウェスタン・スイングで採り上げられる曲で、テックスが歌の後に演奏陣を紹介しています・・・・・・・チャック・トンプソン(electric guitar)、ビリー・アームストロング(fiddle)、デニー・マチス(steel guitar)、ボビー・クレイトン(fiddle)、グレン・キャンベル(electric guitar)・・・・・・なんともまあ凄腕の連中。 Chuck Thompson は Country Guitar 名手の一人に挙げられる人で テックスとはよく共演していたようです。歌手として有名になる前の Glen Campbell がまだギター奏者としてのサイドマン時代の演奏が聴かれますが、何とも凄いテクニックの早弾きでびっくりしてしまいます。

(10)アップテンポの演奏に乗って早口の語りだけで通す・・・・・まあ粋で洒脱な Western Swing スタイル、ちょっと今の時代には聴かれない職人技(わざ)です・・・・・・というわけで梅雨のうっとうしさなんか吹き飛んでしまいそうな楽しい Western Swing でした。
尚、このレコードの源は「Tex Williams In Mint Club」というタイトルの1963(昭和38)年録音の正真正銘のライブ盤(日本でも2度発売)です。アメリカの Liberty Records 社の廉価レーベル Sunset が曲数を減らして入れているため 司会役の Biff Collie とTex Williams の楽しげな会話等がそっくり削られていてライブとしての楽しさがいまひとつ伝わってきませんが、それでも楽しい(変な表現!)・・・・Tex Williams の歌が上手いということを言いたかっただけです(smile)

司会の Biff Collie という人が書いた解説を載せておきます・・・・・・「タバコについて歌った歌ならテックス・ウィリアムスが一番だね!悪い冗談を大目に見てくれるなら納得いくはずだよ。しかし、”Smoke,Smoke, Smoke"(彼 の1947年の大ヒット曲) で有名になるずっと以前の彼は父親の弾くOld-time fiddle に合わせる5弦バンジョー奏者に過ぎなかったのです。テックスの回顧によると父親や兄弟と一緒に人前で初めて演奏したのは house party や馬鹿騒ぎ的な集まりなんかだったそうです。 数年後、1940年代の偉大なスペード・クーリー( Spade Cooley:1910~1969年 オクラホマ州出身。King Of The Western Swing と云われた有名な Western Swing のバンドリーダー)のバンドに歌手として在籍していた時代に ある夜のショウで歌わずに早口で語る talking blues スタイルを披露したことがあったのです。それ以来歌うだけではなくて早口の語りスタイルの曲を演ることで聴衆のハートを射止めるようになった(魅了した)のでした。
テックス・ウィリアムスは過去10数年間に数え切れないほどの国内演奏ツアーをしています。彼の堂々たる歌声は国中の人に楽しみと喜びをもたらしています。このレコーディングは ”go(一丁いこうか)”という乗りで成功していますね。テックスは持ち前の温かいユーモアのある personality を発揮していますし、バンドの演奏陣も素晴らしいです。
私はこのライブアルバムで司会役を頼まれて曲を紹介したり 気の利いた早口のおしゃべりをしたりしてテックスのショウに参加できて 大変スリリングなことでした。このようなエキサイティングなことは生まれて初めてです。私達の愉快なやりとりで皆さんが楽しんで下さることを心から願っています。」・・・・・・・・と。 

600円位で買ったものですが、値段の10倍は楽しめるものでした・・・・・ひょっとしたら前記の「Tex Williams In Mint Club」がCDになっているかも知れませんが ・・・・??

また、You tube 等では彼の「Smoke, Smoke, Smoke That Cigarette」などを歌う在りし日の勇姿が見られるかもしれません
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懐かしのカントリー&ウェスタン 120 [ アル・デクスター (1) ]

2009年07月03日 | つれづれに
Al Dexter (1) 
米国盤 Hilltop Records JS-6070  Al Dexter The Original Pistol Packin' Mama

(1)Pistol Packin' Mama (2)Bye, Bye Blue Eyes (3)Cajun Guitar (インスト) (4)Don't You Love Me Anymore (5)Guitar Polka (インスト) (6)Too Late To Worry ( Too Blue To Cry) (7)I'm Sending Roses To My Lawyer (8)Wheels Of Love (インスト) (9)My Careless Heart (10)Honeymoon Waltz(インスト)


