西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

カウボーイ ソング 31 [ エディ・ディーン (2)]

2010年05月22日 | カウボーイ・ソング
Eddie Dean (2)
米国盤 WFC Production NO. 61878 Dean Of The West   Eddie Dean Sings Songs From His Western Movies

(1)Hills Of Old Wyoming (1945年西部劇映画 ” Song Of Old Wyoming ”から)
(2)Wagon Wheels (1946 Caravan Trail から)
(3)Courtin' Time (1948 Westward Trail から)
(4)Tumbleweed Trail (1946 Tumbleweed Trail から)
(5)Bkack Hills (1947 Black Hills から)
(6)Driftin' River (1946 Driftin' River から)
(7)Ain't No Gal (1948 Tioga Kid から)
(8)Stars Over Texas (1946 Stars Over Texas から)
(9)Way Back In Oklahoma (1946 Driftin' River から)
(10)Banks Of The Sunny San Juan (1944 Harmony Trail から)


エディ・ディ―ン (1907~1999年 テキサス州出身 )についてもう少し・・・・・エディはアメリカでは1930年代から Singing Cowboy として活動していたようなんですが ジーン・オートリー、テックス・リッター、ジミー・ウェイクリー、ロイ・ロジャース等と同様にカウボーイ&カントリー歌手としても大成していきます。このアルバムは1976(昭和51)年に WFC Production というところから出されたレコードで 説明が何もないので ” WFC ” が何を意味するのか判りませんが( Western Film Collector らしい )、タイトル副題にあるように昔エディ・ディーンが主演した西部劇の主題歌ないし映画の中で歌った唄を集めて新しく録音したもののようです。だから純粋の いわゆる Traditional Cowboy Song とは違う西部調の唄といっていいんでしょう。

映画自体は年代を見れば判るように1940年代が中心で、私なんかはまだ生まれてもいない空気でしかない時代で、前に挙げた人達も同じですが西部劇作品は日本公開は皆無です。この辺のところが私達日本人とアメリカの人達との認識のずれになっているところなんでしょう。 ”Singing Cowboy ” というものが何なのかが解らないと 初期西部劇とカウボーイソングないしは ”昔の ”カントリー&ウェスタン音楽との間にかなりの接点が見られる-という事実が見落とされて、カントリーと西部劇は別物だ-ということになってしまうんでしょうし、 なぜ ”~& Western ”という語が入っているのか理解できなくなるんだと思います。 実際には接点があったわけで、ただそれもせいぜい1950年代までとみていいでしょうか。
ジーン・オートリーやテックス・リッターが出ている西部劇映画を見てみないとどんなものなのか知ることが出来ないんでしょう・・・・・これ等は「シェーン」や「真昼の決闘」、「大いなる西部」といった世界中で公開されたような作品とは違ってアメリカ国内だけでしか公開されない類の西部劇だったでしょうから 認識のズレがあるのは当然と思います。

さて このレコードの内容ですが、れっきとした Nashville( Country Music のメッカ)録音で 普通のカントリーとして聴いても楽しめるものになっていてスティールギターやピアノ、バンジョーが出てきたり あるいは生ギター1本で朗々と歌ったりで 枯れたとはいえ Eddie Dean の歌の上手さが際立つ素晴しいアルバムになっています(コーラスは入っていません)。 裏には1976(昭和51)年に Grand Ole Opry (古い伝統を持つ Country Music Show )に出演して歌った時の姿や司会のカントリー歌手ジャック・グリーンと話している姿の写真などが載っています。

私は(7)Ain't No Gal、(8)Stars Over Texas、(9)Way Back In Oklahoma がすっかり気に入ってしまいました。 Cowboy Song が好きな人達にはきっと気に入られるだろうな-と思いますがCD化等はちょっと無理そう・・・・こうしたものが普通に手に入るような状況になって欲しい-と思います。 いくら便利な時代になったといっても自分の好きなものは足を棒にして探さないといけないのは今の時代でも同じです・・・・・Packy Smith という人がコメントを書いています・・・後日訳してこの後に書き込む予定。
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懐かしのカントリー&ウェスタン 142 「 サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ (6)」

2010年05月20日 | サンズ・オブ・ザ・パイオニアズ
The Sons Of The Pioneers (6)
米国盤 Harmony Records HL-7317 The Sons Of The Pioneers' Best

