銚子・角巳之・三代目

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展望台から...④

2021年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

日没が迫る午後5時頃、展望台から景勝地・屏風ヶ浦方面の風景です。もう少し空気が澄んでいれば
真正面に富士山が見えたかもしれない、そんな構図です。順番から行くとこの先に見える陸地は、
房総半島(南房総)、そしてその先が東京湾を隔てて富士山であります...。

屏風ヶ浦の上部、陸地付近に見える鉄塔のようなものは風車群...。展望台に上がり360度見渡す
時に感じること...、こんなに風車があったのか...。であります。自然エネルギーへの転換が叫ばれ
国からも一定の指針が示されている昨今であります。そしてSDGsの時代...。

鹿島臨海工業地帯では、通常の火力発電の他、バイオマス発電も行われております。バイオマス...。
一般に動植物(木材、家畜糞尿等)から生成されるエネルギーで、化石燃料(石油等)を除いた
ものとされております。カーボン・ニュートラル...。この話題またいずれ。

知人の畜産農家さんは、鹿島工業地帯で加工された木材から生じた“おが屑”を牧場の敷料(牛さんの
ベットのようなもの)に使っておりましたが、バイオマスが出来てから手に入り難い...と。今まで
安定・安価で入っていたのに...。何かが変わると、あらゆるものに影響が出てくるんだな~と。




展望台から...③

2021年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

東に目を向けて...。ポートタワー(銚子第三魚市場前)から犬吠埼(関東最東端)方面を眺めて
おりました...。遠くに沢山の船影が見え、多くは漁船だと思われますが、その中でもひときわ
大きな船、タンカーのようでした。原油等を積載し、東京湾に向かうようです。

今から40年以上前、銚子・名洗(なあらい)港(現在の海水浴場付近)に重要港湾計画が
持ちあがり、この地に大型フェリー港、火力発電所等々の誘致を行うか否かについて、街が
割れるほどの大きな騒動になっていたこと、思い出します。

当時は小学生で、騒がれている意味が分かりませんでしたが、争点は誘致による安定的な雇用
の創出か、環境保全か...。ということで、結果として反対となり誘致は断念。これのみが事実。
この是非、賛否は40年後の今日まで定まっておりませんし、定められるものでもありません。

タンカー等、大型船舶にとっても、この名洗港が重要港湾になっていれば、太平洋航路の避難
場所等、停泊地として最適だったようですが...。翻って現在...、この名洗港の沖合が銚子沖洋上
風力の対象地域になっております。銚子市民に再び、大局観が問われる事態が巡って参りました。





展望台から...②

2021年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム

正面に見えるのは筑波山...。鹿島臨海工業地帯から西に向かって目を向けると眼前に霊峰・筑波山。
標高は筑波山の案内を見ると877mとのことで、数千メートル級の山々を見慣れた方にとっては、
見劣りするかもしれませんが、広大な関東平野にそびえ立つ姿は神々しくもあります...。

実際、筑波山は山岳信仰の聖地であり、万葉集はじめ様々な古典にもその記述が多数見受けられ
ます。関東、特に我々が暮らしている千葉北東部、茨城南部には高い山が無く、山と言えば筑波山
であります。銚子の場合確か中学生くらいの時に筑波山への登山、郊外学習があったかと思います。

筑波山方面から手前に視線を向け、東を見ると...。今度は一転、遮るものが何もない太平洋です...。
銚子の周囲360度のうち、270度は海...。しかも鹿島灘、九十九里という砂浜に囲まれた台地。
ジオパークにも選定されているように、地質学的に見ても非常に稀有な場所なのだそうです。

遥か海の先を眺めてみると、タンカーらしき船が多数見受けられました。このタンカー群は、九十九里
を南下し、野島崎(南房総市)を廻って浦賀水道へ...。東京湾に入り、京浜・京葉工業地帯に向かう
ものと思われます。なるほど重要港湾計画とはそういうことだったのか...と。続きは次回に。


途中ですが(続き)

2021年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

家畜伝染病予防法等により、鳥インフルエンザの発生が確認された農場から半径3km以内と、
3km以上・10km以内に区分けされ、移動制限、搬出制限などの措置が取られております。
地域内各所には消毒スポットが設置されたり、実に様々な対応策がルール化されております。