2007(平成19)年に細野晴臣さんが1940~50年代のアメリカ音楽を歌う「Flying Saucer 1947 」というタイトルのCDを出されていましたが、その中にこのアル・デクスター(1905~1984年 テキサス州出身)の1943年のヒット曲”Pistol Packin' Mama” が入っていました( 細野さんのものは私はラジオで聴きました )。 Swing するアコーディオンが入ってほぼオリジナルに近い音に再現されていて、おしゃれな感じでご機嫌な歌と演奏でした。
細野さんはかつて ”ハッピーエンド” や ”YMO” というグループ、またソロとして日本のポピュラー音楽界で活躍されている方のようです・・・・・でも、私はその方面の知識は全く無くて申し訳ないのですが、ただ一点だけ・・・・・細野さんは一体どこでアル・デクスターのこの曲に接しられたんだろう・・・と気にかかっていました(今でも)。早い時期から知っておられてCDに採りあげたのならすごいことだな・・・と思っています。

調べてみると Al Dexter が活躍したのは日本がアメリカと戦争していた頃にほぼ一致しているんですね、古い曲ですし戦後日本でレコードが紹介されたことがあるのかどうかも判然としません( Al Dexter 本人のものでなくても他のポピュラー歌手の歌で紹介されたことがあるのかも知れませんが )。だから、アル・デクスターは未知の人であって日本では彼のことを”懐かしい ”なんていう人はほぼいないのではないでしょうか・・・・・でも新鮮ではあります 

高山宏之さんの本「ウェスタン音楽入門」にはウェスタン・スイングの項目にしっかりとアル・デクスターは載っていて名前だけは知っていたので、後年になって廉価盤専門の Hilltop Records にアルのレコードがあるのを知った時 ”どんなんだろう・・・・” と興味がわいて1枚だけ買ってみたのがこれです。 ジャケット表紙に本人の顔があってもよさそうなのになぜか裏にギターを抱えたテンガロンハット姿のアルが載っています。それほどハンサムではないけれど典型的な昔のウェスタンスタイル・・・・・(smile)。 音的には western swing 調のなかなか洒脱な、粋な音作りが多くてけっこう気に入りのものがありました・・・・・考えてみると私なんかまだ空気である頃(生まれていないということ)の音楽です・・・・でもなぜか新鮮に聴こえます。

簡単な解説が載っているので訳して載せておきます・・・・・・「何年も前にAlvin Poindexter という名前の若者が歌手とソングライターとしての名声と成功を夢見て生まれ故郷のテキサスの田舎から大都会へと出てきたのでした。この世界(ショウビジネス)で成功する見込みは予測の出来ないもので、至難の業(わざ)であるというのが一般的な見方でした。しかし Al Dexter( changing his name slightly )はまったくもって斬新で人を魅了するような”Pistol Packin' Mama”という曲を作ってレコーディングしたことで幸運と名声を得たのでした・・・・・この曲は今や Country Classics のひとつになっています。
このアルバムにはオリジナルの ”Pistol Packin' Mama”の他に ”Too Late To Worry”、”Bye, Bye Blue Eyes”、”I'm Sending Roses To My Lawyer”などが入っています。 Singer と Songwriter への夢を成し遂げたこの country boy の演奏を聴くほどに、Al Dexter というカントリー歌手が人々を魅了するだけの優れた作曲能力を持ったアーチストであることが判ります。」・・・・・とあります。

この Capitol Records 原盤を使ったLP、音的には western swing~polka 調が多くて、どんなにスローな曲でも swing しているのが特徴。(1)Pistol Packin' Mama と(6)Too Late To Worry には全く魅了されてしまいます(私感)・・・・・・聴いていて「粋(イキ)でおしゃれで・・・・」と表現するしかないかなあ。  アルの声は鼻にかかったやわらかい声で 1曲聴いただけで覚えてしまうほど特徴的です。 演奏形態はエレキギター、スティールギター、ミュートの効いた管楽器、ピアノ、複数のフィドル(バイオリン)、アコーディオン等を曲によって使い分けており、一言でいうと Al Dexter の音楽はウェスタン スイングの範疇に入るでしょう。本人はギターに自身を持っているのか 演奏だけの曲がけっこうあって、時代的にみてダンスホール等で踊るためのバック演奏することが多かったためなのでしょう。
外国ではCDも出ているのかもしれません、日本ではアル・デクスターについてはほぼ空白になっているようです、細野さんの Pistol Packin'~が少しは役立ったでしょうか・・・・・忘れられた Country Legend   Al Dexter .
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チャーリー・プライド ハンク・ウィリアムスを歌う

2009年07月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
Charley Pride (2) 
米国盤 RCA Records AHL 1-3548 There's A Little Bit Of HANK In Me