(1)My Saddle Pals And I (2)When The Roses Bloom Again (3)Billie The Kid (4)Open Range Ahead (5)Power In The Blood (6)Down Along The Sleepy Rio Grande (7)I Love You Nelly (8)Hold That Critter Down (9)Let's Pretend (10)Lead Me Gently Home, Father


今日は夜になって久し振りに大好きなサンズ・オブ・ザ・パイオニアズのレコードを聴いた・・・・・ブログのスタートがパイオニアズだったこともあって 自分にとってはとても思い入れの強いグループです。 このレコードは Sons Of The Pioneers の中ではRCAビクターから出された「 25 Favorite Cowboy Songs ( LPM-1130 ) 」 と Vocalion Records からの「 Tumbleweed Trail ( Vl-3715 ) 」 と合わせてベストスリーに相当するもの-と僕自身は思っています( 2枚とも以前に載せていますので興味があれば見てみて下さい )。
さてこのレコードは全曲とも1937( 昭和12 )年録音・・・・・と かなり古いものですが 内容はとっても濃いもので、初期パイオニアズの良さが横溢しているものになっています。 メンバーは下記のよう( 今ではみんな故人 )・・・・・

Leonard Slye・・・・ボーカル( 後の有名な Singing Cowboy ロイ・ロジャースです )
Bob Nolan・・・・・・・ボーカル( 優れた作曲家でもあります )
Lloyd Perryman・・ボーカル&ギター( 長年パイオニアズを支え続けた人 )
Hugh Farr・・・・・・・フィドル( swing やマイナー調の fiddle は素晴しい )
Karl Farr・・・・・・・ギター( 兄のフィドルと絶妙のコンビ でスイングするギターがなかなかよい)
Pat Brady・・・・・・・ウッド・ベース( コメディアンでもある )
創設メンバーの一人 Tim Spencer はどうもここでは参加していないもようです

駄作がないというのはこのようなアルバムを云うのかも知れません・・・・・もちろんカウボーイソングや西部調の音楽に興味があっての話なんですが、カウボーイコーラスの素晴しさと選曲の良さが重なっています。また、パイオニアズの音楽にジャズギターの名手ジャンゴ・ラインハルトとジャズバイオリンの巨匠ステファン・グラッペリの影響を思わせるようなおしゃれでセンスの良い演奏ならびに Western Swing の要素を取り入れたファー兄弟のフィドルとギターがとてもよくて このアルバムの価値を一層高めています・・・・・特にヒュー・ファーのフィドル( Country Style のバイオリン ) の素晴しさには魅了されます。マイナー調のフィドルを弾く時のヒューの技術は見習うべきものが多いと思います。

僕自身は(2)When The Roses Bloom Again とマイナー調の淋しげな哀愁のある(3)Billie The Kid ( なぜか Billie と表現 ) が気に入って何度も聴きましたが、後年マーティ・ロビンスが 「 Gunfighter Ballads 」 というアルバムの中でこの ”Billy The Kid ” を歌っていましたが、恐らく若い頃にパイオニアズに憧れたであろうことが大いに推測されるものでした。
(5)Power In The Blood と(10)Lead Me Gently Home, Father はセイクレッドソングですが パイオニアズの Sacred Song も本当に素晴らしいものです・・・・コーラスグループだから当たり前かな(?)・・・・フィドルのヒュー・ファーが楽器を置いてここではバスボーカルを務めていて なかなか魅力的な声で重要な役割を果たしています。 セイクレッドソングが出てきたところで 余談ですが彼等には ” Lie Low Little Doggie Lie Low ” というCowboy Hymn の名曲があります・・・・・一聴に値する曲なのでCD等で見つけられたら是非おすすめ。
現代のカウボーイコーラスグループの Riders In The Sky にもヒューのようなバスボーカルがいると一段と映えるのに・・・・といつも思っているところです。

このレコードは1964( 昭和39 )年発売のアメリカ Columbia Records の廉価レーベル Harmony Records から出されたもので、僕自身はパイオニアズに興味を持ってから後年中古で買いましたが、ジャケットも好みで今でも大好きなアルバムの一つになっています。 さてイラストの人物-どれが誰々と言える人はよほどにパイオニアズが好きな人といえるかも知れません・・・・・僕はこのレコードが単品のCDとして出てくれるのを首を長くして待っています。
(2010=平成22年4月18日の 記事再録)
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つれづれに