鳥インフルエンザに感染した鳥や卵を食べても人間には感染しない。まずはこれが基本。
この先はどうなるか分かりませんが、現時点ではその事例は無いし、この前提を疑い始めたら
食べるものが何も無くなる...。この手の話は、いたずらに危機感を煽らないことが肝要かと。

旭市で発生し、その3km~10kmにいったい何軒の農場があるのですかと尋ねたら、大小
併せて52農場あるとのことでした。こんなにあったんだ...。率直な感想です。そして先日の
イカ同様、安価で良質な食べ物(卵)、当たり前にあった食べ物のことを考えております。

一刻も早い収束を願っておりますが、状況から恐らく影響はもっと大きくなるだろうと考え
るのが妥当と思います。コロナ禍での鳥インフルエンザ...。このこと、今までの当たり前の日常、
当たり前の食べ物...、この当たり前はないです。この警鐘と思えてなりません...。

途中ですが...。

2021年02月09日 | 日記・エッセイ・コラム

展望台から...と称して、先日登った・地球が丸く見える丘展望台からの話題(続き)を掲載する
予定でありましたが、先週来・我々の住む千葉北東部にまで鳥インフルエンザの発生が認められ
ましたので、本日はその鳥インフルエンザのこと...。

土曜日に千葉県旭市で発生、約40万羽の処分を行うと報道があり、知人の養鶏家の方々と、
ついに来てしまったか...と。その後、多古町で100万羽を越え、昨日は匝瑳市でまた40万羽。
千葉県北東部~茨城県南部は養鶏、特に卵の出荷が非常に盛んな地域であります。

統計資料によると、全国の採卵鶏(卵を産むメス)は1億8,000万羽前後いるとのことです。
数字の捉え方、また採卵鶏だけでなく、食用のブロイラー、地鶏・銘柄鶏を入れると数字は変動
しますが、ここでは採卵鶏のみを対象として...。採卵鶏飼育、全国一位は茨城県。二位は千葉県...。

全国トップクラスの生産量を誇る地域での感染拡大。千葉県には1,250万羽前後の採卵鶏が
いて、この数週間で約400万羽が殺処分された...。千葉県全体の30%が一気に消滅してしまった...。
今、家畜伝染病予防法等に基づく措置について、詳細の説明を受けておりますが...。





展望台から...①

2021年02月08日 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに、銚子・地球が丸く見える丘展望台に行って参りました...。銚子で最も標高の高い場所、
と言っても70~80メールくらいらしいのですが、遮るものが何もない高台に上がると、本当に
感動的なほど地球が丸く見える...。時には違った角度で街を眺めてみる...。なかなかいいものです。

日没30分くらいに入館し、展望台から360度眺めてみました...。東の外れ(銚子半島先端部)
から見る東西南北...、これから数日掲載致します。本日は北側、銚子から見た茨城県方面であり
ます。カメラをちょっと望遠にした写真を掲載しました...。

手前に見える水の流れは、利根川河口...。ちょうど銚子参協ビル前あたりに見える景色です。
その先に対岸の茨城県神栖市(波崎町)の街並みが見え、自然エネルギーの先駆的取り組みである
鹿島灘の風車群、そしてその先に見えるのが鹿島臨海工業地帯であります。

この構図から浮かび上がるもの...“共生” 波崎、銚子ともに古くからの港町でありますが、その
港町の先に、工業地帯’(働く場所)があって、自然エネルギーの積極的な取組地域がある。この
狭い範囲の中に伝統と革新があり、人の営み(生活)が続いている。そんな象徴的な風景です。



マイカ(スルメイカ)のこと

2021年02月07日 | 銚子の魚

銚子でマイカ、一般的にはスルメイカと呼ばれる本種...。日本人が最も好きで、かつ漁獲量も多く、
比較的安価であったイカでありますが、統計資料によると2013年、日本全体で18万㌧の水揚げ
に対し、2019年の水揚げは同・2万㌧ちょっと...。激減状態であります...。

原因は温暖化とも、今まで獲りすぎたからだとか、そもそもイカの生態が良くわかっていないとも...。
理由はどうあれ、現実的にマイカが獲れなくなったのは事実。マグロやサンマは国際会議で漁獲
ルールを定めているけれど、イカに付いてはそういう国際的な取り決めが殆どないそうです。