(1)There's A Little Bit Of Hank In Me (2)My Son Calls Another Man Daddy (3)Moanin' The Blues (4)A Mansion On The Hill (5)Mind Your Own Business (6)I Can't Help It (7)Honky Tonk Blues (8)I'm So Lonesome I Could Cry (9)Low Down Blues (10)I Could Never Be Ashamed Of You (11)Why Don't You Love Me (12)You Win Again


毎月1日のハンク・ウィリアムス関連の第7弾はチャーリー・プライド(1938年~現在 ミシシッピー州出身)の Hank Williams 集です。1980(昭和55)年に出されたものですが、チャーリー・プライドも全盛時代を過ぎかけていたためでしょうか たしか日本盤は出されなかったはずです・・・・・私は不思議に思ったものです。 かつてチャーリーの ライブ 盤「In Person」で彼が歌う”Kawliga (カウライジャ)”を初めて聴いた時は思わずゾクッゾクッとしたものです・・・・・この歌は歌いこなすのがけっこう難しい曲と思いますが チャーリーは見事に表現していました。チャーリー・プライドは本当にカントリーらしいカントリーを歌ってくれていたのでとても好きでした・・・・・。
さて、補足を加えながら解説をそのまま訳しておきます。

「5年程前からファンの人達から私に ハンク・ウィリアムスを歌うアルバムを出したらどうか・・・・・と提案するような手紙が来はじめていました。そのたびに”maybe someday (いつかはね)” と返事を書いたものですが、とうとうその日がやって来ました。 このアルバム製作のためにスタジオ入りする私はちょっぴりナーバスになっていました。こんなことは初めてではないのですが、強いていえば 私が初めて Grand Ole Opry (テネシー州ナッシュビルにあって古い歴史をもつ最大の Country Music Show )に出演した時の気分に似ています。  幸せな気分と伝説の人に対する畏怖感が同居しているんです。カントリーの世界で常に特別な位置を占める重要人物(Hank Williams のこと)について まさに自分が成し遂げようとしているんだ・・・・ということをずっと考え続けていました。

ハンクの曲には一連の私の気に入りの曲群があります。そこで Jerry Bradley(このアルバムの producer ) と一緒にこの企画をスタートさせた時に、あまり採りあげられないような曲を探したのです・・・・”Your Cheatin' Heart” とか ”Cold, Cold Heart” とかいった曲と違ってあまり聴く機会はないけれども優れた Hank Williams song を・・・・ということでね。
それと同時に、My feeling for Hank ということと His influence(影響) on me ということを兼ね備えたような-これなら-という歌を私は望んでいました。そうしたところ John Schweers が ”A Little Bit Of Hank In Me” という曲を作ってくれたのです。
ところで、私は Hank Williams のことを知らないという人が依然として存在していることに驚ろいています・・・・・もし貴方がそんな人の一人でしたら 今こそ Hank Williams を知る機会だと思いますよ、Country Music の誇るべき宝ですからね。 また、貴方が熱心な Hank の信奉者なんでしたらこのアルバムが期待に沿えるものであるよう願っています。 私は皆さんのためにこのレコードを作りましたが、でもそれは Hank に捧げるアルバムでもあるのです。」・・・・・・・・とチャーリー自身が書いています。

尚、ジャケットについても説明が載っています・・・・・飾りの入ったギターは1940年代中頃にアラバマ州立刑務所の囚人だった Erville Brewer という人がハンクにプレゼントしたもの、ハットとジャケットはハンク最後の映像出演( his last filmed performance と表現してありますが・・・テレビ出演のことか?) となった1952年6月の”The Kate Smith Show” で着用したもの、額はJ.M. Garner という人の絵でナッシュビルのハンクの家に懸かっていたものの複製で、全ては許可を得て The Hank Williams Museum で写したもの・・・・なんだそうです。

(1)以外はハンクの曲 乃至はハンクが歌った曲です。ところで、音的な内容ですが 1曲1曲を単独でポツンと聴くとどれもいいんでしょうが、アルバムを通しで聴くと-もう少しメリハリが利いていないとダレてしまう・・・・・という感じです。  演奏はエレキギター、スティールギター(とてもよい音を出していて good)、ピアノ、生ギター、ハーモニカ、ストリングス等が曲によって使い分けられており The Jordanaires (ジョーダネアズは有名なカントリーコーラスグループです)のコーラスが入っています。僕はこのバックコーラスがチャーリー・プライドの歌をかえって殺してしまっているように感じました・・・・・なんでもかんでもコーラスを付ければよいというものではないと思いますけどね。せっかくの深くて渋い Charley Pride のカントリーボイスが・・・・・・・・(苦)。  私は(2)(4)が好みでした・・・・・・CDになっているかどうか判りません。
Country Legend の2人目は次回に予定しています
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