西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー & ウェスタン 87 [ 楽しいオムニバス アルバム(8) ]

2009年02月28日 | オムニバス レコードは楽し
楽しいオムニバス アルバム (8) 
米国盤 Hilltop Records JS-6064  15 Country Hits & 15 Country Stars !

(1)It Has To Be Always・・・・Glen Campbell
(2)Send Me The Pillow You Dream On・・・・Hank Locklin
(3)Walkin' After Midnight・・・・Patsy Cline
(4)Electrified Donkey・・・・Ferlin Husky
(5)Above And Beyond The Call Of Love・・・・Wynn Stewart
(6)Done Rovin'・・・・Johnny Horton
(7)Six Days On The Road・・・・Dave Dudley
(8)Misty Blue・・・・Jerry Smith
(9)Just Bumming Around・・・・Jimmy Dean
(10)Hot Rod Lincoln・・・・Charlie Ryan
(11)Ace In The Hole・・・・Stewart Hamblen
(12)Jack The Lumberjack・・・・Hal Willis
(13)Just Out Of Reach・・・・The Stewart Family
(14)Georgia Rag・・・・Webb Pierce
(15)Fancy Pants・・・・Floyd Cramer
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懐かしのカントリー & ウェスタン 86 [ カール・ベルウ(1) ]

2009年02月26日 | つれづれに
Carl Belew (1) 
米国盤 Vocalion Records VL-73774  COUNTRY SONGS / Carl Belew

(1)Stop The World ( And Let Me Off) (2)I Can't Take A Chance (3)Another Lonely Night (4)I Can't Lose Something (5)I'm So Lonesome (6)Cool Gator Shoes (7)Do I Have To ( Have A Reason) (8)That's What I Get For Loving You (9)No Regrets (10)I Know , But Tell Me , Dear ( It Didn't Happen)


私がカントリー&ウェスタンを聴き始めた頃は日本盤では2~4曲入りのシングル盤を買うのがやっとで、高山宏之さんの「 ウェスタン音楽入門 」 という本で知識だけは沢山吸収していたものの実際の音に触れる機会は少なかったです。LPレコードが買えるようになってから安く沢山のレコードを買うには・・・・と考えた末田舎に住んでいるからやはり直接アメリカから・・・・・という結論になったのでした。そのかわり船便で3ヶ月もかかって届くレコードにはとても根気がいるし面倒も多かった( 税関検査など )、けれど 届いた時の喜びは大きくアメリカの匂いがして嬉しかったものです。 初めの頃は徹底してオムニバスレコード( 1枚に乗り合いバスのようにたくさんの歌手が入っているもの ) の廉価盤のみにこだわったので一人一曲だったけれど多くのカントリー歌手を知ることが出来ました・・・・・今ではそれが( 幅広く裾野を広げるという意味で )とてもよかったと思っています。

カール・ベルウ(1931~1990年オクラホマ州出身 )もそうした中から知った一人です。ヒット曲があってもそれ程強烈なインパクトがないということなのか カントリー人名事典なんかにも載っていないことが多いように思います。 以前このブログでもとり挙げた Hilltop Records のオムニバスLPに ” Am I That Easy To Forget ”という曲が入っていてそれがなかなかよい曲だったので名前を覚えていたのでした。今回ここにあげたのは後年デッカレコードの廉価レーベル Vocalion から出ていたLPです。特に特徴のある・・・・という人ではないですが、聴いてみるとピアノを伴奏に入れた(2)I Can't Take A Chance (4)I Can't Lose Something (7)Do I Have To ( Have A Reason ) (9)No Regrets のようなカントリーバラッドがとても素敵でした。(8)That's What I Get For Loving You (10)I Know, But Tell Me, Dear はフィドル( カントリースタイルのバイオリン )、スティールギター入りのレイ・プライスばりの純カントリースタイル、こんなのもしっかりとやっているんですね。でも前述したように、ゆったりとしたカントリーピアノ入りの叙情的な Country Ballads に本来のよさがあるように思います。ちょっとファロン・ヤングの歌声からアクを抜いたような感じの歌い方です。

