銚子・角巳之・三代目

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労働力

2007年10月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1844 何気なくテレビを見ていたら、介護現場の厳しい現実に付いての特集がありました。現在、高齢者(65歳以上)比率が限りなく40%に近づきつつある街に暮らしております。独居老人問題など身近に見ているものとして非常に切実であります。友人に介護士がおり、彼からもその厳しい現実を聞かされている。この友人は介護の仕事に誇りを持っておりますが、肉体的・精神的な苦痛は自らの家庭崩壊にも繋がりかねないと転職を考えているとか。確かに介護の世界、離職率が高いようです。日本はフィリピンとの経済協定により、フィリピン人の方々を600名受け入れ、介護現場で働いて頂く旨、了承したと報道にありました。日本滞在中に介護士の資格を取る事などを条件に一定の歯止めを掛けるとも。死ぬほど働いて月給20万円前後。これじゃ続かないと日本人が次々に離職するので、海外の方に力を借りるのだそうです。600人はすぐ6000になり、6000人は6万人になってしまう....。その前に、自分の親の介護をカネで解決か?....喧々諤々の論議が映し出されておりました。農業、水産業、畜産業などの現場はもはや外国人労働者の方々の力無しに成り立っていない事は明白。自分達の食べ物も、親の介護も海外の方々頼みなのか?という事であります。こんな現実を重ねて行って、どんな将来像を描くのでしょうか?このベースになっているのは経済価値一辺倒のモノサシの存在があるかと。コメンテーターから、一流の大学、企業にいたとしても、こんな選択しか出来ないようなら、そういう方々の老後は悲惨の一言だろう。と、だって子供が見てるもん....。現在、日本の限られた数十社が稼ぐ外貨によって経済成長が維持され、その競争環境は益々激化し、今後も優位性を保てる保証はない。でも、すべてカネで解決すりゃいいだろ。という意識の方々、非常に多いのだそうです。確かに歴史を見れば、後世の人間が、あんなに優秀だった民族が何で....、という転落を見せる事がある。奇しくもNHK特集、ライスショックを見たばかりでありました。米や食糧を巡る諸問題にも通じるところが多い。前出のコメンテーター、本当の義務教育からやり直しだな...。やり直しが効けばいいんですが...。耕作放棄地、独居老人の孤独死、隣近所が少なくなって、外国の方々が日一日と増えていく。そんな現実を毎日のように目の当たりにする。で、輸入食品は不安だと言いながら、国産商品の労働力すら外国の方々に依存している。しかも介護まで。外国の方々が悪いんじゃなくて、日本人の問題なんですよね。如何に立派な事を言おうと、これで自立した国家なんでしょうか。皆さんどう思われますか?


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