西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇「男の出発(たびだち)」

2024年07月08日 | 西部劇映画

西部劇「男の出発(たびだち)」

1972(昭和47)年 20世紀Fox映画 監督ディック・リチャード

 

1972(昭和47)年公開の、この映画ももう50年以上前の作品になるんだ……ニューシネマ(当時の表現で)といえる西部劇だった。私は直接映画館では見なかった( 自分のこれから先の進路について悩み、苦闘していた時代だったのが大きい🤣)、ビデオで発売されて初めて見て感激して映画館で見なかったことを後悔した。その後DVDにもなってからもう一回見た。久しぶりに見るととても良い作品だと再認識したものだ。パンフレットは後年になって Book Off で100円で買った。

ビデオ版(下の左写真、右はチラシ)の解説をかりると「南北戦争が終わった直後のテキサスのある村、16才の少年ベン(ゲーリー・グライムス)はカウボーイに憧れてフランク・カルペッパー(ビリー”グリーン”ブッシュ)をボスとするカウボーイの一団とテキサスからコロラドまでの牛輸送の旅に出た、役割はコックの見習い。苦難の旅の中で冷徹なカウボーイ達が垣間見せる優しさと勇気に触れながら少年は男の世界を身をもって体験してゆく・・・夕陽に映える西部の大地、牛の暴走、家畜泥棒達や邪悪な土地所有者との壮絶なガン・プレイと西部劇の醍醐味を描くにとどまらず、力と力の対決の虚しさ、現実の大人の世界の厳しさを多感な少年の目を通して描いた叙情的なニューウェスタン」……ということになります。 

アメリカ西部で生きていくことの厳しさが現実味を帯びた徹底したリアリズムで描写されており、最後に見せるベン少年の涙にはジーンとさせられる感動があります。従来からの西部劇とは一味も二味も違う感覚を味わいました。私が知っている俳優さんはほとんどいませんでしたが皆んないい味を出しています。とてもいい映画だ、私はとても気に入っています。超秀作だと思う。 

 

*コック(レイモンド・ガス)はベンにカウボーイなんかになるもんじゃないぞ・・・と忠告をします。それでもついていくベン。

*ベンはキャトル・ドライブの間に身をもってカウボーイ達の仕事のハードさ、安い給料にまずい食事、牛泥棒や馬泥棒との対決で死んでいく仲間たち、そして自らも追いはぎに遭遇して銃も馬も奪われる・・・といった経験をする。

*最後には現実の厳しさにカウボーイ生活への夢が虚しく潰え去り涙と共に故郷へと帰っていくベン😢 

私的には多くの人に是非見てほしい西部劇……場合によっては西部劇映画への見方そのものが変わるかも知れない

4/29の記事につきしばらくしたら元に戻す予定です

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グレン・フォード西部劇「 シマロン 」

2024年07月06日 | 西部劇映画

グレン・フォード西部劇「 シマロン 」を見た

   

1960(昭和35)年MGM映画製作 監督アンソニー・マン

レンタルで借りて初めて見た。「シマロン」という西部劇はもっと昔の1936年制作盤映画があってそちらの方はDVDで見ていた。でも1960年制作盤 を見るのは初めてで、自称西部劇研究家を名乗っている自分としてはちょっと情けないかぎりだ🤣今から約27年前くらいに佐賀県の鳥栖市に2年間住んだことがあって、鳥栖駅前のレンタルビデオ(VHS)屋さんに置いてあるのを見かけたのが最初でした。その時はビデオ装置を持ってきていなかったので借りて見ることが出来なかった……それ以来私の知る範囲ではどこのレンタル屋さんにも置いてなかったなあ🤣 その時のビデオがどこかにないかネットで探してみましたら載っているところがありました…右の写真がそれです。ジャケットが色褪せ気味で私が見かけた時のそのものという感じです🤣 DVDのジャケット写真もいかにも西部劇て感じでいいなあ🤣

西部劇を長年見ていると、私にとってはランドルフ・スコットジョエル・マクリーとこのグレン・フォードが西部劇 " 似た者三人衆 " に思えてきます。さて、「 シマロン 」なかなか見応えがありました。1960(昭和35)年作ですがカラーの色もきれいでした。