調べてみると、1955年 Four Star レコードからデビューして1956年に西海岸の Town Hall Party( 有名な Country Music Show だった )、1959年ルイジアナ・ヘイライド( こちらも有名な Country Music Show だった)出演・・・・・と歌手として順調にスタートしたようなんですが、どちらかというと地味だったのか歌手としてよりもソングライターとして知られることが多かったようです。よくあるように、自分の書いた曲が自身の歌でヒットせずに他の歌手が歌ってよりヒットする、といったことでしょうか。1960~1970年代前半までが主な活動でトータルで8枚ほどLPレコードを出したようです。
このレコードには入っていないのですが、きれいなスティールギターとカントリーピアノをバックに朗々と歌うカールの素晴らしいカントリーバラッド ”Am I That Easy To Forget ”1曲だけでも心に残る人だ と僕は思っています( You tubeで聴けるみたいですよ )。 他に ”Lonely Street ”などいい曲をたくさん作っています
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懐かしのカントリー & ウェスタン 85 [ デイヴ・ダドレー(1) ]

2009年02月22日 | つれづれに
Dave Dudley (1) 
米国盤 Hilltop JS-6095 Oh Lonesome Me / Seven Lonely Days

(1)Oh Lonesome Me (2)Lonelyville (3)Have You Ever Been Lonely (4)Journey To The Center Of Your Heart (5)At The Junction (6)Seven Lonely Days (7)Time And Place (8)Lonely Corner (9)That's What It's Like To Be Lonesome (10)Coffee, Coffee, Coffee


デイヴ・ダドレー(1926~2003年ウィスコンシン州出身 ) というカントリー歌手は日本では主に Truck Driver Song を歌う歌手として知られているかも知れません。「 Six Days On The Roads( 週に6日の旅男 )」 が代表曲で、ショットガン スタイルとかいうエレキギターの弾き方を伴奏に 調子がよいけれどよく聴き取れないラフな歌い方が特徴のやたら威勢のよい曲でした。でもこの人とてもキャリアが長くてトラック・ドライバー ソングだけでなくて Country Ballads にもとてもよいものが沢山あります。歌手になる前はプロ野球の選手を目指していたといいますが、見てくれもいかにも頑丈そうなタフガイという感じでした。
僕が初めて聴いたデイヴ・ダドレーの曲は名もないオムニバスレコードに入っていた” Where Do I Go From Here ” という曲でしたが、スティールギターの伴奏で歌う線の太い歌声が妙に印象に残ったものです。
彼のLPはいつもの廉価盤 Hilltop Records の2枚が初めてで、これがその中の1枚です。大手のマーキュリー・レコード在籍時代が長かったのでそこの原盤を使っての曲集と思います。
あるテーマを持ったアルバムで、Lonesome とか Lonely がテーマになっています。レコードの解説を訳してみますと・・・・・「 Loneliness ( 孤独、寂しさ、独りぼっち ) というのは世の中に普遍の感情です。誰れにもそんな時があるものです・・・例えば、国中を走るトラックを一人運転しているトラックドライバー、作品を思案している時の作家、恋愛中の二人だって突きつめれば互いに独りだし 栄光の中に佇むヒーローにしても戦争中の大統領だって孤独なもの、死に向き合って生きる者・・・・等等みんな Loneliness を感じる者 といっていいでしょう 。
このアルバムの内容は 風雪に耐えた容貌、力強い腕、厳しい仕事に従事して、節くれだった手を持つタフな男達の孤独感を歌ったものになっています。 それを歌うデイヴ・ダドレーという歌手はそのような人達のための歌を十分心得ている歌手なのです。彼はカントリー&ウェスタンの世界で好まれる Love と Loneliness( 愛と孤独 ) について十分な感情を込めて歌ってくれます。
ある人がデイヴ・ダドレーのスタイルを分析してこんなことを言っています・・・・・ Will Rogers 流のほら話と同じような皮肉を込めたユーモアがある だとか Travellin' man ( 旅する男達 ) がウィットを混じえて話を面白くするのに似た持ち前の温かさや誠実さがある・・・・・と。 デイヴ・ダドレーの大きく、深みがあって、轟くような歌声には何か特別な響きがあります、人をして立ち止まって何度も何度も聴きたくなるような何か です 」・・・・・と。