2010年05月16日 | つれづれに
日曜日の今日(2010=平成22年5月16日)は夕方5時から博多のカントリー&ブルーグラス ライブハウス「マンプレ(Mountain Playboys の略称)」の開店10周年記念を祝うパーティがある・・・・とのことで会場がある西南学院大学のレセプションホールに出かけた。舞台が設けてあってビュッフェ形式の立食パーティ・・・・・カントリーやブルーグラス、フォークの好きな人達やお店の常連のお客さんと思われる方達がたくさん来られていた。カントリーダンスを踊るおそろいのTシャツを着た女性陣も大勢みえていた・・・・・ひとしきり飲んだり食べたりのあと 色々なグループがステージを飾る、ブラザーズフォー スタイルのフォークソングあり ブルーグラスあり 一人でのカントリー弾き語りや今時のカントリーありで盛り上がった。私自身はライブには1年に1度行くか行かないか・・・・・なので マスターの松井さん以外には知っている人には出会わなかったけれど それでも楽しい集いだった・・・・この種のお店を10年続けるのは大変なことだと思うので敬意を表したいです。

帰りに天神のタワーレコードに寄り、1999(平成11)年に Sony Music Entertainment から出されたらしいヨーロッパ盤CD「The Very Best of Kris Kristofferson」を1枚買った。 クリス・クリストファーソンはとてもよい曲を作るけれども クリス自身の音楽スタイルはとても地味なのでいままで僕は彼のアルバムを1枚も持っていなかった・・・・・23曲入っているこのCDでほぼ彼の全貌を知ることが出来ると思う。 とりあえず好きな ”Me And Bobby Mcgee ” と ” Why Me ”だけを聴いた。その後 過日レコード整理の時出てきた Kenny Roberts のカセットを聴いて寝る
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エディ・ディーン ハンク・ウィリアムスを歌う

2010年05月15日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
Eddie Dean (1)
米国盤 Design Records SDLP-89 Eddie Dean Sings A Tribute To Hank Williams

(1)Hey, Good Loolin' (2)One Has My Name, The Other Has My Heart (3)Baby, We're Really In Love (4)Teardrops In My Heart (5)Jesus Remembered Me (6)The Bride With The Faded Bouquet (7)Boogie Woogie Cowboy (8)Cold, Cold Heart (9)Tell Me (10)There'll Be No Teardrops Tonight (今夜は涙なんか見せないぞ) (11)From The Crib To The Cross (12)Half As Much (半分くらいは)


エディ・ディーン(1907~1999年 テキサス州出身)といっても日本ではカウボーイ ソングに興味を持っている人達以外にはほとんど馴染みがないカントリー&カウボーイ歌手だったと思います。カントリーミュージック ファンとしてただ一つだけでも知っているといいかな-ということがあります・・・・・それは、オールドカントリー曲になりますが ” I Dreamed Of A Hillbilly Heaven (夢に見たヒルビリー天国)”という曲を作って歌った歌手だということです。

エディはアメリカではもともと Singing Cowboy ()として名前の通っていた人なので いわゆるアメリカでいう B-Western (西部劇) の主演スターとして1930年代から活躍、同時に歌手としても有名になった・・・・・というわけです。エディについては次回載せることにして 今日は「 Eddie Dean Sings Hank Williams 」というレコードについてです。
エディ自身はハンク・ウィリアムス(1923~1953年 アラバマ州出身)よりも先輩歌手です・・・・・二人に交流があったかどうかは判りませんが、1970(昭和45)年に Design Records という廉価専門のマイナーレーベルから何故かこのようなレコードが出されています。ジャケットにはエディの姿はなくて何だか Cowboy Song のレコード然とした仕様で、しかもハンクとは無関係の曲も混じっているところがミソで きちっと企画されたものではなくて単に寄せ集めて「 sings Hank Williams 」としただけ・・・・・という印象です。 それでも名前の通った二人を結びつけられると何となく気になるもので、私は1980年代になってから知って中古で買いました・・・・とても安いものでした。