国内にあっては資源保護の観点から、年間の漁獲量を定めているそうですが、漁師さん方に聞くと、
漁獲量の枠が大きい。もっと減らせ...。こんな声も出ているようです。枠を増やせ。なら分かるの
ですが死活問題にある漁師さん方から減らせ...と。この問題の切実さを表しております。

短期的には自らの首を絞めることになっても、資源保護を訴える漁師の方々の声に耳を傾ける時で
あります。これは日本近海漁業の持続可能性に関わる非常に重要な話...。SDGsの項目の中にもあり
ます。海の豊かさを守ろう。これはお題目ではなく、今そこにある危機であります...。

インフォデミック!

2021年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム

先日の話題と重なりますが、本日インフォデミックのこと...。インフォメーション(情報)と、
感染などの急拡大を表すエピデミックの造語だそうです。これまた感覚的に良くわかるし、
作用が有れば反作用がある...。この典型例かと思います。

思い起こせば10年前、東日本大震災の時...。東京湾岸の京葉工業地帯でガスタンクが爆発...。
有害物質が拡散される恐れあり。早急に非難をなんてメールが届きました。全くのデタラメで
あったのですが、頻発する地震とその不安感の中で、私も含め信じそうになっていた人多数...。

停泊中の巻き網船の周辺に魚の群れがいる...。遠くから見ていたら、そんな気もしましたが、
近づいてみると、漁船の排水にカモメが群れていただけ...。恐らく排水に含まれてる魚の残骸
を目当てに集まったのだろうと思いますが...。こんな類の話、枚挙に暇がありません。

インフォデミックと呼ばれる現象の厄介なところは虚偽情報の中に真実が紛れ込んでいる場合
があったり、その逆があったり...。情報の氾濫する昨今...、耳を塞いだところで入って来るもの
は入って来る訳であります。情報は鵜吞みにせず、一次情報に当たれ!この姿勢かと思います。

一次情報に②

2021年02月05日 | 日記・エッセイ・コラム

近くに新しい飲食店が出来て、一人で食べに行ったらそこのカレーが美味しかった。これ一次情報。
そのことを会社に帰って同僚に話した。これ二次情報。いつしか会社内に噂が広がって、あそこの
カレーは“物凄く”美味しいらしい...。これ三次情報。そんなところでしょうか。良くある話です。

これと同じような事例、沢山あると思います。逆手にとって意図的に情報発信することだってある
かと思います。情報氾濫の昨今、この二次情報、三次情報に振り回されること、多々あります。
これが狭い範囲(学校のクラス、職場内等)で、悪意を持って拡散されると実に厄介であります。

情報は時に、ベクトルが掛かるなどと言われます。ベクトルとは忌まわしい?高校数学・物理の
領域でありますが、ここでは方向性...と。発信者の何らかの意図に誘導されてしまう場合があり
ます。特に二次、三次情報となると、根拠のない笑い話に近いものまで。先日の話題に重なります。

豊かさのひとつの指標が選択できることであるならば、二次、三次情報に振り回されることなく
自らの意思、行動によって得た一次情報の蓄積による選択こそ豊かさ。要するに実経験の多い人、
言い換えれば沢山失敗した人...。何も失敗していないと言う人は何もしなかったひと...。 

一次情報に①

2021年02月04日 | 日記・エッセイ・コラム

知人との会話の中で...。豊かな社会とは、どういう状態のことを指すのだろうか?そんな話になり
まして...。別にそんなこと、雨露が凌げて、三度の食事が不安なくできればとそんな声も上がる
のですが、究極的に選択できる社会のことを指すんじゃないですかね。この言葉に一同脱帽...。

確かに個人の自由が無ければ選択することは出来ないし、その自由は心身・経済力含めた健康
あったればこそ。しからば選択肢が多ければ多いほど良いのか?というと、そうでもなく、
今度は却って不安になりますね...と。何が本当か分からなくなる、迷う、選択できなくなる...。

選択肢はあった方が良いのに、有り過ぎると選択できなくなる...。情報が氾濫している昨今は
特にそうだろうと思います。無いと困るのに、有り過ぎるとなお困る。始末に負えない領域で
あります。そんなこと、別にどうだっていいじゃないですか? 確かにそうなのですが...。

情報氾濫の昨今、その対処として“一次情報に当たれ”というものがあります。一次情報とは、
人間が自らの五感を通じて、情報発信者から直接手に入れた情報。一次があれば、二次、三次
もあり、その間には障害物があったり、歪曲があったり...。続きは次回に。

SDGsウォッシュ!