私自身はデイヴ・ダドレーの Country を聴いているととても渋く、硬派で ”大人のカントリーだ ” という印象を強く持ちます。目立たないけれどしっかりとしたファンがいて地道に活動していた人・・・・・Grand Ole Opry( 歴史のあるCountry Music Show ) のようなところでも大活躍した・・・・なんて話はとんと聞いたこともないし、どんなところで歌っていたのかもよく判らないし、日本のカントリーファンの間でもほとんど話題に上るなんてことはない、カントリー歌手人名事典なんかにも場合によっては載っていなかったりする・・・・・でもアメリカではLPレコードが沢山出ていた・・・・・というような人。
Dave Dudley のような人は真の( 草の根の )カントリー歌手といえたのかも知れません。
2004年にドイツのレコード会社が「 Farewell, Dave Dudley 」なる追悼CDを出していました
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本 -22-(西部劇入門)

2009年02月14日 | つれづれに
西部劇入門    岡 俊雄 編  荒地出版社 刊  1960(昭和35)年

先日の古本屋さん廻りで出逢って感激してしまったもう1冊の本。実に古い本で、日本で発売になった西部劇関連のものではもっとも古い方に属するのではないかと思います。思うに、西部劇映画ファンの人達でも今ではかなりの年配になっている方達が買われたんでしょう。今日なかなか手に入りそうもない本ですから記録という意味で載せておきたいと思います。
<目次>
1)西部劇の鑑賞 
:西部劇の戦前派・戦後派 (双葉十三郎) 
:回想の西部劇 (杉山静夫)

2)西部劇ベスト・テン(双葉十三郎)・・・・・・「荒野の決闘」「赤い河」「黄色いリボン」「ウィンチェスター銃73」「ヴェラクルス」「真昼の決闘」「シェーン」「OK牧場の決闘」「リオ・ブラボー」「大いなる西部」

3)実説 西部の英雄・銃豪(小林久三)
: ワイアット・アープ ドク・ホリデイ バット・マスターソン ジョン・リンゴー ビリー・ザ・キッド パット・ギャレット ジェシー・ジェームズ ワイルド・ビル・ヒコック カラミティ・ジェーン バッファロー・ビル・コディ 

4)西部の地理と歴史 (岡 俊雄)
: テキサス州 アリゾナ州 ニューメキシコ州 カンサス州 ミズーリ州 オクラホマ州 コロラド州 

5)西部の周辺 
:西部の銃器 (小林久三)
:ガン・プレイ談義 (根本 忠) 
:インディアンと騎兵隊 (石川初太郎) 
:西部劇と音楽 (岡 俊雄) 
:TVウェスタン (津川溶々)

6)西部劇ア・ラ・カルト (小林久三)
: 西部の掟<十戒> /酒 /酒場 /牢やぶり /西部の女傑 /テキサス・レインジャー /二足のわらじ /レディ・ファースト /西部版おしゃれページ /縄張り /カウボーイの生活 /自警団 /西部の町 /北部と南部 /ナイフ 
7)西部劇用語集 
8)西部劇俳優一覧・戦後封切西部劇総目録
9)あとがき(岡 俊雄)

この本を見ているとこれ以降に出版された西部劇関連の諸本が多少とも様式の面でこの本に影響されているのが判ります。 それにしても、映画評論家の双葉十三郎さんが載せておられる西部劇ベストテンの作品群(今から約50年前のことですよ!!)は今日のベストテンでも通用するもので、いかに1940年代、50年代の西部劇が優秀でインパクトのあるものだったか解ろうというものです。
マカロニウェスタンに凌駕されてからのアメリカ西部劇に詩情とか余韻とかがあまり感じられなくて、いつまでも1950年代頃の作品をベストテンに挙げ続けなければならない状況というのは ”映画は時代と共に進歩したと単純にいっていいのだろうか ”・・・・・と 迷ってしまうほどです。