内容の方はというと・・・・・*印の曲がハンクに関係ある曲です
*(1)Hey, Good Lookin' はエレキギター、ピアノ、フィドル、ハモンドオルガンの伴奏で軽快に歌っています。
(2)One Has My Name, The Other Has My Heart はハンクとは無関係な曲ですが エディ作曲のカントリー曲として ”夢に見たヒルビリー天国 ” と共に有名なもので、同世代のジミー・ウェイクー等も歌っていたカントリーバラッドです。
*(3)Baby, We're Really In Love はフィドル、ホンキートンクピアノで軽快に歌う。ハンクの曲の中ではあまり採りあげられる方ではないと思います。(4)Teardrops In My Heart これもカントリーバラッドの古典曲として有名で語りが入るもの・・・・・レックス・アレンも歌っていたように思います
*(5)Jesus Remembered Me はハンクのものはマンドリンを入れて妻のオードリー・ウィリアムスと軽快なマウンテンスタイルでの夫唱婦随で 不思議な魅力を持った曲でしたが、ここでのエディはハモンドオルガンの伴奏でスローテンポでセイクレッド然とした雰囲気に仕立てて歌っています。
(6)The Bride With The Faded Bouquet ハモンドオルガン伴奏下のスローバラッドで 途中で語りを入れてロマンチックに歌う。
(7)Boogie Woogie Cowboy は ” Home On The Range(峠の我が家)” のメロディを利用して賑やかなブギースタイルに換えて不思議な雰囲気で歌っていますが なかなか魅力的。ハンクとは無関係。
*(8)Cold, Cold Heart は有名なハンクの曲・・・・・エレキギター、ハモンドオルガン、フィドルの伴奏で朗々と歌っています。(9)Tell Me ピアノ、フィドルの伴奏でゆっくりめのロカバラッド風。
*(10)There'll Be No Teardrops Tonight はハンクの曲・・・・”明日は君の結婚式、でも今夜は涙なんか見せないぞ・・・” という失恋の唄。エディはフィドル、ピアノ、エレキギター伴奏でオーソドックスに歌っています、曲がいいので誰が歌っても映えると思います。(11)From The Crib To The Cross はハモンドオルガンで歌うセイクレッドソングで このアルバムの中では一番の佳曲、でもハンクとは無関係・・・・・エディの歌声は「懐かしの~」でいえばカウボーイ・コーパスのような正統派の線の太い声なので素敵だ。
*(12)Half As Much はハンクが歌っていた曲・・・・・”僕が君を愛している半分位だけでも君が僕のことを気にかけてくれたらなあ~”・・・という片想いの唄。エディはフィドル、オルガンの伴奏で丁寧に正統的に歌っています。

アルバムの半分だけがハンク・ウィリアムスに関連のものでした・・・・・アメリカのレコードには時々このような ”看板に偽りあり”・・・・みたいなのがありますが、まあ廉価盤でもあるし 御愛嬌とみれば許せます。 全体にエディ・ディーンの歌はハンク自身の歌に聴かれるようなエロキューションを効かせたり、裏声を入れたり-の癖のある歌い方ではなくて 素直に朗々と歌う正統派なので 曲によっては面白味に欠けるところもありますが、エディなりに個性を出しています。 私達がハンク・ウィリアムスの歌い方が頭に残っているからなんでしょうけど ハンクの曲はコード進行が単純なのでどうしても歌い方に癖があったり、バックの演奏に特徴があったりする方が映えるように思います。
このレコードは恐らくCDにはなりにくいと思います。
(2010=平成22年4月17日の 記事再録)/b>
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カウボーイ ソング 30 [ エルトン・ブリット (2)]

2010年05月09日 | カウボーイ・ソング
Elton Britt (2)
米国盤 ABC-Paramount Records ABOS-293 Elton Britt  The Wandering Cowboy

(1)Chime Bells (2)Roving Gambler (さすらいの賭博師) (3)Whoopie Ti Yi Yo (4)The Lonesome Cowboy ( Carry Me Back To The Lone Prairie と同じメロディ ) (5)The Red River Valley (赤い河の谷間) (6)The Crawdad Song (7)Streets Of Laredo (カウボーイの哀歌) (8)That's Why The Yodel Was Born (9)When It's Springtime In The Rockies (ロッキーに春来れば) (10)Red Wing (11)Home On The Range (峠の我が家) (12)Sod Shanty (13)There's A Star Spangled Banner Waving Somewhere (びっこの愛国少年)


