西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

ハンク・スノウ ジミー・ロジャースを歌う 2 

2011年09月13日 | ジミー・ロジャースを歌う
  Hank Snow (5)
日本盤 RCAビクター RMP-5122 (S) Hank Snow Sings Jimmie Rodgers Songs ( 原盤はアメリカRCAビクター LPM-1111 )


(1)Moonlight And Skies  (2)You And My Old Guitar  (3)Down The Old Road To Home  (4)I'm Sorry We Met  (5)Tuck Away My Lonesome Blues  (6)Blue Yodel # 10 (Ground Hog Rootin' In My Backyard)  (7)One Rose ( That's Left In My Heart )  (8)Roll Along Kentucky Moon  (9)Any Old Time  (10)Gambling Polka Dot Blues  (11)Never No Mo' Blues  (12)Travellin' Blues


故ハンク・スノウ () のジミー・ロジャースへの傾倒ぶりは大したもので、これほどまで徹底した人はいなかったのではないでしょうか。企画された”ジミー・ロジャースを歌う”LPレコードだけでも4枚もあるし、自分の一人息子にジミー・ロジャース・スノウ()という名前を付けているくらいですから。
このアルバムは1965(昭和)年にアメリカで出たものの日本盤で、以前にぺラジャケット盤があったはずでこれは2回目の発売(?)と思います。ハンク全盛期のものなのでとっても充実した内容になっていて人気の高いレコードといえます。

Jimmie Rodgers の歌というのはとてもギター弾き語りに合っているんですがここでのスノウはジミーの唄をすっかりハンク・スノウ スタイルに同化させて素晴らしい出来映えになっています。Ted Daffan ()という人が書いた裏の解説を訳して載せてみます・・・・・「」
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懐かしのカントリー&ウェスタン 185 ( ビル・モンロー 2 )

2011年09月11日 | ブルーグラス音楽
ビル・モンロー生誕100年
   
アメリカや日本のカントリーミュージック関連のサイトを見ていたら ”ブルーグラス音楽の父 ”ビル・モンローが生まれてから今年で100年になるので2011年の今年は色々な催しがある・・・・・と出ていました。 そうかぁ、生きていれば100歳になるんですね。 よく誰れそれが亡くなってOO年とかは気に留めますが 生誕OO年というのは意識していなかったので知りませんでした。

Bill Monroe 1911~1996年 ケンタッキー州出身  

僕はどちらかといえばスティールギターやフィドル(カントリースタイルのバイオリン)、ピアノが入っているようなカントリー&ウェスタン音楽が好みですが、より素朴なスタイルのブルーグラス音楽も好きです。 Country Music がレッドネックカントリーとかアウトローカントリーと呼ばれ始めた頃のカントリーはあまり好みではなかったのでブルーグラスに救いを求めていた時期もありました。ブルーグラスを初めて聴いたのは Lester Flatt & Earl Scruggs and the Foggy Mountain Boys だったのでビル・モンローの方が後になります・・・・・たしかラジオで聴いた ”Orange Blossom Special ” が初めてでした(演奏の途中で乗客どうしの会話のやりとり が入っている録音のもの、ビルもしゃべっているんです)。 その後 ワルツ調で通す ”Blue Moon Of Kentucky (ケンタッキーの青い月) ” とか ”You All Come ” かな・・・・・・LPレコードで初めてコロンビアレコード時代の ”I'm Going Back To Old Kentucky(ケンタッキーは懐かしく)” を聴いた時にはそのスピード感の素晴らしさに感激してしまって今でもその時代の録音のこの曲は大好きです。

彼のブルーグラスはそんなに頻繁には聴きませんが ビル・モンローの情報にはけっこうアンテナを張っていました・・・・・・写真は順番に
(1)1974(昭和49)年来日公演の時のパンフレット
(2)1977年(昭和52)年来日公演の時のパンフレット
(3)アメリカの音楽雑誌「 FRETS 」1982年の表紙を飾ったビル(Grand Ole Opry に関する記事に出てきます)
(4)同じく「 FRETS 」1986年のビル・モンローの特集が載った時の表紙

今はもうなくなりましたが「FRETS」という楽器をメインにしたアメリカの雑誌は日本のレコード店なんかにも売っていたものでした
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懐かしのカントリー&ウェスタンー183ー ( アーネスト・タブ )

2011年09月06日 | 懐かしのカントリースター
 Ernest Tubb (3)
日本盤 ビクターレコード MCL-1061 Midnight Jamboree (原盤はアメリカ Decca Records)

(1)テーマ: Walking The Floor Over You (2)The Same Thing As Me (3)I Only Meant To Borrow (Not To Steal) (4)Boy With A Future
(5)I Hate To See You Go (6)The Hands, You're Holding Now (7)Rose City Chimes (8)I'm Sorry Now (9)Pass Me By (10)Sweet Lips (11)I Want You To Know I Love You (12)Shoes (13)It Is No Secret ( What God Can Do ) (14)テーマ: Walking The Floor Over You