映画が娯楽の王様だった頃の先輩方の評論や感想を読んでいると「なるほどなあ」と感心させられることが多くてとても参考になります。今日 ビデオ、DVDなどで比較的簡単に見ることが出来るようになった西部劇作品群ですが、私達がどんなに背伸びしても経験できないことがありますね・・・・・それは、どんなにつまらない作品でも 先輩方がその当時の時代の風を感じながら 大勢の人と一緒に大きな画面で観た・・・・・という共有感 ではないでしょうか(西部劇に限らず昔の映画に共通することなんでしょうが)。

だから私達が今日 家にいてビデオやDVDで観て面白かった、つまらなかった というのと 当時リアルタイムで観た人達との間には感想の捉え方にニュアンスの違いがあるのは当然だと思います。 一例ですが、故 淀川長治さんがよく無声映画時代の話をされていましたが、それを直接映画館で体験したことのある世代(相当なお年寄り)と ビデオやDVDでしか経験の無い世代には ”そのよさ”が十分に理解できないか 自ずと感想がちがってくる・・・・・というようなことです。
それにしても アメリカ西部の銃器にやたら詳しかった故 根本 忠さんがこんなに古くから活躍されていたんだ・・・・と知ってびっくり。  古色蒼然とした本ながらとても面白いものでした。
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本ー21- (インタビュー ジョン・フォード)

2009年02月11日 | 西部劇の本
インタビュー  ジョン・フォード 全生涯・全作品    著者: ピーター・ボグダノヴィッチ   訳者: 高橋千尋   九藝出版
2月になっての最初の日曜日に古本屋さん廻りをした。今回はちょっと遠出をして六本松地区まで行ってみた。天神からそちら方面に伸びた地下鉄に乗るのは初めてだけれど何だかひとサイズ小さな地下鉄電車のようで窮屈だなあ・・・・・という印象。 六本松で降りて特に目的の本屋さんがあるわけでもなくただブラブラと歩いてみる。九州大学の教養部がある地区にしては古本屋さんが少ないな・・・・・と思いながらある古本屋さんに入ってみた。そこで この本ともう1冊「 西部劇入門 」という本にめぐり逢い両方とも1000円という値段で買ったのでした。この2冊は僕にとってはとっても驚きの収穫だった・・・・・長い間捜し求めていた本に同時に2冊もめぐり逢うなんて、こんなこともあるんだ・・・・と(驚)。そして散々歩き回った疲れも吹き飛んでしまったのでした。

ところで、この本は1966( 昭和41 )年に映画批評家時代のピーター・ボグダノビィッチ(1939年~現在 ニューヨーク生まれ。後年映画監督として「 ラスト・ショウ( The Last Picture Show )」 などを作った )がジョン・フォード監督( 1895~1973年メイン州出身 )に直接インタビューをした時の事柄を中心にして、フォード監督の映画作品についても言及した内容になっています。 日本では昭和53年に出版されたようですが、私は全く知らなくて知った時には既に絶版になっていたのでした。 ジョン・フォード監督の西部劇が好きで、他の作品やフォード監督についても知りたいと思っていたのでいつの日か読んでみたいと思い続けた本でした。
訳者の高橋千尋さんのエピローグ( あとがき ) によるとインタビュー当時のピーターは26歳、フォード71歳で フォードは孫に向って昔話をするような心境であったろう・・・・・と書いておられます。 インタビューとかが嫌いだったフォード監督でしたので今となってはフォード監督の生の声を知ることが出来るという意味で貴重なものかもしれません。これ以降に出された色々な映画の本でもフォード監督に関することではしばしばここから引用されることも多いようです。読んでみてやはり監督へのインタビューのところが一番面白かったです。

<目次>
1. 私はジョン・フォード、西部劇を作る男だ( My Name's John Ford. I Make Westerns )
・・・・・・・フォードの最後の西部劇「 シャイアン(1964)」 の撮影現場に赴いての撮影状況やエピソード、関係者のフォードに関するコメントなどが載っているもの。フォードが俳優に指示しながら楽しみながら撮影をしていく状況が具体的に解って楽しい