<ストーリー> 

解説によると、アンソニー・マン監督が開拓民の夢と希望を壮大なスケールで描くオクラホマ開拓史劇……と書いてあります。正にその通りになっていてヤンシー・クラヴァット ( グレン・フォード ) という男の生き様を軸にオクラホマ州の成り立ちから発展を遂げていく過程を見せてくれる歴史劇 ( Great Run〜無法者の時代〜インディアン問題〜石油採掘など ) といえそうです。

ヤンシーと妻セイブラ ( マリア・シェル ) が合衆国政府から無料で土地を開放されるというオクラホマに馬車で旅立つところから始まります。早い者勝ちの土地争奪戦に負けたヤンシー夫妻は親代わりだった老夫妻の新聞社の経営を引き継ぎことにします。平和な暮らしを求める妻セイブラと冒険的な生活を望むヤンシーとは次第に気持ちがすれ違っていきます。やがて正義感の強いヤンシーは冒険的な行き方を求めて何度か失踪……そして年月が過ぎ……オクラホマは発展していき妻のセイブラが守る新聞社も立派になっていきます。そしてある日セイブラは失踪していた夫ヤンシーの……といったストーリー🤣 オクラホマの自然など色々と出てきます。

✴︎オクラホマ州は"Soones State(早い者勝ちの州)"という別名を持っています。最後の写真は無法者の一人として出て来るヴィック・モロー( 日本ではかつてテレビ戦争映画 ” コンバット ” のサンダース軍曹役で有名でした)。そして映画雑誌の宣伝切り抜きから 

*なお、オリジナルの1932年版「シマロン」は1932年度のアカデミー賞を受賞しています 

*4/22の記事なのでしばらくしたらまた元に戻します 

 

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カーク・ダグラスの現代版西部劇 “脱獄”

2024年07月02日 | 西部劇映画

カークダグラスの現代版西部劇 ” 脱獄 ”

 

1962年 脱獄(Lonely Are The Brave)ユニバーサル映画 監督:デヴィッド・ミラー 107分白黒

亡き個性派俳優カーク・ダグラス(1916~2020年2月5日)の現代版カウボーイともいえる映画である。

ビデオとDVDの解説からは次のような展開……「気骨あるスター カーク・ダグラスが赤狩りでハリウッドを追われた脚本家ダルトン・トランボと組んだモダン・ウェスタンの傑作。 現代に生きる昔気質のカウボーイ魂にあふれるジャック・バーンズ(K・ダグラス)がウイスキーという名の雌の愛馬にまたがってニューメキシコの町にやってきた。彼は自由奔放に生きる男で束縛されることが何よりも嫌いな男だった。

ジャック(K.ダグラス)が町にきたのは、持ち前の義侠心から不法移民を匿って助けてやった科で刑務所に入っている親友のポール ( マイケル・ケイン ) を助け出すためだった。ポールの妻ジェリー( ジーナ・ローランズ ) にポールを脱獄させる計画を打ち明け、自ら傷害事件を起こして留置所に入る。だが友人は服役して人生を再出発すると云って脱獄を拒む。ただ一人脱獄を実行したジャック を保安官や軍のヘリコプターが追う。追う者と追われる者の ” 男たちの挽歌 “ がシャープなシネスコ画面に鮮烈に展開する、これこそ本物の西部魂をもった秀作サスペンスである」・・・と。

ニューメキシコのアルバカーキ近くのサンディア山脈にロケした迫力満点の映像……とあります。この批評は当たっています。白黒映画だけどカーク・ダグラスの一徹なカウボーイ像が魅力的。

ストーリー自体は単純だけど自由に生きることで束縛されることを何よりも嫌う男の心情がよく出ている。ユーモアも散りばめられており、例えば山の途中で愛馬ウイスキーを置いて逃げようとするジャックが馬を見ると " 私を捨てて行くの? " みたいな目で見られる……仕方ないか……といった表情になって戻って連れていく🤣愛馬にウイスキーなんて名前をつけているのも面白いし、わざわざ雌馬と書いたのもそんな訳…🤣🤣 ライフルで追ってくるヘリコプターを撃ち落とす……なんてシーンもありますがどこを狙って撃ち落とすかというと……🤣