アーネスト・タブ ( 1914~1984年 テキサス州出身 ) の1962(昭和37)年発売の擬似ライブレコードです・・・・・これは日本で1975(昭和50)年に廉価盤として出されたものですがもっと以前にも出ていて2回目の発売と思います・・・・・廉価盤が出た時はとてもうれしかったものです。 ”擬似ライブ ”というのは歌の合間に司会者のおしゃべりや歌手の紹介コメント、聴衆の拍手を入れて本物のライブみたいに編集したレコードのことです。このレコードでは往年のグランド・オール・オープリーの名物司会者だった Grant Turner という人がホスト役を務めているのですが、タブ自身も準ホスト役みたいな形でよくしゃべっているのでライブの楽しい雰囲気が十分出ていて古き良き時代のカントリー&ウェスタン時代を堪能することができます( CDにもなっていればいいんでしょうがその辺のところは不明 )。 ジャケット写真も見ただけで Country & Western と判るナイスジャケットで 壁にでも掛けて飾るのにもいいかなぁ・・・・・前でスティールギターを弾いているのは若き日のバディ・エモンズです なかなかのハンサムガイですね。

さて内容ですが、司会のグラント・ターナーの紹介でタブのテーマ曲 ” Walking The Floor Over You ” に乗ってアーネスト・タブが登場して(2)The Same Thing As Me を歌います。息子の Justin Tubb (1935~1998年 テキサス州出身、カントリー歌手としても有名でした)が作った唄ですといって歌うんですが、単純な曲ながらバディ・エモンズのスティール・ギターがきれいでカントリーフレイバー満点で しょっぱなから盛り上げていきます・・・・そしてタブ自身がウィルバーン・ブラザーズ( Teddy & Doyle Wilburn )を紹介して兄弟が(3)I Only Meant To Borrow を歌い、次に登場するのが当時のデッカレコードのニューフェースだった(?)と思われる Jerry Hanlon という歌手で(4)Boy With A Future(未来のある少年)を歌う、やや鼻にかかった声ですがなかなか上手です。その後にまたタブの歌で(5)I Hate To See You Go を披露して、次に登場するのがなんと 当時のカントリーの女王キティ・ウェルズ ( 1919年~現在 テネシー州出身 )で マーティ・ロビンス作の(6)The Hands, You're Holding Now を歌う・・・・・そして圧巻はバディ・エモンズのスティールギターをフューチャーした演奏だけの曲(7)Rose City Chimes です、 ウーンさすがに上手い!!惚れ惚れとしてしまいます。 バディ・エモンズはスティールギターでジャズを弾くくらいの人ですから相当の腕前なんですけど アーネスト・タブのバンドではタブの歌を引き立たせるための黒子に徹しているんですね、こんなところがやはりプロ中のプロと云えるんだと思います。B・エモンズの演奏で前半が終わります。 
擬似ライブとはいえ編集が上手いので聴衆の拍手なんかも的を得ているのでほとんど違和感がなくて楽しい感じです。

さてB面の後半ですが、古いヒルビリーソング(8)I'm Sorry Now という曲でタブの登場のあと これも当時のデッカレコードの新進だったと思われる女性歌手 Linda Flanagan が(9)Pass Me By を披露、なかなか上手いです。 先の Jerry Hanlon にしろこの Linda Flanagan にしろ後世に名を残すほどのカントリー歌手にはならなかったようですが、今から思えばアーネスト・タブのレコードに採りあげられて名前を残しただけでも十分幸せだったといえるかも知れません。 Ernest Tubb 自身も歌手として若い頃に苦労しているようなので若手の歌手や、自分のバンドメンバーにチャンスを与えるなどの配慮をした人といえます・・・・・だから ” Daddy 'Em All ” と呼ばれてみんなから慕われたのでしょう。

さて次に登場するのがウェッブ・ピアス( 1921~1991年 ルイジアナ州出身 )で(10)Sweet Lips という曲を歌い、再びタブが出てきて(11)I Want You To Know I Love You を歌います。後半のハイライトはパッツィ・クライン( 1932~1963年 バージニア州出身 )でしょうか・・・(12)Shoes という曲を歌います。 そしていよいよフィナーレに近くなってタブが 有名なカントリー歌手だったStuart Hamblen 作のセイクレッド・ソング(13)It Is No Secret を歌い終わると、またテーマ曲と共にショウが終わります。 

今は亡きカントリー歌手がほとんどですが、こうした人達の歌をライブ感覚で聴くことの出来る音源はこれはこれで楽しいものです、バック演奏は全てアーネスト・タブの The Texas Troubadours がつとめているのでスティールギター、ピアノ、時にフィドル(カントリースタイルのバイオリン)ありの 純カントリースタイルですから安心して聴けます・・・・・・9/4日曜日の朝にコーヒーを飲みながら久し振りに聴いてみたレコードでした・・・・・とってもよかった。  
擬似ライブ盤なんていう作り方はもう恐らく作られることはないかな・・・・・
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