2. 詩人、そしてコメディアン( Poet And Comedian )
・・・・・これも有名な監督だったオーソン・ウェルズが言った言葉だそうで「 ジョン・フォードは、詩人で、その上、コメディアンでもある 」と。 フォード自身ユーモアは自分の18番とするところだと認めているそうで、ただそれはピーター・ボグダノビッチに言わせるとコメディアンの面はある種の場当たりを狙った芸人精神を意味しているように見える・・・・と、云っています。 読んでいてなるほどなあと思ったところは ”フォードのすべての作品が個々に他の作品からの反射光を浴びて輝き、一本だけを残りの作品から切り離して眺めると、光が消えたも同然になるのもフォード映画である ” という点。 フォードの作品をたくさん見ていくとそれは感じられますね

3.仕事としての作品( A Job Of Work )
・・・・・・この章は、1966( 昭和41 )年の夏も過ぎようとする、秋風の立ち始めた頃、7日間にわたって、ベル・エアーのジョン・フォード宅にテープレコーダーを抱えて訪問し、インタビューを行なって得た一問一答をまとめたものである・・・・と書いてあります。
ピーターの質問事項の例と一つだけ答えを挙げるだけにしておきます

「 あなたの御両親はアイルランドで知り合ったのですか? 」
「 あなたと、あなたのお兄さんのフランシスはなぜフォードという名をつけたのですか? 」
「 何本か二巻ものの作品で主役をおやりになったそうですが本当ですか? 」
「 監督に転身したきっかけは何でしたか? 」
「 ハリー・ケリーと組んだ初期の西部劇はどんなものだったのでしょうか? 」
「 どうして映画の世界に入られたのですか? 」
「 モニュメント・ヴァレーという場所を発見したのはどういうきっかけで? 」
「 ジョン・ウェインをスターに仕立てるため彼にあまりものをしゃべらせなかったという人がいますが、当たっていますか? 」
「 騎兵隊3部作の中で最も満足なさっているのはどれですか? 」・・・・・「 ”黄色いリボン ”が好きだ。あの映画ではフレデリック・レミントンの画風をフィルムでコピーしようとしたんだ・・・・・」
他多数。

4.フォード全作品 ーフィルモグラフィーー(Ford's Career 、Filmography)
・・・・・・・1914年から1966年までの作品について簡単な<あらすじ>と製作関係者および主演からほんの端役に至るまでの俳優名が載っている詳しいリスト集。

古本でしか手に入らないのが残念ですがジョン・フォード監督の映画に興味がある人にはとても有意義な本だと思います。

< 2014(平成26)年冬になっての感想 >  
この本は最近になって新装再発売されました。表紙は違っていますが内容はほとんど一緒。映画監督ジョン・フォードに興味のある人には必読の本です。 博多の六本松地区は再開発でいまでは九州大学教養部はなくなってしまいました。
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カウボーイ ソング 28 [ 安物なのにお宝  2]

2009年02月08日 | カウボーイ・ソング
米国盤 Sutton Records SSU-255 Gunfighter Ballads (歌手 unknown)
(1)Brahma Bull (2)Blue Tail Fly (3)Golden Slipper (4)Big Rock Candy Mountain (5)Cow Poke (6)Ridin' Down The Canyon (7)Big Corral & Railroad Corral (8)Sweet Betsy From Pike (9)Home On The Range (峠の我が家) (10)Cattle Call


今回もレコードの自慢話。これも前回と似たような経緯で 「GUNFIGHTER BALLADS 」 というタイトルだけを頼りに買ってみたものです。実のところレコード番号は違っているけどひょっとしたら前回載せたレコードと同じものかも知れない・・・・と恐れていたのですが、こちらも開けてびっくり 聴いて嬉しくなる というレコードでした。誰が歌っているのかは全くクレジットが無くて検討もつきませんが、なかなか素敵なハスキーなバリトンボイスで カウボーイソングを歌うにはもってこいの雰囲気を持った人のようです。