エルトン・ブリット(1913~1972年 アーカンソー州出身) のカウボーイ ソング集ともいえるレコードです。1930年代から活躍しているキャリアのあった人で、”ウェスタン ヨーデルの王者 ” として有名な往年のカントリー歌手で カウボーイ ソングや西部調の歌もたくさんレコードに残していました。
さてこのレコードの内容ですが・・・・・いきなり軽快なヨーデルの定番曲(1)Chime Bells で始まります・・・・・エルトンの声は軽く鼻にかかったやわらかい声なので全体的にとても聴きやすい感じです。最後の長いヨーデルは圧巻で さすがはヨーデルの王者でならしただけのことはあると納得の yodel。 古謡の(2)Roving Gambler (さすらいの賭博師) はゆったりテンポで歌っています。(3)Whoopie Ti Yi Yo は生ギターの伴奏にフィドル( カントリースタイルのバイオリン )を伴ってゆったりと歌う Cowboy Song の古典 でなかなかよい・・・・・途中で入れるヨーデルもジミー・ロジャース的な Blue Yodel ではなくて本格的なもの。(4)The Lonesome Cowboy は Carry Me Back To The Lone Prairie と同じメロディのカウボーイソングの古典。(5)Red River Valley ( 赤い河の谷間 ) はエルトンの一人二重唱でゆったりと歌われるもの・・・・とても情緒豊かで素敵だ。

スイングしたアップテンポで歌われる(6)The Crawdad Song も一人二重唱。(7)ラレドの通り(=カウボーイの哀歌) はゆったりと情緒豊かに歌ってくれます・・・・・とてもよい雰囲気。(8)That's Why The Yodel Was Born はスローな曲でやや Jazzy に歌っていますが エルトンの素晴らしいヨーデルが聴かれるもの。
(9)When It's Springtime In The Rockies ( ロッキーに春来れば ) はハモンドオルガンを伴奏にエルトンの一人二重唱で歌われて( 同時にヨーデルも入れているので三重唱か)とても牧歌的で雰囲気満点の曲です・・・・・解説によると、長年エルトンのショウのエンディング曲として使われたそうです。同じくヨーデルの得意なスリム・ホイットマンも好んで歌っていました。
(10)Red Wing は今ではフィドル(カントリースタイルのバイオリン)やスティールギターの演奏のみの曲として採り上げられることが多いですが、ここでは珍しく一人二重唱で軽快なスイング調で歌詞をつけて歌ってくれています。

カウボーイソングの古典(11)Home On The Range(峠の我が家)は生ギター伴奏でゆったりと歌っています・・・・・終盤のヨーデルが素晴らしい。 エルトンはかつて Washington D. C. の The Press Club でエルトンのファンでもあった第32代大統領 Franklin D. Roosevelt (1882~1945)の前でこの曲を歌ったことがあるそうです・・・・・この曲は大統領のfavorite song だったとのこと。
(12)Sod Shanty はカウボーイ ソングとして歌われることが多い ” Little Joe The Wrangler ”と同じメロディ曲。
(13)”びっこの愛国少年 ” だけがこのアルバムとは無関係の曲。1942(昭和19)年に録音されて100万枚以上売れたという戦時下の愛国ソング(日本とも戦争していた頃)で、エルトン・ブリットの人気を不動のものとした曲といえるかも知れません・・・・・なぜ入れてあるのか不思議。
このレコード解説には Elton Britt の成功物語が詳しく書いてありますが省略・・・・・ただエルトンにとって若い頃に西海岸で有名だった Zeke Manner 率いる The Beverly Hillbillies というグループに参加してから成功の道が拓けて、そこからさらにニューヨークに進出して全米的な人気のカントリー歌手になった・・・・・といったことが書かれています。このレコードに with Zeke Manner's Band と書いてあって若い頃の恩人 Zeke Manner が伴奏を受け持っているようです。ぼく自身は Cowboy Song ないし Songs From America's West という興味でずっと後になって買ったものでジャケットも気に入っています・・・・・単発のCDにはなりにくいかもしれません
(2010=平成22年4月4日の記事再録)
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懐かしのカントリー&ウェスタン 143 「 ジミー・ドリフトウッド (1)」

2010年05月08日 | つれづれに
Jimmie Driftwood (1)     ジミー・ドリフトウッド  西部の唄を歌う
(1)Ox Driving Song ( 牛追いの唄 ) (2)General Custer ( カスター将軍 ) (3)What Was Your Name In The States (4)Billy The Kid (ビリー・ザ・キッド) (5)Jesse James (ジェシー・ジェイムズ)


