日本の歴史では圧倒的に人気があるのは戦国時代と幕末なんだそうです、理由をたずねると ”個性的な人物、魅力的な人物がたくさん出てくるから ”・・・・・ということらしいです。 カントリー・ミュージックも(自分にとっては)歴史としてみた場合やはりこの頃のものが一番面白い・・・・・つまり Three HANK および彼等と同世代の歌手たちの時代 ハンク・ウィリアムズにハンク・スノウ、ハンク・トンプソン そしてそれに追随する多くの後進が輩出した時代・・・・・混沌として躍動する時代-といえるかと思います。 楽器、演奏技術、録音技術などどれをとっても現代からすれば劣っていて雲泥の差がある・・・・・といえるんでしょうが、ただ一言でいえば感性 (時代の風がかもしだす風味-とでも云うんでしょうか) に差があるような気がしています。 亡くなったジョニー・キャッシュの駆け出しの頃の Sun Records 時代の音を功成り名を遂げた後年のキャッシュが同じ歌を歌っても同じ風味は出せないし 感じが違います・・・・・同一人でも時代によって違う-つまりこんなことなんだと思います。
さて この本は若い頃に買って その時は興味のあるところだけ拾い読みする程度にして”積ん読”状態でした。その後2回読了して色々なことが見えてきて より深くハンクの曲を聴くきっかけになったようにも思います。ハンク・ウィリアムズの日本語版伝記なのでカントリー・ミュージックファンには是非読んで欲しいな-と思いますが 絶版になって久しく、版も重ねた形跡がないのでぜひ再発売してもらいたいです。
ところで、最近ハンクの未発表録音盤が見つかってアメリカでCD化されて発売になっているようです・・・・・20~30年前くらいだったら大きな話題になって即日本盤でも発売に・・・・なんてことになったんでしょうが 今はちょっと無理なんでしょうか?? 早く聴きたい気もしますが ほとぼりが冷めてすこし安くなってからでもいいか・・・・・と考えているところ。僕と同世代のハンク・ウィリアムス ジュニアはこの発見盤を聴いてどう思ったんでしょうか・・・そんなところが知りたい気がします。 こうしたサプライズがあるとひょっとして Hank Williams が ” Blue yodeler ” Jimmie Rodgers の曲を歌ったものがあるんじゃなかろうか・・・・将来発見されないだろうか・・・・とか思ったりします。
もう一つついでに・・・・・Hank Williams 関連のアメリカのホームページを見ていたら この本 「ハンク・ウィリアムズ物語」 にも出てくる ”Big” Bill Lister (1923年~テキサス州出身) という元カントリー歌手が先日(2009年)12月3日に亡くなったという記事が出ていました。 ハンクと演奏旅行をともにし、ハンクのショウの opening act をつとめたという超個派のカントリー歌手で、ハンク作の 「 There's a Tear in My Beer 」 という曲を歌ったことでも知られていたようです・・・・・私は随分昔 往年の Capitol Records 専属のカントリー歌手を集めて出された「 WANTED 」という日本盤LPレコード で初めて2曲ほど聴いたことがありますが 「 There's a Tear~」 はありませんでした。
ビル・リスターのことは Yahoo Japan で Big Bill Lister と入れて検索すると彼自身のホームページが載っていて知ることができますので興味ある方は見られたらよいと思います ( 私のパソコン技術不足でここに貼ることが出来ませんので )。 超マニアックですがハンク・ウィリアムスに興味がある人にとってはきっと面白いかもしれません。
そこの記事によると 彼が2004(平成16)年に「 Remembering・・・・Hank Williams 」 という22曲入りのCDを出している( Neon Nightmare Records なるきいたこともないマイナーレーベル名 )-とあってジャケット写真と曲名も載っています・・・・文を見ていくと live tribute album to Hank Williams となっています。ライブレコーディング なんでしょうかね・・・・? 生前のハンクと親しかった人が出したものだけに聴いてみたいものだなあ・・・・・と思いますが個人的に mail order が必要そうでちょっと無理かなあ・・・私も Tower Records あたりで簡単に取り寄せられないものかなあ-と思案中。
とにかく伝説的なハンク・ウィリアムスと時代を共有し、その時代を語れる人たちは確実に少なくなっていきます・・・・・この本を読んでいてそう思いました。写真は後日に