内容的にはこの手のアルバムによくある定番曲が並んでいて、アコーディオン、フィドル(バイオリン)、生ギターなどを伴奏にゆったりと、時に陽気に賑やかに・・・・・といった具合です。
(1)Brahma Bull はテックス・リッター、(4)Big Rock Candy Mountain はマック・マクリントック( 2001年の映画「オー、ブラザー!」・・・・・1930年代ミシシッピー州の片田舎から脱獄した3人の囚人の放浪の旅を描いた映画 の中で古いカントリーソングが沢山使われていましたが、その映画音楽CDにこの歌も入っていたと思いますが )、(6)Ridin' Down The Canyon はジーン・オートリー・・・・・という具合に根っからのカウボーイソングの好きな人達にはそれぞれ記憶に残る名唱があるんですが ここでの無名歌手氏もいい味を出してくれています。

ところでこの無名歌手氏ですが、私が過去に色々なカウボーイソングや西部調の唄を聴いてきての想像ですが Singing Cowboy として有名だったジーン・オートリーの西部劇映画で相棒をつとめたスマイリー・バーネット( Smiley Burnette)という人かな・・・・・??と、今回も天下国家の一大事みたいにあれこれ考えてみたりするのです・・・・・アハハ好きな人でないと解ってもらえないかも知れませんが。

(3)Golden Slipper は掛け声、コール入りの歌でフィドル演奏が賑やかに盛り上げる古曲、(7)Big Corral~は”Press along cow~boy, press along to the big corral~”と歌われる賑やかな ranch song でサンズ・オブ・ザ・パイオニアズも歌っていました。 (9)”峠の我が家”はアコーディオンとフィドルを伴奏に素直に歌っていて味のある雰囲気。(10)Cattle Call のヨーデルはそんなに上手くはありませんがそれでもカウボーイの唄のよさが出ています。

アメリカ西部の唄やカウボーイソングは気取らずてらわずそれらしい伴奏のもとに素朴に歌えば雰囲気は十分に伝わってきますね・・・・・・「気取らずてらわず(つまり恰好つけたりしないこと)」が大事だと(私的には)思っています。

ジャケットが何だか安っぽいのですがこの種の音楽らしい風情とでもいうのか・・・・・それなりに気に入ったのでした。前回と同様、このようなレコードはアメリカの中古屋さんなら今でも1枚200~300円位で売っているのではないでしょうか、とにかく安物買いの銭失いにならなくてよかったなぁ(Smile)。
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カウボーイ ソング 27 [ 安物なのにお宝  1]

2009年02月08日 | カウボーイ・ソング
米国盤 Diplomat Records-2239  Gunfighter Ballads  Tex Johnson and his Sixshooters 
(1)Streets Of Laredo (ラレドの通り) (2)Black Jack David (3)Belle Starr (4)John Hardy (5)Roving Gambler (6)Sam Bass (7)Chisholm Trail (8)Jack O Diamonds (9)Bonnie & Clyde (10)Stack O Lee (11)Blood On The Saddle (12)Patanio


今回はちょっと変わったレコードの自慢話です・・・・”安物なのにお宝”ってあくまでも自分にとっての話です。 私がアメリカのカウボーイソングに興味を持って色々とレコードを買っていた頃の話です・・・・・アメリカの中古レコード業者のカタログにmiscellaneous records (その他色々とか 雑多なとかいう意味) という項目があって、レコード番号とタイトルと値段だけ載っていて歌手名も中身も判らない・・・・なんていうレコードがありました。タイトルだけ見て自分の直感だけで判断するんですが、何が入っているか判らないので 冒険ですから面白そうなタイトルと 1~2ドルの安いLPだけに焦点をあわせて20枚ほど纏め買いしてみたことがあります。その中の1枚がこれです・・・・・「GUNFIGHTER BALLADS」というタイトルだけを頼りに注文したもの、根拠はマーティ・ロビンスに同名のLPレコードがあったということが頭にあったからです。