2021年02月03日 | SDGs

雑誌をパラパラと眺めておりましたら、SDGsウォッシュなる言葉があることを知りました。
曰く、SDGsの名を借りて、実際は何もしていないのに、それらの項目に取り組むように見せ
掛けること...と。意味するところは良く分かります...。

地域貢献を声高に叫んでいるものの、実際は自社(個人)への利益誘導だったり、そんなこんな...
周囲を見渡せばいくらでもある話で、枚挙に暇がありません。何かがひとつ方向に振れると、必ず
反作用が起きたり、その隙間を狙う魔物が出てくるものです。

雑誌には、そういう魔物に逢わないため、いくつかの提言が載ってました。1)根拠のない、
情報源が不明な情報を避ける。2)事実よりも誇張した表現を避ける。3)曖昧な言葉の定義を
避ける。そして4)事実と関係性の低いイメージ(図、写真など)を使わない...。

言葉の定義が曖昧なまま、横文字を乱発すると、何を言っているのかサッパリ分からなくなるし、
根拠なく、イメージ先行すると、そのイメージが刷り込まれてしまう場合も...。何事も同じだな...と。
昨日はいつもより入念に豆まきを致しました...。もちろん有形・無形の鬼退治であります...。

節分!

2021年02月02日 | 日記・エッセイ・コラム

本日、節分...。節分とは元来、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指し、季節の変わり目を
表しておりますが、旧暦では新年が春から始まっていたため、立春前のこの日を一般的に節分と
呼ぶようになった...等々。これは教科書に載っている内容で、ああそうか...と。

そして節分と言えば、豆まき...。これは何故と?いうことですが...。表層的なことではなく、深い
ところでは昔も今も人間の営みに大きな違いなく、季節の変わり目など、変化の時には魔物が入り
込みやすいと考えられてきたようです。節目を意識して魔物の侵入を防ぐ、生活の知恵かと。

古来、豆には穀霊(穀類の魂とでもいいましょうか)が宿ると信じられており、それを煎る...、
が、鬼を“射る”に通じたため、豆まきをするようになったのではないかと言われております。
この豆まきに付いては、地域文化との関係深く、その行い方は各地・各様のようですが...。

鬼...。その姿は想像上のもので、疫病、飢饉、災害...等々、人の生活を脅かす目に見えない
脅威を象徴的(魔物として)に表したもの。目に見えない恐怖は、目に見える形にして対処...。
それが迷信であれ、何であれ、まずは心の問題、現代に通じる知恵かと思います。

クリティカル・マス③

2021年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

アーリー・マジョリティーの構成比は、次に来るレイト・マジョリティー(後期追随者)と同じく
34%前後。この2つの層で全体の70%近くを占め、レイト・マジョリティーが動き出す状態
になると、商品や考え方は一般化し、みんな行っている心地良い常識という状態でしょうか?

レイト・マジョリティーはフォロワーなどと呼ばれ、新しいモノ・考え方には消極的であるけれど、
前後左右を確かめて、みんな持ってるから、みんなそう言っているから...この安心感で動く...。
言い方は適切でないかもしれませんが、周囲の言動に影響を受けやすい層のことであります。

最後はラガード...。採用遅滞者などと呼ばれ、新たな商品、考え方を頑なに拒む層のことであり
ます。スマホ全盛時に、俺は絶対にガラケー...。ガラケーが製造中止になったら携帯持つの止める。
こんな感じでしょうか? この層はそれでも全体の16%前後は存在しているようです。

数日に渡り、横文字の羅列...ご容赦ください。何故かこの内容、コロナ後に来る人々の考え方、
その変化の変遷と同じなのではないかと日々感じておりましたので掲載しました。拙い解説も
ご容赦頂き、すでにクリティカル・マスは近い...。その感想を持ってこの話題終了とします。