追手からなんとか逃げおおせます……でも最後には……文明の利器に反発するかのような昔気質のカウボーイの表情に ( 当時のハリウッドへの赤狩り旋風への? 反骨心が表現されているようにも感じます ) カーク・ダグラス自体にも反骨魂を感じるし、彼でないと味は出せなかったかもと思わせる現代版西部劇・・・最後は健気さと一抹の淋しさを感じる映画でした……秀作と思う。

2022年3/19の記事…… 

ビデオを買って未見のまま放置していました。カーク・ダグラスが亡くなったという新聞記事を見て初めて見てさらに最近もう一度見ました。レンタル屋さんには珍しくDVDも置いてありました。私は最初のビデオ版のジャケットの方が好き

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エルヴィス・プレスリーの西部劇「燃える平原児」

2024年06月16日 | 西部劇映画

エルヴィス・プレスリーの西部劇「燃える平原児」

 

1960年 20世紀FOX映画 燃える平原児(Framing Star)監督:ドン・シーゲル

西部劇好きの人の間でもあまり話題になりませんがかなりの良作です。ロカビリー歌手エルビス・プレスリーの西部劇……昔のビデオとレンタル用のDVDの解説を参考に述べてみると・・・

「ペイサー(E・プレスリー)は白人の父バートン(ジョン・マッキンタイア)とインディアン カイオワ族出身の母親ネディ(ドロレス・デル・リオ)、父の前妻の息子で白人の兄クリント(スティーブ・フォレスト)の4人で牧場を営んでいた。激しい憎しみあいの中で白人とインデイアンの対立が激化する開拓期の西テキサス。幸せだった家庭はインデアン達が白人を襲い始めたことでもろくも崩れていく。

争いで母も父も友人も亡くし、自分はどちらの血として戦うのか決断を迫られるペイサー・・・。宿命の混血児として生まれた青年の苦悩と家族愛を描いた感動作。」 

インディアンとの人種問題が出てくる映画なので全編を通して緊迫感があります。混血児という微妙な立場の役をプレスリーは好演していますし、終わりに近くなると切なくなるような悲しみの感覚があって、傷ついて去っていくペイサーが 兄に向って ” 自分はもう死ぬ、兄貴は自分の分まで生きてくれ ” と言い残して去っていく姿には思わずジーンときてしまいます。 

ロカビリー歌手としてのプレスリーに夢中になった人達というのは団塊世代よりかちょっと上の世代かなあ。この映画でも始めの場面でペイサー(E.プレスリー)がギターを手に歌う場面がしっかりと入れられています。 

映画にも進出したプレスリー、西部劇ではこの作品と「やさしく愛して(Love MeTender)」があります。いたって真剣に取り組んでいる姿勢が見られて好感がもてます。当時としては」ベテランのジョン・マッキンタイア、ドロレス・デル・リオも好演、他にインデイアン酋長役のルドルフ・アコスタもいい。リチャード・ジェッケルなどが出演しています。 この西部劇、もっと採りあげられてもいいのにな・・・

写真は雑誌切り抜き宣伝とビデオ、DVDからのもの

2024(令和6)2/13の記事なので暫くしたら元の位置に戻す予定です

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カーク・ダグラス西部劇「ガンファイター」

2024年06月10日 | 西部劇映画

カーク・ダグラス西部劇「ガン・ファイター」

 

1961年 ユニバーサル映画 ガン・ファイター(The Last Sunset) 監督:ロバート・アルドリッチ

この作品は私にとってはちょっと胸がキュンとなる西部劇。個人的には西部劇好きの人は見るべき作品だ……と思っています。103歳で大往生したカーク・ダグラス()全盛期の映画といってもいいかな…。 

DVD には昔のパンフレットの縮小版が同封されていました・・・それによると「カウボーイ上がりの流れ者オマリー(カーク・ダグラス)と彼を追う保安官ストリプリング(ロック・ハドソン)の宿命の対決をクライマックスにメキシコからテキサスの荒野にかけてキャトルドライブが展開する雄大なスケールの西部劇である」と。