届いたレコードを見てびっくりするやら嬉しいやら・・・・先づジャケットを見て思わず笑ってしまったのでした、Tex Johnson なんて名前の歌手聞いたこともないなぁ といぶかりながら 「これはマーティ・ロビンスのパロディ版ではないのかな?」・・・・・とね。 グループ名も Sixshooters なんて”六連発拳銃をぶら下げている奴等”という意味ですからね。 ところが聴いてみて驚いたことに全くの本格的なカウボーイソング、西部調の歌 それも演奏も素晴らしいものだったのです、私の好みにピッタリで嬉しいことこの上なしと・・・・・いうところでした。6曲はグループで残り6曲は一人のよう・・・・・はじめは判らなかったのですが、よくよく聴いてみるとグループは The Willis Brothers( 初期ハンク・ウィリアムズの録音で伴奏をつとめたという The Oklahoma Wranglers のこと)ではないのかな・・・・?? 
一人というのは Jim Glaser ではないかな・・・・・ということ?? というのも Chuck、 Jim 、Tompall の3兄弟からなるグレイザー・ブラザーズというカントリーコーラス グループはマーティ・ロビンスのLP 「Gunfighter Ballads」にバックコーラスとして参加していたし、どうも歌声も似ている・・・・・と思えて。 となると Willis Brothers と Jim Glaser の名前が出せなくて別名で発売したんだろうかな・・・・・でも訳のわからないレコードレーベル(Diplomat)だしなあ 、とあらぬ妄想にふけったのでした(どうでもいいことなのに こんな安レコードをまるで天下国家の一大事みたいに考えるのが私にとってはまた楽しいところ)。
(2)(5)(7)(8)(11)(12)がウィリス兄弟(?)でアコーディオン、フィドル(バイオリン)の演奏入り。(1)(3)(4)(6)(9)(10)がJim Glaser(?) で生ギターだけの伴奏で全く素晴らしい出来。

Jim の声はマーティ・ロビンスを少しハスキーにしたような声で(1)「ラレドの通り」、ちょっとマーティ・ロビンスの「エル・パソ」に似た感じの(3)Belle Starr (アメリカ西部開拓時代の有名な女傑)ではレキントギター風の生ギターがとてもよくて・・・・・という具合。 他は(4)John Hardy、(6)Sam Bass、(9)Bonnie & Clyde (ここでは民謡 Jesse James のメロディに合わせて歌われる)といずれも稀代の悪漢たちの物語歌になっています。

Diplomat Records というのは廉価盤で盤質もほめられたものではなく、解説など一切なくてレコードが裸のままポンと入っているだけ・・・・・でしたが何だかジャケットがよくて(いわゆる見ただけでCountry & western のレコードとわかる)超廉価になっている中古盤をよく買ったものでした。レコード時代のよさというのは安くてあやしい Record Label が沢山あって粗雑だけれど妙にそそられる という・・・・・・こんなところにもあったんだと思います。 
CDの時代になってからはそうした楽しみは消えてしまいました(懐)
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チャーリー・リッチ ハンク・ウィリアムスを歌う

2009年02月01日 | ハンク・ウィリアムスを歌う
Charlie Rich (1) 
日本盤 SLC-552  Charlie Rich Sings the songs of Hank Williams

(1)My Heart Would Know (2)Take These Chain From My Heart(心のきずなをといてくれ) (3)Half As Much (4)You Win Again (5)I Can't Help It(どうにも出来ない) (6)Hey Good Lookin' (7)Your Cheatin' Heart(偽りの心) (8)Cold Cold Heart (9)Nobody's Lonesome For Me (10)I'm So Lonesome I Could Cry(泣きたいほどの淋しさだ) (11)Wedding Bells (12)They'll Never Take Her Love From Me