1962(昭和37)年に一大西部劇「西部開拓史( How The West Was Won )」が封切られた時、当時13才だった私はこの映画をワクワクしながら見た覚えがあります・・・・・未成年は勝手にひとりで映画を見に行ってはいけない頃だったので( 今の若い人達には信じられないかも知れませんが 田舎ではけっこう厳しかったです ) 父親か姉と一緒に見たと思います。 当時の大スター達が総出演という西部劇- というよりは今から振り返るとアメリカ西部物語- みたいなもので、私のアメリカ西部への夢と憧れを決定的に育んでしまったような作品でした・・・・・ある一家が西部を目指し、三代にわたる西部開拓苦闘の物語・・・・・キャロル・ベイカーという女優さんの綺麗だったこと、目に焼きついています。
それと同じ頃だったと思いますがRCAビクターから 「西部開拓史( How The West Was Won )」 という2枚組レコードが出されました・・・・・もちろんまだLPレコードなんか買えない頃で私にとっては見るだけの時代。 映画を見た後だけにどんな音楽が入っているんだろう・・・と興味深々でしたが 涙。

このレコード( 後日採り上げたいと思ってます) は日本では何回か発売になっていて 私は中古で持ってはいましたが、アメリカ建国200年にあたる1976(昭和51)年に出された時に ”記念に” と買いました。 音楽で綴るアメリカ西部開拓史で、興味を持っている人にはなかなかいいレコードです・・・・・・この中に今日の主役ジミー・ドリフトウッドが歌う西部の唄が5曲入っていました。 これがなかなかの秀作で とても気に入ったものです・・・・・Jimmie Driftwood については高山宏之さんの 「ウェスタン音楽入門」(音楽之友社)という本から耳学問の形で既に知っていたのですが「ニューオーリンズの戦い」(ジョニー・ホートン盤で有名)1曲だけしか聴いたことがなかったので ここでの5曲はまさに私にとって Cowboy Song ないし Songs Of The West への興味のきっかけともなる一面をもったのでした。

ところでここに載せた写真はレコードジャケットではありません、友人から借りてきたドイツの Bear Family Records 社が出したジミーの3枚組CD-box 集の解説書の表紙なんですが ジミーのなかなかいい写真。 それにしても日本でこんなCD集を買う人がいるなんて 友人のことながらあきれています (・・・でもわかる気がします)。

私は(1)Ox Driving Song (牛追いの唄)を初めて聴いた時はその何ともいえな響きにしびれてしまったのでした・・・・これぞ Song Of The West という感じ。   稀代の西部の無法者を手作りギターの弾き語りで歌った(4)Billy The Kid も(5)Jesse James もジミーの枯れた渋い歌声が味わい深いもので秀作と思います。

Jimmie Driftwood について高山さんの「ウェスタン音楽入門」には次のように紹介されています・・・・・・「 "ニューオーリンズの戦い" の採譜編曲者として知られるユニークな民謡歌手、民謡研究家。1907年アーカンソー州マウンテンヴュー生まれで前歴は学校の先生。垣根の棒くい、牛用のくびき、古ベッドの頭板で作った独特の形のギターをかき鳴らし、親しみやすい節回しで歌う。」・・・と。    彼自作のへんてこギターはレコーディングでも使っていて 聴いていてもいい音がします。 なかなか得がたいカントリー&ヒルビリー歌手だったようで、Grand Ole Opry(テネシー州ナッシュヴィルで古くからあって現在に至る Country Music Show ) にも出ていたようです、僕はこんな特徴のある人は大好き・・・・1998(平成10)年に91才で亡くなっています。
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カウボーイソング 29 [ ウィルフ・カーター (4)]

2010年05月08日 | カウボーイ・ソング
Wilf Carter (4)
カナダ盤 WCE-1 Cowboy Songs By Wilf Carter popularly known as Montana Slim