   

*南軍退役軍人ジム・ブレッケンブリッジ(ジョゼフ・コットン)は妻ベル(ドロシー・マローン)と娘ミッシー(キャロル・リンレー)とメキシコで牧場を営んでいる。新生活を始めるために1000頭の牛をテキサスまで移動させて売る計画。そこへカウボーイ上がりのお尋ね者オマリー(カーク・ダグラス)と彼を追う保安官ストリプリング(ロック・ハドソン)がやって来る・・・こんなシーンで始まる。

*オマリーが来たわけは昔の恋人だったベルに逢うためだった。牛追いに人手が要るジムは二人を雇い入れてキャトルドライブに出発する。一緒に牛追いの旅をするうちに保安官もオマリーの人柄に接して親しみを持つようになる。 

*ボスのジムは途中の酒場でトラブルに巻き込まれて撃たれて死ぬ。 

 

この映画は私にはかろうじてリアルタイムで映画館で見ることができた作品だった……思い出せないけど恐らく誰れかに連れていってもらって見たと思う。 それこそ半世紀ぶりぐらいに見る。 

以下・・・<私のうろ覚えの記憶から・・・夜の焚き火のシーンがあってカーク・ダグラスが  “ 黄色いドレスの女の子 ” …だったかな?を口笛を吹いて奏でる場面があった。それと若いキャロル・リンレーの黄色いドレスの清楚な姿がいつまでも脳裏に焼き付いていた。そして最後にロック・ハドソンと決闘で撃ち合う時カーク・ダグラスが持っているのが小型のデリンジャー拳銃だった ( いつも拳銃やライフルは持っていなかったと思う)………果たして自分の記憶が正しいのかな>…と思いながらDVD鑑賞した。

見た後…自分の記憶が大体合っていた。ただ、カーク・ダグラスが歌うシーンがあったのとインディアンが出てくるし、ライフルで撃つシーンがあるのは記憶になかった。沢山の知識を得た今は昔の恋人役がドロシー・マローンだったこと、ジョゼフ・コットンが出ていたこと、悪漢にジャック・イーラム、ネビル・ブランドが出ていたことなんかが判るけれど、当時は知らなかったなぁ。若い頃に見た時はキャロル・リンレーに惹かれたけど歳を重ねてから見るとドロシー・マローンの色気に惹かれるなぁ🤣

保安官のストリプリングが1000頭の牛を運ぶには最低でも10人くらいは必要だ……とボスに説明するシーンがあるし、実際の牛追いのシーンの迫力には圧倒されます。スタンピード(牛の暴走)もしっかりと入れられています。夜の牛の群れで角がキラキラ光る現象が出てくるシーンは珍しい🤣こんなことがあるんだ……と瞠目🤣 ついでに、” 瞠目 “ という言葉最近は見かけません…作家の故池波正太郎さんのエッセイなどでよく見かけたもので拝借🤣  保安官が流砂に馬ごと乗り入れてしまって沈んでいくところを助けられる……なんてシーンもありましたが、底なし沼……砂漠にそんなところがあるんだと瞠目( 驚いて眼をパチクリ )🤣 陽気なメキシコ人牧童3人がいて一人はギターを奏でて歌う…賑やかだったりしんみりだったり😁

見どころ沢山の西部劇でした…僕はこの映画をけなすような人がいたらその人は西部劇が嫌いな人だ…と思うなあ

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西部劇スター オーディ・マーフィのこと

2024年06月05日 | 西部劇映画

西部劇スター オーディ・マーフィのこと

 

国書刊行会というちょっとお堅そうなところから出ているシリーズ本の中でひとつのジャンルに “ 映画論叢 " というのがあります。映画雑誌の中でもかなりコアな感じの内容が謳ってあり、ある時 大きな本屋さんでこの号に出逢った。普段は全く興味なさそうな本ですがこの表紙を見たら自称 " 西部劇研究家 “  を名乗っている身としては見逃せない🤣🤣 という訳で衝動買い🤣 “ ガンファイトこそウェスタンの神髄 / オーディ・マーフィがいた!"  だって……西部劇好きには何ともたまらない謳い文句です…自分としてはちょっと子供っぽいけどなぁ🤣