今年は毎月1日はハンク・ウィリアムズに関するアルバムを採り上げることにしました。今回はチャーリー・リッチ(1932~1995年アーカンソー州出身)です。 実のところ1月1日に載せようとしていたんですが、年の始めにはチャーリーの音楽はちょっと重いかなぁ と思って延期していたのです。
このレコードは1975(昭和50)年に日本でも発売になりました。1973(昭和48)年エピックレコード在籍当時チャーリーは ”Behind Closed Doors(愛の扉)”という曲でグラミー賞を受賞し Best Country Male Vocalist にも選ばれています。また”The Most Beautiful Girl(朝やけの少女)”のヒットでも注目を集めた頃だったのでそれに乗っかって(1967年頃の下積み時代) Hi という小さなレコード会社で録音したハンク・ウィリアムス集が発売された・・・・・・という訳で、普通なら日本盤などは出なかったと思われるほどのレコードです。

チャーリー・リッチという人はカントリー歌手としてはちょっと経歴の変わった人です。1950年代初めに空軍にいる時にオクラホマで The Velvetones というバンドを結成してプロとしての活動を始めたそうなんですが、はじめは Jazz & Blues 、Rythm & Blues 畑のレパートリーが主だったようです。1956年除隊後はテネシー州メンフィス周辺で活動、1958年にはかの有名な SUNレコードに歌手&セッションマンとして契約して多くの歌手(ジョニー・キャッシュやジェリー・リー・ルイスなど)のバックを務めたようです。レコード会社も SUN、Phillips、 Groove、 Smash 、Hi 、Epic、United Artists 、Elektra と目まぐるしく変わっていてその都度小ヒット曲を出すといった具合でしたが、Epicレコード時代にやっと前記のヒット曲で認められるようになったのでした。

ところで、このレコードの内容はハンクの有名曲でかためられているんですが、チャーリーの音作りが自身が弾くピアノに重苦しいブルース風のヴォーカルのため普通に考えるようなカントリーとは雰囲気が違っていますが、スローな曲ではコーラスとスティールギターが入っていたりでアレンジも独創的で今聴いても時代の古さを感じさせないところが凄いと思います。
簡単な解説が載っているので訳してみると・・・・・・

「チャーリー・リッチは驚くべき成功でもってアメリカの核心ともいえる Country Music の底力を指し示してくれました。チャーリーの温かくも世俗的なスタイルは音楽の好みの垣根をいとも簡単に越えさせてくれました。このLPレコードはチャーリー・リッチと master of American song ともいえるハンク・ウィリアムズの才能を融合させた作品といえます。2人のコンビネーションが燃えるような誠実さと豊かなブルースの魅力を呼び起こしてくれます。ハンク・ウィリアムスの歌には芯から比類なき純粋さを呼び起こす何かがあります。このアルバムにあるハンクの曲はカントリー&ウェスタンの古典といえるものです。チャーリーはこれらの曲を感情の神秘性をあらわす不朽作とみなしています、例えば賑やかにsyncopate する”Hey,Good Lookin'”から骨身にしみるような”I'm So Lonesome I Could Cry” まで私達は彼の入魂の演奏に魅入られるのです。これは時を隔てた2人の偉大な歌手が残した遺産をもとに、新しい面を添加した賞賛すべきレコードです。アメリカの音楽の本流を成すものと云えます。」・・・・・・・と。

1972(昭和47)年のフレディ・ハートといい、1973(昭和48)年のチャーリー・リッチといい この頃は下積みの長かったカントリー歌手が脚光をあびた年月でアメリカのCOUNTRY & WESTERN MUSIC の奥の深さを知った頃でもありました。
正直言って僕はこの Charlie Rich は何となく重厚な重だるい感じがして好みではなかったのですが「ハンク・ウィリアムスを歌う」とあっては無視できなくて買ったのでした。そして、一度聴いただけでは良さが判らなかったのに 何度か聴いているうちにチャーリーの良さが解ってきて、不遇時代の作品であることを思うと何だかとてもいとおしくなるほどになったのでした・・・・・・秋から冬にかけて聴くのにとても向いている気がします。 個人的には(1)My Heart Would Know、(5)I Can't Help It、(7)Your Cheatin' Heart、(8)Cold Cold Heart 、(9)I'm So Lonesome I Could Cry が彼の弾くピアノ共々しみじみとしてよかった・・・・・ジャケットもとても気に入っています。        CDになっているかは不明です
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