(1)Rattlin' Cannonball (2)The Preacher And The Cowboy (3)The Fate Of Old Strawberry Roan (4)Twilight On The Prairie (5)It's A Cowboy's Night To Howl (6)Red River Valley Blues (7)It's All Over Now ( I Won't Worry )(8)My Little Swiss And Me (9)My Old Lasso Is Headed Straight For You (10)He Left The One Who Loved Him For Another (11)Pete Knight's Last Ride (12)The Golden Lariat (13)Roll Along Kentuky Moon (14)Rose Of My Heart (15)My Little Yoho Lady
(16)" Lucky Strike Presents: Montana Slim Medley Of Folk Songs "・・・・・
1)Blue Ridge Mountain Blues
2)Birmingham Jail
3)Rootin' Tootin' Cowboy


私の大きな趣味の一つは American Cowboy Song の歌を楽しむこと・・・・・これもさかのぼれば少年時代の西部劇映画や TV 西部劇の影響が大きく、その後遺症といっていいかも知れません。もちろん映画やテレビの主題歌とカウボーイ ソングは同じではない・・・・・けれど、アメリカ西部への興味の源がこれらの映像にあることは否定できないし、そこから Traditional Cowboy Song 、新しい西部調の歌 そしてカントリー&ウェスタン音楽へと発展していったのです・・・・僕と同じような団塊の世代の人で Country Music の好きな人達は似たり寄ったりの経過をとっているのではないでしょうか(?)

先日ダンボールに詰め込んだレコードの整理をしていたらウィルフ・カーター(1904~1996年に91才で亡くなった。カナダのノヴァ・スコシア州出身 ) のレコードが出てきて これを買った時の想い出が蘇ってきて思わずターンテーブルにのせてしばし聴き入ったのでした・・・・・九州から富山県の北アルプスの山登りに行った帰りに京都に寄り、北山にあったある喫茶店( そこには何故かカントリーやブルーグラスの輸入盤レコードがたくさん売っていました) で買った3枚の Wilf Carter のレコードの中の1枚。 その時は内容もなにも判らず ただただジャケットだけに惚れ込んで買った3枚でした・・・・・Cowboy Song というのは本来が労働歌みたいなものだからどちらかというと地味なものが多くて よほどアメリカの西部の歌や事象に興味を持っていないと長続きしないのでは・・・・と思っています。私の場合は一言で云うと もうまったくの ”ロマン ” に尽きます-それも漠然としたよく説明できないロマン。
このレコードもまさにそのようなもので・・・・・純粋な Cowboy Song とはいえませんがほとんどの曲はウィルフ・カーターのヨーデルを入れたギターだけの弾き語りで 時に素朴なスティールギターやハーモニカが入る他は派手な音作りなんかは全くなし・・・・今の時代ならとてもこれだけではカウボーイ&カントリー歌手としては生き残れないようなものです・・・・・でもこのモンタナ・スリムは本国カナダだけではなくてアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドといった国でとても人気があったらしく沢山のレコードが残されているんですね。 姿もそれらしくて ジャケットを眺めながら聴く毎に味の出てくる歌手( 私にとってはですけど ) だなあ・・・・・と思って大好きな歌手です・・・・・”Blue Yodeler”ジミー・ロジャースの影響を受けた人でもありました-ここでも(13)Roll Along Kentucky Moon を歌っています。 なお 彼は過去に 「 Sings Jimmie Rodgers 」 というLP レコードを出していました( 以前載せていますので見てみて下さい)。

さて内容ですが・・・・・カントリーの古典曲 ”Wabash Cannonball” のメロディを使った(1)Rattlin’Cannonball で始まり、カウボーイ ソングの名曲のひとつ ”Strawberry Roan ” を使った(3)The Fate Of Old Strawberry Roan の他 曲の題名を見ただけでも「Cowboy」「Prairie」 「Red River Valley」「 Lasso(投げ縄)」「 Lariat(投げ縄)」「 Last ride 」といった Cowboy Song に出てくるような語が踊っています(smile)。  最後の(16)だけは昔のラジオ番組をそのまま使った古色蒼然とした録音になっています・・・・・「懐かしの~」でいうとハンク・スノウと並んでカナダが生んだ往年のカントリー歌手の双璧だけに ドイツの Bear Family Records 社などでも大部のCD-Box セットなどが出されています。カウボーイ ソング~西部調の素朴な歌が多いので その方面の音が好きな人にはいいと思います・・・・でも高価で・・・・(苦々)。 このような単品のレコードからのCD が出て欲しい・・・・・・Wilf Carter はまだまだ登場させたいと思っています   
(2010=平成22年3月28日の記事再録)
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