彼は1971(昭和46)年に飛行機事故で亡くなっています。           私のような団塊世代にはオーディ・マーフィ(1924~1971テキサス州出身)の西部劇は少しは引っかかっていたかも知れないけどリアリルタイムではほとんど見ることは叶いませんでした……後年になって見たとしても降ってきて2番館で見た程度ではないかと思います。とにかく、私の世代では中学、高校ぐらいまでは映画を自由に見ることができる状況にはなかったですからね……ひとつには経済的な理由、二つ目には学校許可映画しか許されない時代でしたし。今の人達からは考えられないくらいの制約がありました……学校の生活指導担当の厳しそうな先生がいて街中でも目を光らせている……都会はいざ知らず田舎に住んでいると尚更にね🤣🤣 

さて、この本ではオーディ・マーフィの西部劇作品をほぼ時代順に20作掲げて簡単な内容と著者の感想が述べられています。似たり寄ったりの西部劇ですが、今までオーディ・マーフィについてまとまった形での記事に出会ったことがないので面白く見ました。 

西部劇に限っての作品群を挙げてみるとまあ日本でも沢山公開されたもんだなあ(smile)カッコ内はアメリカでの制作年で、日本公開年はまちまちのようです。今は日本製のDVDもたくさん出されています。 

「テキサスから来た男(1950)」「命知らずの男(1950)」「シエラ(1950)」「シマロン・キッド(1952)」「抜き射ち二挺拳銃(1952)」「ガンスモーク(1953)」「早射ち無宿(1953)」「荒野の追跡(1954)」「勇者の赤いバッヂ(1951)」「宿命の対決(1953日本未公開)」「赤い連発銃(1957)」「四人の無頼漢(1961)」「六頭の黒馬(1962)」「地獄の対決(1962)」「情け無用の拳銃(1960)」「クイック・ガン(1964)」「許されざる者(1960)」「夜の道(1957)」「手錠の男(1965)」「連邦保安官(1963)」「大襲撃(1964)」「無法のライフル(1967)」「テキサス群盗団(1966)」 遺作として「A Time For Dying(1969 日本未公開)」以上です。 

調べてみると漏れているものとして「ガン・ポイント(1965)」「無法者!墓場へ行け!(1964)」があるようです。  特記として、1960年代初期に「スミスという男」というテレビ西部劇シリーズがあります・・・でも私が住んでいた地方では放映がなかったから見たことはありません。映画はほとんどがB級西部劇的です、オーディ・マーフィーだけでもこんな具合ですからいかに日本で西部劇が盛んだったかの過去の証左でもありますね(smile)  

以上こうして見てくるとオーディ・マーフィは堂々たる西部劇スターですね(smile) 大男揃いの西部劇スターの中でオーディ・マーフィは小柄で童顔であったためかあまり堂々とは語られない印象が強いです・・・○○キッドという感じかなあ。                                 第二次世界大戦で欧州に従軍した英雄でもあるんですが、映画の中での彼はあまり笑わないし どこか蔭がある印象を持ちます。

*さてこの本には2020(令和2)2月5日に103歳で亡くなったカーク・ダグラスの追悼記事も掲載されています。大スターだったけど亡くなっても日本のメディアでの扱いが小さかったなあ。近いうちに彼も載せたい

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マリリン・モンローの西部劇「帰らざる河」

2024年06月03日 | 西部劇映画

マリリン・モンローの西部劇「帰らざる河」

 

帰らざる河(Rive of No Return) 1954年 20世紀Fox映画 監督オットー・プレミンジャー

往年のマリリン・モンロー出演の西部劇で共演のロバート・ミッチャムもなかなか男らしくて好演……何度か見たものの最後はどんな終わり方だったかなあと記憶も曖昧だったからこの月曜日 (令和6)6/3 早起きしてDVDで見てみた。今はもう2人とも故人で “ 帰らざる河 “ も古い西部劇になってしまいましたがそれでも記憶に残る映画です……それにモンローが映画の中で歌う " Rivei of No Return " がずっと心に残る唄だったこともあってね🤣 

