現在、日経新聞に“成長を考える”という連載が有ります(一面です)。昨日は第9部・15年後の日本へ。と題し、サブタイトルは国を開く、“いいとこ取りの終り”でありました。先日、フィリピンの方々が介護士にと弊ブログで掲載したばかり。魚市場での待ち時間のひと時、大変興味深く読みました。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口は、2025年以降に毎年7万5000人の外国人の方々が流入する前提で組み立てられているそうです。これをもとに2055年、日本に住む外国人労働者の方々の割合を算出すると、日本の全労働人口に対して6.5%、260万人もの方々が流入する計算になるのだとか(現在は1%前後のようです)この6.5%という数字はフランスの現水準とほぼ同じ。数字はすべて日経新聞10月18日(木)朝刊1面より。さて、フランスと言うと、移民問題に関して暴動が。というニュースがあったかと思います。ここで言いたいのは、暴動が起こるから排斥を。何てことでは全く有りません。現実的に、農業、畜産業、水産業の現場では外国人労働者の方々がいなければ成り立っていないのに、いまだ受け入れるかどうか?何て議論はナンセンスじゃないですかね?という事であります(記事にもそうありました。全く同感です)。日本人がやらないから、そういう方々の力を借りて、国産商品の維持をしている訳です。外国の方々がこれ以上増えるのが嫌だと言うならあなたがやれば良いじゃないですか?いい加減に、“いいとこ取り”を終りにしましょう。という事であります。受け入れるか否かより、共生のルールを今のうちに...。という論調で特集は結ばれておりますが、非常に重要な事だと改めて感じております。今は心地良いかもしれませんが、誤解を恐れずに言えば、国内の食糧生産(労働)を日本人が敬遠している事。或いはいびつな構造が改まらない事。数千倍、数万倍の痛みとなって跳ね返ってくるような気がします。むろん、生産現場にはいないけれど、国内生産者を応援しようと様々な活動をして下さっている有り難い方々、沢山存じ上げております。本日は新聞報道から感じた事を一般論として。本日の写真は犬吠埼・君ヶ浜海岸の雲。あまりの開放感に、思わずトラックを止めシャッターを押してました。“天高く”馬肥ゆる秋。なんですが、日中は夏のような陽気です。10月半ばなのに蚊が飛んでいて、あちらこちら刺されまくってます。