ストーリーは「 砂金をあてに殺到してきた雑多な人たちがテントを張って寄り集まって集落を作っているような川の急流に面した谷間。マット・コールダー ( ロバート・ミッチャム ) が9歳になる自分の息子マーク(トミー・レティング)を探してやって来たところから始まる。テントの酒場で歌うケイ ( マリリン・モンロー ) がマークの面倒をみていたのだった。ケイには懇ろになっている賭博師のウェストン ( ロリー・カルホーン ) がいて賭博で得た金採掘権利の登記をするためにケイと共に筏で激流を下りカンサスシティに向かおうとする。途中マットに筏では無理だと引き留められる。登記を焦るウェストンはマットの馬とライフルを奪ってケイを残して独り逃げる。

折りからインディアンの襲撃に遭ったマット、マーク、ケイの3人は家を捨て,インディアンが ” 帰らざる河 " と呼ぶ激流に筏を出して逃げるしかないのだった……てな訳で物語は進む…インディアンの執拗な追跡や2人組のならず者に遭遇したりで苦労が絶えない……嗚呼3人の運命は……

 

 

インディアンの攻撃が矢を射たり崖の上から石を投げたりナイフを口に激流を泳いで筏に乗り移ってきたり……とまあなかなかしつこい。インディアンて泳げるんかいな…と唖然となったりして🤣 それに、開拓期の西部では馬と銃がなければ死を意味するような状況である・・・みたいなことも台詞にありました・・・納得

                  

ものの本によるとマリリンが劇中で歌うのは次の4曲だそうです。       (1)The River Of No Return(帰らざる河) (2)One Silver Dollar  (3)I'm Going To File My Claim  (4)Down In The Meadow      私が持っているマリリンのCDには(1)(2)の2曲だけが収録されていました🤣

 

 

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ロバート・ライアン西部劇「誇り高き男」

2024年06月02日 | 西部劇映画

ロバート・ライアン西部劇「誇り高き男」

  

誇り高き男(The Proud Ones)  1956年 20世紀Fox映画 監督ロバート・D・ウェブ

保安官ものの西部劇としてはなかなか面白い作品です……記憶が定かでないですが1967〜8年頃にやや小さな画面でやっている名画座みたいなところで見たと思う。その次に出会ったのはビデオ(VHS)だった……そしてDVDの時代になってまた見たというところ🤣 

物語の背景は昔のビデオ解説によると “ 大量の牛を追ってカウボーイ たちが町にやってくる。牛の集積町となった町には人々も集まり、静かだった町は急に活気と喧嘩の町に変わっていく。カウボーイ達の落とす金を目当てに札付きのワル達も町に流れ込み酒場を開きこの時とばかりに稼ごうとやっきになる。町の商人達も値段を上げ始めるような……そんな空気が漂っている。

(1)キャス ( ロバート・ライアン ) は律儀な男で保安官として町を守り誇りに命を賭ける男だ。レストランを切り盛りしているサリー ( バージニア・メイヨ ) とは恋仲。町が喧騒になり保安官の仕事も多忙になってきた。キャスにはひとつだけ弱味がある…以前のトラブルで頭に銃創を受けたために時々眼が霞んで見えなくなる…しかも生死に関わるような銃撃戦の時に発作が出る

(2)若いカウボーイ出のサッド ( ジェフリー・ハンター ) は父親をキャスに撃ち殺されたという恨みを抱えており密かにキャスに復讐したいと思っている……しかしキャスの人柄に触れ心酔する情も持っており葛藤に苦悩する若者

(3)愛のために男を気遣い誇りを捨てさせようと腐心するサリー  

 

(4)保安官助手に好好爺のジェイク ( ウォルター・ブレナン ) と子供が生まれそうで危険なことを避けたい気弱なジム ( アーサー・オコンネル ) がいる

(5)金の匂いを嗅ぎつけて酒場を開きにやってきたバレット ( ロバート・ミドルトン ) とその片腕支配人(ジョージ・マシューズ)がいる……そして殺し屋たち

   

 (西部劇 君の名は?)…昔の西部劇では時々見かけるソンブレロをかぶったメキシコ系の俳優。歩くたびに拍車がシャンシャン鳴り、二挺拳銃の悪漢。古くからのファンにとっても難問?🤣 ライアンのモノクロ写真は映画雑誌からの切り抜き。

 

アル中でおとぼけだけど殺し屋に狙われる保安官キャスにとって重要な働きをしている爺さんがいる(俳優名は?)🤣 やがて起きる銃撃戦・・・

今の時代に見ても古さを感じさせない西部劇名作のひとつといっていいと思います。西部劇好きは見るべき作品。ロバート・ライアン……渋いなあ〜 バージニア・メイヨ……きれいだなあ〜。主題の音楽は昔ヒットしました。

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西部劇映画の面白い話🤣

2024年05月14日 | 西部劇映画

西部劇映画の面白い話

①先日 “ 荒野の決闘 " を再掲した時にある方からコメントを頂きました。はじめのシーンでアープ 4人兄弟が牛を追っていくシーンがあります。4人とも馬に乗っている…でもひと休みして末弟だけ残してアープ 、バージル、モーガンが街に繰り出すのですが、そこで問題なのが料理馬車 ( チャック・ワゴンという ) が出ている……アレーッ それって一体誰れが御者を務めていたんだ?……というわけなんですね♫🤣 言われてみればたしかになあ(smile)

② “ シェーン " での話。最後の場面でシェーン ( アラン・ラッド ) が対決で街に赴きます。殺し屋ウィルソン ( チャック・パランス ) を倒して外に出ようとした時ジョーイ少年 ( ブランドン・デ・ワイルド ) に “ シェーン、危ない ! " と声をかけられて咄嗟に階上の敵を撃ちます……ところがビデオのコマ送りで見てみると拳銃があらぬ方向に撃っていてあたっていないんじゃないか…というんですね🤣🤣でも相手はやられる🤣……これもある人から言われて私もコマ送りで見てみたらピンポン〜でした🤣 これって機械の性能が進んだせいで誰れにでも指摘できそうなことで どうだっていいことで、私的には “ 夢を壊さないでくれ〜 " といいたいところ🤣🤣

③ジョン・フォード監督とジョン・ウェインの “ 駅馬車 “ での話……クライマックスのインディアンが駅馬車を襲撃して追っかけるシーンで・・・ある人がインディアンはなぜ駅馬車の馬を射たないのか ( 馬を撃てば駅馬車を止められるのに…という意味でしょうね ) と尋ねたところ・・・フォード曰く「そんなことしたら映画が終わっちゃうじゃないか」と言ったとか・・・本当かどうか知らないけれどジョン・フォードに座布団三枚!だね。 これは映画だぜ、そんな無粋なことをいうなよ・・・とでも言いたかったのでしょうね

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西部劇「シェーン」の細かい演出

2024年05月12日 | 西部劇映画

西部劇「シェーン」の細かい演出

 

監督のジョージ・スチーブンスは多分この1本しか西部劇を撮っていないと思う。でもこの作品だけで他を圧倒している。他の西部劇では見られないシーンがある……

①犬……シャイアンからやってきた殺し屋ウィルソン(チャック・パランス)が酒場に入ってくると寝そべっていた犬がスゴスゴと退散する🤣

②ウィルソンに撃ち殺された農夫トーレー ( イライシャ・クック・ジュニア ) の荒野での葬儀の場面……棺に手をかけてクンクンと犬が鳴くシーン。 小さな女の子がじゃれ合うシーン……見ている方により一層悲しみが伝わってくる…監督の細かい気配りがうかがえて素晴らしいと思う

③ウィルソンとの決着をつけるためシェーンが町に出たあとをジョーイ少年 ( ブランドン・デ・ワイルド ) が走って追っかけていく、さらに愛犬が後を追って走っていく。川を渡る…犬の演技に感心する…どうして演技をつけたんだろう?聞いてみたいけどもうこの映画の関係者はほとんどいなくなっている🤣

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